ゼロの使い魔 〜魔法世界を駆ける疾風〜 第八話
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「うう〜。は、速すぎるわよ…なんなのあの速さ」

「まあ、一応クラマは幻獣だし(嘘は言ってないよ?尾獣だし)」

 

こんにちはハヤテだ

今は城下町についているが、ルイズが目を回しているので肩を貸している

ちなみにクラマは俺の頭の上だ

 

「大丈夫だったか?ワシの所為ですまなかったな…」

「だ、大丈夫よ!ちょっとビックリしただけだから!」

「そうか。それならばいいのだが…」

 

クラマがルイズに謝っている

随分仲良くなったな〜

 

「それよりこの通り、狭いね」

「狭いってこれでも大通りなんだけど」

「「これで(かの)?」」

 

道の幅は五メートルもない。原作で知ってはいたけど、これは狭いな

 

「ブルドンネ街。トリステインで一番大きな通りよ。この先にトリステインの宮殿があるわ」

「ふ〜ん。まあそこまで宮殿やら王族やらに興味ないし、早く行こうか」

「ア、アンタねえ…。そんなこと言ってたら不敬罪よ?」

「実際興味ないし」

「はあ、もういいわ。それよりハヤテ。スリが多いから、財布に気をつけてね!」

「大丈夫。すろうとしたヤツにはちょっとした罰を受けてもらったし。((これ|・・))、な〜んだ?」

「ハヤテ、もしかしてそれ・・・」

「ご名答。スリの財布を逆にすってやった」

「でも、スリにはメイジもいるのよ?」

「その時は((コレ|写輪眼))で見切った」

「その眼ホントずるいわよね」

「ところで、武器屋ってどこ?」

「もう少しよ。ビエモンの秘薬屋の近くだったからこの辺のはずなんだけど…」

「ルイズにハヤテよ。あれではないか?」

 

そう言ってクラマが剣の形をした看板を指差した

 

「そうそう、あれよ。ありがとうねクラマ♪」

 

ルイズは嬉しそうに店の中に入り、俺たちも続いて入った

 

 

 

 

店のオヤジがルイズと俺たちを胡散臭げに見ながらドスの聞いた声を出した

 

「旦那。貴族の旦那。うちはまっとうな商売してまさぁ。お上に目をつけられるようなことなんか、これっぽっちもありやせんや」

「客よ」

 

ルイズは腕を組み、機嫌が悪そうに言った

 

「こりゃおったまげた。貴族が剣を!おったまげた!」

「どうしてよ?」

「いえね、若奥さま。坊主は聖具をふる。兵隊は剣をふる。貴族は杖をふる。そして陛下はバルコニーからお手をおふりになる。と相場は決まっておりますんで」

「使うのは私じゃないわ。使い魔よ」

「忘れておりました。昨今は貴族の使い魔も剣をふるうようで」

 

オヤジは言いながら俺をじろじろと眺めた

 

「剣をお使いになるのはこの方で?」

「わたしは剣のことなんて分からないから適当に選んでちょうだい」

それを聞いたオヤジは店の奥に引っ込んで行った

「…………こりゃ鴨がネギ背負ってきたわい。せいぜい高く売りつけるとしよう」

「「(そういうことは思ってても言うなよ)」」

 

俺とクラマの思考がシンクロした

 

「そういえば最近は傭兵の方々がよく剣を買っていかれましてね。その際買っていかれるのが、このような両手剣でさあ」

 

そう言ってオヤジが持ってきたのは、1メートル程度の両刃剣だった

見た感じだが材質は鉄だろう

 

「傭兵が?最近になって増えてきたの?」

「へえ。なんでも最近このトリステインの城下町を盗賊が荒らしておりまして……」

「盗賊?」

「そうでさ。なんでも『土くれ』のフーケとかいうメイジの盗賊が、貴族のお宝を散々盗みまくってるって噂で。その盗賊を捕まえて、賞金を貰うということで。へえ」

 

ルイズは盗賊に興味がなかったので剣を眺めた。しかしハヤテは毎日鍛錬をしていると聞いた

ならばもっと大きい剣も使えるだろうと考えた

 

「もっと大きくて太いのがいいわ」

「お言葉ですが剣と人にも相性がございます。男と女のように。みたところ、若奥さまの使い魔とやらにはこの程度が無難なようで」

「大きくて太いのがいいといったのよ」

 

オヤジは再び引っ込んでいった

 

「素人が!」

「「(だから思ってても言うなって)」」

 

