IS‐インフィニットストラトス‐ ACCELERATIN STORY
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第二話〜その後の経過と結果は欠陥だらけ(けっかだけにね)〜

 

 

 

 

暁也は何とか宙に浮いたままの状態から脱出して、あの女性について行き。

何か説明的なものがあるのかと思っていたのだが、

 

「明日迎えに行きますので、家の前で待っていてください」と息を荒げながら言われ。ほとんど気迫で了承されられてしまったわけである。

 

 

 

 

あまり眠れぬ夜を過ごした次の日。

 

朝から学校に電話で「今日は休みます」と連絡を入れておいた。

すると、担任の先生から「そうか」と言われたのだが、明らかに電話の向こうではニヤニヤしているのが分かった。

 

昨日とは違いあの女性と3人の黒服の男性が玄関で待ち構えていた。

 

「さあ、行きましょうか」

 

 

 

まさか暁也自身も兄妹そろって、かの有名なブリュンヒルデである“織斑千冬”の目の前に連れて行かれるとは思ってもいなかった。

言わなくとも妹の栞奈は目をキラキラさせてテンションが急上昇中である。

俺も、少なくともテンションは上がっているのだが。

目の前にいるオオカミみたいな雰囲気を醸し出している織斑千冬さんに少々ビビってしまっていた。

 

「で、なんだ。高木暁也と言ったか。貴様が動かしたのだな」

 

「そ、そうです」

 

「ふむ、妹さんは別室にでも待っていてくれるかな。ここからは重要機密を話すことになる」

 

「は、はいっ!」

 

一体何をテンパっているのだか。

去り際に栞奈が「サイン貰ってきてね」と言ってきた。

こんな所はちゃっかりしていると関心に思う。

 

「さて、これで話しやすくなった。問おうか、貴様はなんだ? 男装した女か?」

 

「違います! れっきとした男です!!」

 

「冗談だ。1つ質問しよう、貴様はこれからいったいどうする?」

 

「えっと……ひっそり暮らす?」

 

「この号外を見てからでも同じ事を言えるのか?」

 

 

低く威圧感のある声で俺に問うてきた。そして手渡された号外の新聞記事を見てみると。

“日本で二人目発見!! 織斑一夏に続いてISが使える男性!!!”

なんと顔写真事態は無かったが、顔写真以外の情報が筒抜け状態であった。

昨日の事なのに何という情報の速さだ。

 

 

「ちょっとなんですかこれは!? まだ昨日の話ですよ!!」

 

「ISを使える男性が現れたんだ。このようなことになってもおかしくはないだろう」

 

「だからと言ってここまで個人情報を開示されるなんて人権の侵害ですよ!!」

 

「なら抗議してみるか? 国対個人ではどちらが勝つかお前にもわかるはずだ」

 

「だけど!!」

 

「いいかISを起動させてしまったんだ。貴様に選べる道は二つに一つだ。どこかに逃げ込んで誰にも見つからぬよう一人でひっそり暮らすか。もしくは、どこかの国について、ISのパイロットになるかだ!」

 

個人的には完全に前者を選択したい。しかし、誰にも見つからずしかも若干15歳がどこかもわからない国で一人で暮らすことなどできるはずもない。

むしろ追っ手が情報捜索のために真っ先に家に迷惑がかかるに決まっている。

 

下手をしたら、肉親のすべてが機密保持ので国に拘束される。

うちの両親は多分口を割らないと思う。そうなると待っているのは“死”だけだ。

 

二つに一つと先ほど千冬さんは言ったが、実際には一つしか道が残されていなかった。

 

「……わかりました。俺、パイロットになります」

 

「父親そっくりだな……。よし、今週は検査などで日にちが消えると思え。そして来週からは、IS学園入学だ。いいな!!」

 

「えっ…?」

 

「返事はハイだ!!!」

 

「は、はいっ!!!」

 

(学園に入学の前に何か言っていたような気がするんだけど、小さな声だったからな…なんていったんだろ)

 

俺は、まだ知らなかった。本当の地獄はこれからだと言う事を…

 

―――――――――――――

 

 

「全員そろっていますねー。それでは、SHRはじめますよー」

 

