東方燕狼歌 第十一話 暴動
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「はあ!!」

 

「遅いわよ!!」

 

蹴りを放つがそれが届く前に叩き落とされ、お返しとばかりに蹴りを飛ばしてくるが、その蹴りを紙一重のところで避け距離をとった。

 

「危ないですね・・・」

 

「へえー、今のを避けるようにはなっているのね。それじゃ、もう少し本気出さしてもらうわよ!」

 

「それは勘弁願いたいですね!!」

 

紅音が目にも止まらぬ速さで連撃を放つが、それに合わせるように悠また攻撃を当てていた。

 

 

悠がこの妖黒谷に来て約半年程度の月日が流れていた。

紅音と最初に会ったその頃は妖黒谷で暮らす上で必要なことを教えてもらい、生きていく上での最低限の知識と戦闘方法などについて教えてもらってい、最近では妖黒谷の妖怪たちや紅音本人との組手などをしていた。

そのおかげで今の悠の強さは中級妖怪と対等に戦えるぐらい成長していた。

 

「それにしても、ほんと強くなったね。」

 

「まだまだですよ。」

 

「謙遜しなくたっていいよ、今のあんたは強くなったよ。」

 

「あはははは・・・・」

 

そう言っても、多分俺はこの人が本気になったら1秒も持たないような気がするよ。

 

「そうそう、紫からあんたに伝言よ。」

 

「・・・紫さんから?」

 

「ええ、そろそろ萃香たちを抑えれそうにないから早く帰ってきてとの事よ。」

 

「・・・・・・・・」

 

・・・・ああそう言えば、萃香姉さん達に行ってきますって言ってねえや。

これ今戻ったら俺今度こそ死ぬんじゃないかな・・・?

いや!!萃香姉さん達のことだ、きっと許してくれるに違いない!!

そう俺は信じている!!

・・・いやきっと!!

・・・そうだといいな〜

ダメだ絶対帰り次第追いかけ回される・・・・・

それで捕まったら・・・・嫌だこれ以上考えたくない・・・・・・

 

「はあ〜〜〜〜」

 

「なんか、大変だね・・・・」

 

「それじゃ、一旦帰ることにします。

これ以上萃香姉さんを待たせることになったら・・・・・

考えるだけでも恐ろしい・・・・」

 

「ああ、わかったよ。

どうせまた来るんだろ?」

 

「ええ、また修行つけてくださいね。」

 

「ああ、わかって・・・・なんだい?」

 

「どうかしたん「静かに」・・・」

 

ドーン!

ドーーン!

ドーーーーン!!

 

「これ何の音ですか?」

 

「まさか?!」

 

そう言って紅音さんは飛び去ってしまった。何かまずい気がするな・・・・

どうする、このまま追っていても足でまといになるし、かと言って追わないとまずい気がするし。

ああ、なんでこう俺は面倒ごとに巻き込まれるんだよ!!

そう言って紅音の飛び去った方向に進もうとするがその場にとどまり。

ついでだ、あれも持っていくか・・・・

岩場に置かれている2本の剣を持って紅音の後を追った。

 

 

ー妖黒谷広場ー

 

「これはひどいな・・・・・」

 

この広間には戦えないものや戦うのが嫌になった者たちが集う場所なのだが、そこには死体がいくつも転がっており、生きているものいるがほとんどの者が重傷だった。広間の場所が所々穴が空いているので多分

 

「一体何が起こってるんだよ・・・・」

 

悠は広場を後にすると、出たすぐ先に紅音と覆面を被った集団がいた。

 

「お前達、なんてことをしてくれたの戦えない者達を殺すなんて・・・・・覚悟は出来てるんでしょうね。」

 

「ふん、覚悟か!貴様こそ出来ているんだろうな、紅音!

我々は今日こそ貴様を殺してこの妖黒谷を俺様が支配してやる。だからまずは手始めにこの広場の連中を殺してやったのだ!この妖黒谷に戦わないものは必要ねえからな!

