ハイスクールD×D×D 番外編第1話 並行世界、グレモリー眷属との出会いです
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番外編第1話 並行世界、グレモリー眷属との出会いです

 

これは今からちょっと未来の話

龍道 総司を中心に起きた物語の断片の一つ

 

Side???

 

殺される!

俺、兵藤 一誠はそう思いスーツを着た黒い服の男から逃げていた

走り始めてから十五分くらいたったところで、開けた場所に出た

―――――俺はこの場所を知っている

夢で初めての彼女、夕麻ちゃんとデートして殺された場所だ

なんつー、偶然だよ!こんな偶然嬉しくないぜ!

ぞくっ!

背筋に冷たいものが走る

俺は嫌な予感がしながらもゆっくり後ろを振り返る

俺の眼前に黒いカラス、いやさっきの黒い翼を生やした変質者がいた

 

「逃がすと思うか?下級な存在はこれだから困る」

 

それにしても翼?……まさか天使?いや黒いからどちらかというと堕天使か?

いやいや、いくらなんでもファンタジーすぎるだろ!?

それとも俺は厨二病に目覚めたせいで変な幻覚でも見てるのか!?

 

「お前の属している主の名を言え。こんなところでお前たちに邪魔されると迷惑何でな

こちらとしてもそれなりの……

まさか、おまえ、『はぐれ』か?主なしならば、その困惑しているさまも説明がつく」

 

何やら変質者が意味不明なことをぶつぶつと呟いている

『はぐれ』?『主なし』?いったい何のことなんだよ!

俺みたいな一般ピープルには訳が分からないよ!まるで意味が分からない!

 

「ふむ。主の気配も仲間の気配も無し。消える素振りも見せない。魔法陣も展開しない

状況分析からすると、お前は『はぐれ』か。ならば、殺しても問題あるまい」

 

物騒なことを口走りながらこちらに手を向けてくる変質者

やばい!俺はこの現象を知っている!

夢で夕麻ちゃんが俺を殺した光の槍だ!

どうする!?どうすればいいんだ!?本当に殺されるなんて御免だぜ!

そしてその槍が俺に向かってきて死んだと思った瞬間

 

「ああ、やっと理解したよ

ここは俺たちの世界の並行世界(パラレルワールド)か」

 

「そうみたいだにゃん、現に総司が殺したはずの堕天使が生きてるにゃん」

 

「……一誠先輩もありえないほど弱体化してます」

 

俺の目の前に1年生の塔城 子猫ちゃんと謎の二人組が現れて槍を指1本で止めた

 

Sideout

 

Side龍道 総司

 

時間はかなり前の遡る

何処かのホテルにて

 

「どうしようか黒歌、白音?

何故かスキマも展開できないしこれでは俺たちの世界に帰れそうもないぞ」

 

俺と黒歌と白音は急に現われた銀色のオーロラに飲み込まれたかと思ったら別の世界に飛ばされていた

あれだ、仮○ラ○ダー○○ケ○ドの奴だと思う

しかも何故かスキマが開けないから元の世界に戻れない

 

「とりあえず、この世界がどんな世界か調べるべきにゃん」

 

「……私も姉様に賛成です」

 

やっぱりそうだよな。黒歌と白音の言うとおりだ

おれは恋人の言う事を聞きながらそんなことを思っていた

 

「とりあえずはこの世界で知っている人物がいるか探そうか

大体、こういう場合は漫画かなんかの登場人物がいる世界が多いし

それに俺たちがこの世界に来たときのオーロラだってどう見ても仮○ラ○ダー○○ケ○ドの奴だったから仮○ラ○ダーの世界かもしれないしな」

 

「確かにそうかもしれないにゃん

でもそうだとしてもク○ガと○ギ○とカブ○はありえないわね

あれは怪人の情報がメディアで広がっている世界のはずだし」

 

「φ○とブレイドも無いと思います

そうだったらス○○トブ○○ンとかみたいなその世界特有の会社があるはずですし」

 

白音が黒歌と再会してからよく喋るようになったと思いながらも黒歌たちの話を聞く

だけど、その思想は危険だと思うぞ

 

「ちょっと待て2人とも

何もここが仮○ラ○ダーの世界と決まった訳じゃない

一度シ○○○ジャーの世界に行ってたし戦隊モノの世界かもしれない

それにまた別の世界かもしれないし」

 

「それもそうだにゃん

焦りすぎは悪い結果にしかならないしどうするかか考えないと」

 

「とりあえず外で黒歌は猫形態+仙術使用の状態がいいと思う

もしここが黒歌がはぐれ悪魔にされている世界だと面倒くさいし」

 

「それもそうにゃん」

 

「兄様、外で覚えのある気配がいましたんですけど……」

 

俺が黒歌に猫状態でいた方が安心できると声をかけると白音が覚えのある気配を感じたという

とりあえず俺たちはその場所に向かう事にした

何て言っても白音は俺たちの中で気配探知だけだったら一番仙術に優れてるからな

まあ、俺たちが使ってなかったっていうのもあるけど

 

そして向かった先は……

 

「此処って……」

 

「俺と黒歌が初めてレイナーレと戦った場所だな」

 

「と言う事はここは私たちの世界の過去?」

 

そう、あの公園だ。レイナーレにフュージョンスパークを放った場所だ

それにしても此処で何があったんだ?