と見た目が完全に10代で通りそうな教師、山田麻耶先生がニッコリと微笑んでいた。

暁也は、教室の前の方の入り口の外でその様子を見ていた。

上を見上げると、

 

 

1年1組

 

 

1年生からやり直せとの事であった。

 

(2年生にもなり1年生過程は3か月前に終了したはずなのに)

 

 

すると、階段の方から千冬さんが来るのが見えた。

軽く暁也の方を見ると、口元をニヤつかせてそのまま教室に入って行った。

 

 

「貴様ら、静かにしろ。今日は新しく転校生を紹介する。入れ」

 

そういわれ暁也は、少しの緊張感を持ったまま教室に入って行った。

 

 

 

「えっ・・・?」

 

バターーン

 

ヘッドスラインディングで・・・

 

一気に教室の雰囲気が「えっ!? いきなりどうしたの?」と言う感じになってしまっていた。

 

それもそうである。暁也が躓いた段差はわずか1cm以下。本来躓くこともない高さなのだから。

 

「いったい何を遊んでいる。さっさと自己紹介をせんか」

 

「イテテ……す、すみません。えっと、今日から転校してきました高木暁也と言います。年齢は17歳です。みなさんとは学年が一つ違うのですが、気軽に話しかけてくれたらうれしいです」

 

「「「おおーーーー!!」」」

 

普通の自己紹介をしたのだが、周りの反応はかなり良かった。

以前一夏が自己紹介でまともな自己紹介をしなかったのはまだ記憶に新しい。そのことを知らない暁也は「えっ? なんで?」となるのは当然の事であろう。

 

「よし、時間もあまりないので、簡潔に説明する。一限目の実習だが、第1アリーナを使う予定だったが急遽第4アリーナに変更となった。各自間違えないように。それと高木お前の席は織斑の隣だ。いいな」

 

「はい、わかりました」

 

「よし、それではこれでSHRを終了する。1限目の授業には遅れないように」

 

「起立、礼」

 

(さて、ゆっくりとアリーナに移動しますか)

 

こう見えても暁也は面倒なことが嫌いである。いつも歩くペースは一般の人より遅く、のんびりしている。

 

 

いったん席に着こうとした瞬間暁也の右手と左手をいきなりガッシリつかまれた。

 

 

「俺は、織斑一夏。おんなじ境遇同士よろしく」

 

「僕は、シャルル・デュノア。僕も同じくよろしくね」

 

「やばいな、時間がない。そろそろいかないと」

 

「前みたいに、追い掛け回されるのは御免だもんね」

 

「いったい、何を話してるんでしょうか? お二人さん。 あ、そうそう俺の名前はたかg―」

 

「そんな事あとでいいから今は移動だ!!」

 

「え?」

 

「あの、織斑先生を怒らせるのはまずいからね」

 

「ちょっと!?」

 

「「早く!!!」」

 

とせかしながらも、暁也を無理やり連れて行こうとする。

当然ながら、暁也一人の力で二人の力に反発することはかなわなく成すがまま連れて行かれた。

 

 

「そういえば、高木君って専用機持ちなの?」

 

「暁也でいいよデュノア。専用機か多分明日には届くんじゃないかな?」

 

「何だ暁也も専用機持ちか、んじゃ俺たちと一緒だな」

 

そういって一夏は腕にあるガントレットをシャルルは首にかけているネックレスを出した。

 

以前、織斑先生から「ISの待機状態は何らかのアクセサリーだ」と聞かされていたことを思い出した。

 

「一夏、お前のってアクセサリーじゃないような気がする…」

 

「言うな。 俺も気にしてる…」

 

 

 

 

第四アリーナへの道のりは遠い。

先ほど言っていた第一アリーナは校舎からは一番近くにあるので、そこからアリーナ三つ分の距離は意外にある。

暁也は、ここの広さに改めて感心した。

 

「デュノアと織斑も専用機持ちか、何だ一体? コアって少ないって言ってたのに案外身近にあるもんだな」

 

「IS学園だからね仕方ないよ、あと僕の事はシャルルでいいよ」

 