今度は『見た目だけ』は立派な剣を拭きながらオヤジは現れた

 

「これなんかいかがです?店一番の業物でさ。貴族のお供をさせるならこれくらいは腰から下げて欲しいものですな。といっても、コイツを腰から下げるのはよほどの大男でないと無理でさあ。やっこさんなら背中にしょわんといかんですな」

 

う〜ん。実際見てみると、どんだけ脆いかが分かるな

 

「おいくら?」

 

ルイズが値段を尋ねた

 

「なにせコイツを鍛えたのは、かの有名なゲルマニアの錬金魔術師シュペー卿でさ。魔法がかかってるから鉄だって一刀両断でさあ。安くはありやせんぜ」

「私は貴族よ」

「エキュー金貨で二千。新金貨で三千」

 

そろそろいいかな?

 

「ルイズ。その剣じゃあ鉄を一刀両断なんか出来やしないよ。その剣は儀礼用だ」

「あらそうなの?だってシュペー卿が鍛えたっていってたわよ?」

「そ、そうでさあ。ほら、ここに銘がきざまれていやす!」

「そのシュペー卿が『この剣は戦闘用だ』とでも言ったの?有名な刀匠なら儀礼用の剣くらい頼まれるよ」

「なかなか見る眼あんじゃねえか!兄ちゃん!」

 

その時、乱雑に積まれた剣の中から声がした

オヤジは頭をおさえていた

え〜っと・・・コイツか!

 

「今の声はお前か?」

「そうだ!俺の名前はデルフリンガーだ!」

「あれって、インテリジェンスソード?」

「そうでさ。意思を持つ魔剣。インテリジェンスソードでさ。まったくどこの誰が剣を喋らせるなんて始めたんでしょうかねえ。やいデル公!商売の邪魔だ!黙りやがれ!客に迷惑かけたら貴族様に頼んで溶かしちまうぞ!」

「おもしれえ!やってみろ!」

「まあ待ってくれ。オヤジ。お前はデルフリンガーって言うのか」

「ああそうだ!お前さん結構鍛えてんな。それに……驚いたな。お前さん『使い手』か。俺を買え!」

「『使い手』ねぇ……《ガンダールヴのことか?》」

「《うお!おでれーた。お前さん念話も使えんのか!知ってんのなら話は早え!俺を買え!》」

「ルイズ。気に入った。俺はこいつを買うよ」

「そんなのでいいの?まああんたが選ぶんだから、その見掛け倒しの剣より役に立つんだろうけど・・・。あれはおいくら?」

「あれなら、百で結構でさ」

「買ったわ」

 

ルイズは財布から金貨を出した

オヤジが慎重に数えると頷いた

 

「毎度。どうしてもうるさかったら、鞘に入れると収まりまさあ」

 

オヤジは鞘に入れたデルフリンガーを渡してきた

俺はデルフを腰に下げてルイズたちと一緒に武器屋を出た

 

「さて、ルイズ。そろそろ帰るんだろうけど、クラマに乗っていく?」

 

と聞いたらルイズの体が跳ねた

 

「べ、べ、別にいいけど?こ、怖くなんてないんだから!」

「スマンなルイズ。出来るだけ速さは抑えるのでな…」

「ク、クラマは悪くないわ!ありがとう。じゃあクラマに乗っていくわ!」

「それじゃ、クラマ」

「うむ、わかった。変化!」

「おわ!狐っこがでかくなったぞ!それに喋った!コイツぁおでれーた!!」

「デルフ(あるか分かんないけど)舌噛むなよ!」

「へっ?どういうこっtおわあぁああぁ〜〜!!」

「慣れると気持ちいいわね〜!」

 

 

 

 

学院に帰ったときルイズはさわやかな笑顔でいたが、デルフはいくら話しかけても返事がなくカタカタ震えているだけだった

説明
第八話です。気軽にコメントお願いします
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コメント
ryouさまコメントありがとうございます。すいません、全然考えずにコメントしてしまいました。改めると時速150kmくらいで脳内変換をお願いします(ディアーリーズ)
それって時速2160qありますよ?(あらたか)
hall様コメントありがとうございます。まあ、クラマは尾獣ですからね…。スピードは大体秒速で60mくらいをイメージしていただければ(笑)(ディアーリーズ)
あの慇懃無礼なデルフですら震えるほどのスピードって飛ばし過ぎですよ。クラマさん!!(hall)
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ゼロの使い魔 NARUTO オリ主 チート デルフリンガー クラマ 

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