魔法少女リリカルなのはStrikerS〜二次創作〜 第6話 「逃走!機動六課」 |
これだ・・・これしかない
ポケットに入っている携帯がキーだ
幸いにも携帯があることはバレていない
この携帯を何とか利用し、この状況から脱出出来ないだろ うか・・・
「やはり、何か用事があるのか?」
「いや・・・なんというかですね・・・」
落ち着け・・・まずは状況の整理だ
何らかの方法で携帯を利用してこの人たちを振り切り、無 事に機動六課の正面玄関までたどり着き、シャムの家まで 逃走する
だが携帯をどう使う?
折り畳み式なので開けたら音ですぐにバレる
閉じたまま使える機能といったら、
カメラのシャッター
ボタン長押しによるマナーモードと通常モードの切り替え
デジタル時計の文字の切り替えくらいだ
長押しボタンは短く押すと、通常モードなら電信音が鳴り 、マナーモードならバイブレーションが機動する
うん?待てよ・・・
もしかしてこれを利用すれば・・・
よし、あとは演技力しだいだ!
俺は恐る恐る話しかけた
「あの、実は・・・」
そこで俺は携帯のボタンを押した
ピピッ、ピピッ、ピピッ
着信音に聞こえるように一定の間隔で
「あ、出てもいいですか?」
「ああ、かまわない」
俺は携帯を取り出し電話をするフリをした
俺の携帯がそんなに珍しいのか、あのテーブルのメンバー は俺が使っている携帯を見ている
「すいません・・・ちょっと仕事っていうか用事ができち ゃいまして・・・なぁシャム?」
「あ・・・そ・・・そうです!ほらダン、早く行かないと !」
「それは・・・残念だな、手合わせ出来るかと思ったのだ が・・・」
「まぁまぁシグナム、諦めろって」
「そうやでシグナム、ごめんなーうちのシグナムが」
俺たちのことを見かねたのか、髪を編んでいる少女?と茶 髪のショートヘアーの美人さんが歩いてきた
「いえいえ!それでは失礼します!」
俺はこの演技がバレる前に一目散に玄関まで走り始めた
どれぐらいもつだろうか?
「あいつもいろいろ忙しいんだな、また今度か」
「あれ?でもあいつって次元漂流者じゃなかったっけ?」
「昨日保護したってさっき聞いたな、どういうことや?シ ャム」
「あの・・・すいません・・・」
「ってことは・・・」
「「「逃げたー!!」」」
「はぁ・・・はぁ・・・」
俺は機動六課の廊下を無我夢中で走っていた
「さすがにもう・・・気づかれたか?」
あんな子供だましの方法じゃ一時しのぎがやっとだ
ってそんなこと考えてる場合ではない
一刻も早く正面玄関に行かなきゃいけない
?♪
突然俺の携帯が鳴り出した
さっきのようなボタンの音ではない、本当の着信音だ
だがそんなバカな・・・圏外だったはずだ
怖かったが、俺は電話にでることにした
『あ、ダン!よかった繋がった!』
「シャム!?」
なんと、電話の相手はシャムだった
だけどなぜ?
『同僚に頼んでダンのデバイスに通信を繋げられるように してもらったの!』
この世界の技術はすごいな、ってだからそんなこと言って る場合じゃない!
「シャム、今・・・どうなってる?」
『もう大変だよー!あの後最強部隊の人たちが六課の中を 駆け回って血眼になってダンのこと探してるよ。特に・・ ・シグナム副隊長が』
これはなんとしても逃げなくては
捕まったらどうなるかわからないな
『とにかく頑張って逃げて!私もなんとか・・・シャム? 何やっとるんや?・・・わ!やが』
俺はそこで携帯を切った
回線を辿られて居場所がバレたら元も子もない
「はぁ・・・ん?」
よく見たら目の前に朝入ってきた正面玄関があるではない か
「助かったー・・・」
まずは無事正面玄関に着いたことに感動だ
だがよく見てみると、扉のすぐ側に小さな女の子が立って いた
年齢的にはあのピンク色の髪の少女と同じくらい
だが髪の毛が長く、色は青っぽい白のような感じだ
顔は帽子を被っていて目元が見えない
ほんとに何でもありだなと思いながら横を通り過ぎようと すると、その女の子が声をかけてきた
「すいません、今この玄関は物資運搬に使用するので、出 入口は訓練場のをお使いくださいです」
そう言うとペコッと頭をさげた
「あ、わかりました」
それは仕方ない
こっちは逃げるという名目で使おうとしていたのだからそ っちが先だ
?訓練場?
