万華鏡と魔法少女 第一章エピローグ |
イタチの真実を知ってから数日が経つ
あの日からずっと、ボロボロの状態で運ばれ寝込んでいたプレシアは三日目の早朝にゆっくりと瞼を開けて眼を覚した
無事に意識を取り戻したプレシアはすぐさま飛びつく様にフェイトを自身の身体にへと抱き寄せた
そう、彼女はイタチから永遠と自分の娘を殺され続けるあの地獄の様な幻術の中に叩き落とされていたのだ
助けたいにも関わらず、目の前で彼女達が血を流して死ぬ姿を何度も繰り返し見させられたのだ…もう、精神的にもボロボロになっていた
そんな、地獄から開放された後に彼女はようやくフェイトの大切さを理解する事が出来たのだ
次は絶対に手放さないと心に決めて、アリシアでは無く、1人の娘として
そして、彼女はフェイトを優しく何度も何度も頭を撫でた涙を流しながら
…いつもそばにいるから分からない、本当に大切ななにか人は常に見落としている
それは、失って始めて気づくものだ…
高町なのはもまたイタチを失った哀しみからその落ち込み方が酷かった
「お母さぁぁぁん…うわぁぁぁぁぁ…」
「…あのイタチさんが…ね…」
イタチの真実を知ったその日、なのはは母親の懐で涙を流し続けた
最後まで自分の事を案じてくれて、フェイトをよろしく頼むと託されたなのは
だが、彼女はそれよりも大好きだった、愛しかった人が誰よりも優しかった事、
そして、失ってしまった事に涙を流さずにはいられなかったのだ
だが、死んだと断定されたうちはイタチの墓は決して作られる事はなかった
遺骨も何も残っていないイタチには納骨するだけの墓も立てる事は出来なかったのだ
…彼が生きていたという証は何も残らない
フェイトもなのはもこれには無念の一言に尽きた
自分達に色んな事を教えてくれたイタチはもういない…
手元にあるロケットだけが今のフェイトと居なくなったイタチを繋ぎとめていた
彼女とイタチとの思い出
確かに存在している筈なのに…彼女の胸元に光るそのロケットだけしか彼が生きた証がなかった
その後、フェイトは無事に母であるプレシアとアルフと暫くの間楽しい時間を過ごす事が出来た
しかし、そんな時間も長くは続かない
彼女の母であるプレシアはフェイトに看取られる中、闘病の末…息を引き取るという結末を迎えた
元々、彼女は体調があまり良くなかったらしい
アリシアを生き返らせる為の繰り返し続けた実験のせいか…それとも、自然の摂理としての寿命によるものかは定かでは無い
死ぬ際、彼女はずっとフェイト、そしてアリシアの名前を呼び続けた
愛しかった娘としてフェイトと改めて向き合い、息を引き取った彼女
彼女もまたイタチと同じく、自分を犠牲にしてもアリシアという存在が護りたいほど大切だったことをフェイトは改めて思い知らされた
そうして、大切な母であるプレシア テスタロッサが亡くなった後、
身寄りの無くなった彼女はアルフと共にある人物に養子として迎えられる事となった
その人物とは勿論…言うまでもなくクロノ ハラオウンの母であり時空管理局のアースラの艦長であったリンディ ハラオウンである
最初、抵抗があったフェイトであったがクロノの説得もあってかこの条件を呑んだ
それは、兄と呼んだうちはイタチとクロノとの約束…
彼は忘れる事無くその約束をちゃんと果たしたのだ
イタチの歩んだ道を友として知っていた彼だからこそ、イタチをあの日助けられなかった責任をちゃんと自分で負うと決めて
そうして、時は進み出す…半年という年月を経て…
ーーーー再び、この物語は加速する
説明 | ||
沢山の血を流し、同じ一族を手に掛けた一人の男 彼は唯一の弟と対峙して命を散らせた。 愛する人も友も家族でさえ手に掛け、たった一人の愛する弟の為に命を賭した そして、死んだ筈だった彼は自分自身が居た世界では無く、 気がつけば違う世界の中に存在していた そんな彼の前に現れた一人の金髪の魔法少女 彼女と出会った彼はどの様な結末を迎えるのだろうか… NARUTO、うちはイタチとリリカルなのはのクロスオーバー作品です未熟者ですが、宜しくお願いしします |
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