前の時には王千の奴に邪魔をされたが今度はそうはいかんぞ!!」

 

「王千も甘い・・・・ここにいる連中はどっちにしたって罪を持っているんだ殺してたほうが楽だって言うのに・・・まあいいわ、ありがたく思いなさいあなた達の罪を今から償わせてあげる。」

 

「ほざけ!!力が落ちている貴様が我々に勝てると思うな!!お前たちやってしまえ!!」

 

そう言って覆面を被った連中が紅音に襲いかかろうとしたが、

黒い影がいきなり突っ込んできて何体かは吹き飛ばされていた。

 

「王千直伝・((空震脚|くうしんきゃく)) ((爆|ばく))」

 

 

そう言った瞬間、その周辺にいた覆面の連中は吹き飛ばされていた。

 

「大丈夫ですか、紅音さん?」

 

「まったく、ここまで追ってきたのかい?」

 

「ええ、心配でしたから。」

 

「私が心配されるなんて、私の力もかなり落ちているね。」

 

「充分強いですって・・・・・」

 

「ん?あんたそれ持ってきたのかい。」

 

「ええ、たぶん必要になると思ったんで・・・・」

 

「今回はその直感に感謝しときな。」

 

「ええ、そうしときます。それにしても、たくさんいますね。」

 

「大丈夫だよ、こいつらはそこまで強くはないから。あんたでも余裕で勝てるんじゃないかな?」

 

「そうなんですか?まあそれでも安心はできませんが。」

 

「ああ、でもこれだけは言っておくよ。これは稽古じゃなくて、本当の死合いだよ。

覚悟を決めてないものは死ぬからあんたも殺す気がないなら下がってな。」

 

「・・・・・わかってます。」

 

「そうかい・・・・それじゃ、始めますかね。」

 

「わかりました。」

 

「なんだ貴様は!!」

 

「俺?別に俺の名前をあんたに教える必要はないな。」

 

「ふざけおって!!貴様も殺してやる!!貴様らやってしまえ!!」

 

「右を任せたよ。」

 

「わかりました。紅音さんも怪我だけはしないでくださいよ!!」

 

「わかってるよ!!まったく歳はとりたくないもんだね!」

 

そう言って二人はその集団に突っ込んで行った。

 

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ー後書きのようなものー

 

「今回の後書きのようなものは前回の続きですかね。」

 

「まあ、そうだろうな。」

 

「でも、俺思うんだよね・・・・」

 

「何が?」

 

「前書きにも書いてるんだが・・・・戦闘回数多くないか?」

 

「・・・・確かに多いな・・・」

 

「・・・・なぜだ・・・」

 

「俺が知るか!しかもそれで一番被害でてんの俺だからな!」

 

「まあ、ぶっちゃけると悠が不幸なのはどうでもいいんだよ。」

 

「ぶっちゃけやがった!!」

 

「しかも、原作介入までかなり遠い・・・」

 

「それは自業自得だろ・・・・」

 

「さて、悠のせいで話が横にそれてしまったが、前回に続き技の説明をしていきます。」

 

「いや、てめぇがいきなり愚痴り始めるからだろうが!!おい作者こんな愚痴を見てもらった読者さんに謝っとけよ!」

 

「申し訳ございませんでした!!!!(作者渾身の土下座!)」

 

「「・・・・・・」」

 

「さて、作者も土下座したことだし技の説明をしていくぜ」

 

それでは説明します。

この((空震脚|くうしんきゃく))は空気を震わせる技で威力自体弱いですが、範囲が広くいろいろ応用することができ種類としては三つあります。(王千の場合は五つです)

 

まず、さっき悠が使っていた空震脚・((爆|ばく))、これは空気を震わせ周りの物や人を弾き飛ばす技で、小石程度の物を弾き飛ばすと弾丸並みのスピードが出ますね。

 

次に空震脚・((圧|あつ))、これは空気を震わせ周りの空気を下に押し込む技で、相手の動きを一時的に止めることなどができる。

 

そしてこれで最後、空震脚・((浮|ふ))、周りの空気を振動させ物などを浮かせたりその場に止めたりすることができる技で、威力はないが、範囲が広く小さなものであれば完全に固定することができる。(人間など重すぎる物は不可能)

 

「さて今日はこれくらいかな」

 

「そうだな、まあ作者がいきなり愚痴り始めたときにはダメかと思ったが・・・」

 

「気にするな!!俺はこの小説を終わらせる気はまだまだねぇぜ!!」

 

「なら愚痴るなよ・・・・」

 

「・・・・・ごめんなさい。」

 

「まあ最後にまた謝っとくか?」

 

「そうだな、では読者の皆様・・・愚痴ったりして・・・・」

 

「申し訳ございませんでしたーーーー!!」

 

「「では、また次回」」

説明
・・・・この頃、戦闘シーンが多い気がする。
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