IS ~愉快を求める転生者~ 第6幕  神と戯れ、天才と一緒に一人の少年を貶める
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「ふぅ・・・ただいまー」

 

家の玄関を開けながら言う。

 

各国の手伝いやっと終わったよー、2年間は長かった。

 

「さーて今度は家の片付けでも・・・」

 

 

 

「よっしとどめよ福音!!銀の鐘」

 

「だが甘いよ。紅椿、絢爛舞踏!」

 

「ちょっ、今エネルギーの残り10だったでしょ!やっぱそれ反則!!」

 

「おやおや、こっちはエネルギー満タンなのにそちらはたったの50ですか?」

 

「その顔をやめなさい!!」

 

 

 

何と言うことでしょう。

 

 

 

リビングで、神×2がゲームしていました。

 

 

 

「お前ら・・・」

 

「あ、京ちゃんお帰りー」

 

「お邪魔してるよー」

 

こちらを見ずに返事する神×2。

 

「お前ら何してんだよ!?ここ俺の家だから!神はさっさと天界へ帰れ!」

 

「ぶー、けちー」

 

「まあそう言わずに」

 

全く話を聞く気のない笑顔×2

 

「なんで・・・もういいや。で、アンタら何してんだ?」

 

さっき聞こえた会話からイヤな予感しかしないけど、一応聞いてみる。

 

「ああ、これ?いやーあまりに暇だったから原作に出てくるISでゲーム作っちゃった☆」

 

「時系列的に作っちゃ駄目だと思うんだけど?まだ出てきてないし」

 

「おかげで逆転できたよー、さすが第四世代」

 

「ゼウスは少し黙れ」

 

「酷いなあまったく」

 

 

はっはっは、と笑う最高神。くそぅ、殴りたい・・・!

 

 

 

「で、ハル。アンタ仕事は?」

 

「ぎくぅ!な、なんのことかなあ〜?」

 

「ほほう、サボりか」

 

「いやいやサボってないよ!?ただ今は仕事がちょうどなかったから遊んでただけーっていうかなんというか・・・」

 

段々トーンが下がっていく女神ハトホル。

 

2年前から、俺はハトホルのことを『ハル』と呼ぶようになった。まあ始まりは急なことで、

 

『京ちゃーん、あだ名つけて!名前で呼ばれるのあんまり好きじゃないから!』

 

昼飯を食ってる最中、目の前に現れたハトホルの顔に食っていたエビフライが飛んだ。

 

 

 

そしてハトホルはエビフライの物理的ダメージと俺のゲンコツと引き替えにあだ名を手に入れたわけですよ。

 

「今はだってさ?なんか政治家がどーたらやってて暇なんだもん!だからその暇にゲーム作ってたらこんなのが完成したんだよ!逆に褒めてよ!?」

 

「仕事をしろよ!つーかゼウス!アンタ一応ハルの上司だろ!?部下がそんなことしてていーんですか!?」

 

さっきから会話に参加していなかったゼウスに話を振る。黙れって言ったの俺だけど。

 

「いーんじゃない?別に」

 

なんという放任主義。

 

「それよりも京ちゃん、そろそろ原作に介入して行く頃じゃないかなーと思って来てみたんだけど」

 

「ああ、あと少しで高校生だしな。中学は行ってないけどそこら辺はどーにでもなるし」

 

ずっとISに携わっていたせいで俺は学校にほとんど行っていない。小学校のヤツらの記憶はないし、中学に行く暇なかったしね。

まあそこら辺はテキトーで良いでしょ。IS学園ってIS動かせればいーんだから。

 

「で、で、でなんだけど京ちゃん、自分のIS作ったの!?スッゴイ気になるんだけど!」

 

急にトーンが上がり出すハル。誰か音量操作してるんじゃないか?

 

「作ったのは作ったよ。・・・知らないの?神でしょ?」

 

俺の行動を全部把握しているんじゃないのか?もしかしてサ「サボりじゃないよ!」心を読むな!

 

「なんかねー、そこら辺だけ見られないようになってるのよ。ISを作ったことに関してだけ全部。まったく、どっかの神様の仕業かしらね?」

 

チラリと横を一瞥する。

 

「全く、困った神がいたものだね、神の観覧を規制するなんてできるのは最高神ぐらいだよ」

 

・・・やはりお前か!!

 

「だってそっちの方が楽しみに待てるでしょ?速攻ネタバレより随分ましだと思うけど」

 

「・・・・確かにそうだけど」

 

「おもしろいもの造ってたから、期待して待ってなよ」

 

「・・・うん、そうする!」

 

「おいゼウスハードル上げるな、プレッシャーで胃炎起こすぞ」

 

正直ゼウスだけにしかバレれないのはありがたいかもしれない。ハルが見てたら多分このゲームの中に俺の機体が入っていた。・・・あんまり見せられるような機体じゃないしなー。

 

ちょうど時計から一時間ごとに流れる音楽が始まったとき、二人が腰を上げた。

 

「さてと、僕らはこれで帰るよ。明日は神班会議があるんだ」

 

「何その斬新な会議」

 

「ちなみにアタシは雑用で呼ばれてる・・・グスン」

 

ドンマイ、頑張れハトホル。

 

「しばらくアタシたち来れなくなるからね!寂しくても泣いちゃ駄目だよ!・・・グスン」

 

「まずハトホルが泣かないことだね。それじゃあね、また今度」

 

「あ、ああ、またな」

 

音楽が鳴り終わると、二人の姿は消えていた

 

 

「さてと、準備しますか」

 

携帯を取り出し一つの番号を呼び出した。

 

**************************************

 

「・・・で、織斑一夏の誘導を俺にやれと」

 

「そうなんだよきょーくん。いっくんをどーにかして誘導して欲しいんだ。私はいっくんが使えるようにちょ〜〜〜〜っと調整しなきゃいけないだ☆」

 

現在束のラボへとお邪魔しています。それにしてもコード多いなここ、間違えて踏み千切るぞ。

 

「そもそも男がIS乗れるっておかしいよな、ソイツ」

 

本当にどうしてISに乗れるんだろう?

