とある転生の交換法則 プロローグ |
俺の名前は細川拓未。ちょっと厨二病な高校生だ。
何故俺がこんなことを言ってるかというと、気が付いたら真っ白い空間にいたからだ。
「こ・れ・は!テンプレの予感ッ!!」
そんなのを二次創作で見た気がする。
「Exactly(その通りでございます)」
「うお!だ、誰?」
振り返ると幼女がいた。
「誰だと訊かれりゃ幼女だと名乗る。それが私の作法だが―――今日ばかりはあえてこっちを名乗らせてもらおうか。
神 だ!!!!!!!!!!」
「いや、良く分からないから」
「orz。ハガレンを見ていないのか」
「あー、1期しか見てないや」
「ごほん。まあ、いい。良くないが。とにかく私はゼウスとヘラの子と思われてるアテネだ!」
「ふーん。ごめん。俺無宗教なんだよね」
「な…ん…だと…!?だが名前くらいなら聞いたことあるだろう!?」
「俺、世界史の時間は睡眠時間だと思ってるんだ。それに就職するつもりだったからテストなんてどうでもよかったし」
「ぐぬぬぬ。・・・・はぁ。仕方ない。とにかくお主が死んだから私が来たのだ。ちなみにミスじゃないからな。ただ手が滑っただけだからな」
それを世間一般ではミスと言うんだが・・・。
そういえば神って人の心を読むことが出来んだよな。
「んなもんできるわけ無いだろうが」
「いや、やってるし」
「私は例外だ」
「あ、そうですか。で、死んだらどうなるの?」
「転生じゃーッ!!」
「ギリシャ神話の神がそんなこと言って良いのか?転生は中国の言葉だぞ?」
「お主、無宗教で無かったのか?」
「俺は無宗教だけど実家は仏教なんだよね。日蓮宗」
「なに・・・!?日蓮ちゃんを信仰しているだと!?」
「知り合い?」
「幼馴染だ」
いいのかそれで・・・・。
閑話休題
「とにかく転生なのじゃ!」
「何処に?」
「それは内緒」
「能力とかは?」
「ダーツで」
自称神がそういうと目の前にはルーレットとダーツの矢が一本。
「ちなみに超レアなのはここ。私が考えた交換法則(ルールチェンジ)だ。その能力はアカシックレコードに接続して物事を根本から変える程度の能力だ。もしこれに当たればダーツの矢をもう一本やってもいいぞ」
その範囲は0.1mmだった。・・・普通に無理だろ。
「うーん。ダーツなんてやったことないからな・・・。適当にほい!」
するとダーツの矢はまっすぐ飛んで行ってルーレットに刺さる。自称神が確認しに行くと叫び声をあげた。
「ど、どうした?」
「うぬぬ、なぜだ。交換法則には絶対に当たらないようにしておいたのに・・・」
っていかさまかよ。しかも今の言動から考えると・・・・
「その通り。交換法則に当たったのだ。ほれ、ダーツの矢もう一本」
そう言われてもう一本渡される。また適当に投げると
「orz。お主運良すぎじゃ」
そこは能力を使うのに制限がかからない的な事が書いてあった。
「もういい!さっさと転生してしまえ!!」
自称神がそういうと俺の足元に穴が開いた。
「へ?・・・・ふざけるなあああぁぁぁぁぁぁッ!!!!」
そして俺の意識は無くなった。
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気が付くと俺――細川拓未は真っ白い空間にいた。目の前には幼女。「こ・れ・は!転生の予感ッ!!」 | ||
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