緋弾のアリア  『転生者は何をする?』
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双識side

 

「夜刀双識何処だコラァァ!!」

 

ドダダダダダダ・・・

 

「・・・行ったか」

 

俺は足音が去っていく音と共に呟いた。

 

どーも現在武偵校の男子に襲われている途中の双識です。

 

ホント何で俺が襲われなきゃならないのかな?

襲ってくる奴らが「レキを返せぇぇぇ!」とか言ってくるから大体予想はつくけどさぁ。

それにしても異常な数だろあれは。

 

武偵校の男子のほとんどが襲って来てるぞあれ、しかも「リア充は死にさらせぇ!」とか「イケメンなんて屍になればいいんだぁぁぁ!!」とか泣きながら行ってくる奴らとかただの嫌がらせだろ!!

 

それにしたってさっきから「いたぞ!こっちだぁ!!」

 

「チッ」

 

俺は舌打ちをしてすぐにこの場から逃げた。

こんな感じに隠れても隠れても見つかるんだよねすぐに、SSRの奴でもいんのかなこりゃ。

 

俺はひとまず足のベクトルを操作して屋上まで一気にジャンプした。

 

「ふぅ、さてキンジに連絡でもして助けを求めるかな」

 

俺は携帯でキンジに電話をした。

 

プルルルル♪

 

ガチャ・・・はやっ!ワンコールで出たよ。

 

「もしもしキンジか?」

 

『おう、どうしたソウ』

 

普通の対応だな、ということはまだキンジは知らないのかな?

 

「お前さもう怪我治ってんのか?」

 

『あぁ一応もう完治したぜ、なんだどうかしたのか?』

 

「まぁね、実はさ俺いま武偵校の男子のほとんどに襲われてるんだよね」

 

『何で!?何やったんだよソウ!!』

 

・・・ここでキンジに真実を告げてもキンジは俺の味方でいてくれるのかな?

 

ここは、キンジを信じよう。

 

「えーとさ、レキと蘭豹の二人と付き合う事になった事がどっかからバレたらしくてさ。それが原因だと思うんだとね」

 

さぁ俺はお前を信じているよキンジ!

 

『・・・ソウ、お前いま何処にいる?今すぐ行ってやるよ』

 

おぉ!流石はキンジやっぱりお前を信じて正解だよ!

 

「ありがとうキンジ!」

 

『どういたしまして、俺ら親友だろ?』

 

「・・・サンキューなホント。俺は今狙撃科の屋上にいるから」

 

『わかった、頼もしい味方も連れて行くから絶対動くなよソウ』

 

「わかった、待ってるよキンジ」

 

『おう、じゃあな』

 

「じゃね」

 

俺はケータイを閉じながら心の中でもう一度キンジに感謝した。

 

「さて、キンジと頼もしい援軍が来るまで本でも読んでるかな」

 

俺は異空間から小説を取り出し読み始めた。

 

 

 

 

〜〜〜ソウ読書中〜〜〜

 

 

やっぱラノベはいいなぁ。

 

ガチャ

 

お、キンジが来たな。

 

「ソウ待たせたな」

 

ビンゴ。

 

「いや、ありがと・・・き・・キンジ君?」

 

俺は本を閉じ、キンジの方を向いて絶句した。

 

「どうしたソウ?・・・あぁ後ろの人達だろ、こいつらが俺の言っていた頼もしい味方だぞ。ソウ」

 

キンジはそう言いながら笑った。

 

ハハッ・・・キンジも冗談がうまいなぁ、どう見たって後ろの人達銃を片手にしかも変な仮面付けてるじゃないか。

 

俺をさっきまで襲っていた奴らと同じ格好じゃん。

 

「裏切ったなキンジ!」

 

「黙れ!このリア充のモテモテイケメン野郎が!!」

 

クソっ!俺はキンジを信じていたのに。

 

「キンジ俺はお前を信じていたのに何で!?俺たち親友じゃないのかよ、電話の言葉は嘘だったのかよ!!」

 

「ソウ、俺の親友は電話が切れた瞬間にお亡くなりになった」

 

キンジィィィ!!

 

「ハハッ。そうかよ、なら仕方ないな」

 

俺は笑顔を向けながらキンジ達に伝えた

 

「ここからは実力行使だ、死なない程度に痛めつけてやるよ」

 

死刑宣告を。

 

「「「「「「上等だこのリア充野郎がぁぁぁぁぁ!!モテない男なめんなよぉぉぉ!!」」」」」」

 

「それ言ってて悲しくないの君ら?」

 

そんな一言を口にしたら大半の奴らがorzの格好になった。

 

フッ

 

俺はそんな事お構いなしに能力を使い奴らの視界から消えた。

 

 

 

 

キンジside

 

 

何か久しぶりに俺視点になったなぁ・・・ハッ!今俺は何を考えていたんだ?

まぁそんな事より俺は今激しく後悔している真っ最中さ。

 

理由?そんなの決まっているだろ

ソウというRランク武偵を敵に回したからだよ。

 

あ、また一人ぶっ飛んで逝った。

これで何人目だろ?20人から先は数えてないからわからん。

しかもまだソウの死刑宣告から30秒もたっていないのに屋上には生徒の屍の山が出来上がっている。

 

「なぁ武藤」

 

俺は死刑を見ながら隣にいる悪友、武藤に話しかけた。

 

「何だ、キンジ?」

 

こいつは目の前の光景が信じられないのだろう、いつものような口調ではなく心ここにあらずといった感じだ。

 

仕方ないか、だってソウは書類上ではBランク武偵というようになっているからなぁ。

 

「どうするよこれ?」

 

「どうするって、絶対あいつ俺ら全員あの屍の山の一部にするまで止まらないだろ?」

 

武藤の答えは最もだ、ソウの奴怒ると口調も変わって残虐になるからなぁ。

あ、今度は三人が犠牲に。

 

「でも映画とかだとさ、怒りで我を忘れている主人公をヒロインが主人公を元に戻すとかが普通だよな」

 

「だなぁ」

 

俺は武藤の言葉を聞いて思った・・・・それじゃん。

 

勢いよく武藤の方を向く、首から変な音がしたけどそんな事今は関係ない!