いや、そもそも何でISは女性にしか使えないんだろうか?

本当に女性しか使えないんだろうか?

 

「きょーくんだってIS乗れるじゃん!」

 

「俺はスルーの方向で」

 

俺は神に特典を貰ってるし、当然と言えば当然なんだけど。

 

「んー・・・俺がISの調整するよ。同じ男だし、俺の方が早く終わるだろうから」

 

というのは嘘で、ちょっとフライングで白式見たいんだよねー。

 

「それもそうかもね。じゃあきょーくんお願い」

 

 

「OK任されたよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・さてと、何しよう?」

 

目の前の待機状態の白式に向かって問いかける。

 

ま、返事返ってくるわけないか、そりゃそうだよね。

 

(別に弄くる必要ないんだよなー・・・もうこれで動くし)

 

束は気付いていないけど、白式の本当の設計者は俺なんだよな・・・

 

造ったのは束だけど、アイデアは俺なんだ。

 

白式の構造、武器の『雪片弐型』、単一能力の『零落白夜』、第二移行の『雪羅』etc・・・

 

アイデアの相談をされたから、束がそう造るように誘導する答えを出したんだよな。

 

そのころはまだ、俺が白式に乗る予定だった《・・・・・・・・・・・・》けどな。

 

 

 

 

 

やることがないので、白式に触れる

 

「・・・こい、白式」

 

******************************************

side篠ノ之 束

 

きょーくんに白式の調整任せちゃったけど、もうこっちの準備は終わっちゃったよ。

白式の調整終わったかなー?

 

きょーくんはどっこかな・・・あ、見つけた。けど、

 

「・・・きょーくんやっぱ動かせるんだね」

 

「コイツはもう俺のじゃないけどな」

 

そこには、白式を身にまとった彼が居た。

 

 

「・・・最初はここにあった試作機が反応したんだっけ」

 

昔を懐かしむように言葉を零す彼。

 

「そうだね・・・あのときはホントにビックリしたねー」

 

「目の前に実験材料《サンプル》が来たってな」

 

「そんなのじゃないよー」

 

 

彼の冗談に笑う。

 

 

 

 

けどあのときは本当にビックリした。ISは私が造った。だからISのことは誰よりも知っている。

 

 

 

ISは女性にしか反応しない。

 

 

言い換えれば、

 

 

ISは男性には使えない。

 

 

 

それもわかっていた。

 

 

 

 

 

でもそんなことより、

 

 

「本当にビックリだよ・・・」

 

最初に動かしたのが自分と同じ天才《どうるい》であったことに。

 

 

 

ウサミミの天才は、やっと仲間を見つけた。

 

 

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side織斑 一夏

 

(迷った・・・!)

 

高校入試の試験会場ってなんでこんなに複雑なんだ?

係員の説明もよくわかんなかったし・・・

 

(ま、適当に探すか)

 

部屋事態はこの建物にあるのは確かなんだし、探せばいつか見つかるだろう。

 

 

(あーさらに迷った・・・お?関係者以外立ち入り禁止?)

 

半ば諦めていたところ、扉に貼られている文字が目に入った。

 

(関係者・・・あ、今日は入試だから学生は関係者。つまりみんなここに集まってるわけか)

 

「すみませーん・・・おくれま・・・あれ?」

 

部屋には誰もいなかった。中央の天井にだけ明かりが点いているようで、その真下だけが視認できた。

 

 

 

そして、そこにあるものも。

 

 

(あれは・・・IS?)

 

中央にあったもの、それはISだった。

 

正確に言えば日本の量産機「打鉄」だが、このときの俺には関係なかった。

 

 

 

 

 

――ISが目の前にある。

 

 

 

その憧れから、機体に触れてしまった。

 

 

 

(なっ!?)

 

 

 

――世界で唯一ISを動かせる男となるなんて、このときの俺には知る由もなかった。

 

・・・次からは、藍越とISを間違えないようにしよう。

 

 

 

 

 

 

そして、そんな俺の姿を捉えていた監視カメラに気付くはずもなく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏が連れて行かれ、誰もいなくなった後。

 

 

監視カメラから男の声がした。

 

『・・・残念ながら唯一ではないんだよね、織斑一夏。学園で会おうぜ・・・ブツッ』

 

 

そもそも、その部屋に監視カメラなどなかったというのに

説明
相変わらずスッカスカでヘチマみたいな内容


なんというgdgd感・・・!!


結局グダグダいきますけど


はんぺn・・・もとい本編どうぞ

「そろそろ準備といこうか・・・」
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転生 チート ハーレムなし インフィニット・ストラトス IS 

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