魔法先生ネギま 〜疾風物語〜 第三話
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ベッドに入り意識が落ちた後、俺は見覚えのある一面が真っ白な空間にいた

確か此処は…あの幼女と会った空間だったな

 

「だ〜か〜ら〜…誰が幼女じゃ〜!!」

「いやだからお前」

 

見覚えのある幼女がいきなり叫んできた

 

「泣くぞ!?泣いてしまうぞ!?」

「泣け」

「うう…。疾風がひどいのじゃぁ…(泣)」

 

やっぱ面白いな♪

ところで…

 

「おい幼女。俺の行き先は『ネギま』の世界だったけか?おかしいな。俺の記憶では確か『ゼロの使い魔』の世界だった気がするんだがな?」

「…幼女は嫌なのじゃ」

「お前なんか幼女で十分だ。頭に『バカ』が付かないだけありがたく思え」

「うう…さらにひどくなるのはもっと嫌じゃぁ…」

「で?言い訳は?」

「言い訳じゃないのじゃ…。主が入っていった扉があるじゃろ。あれはの?様々な『セカイ』に通じておるんじゃ。主が入った扉はたまたま『ネギま』の世界の扉だったんじゃ。本来『ゼロの使い魔』の世界に行く場合は『サモン・サーヴァント』の銀色の鏡を通って行くんじゃが…」

「俺は『ネギま』の世界の扉に入ってしまった…と。それじゃ何でその扉があったんだ?もともとこの空間には扉なんて無かっただろうが」

「………(汗)」

 

なぁんで、だんまり決め込んでるのかなぁ?

 

「なあ?何でなんだ?」

「じ、実は…」

「実は?」

 

 

「ミスってしまったのじゃ♪」

 

 

俺の中で、エヴァンジェリンの火炙りを見たときと同じ音が聞こえた

 

「そうか…。辞世の句は何だ?」

「殺るのか!?神であるわっちを殺る気かの?!」

「まあいい。じゃあ何か?俺は『その幻想をぶち殺す!』や『俺はあなたの((兵士|ポーン))!』の世界や、下手をすればカオス極まりない『ギャグ漫画』の世界に行ってたと?」

「か、可能性はあったのう…」

「そうか。おいバカ幼女」

「バカ付いてしもうたのか!?…なんじゃ?」

「お詫びは無いのか?」

「お…お詫び?」

 

本当に分からんのか?

 

「おいおい。人を間違った世界に飛ばした挙句に理由が『ミスってしまったのじゃ♪』…これで謝罪の一つも無いってどういう事なんだろうなぁ?こんな奴が神なんてやってていいのかなぁ?」

「ううう…わ、分かったのじゃ!ほら言うてみい!わっちにできる事ならやってやる!」

 

流石神様♪話が分かるねぇ

 

「それじゃ、俺の持ってるチャクラと同程度のネギまの『魔力』と『気』。ああ元々貰ってた『精神力』の方は回収してくれて構わない。あとは原作が始まるまでの時間だけ俺を『不老』にしてくれ」

「…『魔力』と『気』は問題ないじゃろう。しかし『不老』の方は…いいのかの?『不老不死』ではなくて?」

「ああ。原作が始まるまでの間、生きるのが目的だからな。殺されたら俺の二十年間はそんなモンだったって事だ。だけど寿命はどうしようもねぇからな」

「…いいじゃろう」

 

そういうとバカ幼女の体から三つの光の球が出てきた

俺の体からも一つ出ている

おそらく俺から出てきているのは『((ゼロ魔の魔力|精神力))』だろう

そして、バカ幼女から出てきた三つの球が俺の体に、俺から出てきた球が幼女の体に入った

 

「ほう。これは…」

 

凄えな。俺の中に無かったチカラの感覚がはっきりと分かる

 

「それでは、また修行をしてもらおうかの?」

「あっちに戻ってからでいいだろ。なんせ時間は原作入るまでに六百年はあるんだからな」

「そうじゃったの。では今度こそ、いってらっしゃいなのじゃ」

「もう此処に来る事が無いのを祈るよ。いってきます」

 

俺は『ネギま』の世界に行くときに入った扉を通っていく

後ろから『祈る対象はわっちじゃがの』と聞こえた気がした

ちくしょう。そういえばアイツは一応神だったっけ

そんな事を考えながら俺の意識は落ちていった

 

 

 

朝起きたときに隣にエヴァンジェリンが寝ていて狼狽したのは秘密だ

ああ。寝る直前に部屋に入ってきたのはエヴァンジェリンだったのか…

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