「出口・・・出口・・・あった!」
これでやっと機動六課を出られる
そう思った時だった
「なんだなんだ!?」
突如、その訓練場が変化した
そう、『変化』したのだ。文字通り
ホログラムの一種か?
近未来の映画のように、ビルや道路が復元されたかのよう に現れたその様子は、その場の空気感まで再現しているほ どだ
「・・・もう何も言えない」
感動していたのも束の間
「うお!?」
俺はとっさの判断でかわした
飛んできたのは弾丸のようなもの
一歩間違えば死んでたんじゃないか!?
そう思いながら弾丸が飛んできた方向を見てみると
「・・・ロボット?」
空中には何やらロボットのようなものが浮いていた
しかも一体ではない
十体くらいがズラッと浮いていた
「なんだありゃ・・・うお!」
考えてる暇もなくロボットは次の弾丸を打ち出してきた
「おいおいおい!」
俺は慌てて近くのビルの陰に隠れた
一体なんなんだ?
俺にどうしろっていうんだ?
ビルの陰からロボットを観察していると
何かがおかしい
相手は俺がビルの陰に隠れたのを見たはずだ
なのに追ってこない
まるで俺が出てくるのを待っているみたいだ
「・・・出てきて戦えってことか・・・」
しばらく考えてみた
あの女の子はこの訓練場の出口を使えと言っていた
そのためにはあのロボットを倒さなくてはいけない
「やるしかないか・・・」
俺は重い腰を上げビルの陰から出た
さてまずは状況判断だ
相手は十体
全員空中に浮いている
だとしたら・・・
俺はホルスターから二丁拳銃を取り出した
「よっしゃー!行くぜ!」
俺はまず駒のように回転しながら十体に向かって飛び上が った
十体は俺の行動に驚いたのか、四方八方バラバラに散らば った
だけど俺はそれを待っていた
腕を十字架のように広げ銃を構えると、バラバラに散らば った十体に弾丸を乱射した
自分でもビックリなほど正確に、その弾丸は十体を撃ち抜 いた
だが一体がまだ倒れず地上で動いている
俺は剣を出現させた
すると、剣が禍々しい斧に変化
刃は血のように赤黒く、なんともいえない雰囲気がただよ っている
その斧を俺は空中で振りかざし、地上にいる一体に狙いを 定めた
「よし・・・おりゃ!」
俺は地上にいる一体の頭上からその斧を叩きつけた
斧をふる力、そして落下のスピードが合わさったそのパワ ーは凄まじく、そのロボットを粉々に粉砕した
「これで・・・終わりか?」
敵が十体だけとは限らない、周りのどこかに潜んでいるか もしれない
ばか正直に全員出てくるということもないだろう
すると、陰でこっそり俺を狙っている一体を見つけた
全部で十一体だったのだ
「これを・・・えい!」
俺は斧を剣に戻し、その一体に向けて突きつけた
すると剣がワイヤーのように伸び相手を引き寄せたではな いか
「なるほど・・・こういう使い方もできるんだなっと!」
引き寄せた敵にタイミングよく回し蹴りを放ち、壁に激突 させた
もうそのロボットは動かない
この武器には色々な使い道があるようだ
「ええと・・・あった!」
ロボットを全部倒し終わった俺は出口を見つけた
空間を広げるには限界があるはずだ、そう思い探してみる と運よく見つかった
「よっしゃー!って喜んでる場合じゃない!」
俺は一目散に機動六課の敷地を抜け、シャムのマンション まで走っていった
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