白音の言った通り過去か?いや並行世界の可能性もある

 

「並行世界かもしれないぞ?

とりあえずどっちか分かるまでは行動を控えることにするか?」

 

「それが一番ね」

 

それから数日後、また白音が似た気配を感じたと言ったので行ってみると

 

「あの堕天使は!」

 

俺がかつて殺したはずの堕天使ドーナシークがいた

イッセーらしき人物を追っている

そしてイッセーに光の槍を放とうとした瞬間に前に出て……

 

「ああ、やっと理解したよ

ここは俺たちの世界の並行世界(パラレルワールド)か」

 

「そうみたいだにゃん、現に総司が殺したはずの堕天使が生きてるにゃん」

 

「……一誠先輩もありえないほど弱体化してます」

 

人差し指で光の槍を止めた

 

「な!?ただの人間が人差し指で光の槍を止めただと!?

貴様等!何者だ!?」

 

「俺か?俺は龍の道を往き総てを司る男……龍道 総司」

 

「私は通りすがりのその式神、龍道 黒歌にゃん」

 

「……その妹の龍道 白音です」

 

「俺たちの事は覚えてなくていいぞ。

並行世界のとはいえ俺たちの友人を消そうとした罪は重い!」

 

「龍道 白音?塔城 子猫ちゃんじゃないの?」

 

ああ、イッセーのセリフで理解できた

此処でも黒歌は白音に真実を告げてなかったのか

 

「行きます!」

 

白音がそう言うとドーナシークのすぐ前に瞬動で移動する

 

「早い!?」

 

「―――――仙術『神経系断裂』―――――!」

 

「グオッ!」

 

白音がドーナシークの腹を殴る。勿論ただ殴るだけじゃない

技の名前から見て分かる通りあれは仙術で神経系を斬っている

どちらかというと魔力とかの流れを乱している訳なのだが

 

「次は私にゃん!」

 

白音の一撃で吹き飛ばされたドーナシークの後ろに瞬動で回った黒歌が裏拳で俺の方に飛ばすように背中を殴る

そして俺の前に来たドーナシークの腹を狙い……

 

「疾風拳殺!!―――――星符『マスタースパーク』―――――!!」

 

腕だけ瞬動の勢いで速さを増させて上に向けて殴り飛ばし

マスタースパークで消し飛ばした

 

「何だよこれ?ここはファンタジーの世界じゃないんだぜ

世界は……いつだってこんな事じゃなかったことばっかりだ!」

 

お前はクロノか!

そんなことを思いながらイッセーの方に俺たちは近づく

 

「大丈夫か?」

 

「あ、ああ、俺は大丈夫だけど……これは一体何の冗談なんだ!?

ありえない速さで人が動いたり手からビーム放つなんて普通じゃないぜ!」

 

普通じゃないね

 

「じゃあお前の言う普通ってなんなんだ?

だいたいお前はこの非常識の世界から逃れないところに来てるんだぜ」

 

「え?それは…」

 

「説明ならそこの悪魔にでも聞いてくれ」

 

俺はイッセーの後ろの方に隠れている人物、この世界のリアス先輩を指さしながら言う

 

「ばれてたの?それよりあなた達は一体……?

子猫までいるし、それにはぐれ悪魔の黒歌まで……」

 

「ああやっぱりそうなのにゃん」

 

「この世界の姉様も私に真実を伝えてないと言う事ですね」

 

「この世界?」

 

「それについては明日話そうじゃないか、この世界のリアス先輩」

 

そして俺たちは2人を残して去っていく

そして翌日の駒王学園にて

 

「やあ兵藤 一誠、木場 裕斗。」

 

「お前は昨日の!」

 

オカルト研究部へ向かうイッセーと木場の前に俺たちは現れていた

黒歌と白音もそばにいる

 

「子猫ちゃん!?それにあなたはまさか!?」

 

「さあ、説明はオカルト研究部に行ってからだにゃん」

 

そして俺たちはオカルト研究部に向かった

そして……この世界のオカルト研究部との本格的な出会いが始まった

 

「部長、連れてきました

知らない人も居ますけど」

 

「知らない人?」

 

ああ、これは言った方がいいよな

 

「昨日ぶりだな、リアス・グレモリーさん」

 

「その声!?裕斗、その人たちと中に入ってちょうだい」

 