武藤も自分の発言に気がついたらしく同じような顔をしている。

 

((これはいけるかも!!))

 

きっと俺と武藤の心は一つになっているだろう。

 

「あ、でもさキンジよぉ」

 

「どうした武藤!早くソウのヒロイン連れて来てソウの怒りを鎮めないと俺らが死ぬぞ!!」

 

俺は武藤が何かに気がついたようだがそんな事を気にせず扉に手をかけたがその時

 

ドゴォ

 

「グッ!」

 

ソウに投げられた生徒が俺の腹部に直撃した。

 

「キンジ!」

 

武藤が俺に声をかける・・・が

 

「オブッ!」

 

俺と同じ結末をたどった。

 

「キンジに武藤は何で僕から逃げるような行動をとってるのかな?」

 

声のした方を向くとそこには生徒の屍をバックにした死神(ソウ)がいた。

 

やばいやばい!マジだ、ソウの奴一人称が僕になってる!!

 

「いや、これはちょっとトイレに行きたいからと思いまして。あ、でも武藤はソウの彼女を連れて来て怒りを鎮めるとか言ってました!!」

 

ここは誤魔化すしか俺に生き残る道はない!

武藤?誰それ、そんな人知らない!!

 

「おい!キンジそれはねぇだろ!!」

 

黙れよな名も知らぬ生徒!俺のが生き残るための生贄になれ!!

 

「ん〜そうだなぁ・・・」

 

ソウは何か考えてくれている、これはいけるか!?

 

「・・・めんどくさいから二人とも一応お山の一部になっておくか」

 

はい、めちゃくちゃ良い笑顔で死刑宣告を頂きました。

 

武藤の方を見たらもう諦めたらしく無我の境地に達していた。

俺も覚悟を決めるしかないのかな?あの山の一部になるのか・・・あはははははは。

 

ガチャ

 

「「ソウ(さん)!」」

 

 

俺が壊れかけたその瞬間に屋上の扉が開き今まさに俺と武藤を屍の山の一部に使用としていた者の名前を呼んだ。

 

その声は俺にとって天からの救いの声に聞こえてしまったのは仕方が無いと思う。

武藤なんて涙流してるし。

 

 

 

 

 

 

 

双識side

 

 

僕は今さっき現れた人物達に話しかけた。

 

「どうしたのレキに蘭豹?」

 

「いや、さっきから屋上が五月蝿かったから来てみたらソウがいたんだよ」

 

レキも同じらしく蘭豹の隣で頷いた。

 

「そっか、それはごめんね。でもあと二人で終わるからさ少し待っててくれない?」

 

僕が二人にそう言うと死刑対象である男子二人がビクッ!ってなった。

というか何で武藤は泣いているんだろう?恐怖からかな。

 

「ソウさんは何でこんな事しているんですか?そこで山になっている人達全員ここの生徒じゃないですか」

 

「あぁそれはね・・・

 

 

〜〜〜これまでの事を二人に説明中〜〜〜

 

 

という訳なんだね、分かってくれた?二人とも」

 

二人はしばらく考えた後

 

「「それなら仕方ない(ですね)」」

 

分かってくれて何よりだ。

 

「ありがとね、じゃああの二人をあの山の一部にしてくるから♪」

 

僕はそう言ってゆっくりとキンジと武藤に近ずいていった。

 

「やぁさっきの電話まで親友だったキンジ君♪」

 

僕がキンジにそう言いかけるとキンジは引きつった笑みを浮かべて。

 

「や、やぁソウ・・・いきなりでなんだけど。救いの可能性は?」

 

僕は極上の笑みを浮かべてこう言った。

 

「これポッチもありません♪」

 

「ですよねぇ」

 

「うん♪」

 

「「あははははは」」

 

僕はこれからの事が楽しみで、キンジはこれから起こる事に覚悟を決めて笑った。

 

「じゃあそろそろ逝こうか?」

 

「あははははっっ!!(泣)」

 

 

武偵校に泣いて叫び声を上げる声が響いたのはそう遠くない未来だった。

 

 

あ、ちなみに武藤は瞬殺だよww

 

 

 

sideout

 

 

その日の武偵校の授業では男子が大勢欠席して捜索隊が作られ、狙撃科(スナイプ)の屋上で大量の奇妙な仮面を被った男子生徒の屍の山が発見されたらしい。

その中でも根暗やら昼行灯などの二つ名を持つ生徒が他の生徒より何故か重症だったため何処かの武装巫女がM60を持ち暴れたとか何とか。

 

さらに、屋上の壁にはこの事件の容疑者であろう人物から

 

「僕は悪くない」

 

というメッセージが書かれていた。

 

しかも、何故か被害者の誰もが事件の前後の事を何も覚えていないためこの謎の男子生徒屍事件は迷宮入となった。

 

備考ではあるが、この事件の被害に遭っていない生徒は全員イケメンであるか彼女持ちだったらしい事からこれはモテない男子が何かしらした結果返り討ちにあったのでは?

それならあの壁に書いてあった事も説明が出来る

 

という仮説があったとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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残虐描写あり 作者アリア嫌い 主人公最強 ハーレム 

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