三八式五型 皐月雨(1/100)
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説明


<設定>※読み飛ばし推奨

 戦場のいたるところにFAが進出する中、特に飛行型FAの脅威は、地上部隊にとって深刻な脅威となった。
 攻撃機並みの侵攻速度と、戦車並みの戦闘力を持つ航空FAを迎撃すべく開発された「歩く防空基地」それがこの三八式五型「皐月雨(さみだれ)」である。
 航空FAに対し、通常の地対空ミサイルなどで迎撃を行うと、その柔軟な火器で撃ち落されてしまう。小口径の機銃などでは命中してもダメージが期待できないし、連射速度の遅い高射砲では敵機を捉えられない。
 これを解決すべく開発されたのが、本機の主武装「対航空FA用四連装88粍高射機関砲」である。
 FAに装備されるライフルなどより遥かに強力な88粍徹甲炸裂弾は、航空FAを一撃で破砕するのに十分な破壊力を持っている。機関砲は四連装化されており、各砲の発射タイミングをずらすことにより、分間1200発の連射速度を誇る。
 「回避できるほど遅くなく、迎撃できるほど少なくなく、耐えられるほど弱くない」と三つの条件を兼ね備え、航空FAの優位性を揺るがすことができる大型火器である。
 ただし、引き換えに極端に増加した質量は、従来の車両や砲座で支えられないほどとなり、この火砲を積載する砲座として、重量級FAが採用された。
 大型の火砲を搭載することを前提とされた三八式のフレームにこの四連機関砲を積み込み、強力なフェイズドアレイレーダーシステム、照準用レーダーシステムを装備し、鈍重になった機体をミサイルなどから守る二基のCIWS、最新鋭の「高機動地対空誘導噴進弾」を搭載、パイロットと火器管制担当官の二名で操る本機は、単機にて二個飛行隊相手に防空戦闘を繰り広げられる強力な対空兵器となった。

 しかしながら、カタログスペックや実際の戦果はともかく、溢れんばかりのエレクトロニクスと強大な火力をただ一機のFAに押し込むという発想は、戦略的にもコスト的にも常軌を逸しており、その衝撃的な機体価格なども相まって、フル装備の本機を丸ごと購入した顧客は非常に少ない。
 開発元もそれは予想していたらしく、四連装を連装に減らしたり、フェイズドアレイレーダーを通常の防空レーダーに換装したりした廉価モデルを多数用意し、戦場へ供給している。
ただ一機でひとつの対空陣地以上の防空能力を誇る本機は、あくまで廉価モデルを売るための「あて馬」として、日々撃墜記録を更新し続けている。


<武装設定>

「対航空FA用四連装88粍高射機関砲」
 88粍徹甲炸裂弾を使用する大型の対空機関砲、対航空FAに特化しており、回避、迎撃、防御のどれも通じない常識外れの破壊力を誇る。
 連射速度は、最大で一門あたり分間300発、四門合わせて1200発となる。
 装弾数は一門あたり400発、砲身寿命も同じく400発なため、1マガジンを撃ちきると、僚機による給弾と砲身の交換が必要となる。
 なお、連装が二基あるように見えるが、本来この砲は、三八式五型を含めたシステムとされるため、四連装とするのが正しい。

「高機動地対空誘導噴進弾」
 脚部に装備された大型の対空ミサイル。対航空FA用に特化されている。
 先端に装備されたセミアクティヴシーカーに加え、パッシブセンサーを装備し、敵機の迎撃用兵装の照準用レーダー、レーザー等を感知し、それを避けるような機動で距離を詰める。
 信管は近接信管となっており、直撃せずとも致命的ダメージを与えられるよう、炸薬量は極めて多い。

「CIWS」
 本来、艦艇などに装備される小型の迎撃機銃による防空システム。本機に搭載されているものは、通常のCIWSと違い完全独立構造ではなく、レーダー系統を本体と共有する。構造を簡略化し軽量、小型化をする意味もあるが、歩行兵器である本機は、一度全弾撃ち切ってしまうと再装弾が不可能となる点を考慮したと言われている。火器管制担当官による半自動操作で作動する37o単装機銃。胸部と背部に一基づつ装備される。



<製作データ>

ベースキット:三八式一型 榴雷・改

頭部:付属の轟雷のパーツをベースにプラ材でもりもり。「のっぺらぼう」にしたかった。
胸部:一番の改造ポイント。漸雷の胸部をベースにプラ材で徹底的に盛りまくり、元の倍近いサイズにしています。襟のトラスがお気に入り。
背部:二番目の大改造ポイント。通常の背部に四連砲用の支柱を立てCIWSの台座をつけたり。基本プラ材を使用。せめて面取りすりゃよかった。
腕部:榴雷の型、漸雷の前腕を使用。ほとんどキットのまま。
腰部:フロントアーマーみたいなのを追加し、尻のジェネレーターっぽいのを大型化。隙間の多かった腰回りをみっちり埋めてみました。可動は死んでますが。
脚部:ほぼキットのまま。足首を大型化してバランスを整えつつ、安定性を向上。

機関砲:MSGウェポンセットより「ショットガン」四丁使用してでっち上げ。
ミサイル:プラ材+MSGウェポンセットより「フリースタイルシールド」使用。フタ開いたりはしません。
CIWS:プラ材ベース。銃身とマズルブレーキはメタル素材

各部センサー部
レンズ:ラインストーン(安物)
平面センサー:ラピーテープ(安物)


<塗装データ>

白 :ガンダムホワイト
グレー:ダークゴーストグレイ
濃いグレー:ガンダムメカグレー
HQパーツ「ドット迷彩用マスキングシートM」使用

黄色:橙黄色

関節:適当に調合
メカ部:ダークアイアン


<製作感想>

盛りに盛ったヘビー級の機体が作れて楽しかったです。ちゃんと自立するし。
フォルムも気に入っているので、とりあえず一番いいとこに飾っておきます。
久しぶりに作品を完成させたので、それだけで満足。
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コメント
いえー。精度はダメダメですよ、寸法測定オールナッシングの現物合わせ加工ですから。機関砲もほとんどMSGのままですよ。銃身切り落としてストックを前につけただけ。(萬屋 直人)
あいかわらずのすごい工作精度ですね!!MSGショットガンを元にした機関砲ってほとんどプラ材じゃないですかーw(ガラクター)
タグ
ロボット プラモデル 1/100 FA フレームアームズ 榴雷 

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