そして俺たちが中に入ると木場とイッセーが驚く

それはそうだろう、同じ人物、いや悪魔が二人いるのだからな

 

「「子猫ちゃんが二人!?」」

 

「え?……私がもう一人?それに黒歌……姉様!?」

 

この世界の白音はもう一人の自分と黒歌に驚いている

それはそうか。自分がもう一人、それにはぐれ悪魔のはずの姉が現われたらそうなるな

 

「違うにゃん、私はあなたの知ってる黒歌じゃないにゃん」

 

「そうです。この世界の私」

 

「この世界?」

 

「そういう事だ。俺たちは並行世界から迷い込んだ者たちだ

そして俺の名は龍道 総司。龍の道を行き総てを司る男だ」

 

「私は龍道 黒歌だにゃん。総司の式神兼恋人をしているにゃん」

 

「私は龍道 白音です。並行世界のリアス先輩の『戦車』をやっています」

 

これが俺たちとこの世界のグレモリー眷属との初顔合わせだった

その後この世界のイッセーには俺たちの世界でもされた説明がなされる

その後に……

 

「さて、あなた達に聞きたい事が有るのだけど……」

 

「なんですか?この世界のリアス先輩」

 

「並行世界から来たって言うけどどういう事なの?」

 

ああ、それね

 

「それはその通りの意味だよ

此処より未来の時間軸から来たからそう言い切れる」

 

「未来……ね」

 

「そうだ、あともう一つ言えることはこの世界の白音

お前の姉はお前を救うためにはぐれ悪魔になったと言う事だな」

 

「え?それはどういう事ですか!?」

 

「え?子猫ちゃんにお姉さんがいたの?それに白音って?」

 

この世界のイッセーの質問は無視だな

 

「それは私が説明するにゃん

恐らくこの世界の私も私と同じ行動をしたんだろうから

私はあなたを盾にいろんな行為を強要されていたにゃん

例えば疲れているのに一人でのはぐれ悪魔狩りや卑猥な行為とかね

それに耐えきれなくなって私は元主を殺した」

 

「!?それじゃあ私はずっと黒歌姉様の事を誤解していた?」

 

「そういう事です、この世界の私

私も誤解していたから人のことを言えないんですけど……」

 

黒歌の言葉にこの世界の白音は驚く

ま、俺たちの世界でも似たような反応だったから分かるけどな

 

「黒歌について分かってくれたならそれでいいんだ

ところで問題はこの世界の黒歌だ

どうやらこの世界に俺はいなそうだし誰が彼女を拾ったのだか

「禍の団(カオス・ブリゲード)」に拾われていなきゃいいんだが……」

 

「「禍の団(カオス・ブリゲード)」?」

 

「ああ、「禍の団(カオス・ブリゲード)」というのはテロリスト集団の事だ

具体的なことは未来のネタバレになるから言わないが最悪の敵だとは思うな

少なくとも俺たちの世界では奴らのせいで何度も危険な目に合ってる」

 

「それってその戦いに私たちが巻き込まれると言う事かしら?」

 

「まあ、そういう事だな

そいつらなら黒歌ほどの実力者が倒れていたら仲間に加えると思う

まあ入るとしたらあいつのチームだろうが」

 

「あいつ?」

 

「それについては言えないな

俺としてはこの世界ではあいつが「禍の団(カオス・ブリゲード)」の一員になる前に仲間になってもらおうと思っているからな

それともう一つ、俺たちの活動拠点が欲しいんだが」

 

「そうね、此処に住んだらどうかしら?

部屋も空いてるわよ。」

 

マジですか!

 

「それならそうさせてもらうにゃん

私は向こうの世界では此処の教師、総司と白音は学生をやってたんだけどこの世界でもそうできるかしら?」

 

「問題ないわ、それについてはこちらで何とかするわ」

 

そしてこの日の話し合いが終わりその翌日

朝のホームルームの時間

 

「ええ、転入生が2人来ています

男子と女子が一人ずつです。入ってください」

 

呼ばれて俺と白音は教室の中に入る

 

「龍道 総司だ。これからよろしく」

 

「……龍道 白音と言います

1年生の塔城 子猫さんと見た目は似ていますが偶然です」

 

「「「「「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」」」」」

 

ああ、やっぱりこうなるのね

 

「念のため言っとくけど俺たちは恋人いるから」

 

「「「「「そんなあああああああああああああああああああああああああ!!!」」」」」

 

どうやら白音を狙っていた人は予想より多かったらしい

俺を狙っていたやつもいたみたいだ。女子まで項垂れている

さて、これからの生活に当ては出来たし元の世界に戻る方法を探さないとな

 

Sideout

 

説明
ちょっと未来の話です
ネタバレの可能性あり。できるだけ無いようにしてますが
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タグ
ハイスクールD×D 並行世界 

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