「俺もだ、一夏でいいよ。織斑だと千冬姉とかぶるからな」

 

「ははっ、ちがいねぇ」

 

 

 

所変わって第四アリーナ

 

「これが、あいつの専用機か。あの規格外(バカ)はいったい何のためにこんなものを…」

 

目の前にあるのは、搭乗者を今か今かと待ち続ける一機のIS。

千冬はそのスペックを眺めていた。

おそらく第四世代であるこのISの特徴は、とにかくすごいものだった。

 

背中の部分にマウントされている大型のライフル。

明らかに特殊兵装の肩のアンロック・ユニット

他にも、インストールされている特殊兵器に特殊武装。

正に「ISのバルカン半島」とでも表せるほどの武器数である。

収納数はフランスのラファ―・リヴァイブより若干下か同等レベル。

 

強いて文句をいうなれば、この武器の中に近接用の武器がほとんど存在しないことであろう。

 

「まったく、束の馬鹿も規格外なものを作るものだ」

 

千冬が新たなISの規格外なスペックを一通り眺め終わった時であった。

 

向かって左側のモニターに一夏、シャルル、暁也の三人が更衣室から出てくる様子が見えた。

 

 

 

アリーナ更衣室前

 

「高木暁也。今すぐ第四アリーナ整備室に来い」

 

アリーナを出てすぐ暁也は千冬に呼び出しを食らっていた。

 

「暁也、いったい何をしたんだ? 早めに罪は償っておけよ。死ぬぞ・・・」

 

いきなり真剣な顔で一夏が暁也に警告していた。

勿論の事、これに暁也はどういった反応をしたらいいのかわらず。

「えっ何? なんで二人とも合掌してるの? ってかなんでシャルルが合掌知ってるの?」と質問のオンパレードであった。

 

「空気を読んで暁也、ここまで来たら僕たちはもう何もできないよ…」

 

「「さようなら、暁也」」

 

本日、会ってから30分ほど早々とお別れ的な感じになってしまっていた。

 

「変な二人」

 

「ついでに、シャルル・デュノア、織斑一夏も整備室に来い」

 

「「げっ!!」」

 

一夏とシャルルは「「ああ、天は我を見捨てた」」と嘆いていた。

整備室に行く道で、暁也以外の二人は「無実なのに死刑執行をされる死刑囚

の気持ち」と言うわけのわからない気持ちに陥っていた。

 

 

 

ところ変わって整備室に暁也と一夏、シャルルの三人は来ていた。

そこで見たものは、ISだった。

 

 

「いいか高木これがお前の専用機<バジリスタ>だ。今からテストを兼ねて模擬戦をしてもらう」

 

「えっ? 専用機が届くのは明日じゃなかったんですか?」

 

「あのバカが張り切ってしまってな。一日早く届いてしまったらしい」

 

「そうですか。あの人なら仕方ありませんね」

 

 

暁也の周りには比較的規格外の輩が集まりやすいのであろうか。

そのように比喩してもいいぐらいの事なのだ。

 

たとえば暁也の父親然り、母親然り、妹然り、とにかく暁也の親戚や父親、母親の知り合いは超BIGな人だったり規格外がいる。

 

 

「アリーナの使える時間も限られている。さっさとフィッテイングとフォーマットを済ませろ」

 

そういわれると暁也は急いでバジリスタに乗り込む。そのとき暁也は不思議な感覚に陥っていた。

一瞬、あるシーンがイメージとして浮かび上がったのだ。

 

その光景はあまりにも異様で、リアルで、悲しくて、象徴的で…あげるとキリがないくらいに言い表せない光景だった。

 

「どうした高木、気分でも悪いか?」

 

「いいえ、大丈夫です。まだあまりハイパーセンサーに慣れていないだけで体調自体には今のところ問題はありません」

 

フィッティングとフォーマットが終わるまであと22分32秒……

 

 

「模擬戦の相手は織斑とオルコットでいいか…」

 

「ちょ! 千冬姉! ドゴッ 織斑先生それはないのではないでしょうか」

 

今日も概ね暁也周りは規格外でした。

 

説明
ISにオリキャラを無理やり突っ込んでみた。

二話目
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