新たなるEXA 第7話・ホテルアグスタ(上)
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REIZI・YOSINO

 

零二達がこの世界に来て1週間がたったころ。ここでの訓練やミッド語、それに金銭についてに慣れてきたとき、ついに零二達が管理局の民間協力者として初の任務が来たのだ。が………

 

「「「「「「「………」」」」」」」

 

ここにいる男性陣+はやて以外の女性は全員冷たい眼で霧埼、ヴァイス、そしてはやてを見ていた。ちなみに零二はこの状況を無視している。

 

「え、えーと、その」

 

「「どうしました?はやて部隊長?」」

 

にこにこしているが、めちゃくちゃ怒っているなのはとフェイトである。

 

なぜこんな事態になったかと言うと、少し前にさかのぼる

 

 

それは、とある日。その日の訓練後が終わった後のことだった。その日も零二はシャーリーに呼ばれサクラのと共に機材の説明を受けていた。そしてほかのメンバーは先に汗を流すことにした……だが、そこ1人の変態と言う名のバカが動いた。

 

言わずともわかるだろう霧埼である。霧埼はまず隊舎に詳しくなお且つそこまで硬くない男を選抜した。それはヴァイスである。

 

当初ヴァイスは反対していたが霧埼の

 

「男なら………いや、((漢|オトコ))なら見るべきや!!」

 

と言う一言から始まった約10分間による説得によって彼も加わり、さらにそれを聞いていたはやてが

 

「私も見る!!」

 

と言いだした。当初霧埼とヴァイスはその言葉に困惑したが

 

「わたしは皆の胸の発育具合を無防備な状態で確かめたいんや!……ほんとのこと言うと直接触りたいけどそれが最近できんかったんやけど、これはチャンスや!」

 

と言う訳ではやても参加した。そしてのぞける穴があるポイントで除いていたが、まお…じゃなくてなのはに見つかり―――――――ここから先はご想像におまかせします。

 

ちなみにその日零二達はどこからか悲鳴が聞こえたという。

 

 

と言うことがあったためこの3人はめちゃくちゃ白い目で見られている

 

「ん、んん!!と、ともかく現状で分かったことと、今日の任務についての説明や」

 

とはやてがいうとさすがに皆、真剣な顔に戻り、話を聞く。

 

「これまで謎やったガジェットの製作者およびレリックの収集者はさっきの資料でも見せたけど、違法な研究で、広域指名手配されとる次元犯罪者、ジェイル・スカリエッティの線で捜査を進める。そして、今回の任務は、これから向かうホテル・アグスタで取引き可能なロストロギアもあるから、それをレリックと誤認したガジェットが来る可能性があるから、人員の安全確保と施設警護が今回の仕事や」

 

「質問いいですか?はやてさん」

 

零二が手をあげて問う

 

「どうしたん?」

 

「まず、さっき言ってたレリックって何ですか?いいかたからして、それもロスロギアなのはわかりますけど」

 

「わちしたちも、ようわかっとらん。ロストロギアに認定されるものは魔力が異常に高い物質、未知のエネルギーや危険なエネルギーのある物、何に使うか分からない物こういった物がよくなることが多い。今回に関しても未知のエネルギーと何に使うか分からないから、ロストロギアにされたんやけど」

 

「じゃあ、もうひとつ。ガジェットがロストロギアを狙うならサクラも…」

 

「それなら大丈夫。サクラちゃんが今着けとるブレスレットは、ロストロギアの反応をださないためのケースを元に作った特殊な装置や反応は抑えれれるから、安心してや。ただし戦闘態勢にならるとその効果も薄まるから、気を付けること。それと今回はその実践でもあるから、芳乃君とサクラちゃんは内部警護や」

 

と言われてみると、確かにサクラは白いブレスレットを左腕にしていた。

 

「なら最後に1つ。紗雪がいないみたいなんですけど、何かあったんですか?」

 

「それは私から説明するわ」

 

と声をあげたのは機動6課の医務室の室長を務めてもいるシャマルであった。その隣には青色毛と赤い瞳をした大型の狼ザフィーラがおとなしそうに座っている。

 

「紗雪ちゃんは最近自分の能力の((瞬間魔力換装|フリューゲル・ブリッツ))を使ってる際に異常というか、変な違和感を感じるって言ってたから検査。本人は悪い感じはしないけど、((瞬間魔力換装|フリューゲル・ブリッツ))の連続使用が体に負担がかかりすぎてる可能性もあるから一応検査をするって言ってたわ」

 

シャマルは紗雪に聞いたことと合わせてそう伝えた。

 

(能力に異常?偶然か………)

 

零二はつい最近にも((神討つ拳狼の蒼槍|フェンリスヴォルフ))を訓練で撃った時に感じた違和感を思い出していたが、とりあえず今は今回の任務に集中することにした

 

「あの、私もいいですかシャマル先生?その箱はいったい?」

 

とこんどはキャロが問う。指をさした先にあるのは少し大きめの箱が並んでいる

 

「ん、あぁこれ?ふふふ、隊長とサクラちゃんそれと芳乃くんたちの、お仕事着」

 

とどこか楽しそうにシャマルは答えた

 

 

ホテルアグスタ内部。零二はパーティー用のタキシードを着ていた

 

「なんでこうなる」

 

零二とサクラは共に内部の警備。はやて達もそうだがこのような場所で6課の制服を着ていると逆に周りも何かあるのかと不安になる。そこで、内部は周りに溶け込むために、この仕事着ことスーツを着るとはやてに言われて零二は着ることにした。

 

「いやぁ〜結構にあっとるで芳やん」

 

とは言うが霧埼はどう見ても笑いを抑えていた。

 

「俺にはこういう服は似合わないんだけどな……つか、笑い抑えてんじゃねぇ!」

 

「いや、こないなおもろくて珍しい芳やんの格好はもう見れんし、そう思うと余計腹がくっくっ!!」

 

と今度は腹を押さえて笑いだした。

 

「霧埼ぃてめぇ…」

 

「おっと、コワイ、コワイっとほな、ワイは外周りの警備やけん」

 

といいその場から逃げていった。

 

「たく!にあわねぇことくらいわかるっての」

 

と少し自虐的になっていた時だった。

 

「まーすーたー」

 

「おっ、サクラお前も着替え………て…」

 

その時零二は、一瞬言葉を忘れた。

 

「どう?似合うかな?」

 

サクラのドレスは以前買った衣装とは違い、装飾品が多く付き、サクラの名の通り桃色と白色の2色がうまく混ざっており、とても綺麗であった。

 

「マスター?」

 

「!あぁ、まぁまぁだな」

 

思わずぼーっとしていたがすぐに気持ちを落ち着かせ、そう答えた。

 

「むーもっと気の利いた言葉はないのマスター!」

 

しかしその感想が不満だったのかサクラは子供のように怒りだす。そこに

 

「まぁまぁ、サクラちゃん落ち着いて」

 

「そうやで。それに最初だまっとたちゅーことは、見とれてた証拠や」

 

「というより、芳乃君はそれがわかりにくいんだけどね」

 

と、あとからきたなのは、はやて、フェイトが順に言う。こんどは3人共のドレス姿だが3人ともそれぞれ自分に合った色を選んだドレスもはやその美しさはビーナスでさえ嫉妬する美しさである。

 

「…………」

 

さすがにそれを見て零二も顔が少し赤くなった。

 

「ぶーーー!!」

 

そんな零二をみてサクラは頬を膨らませて嫉妬していたのは言うまでもない。

 

SIDE・END

TEANA・LANSTER

 

ホテルの外回りの警戒していたティアナはスバルと念話を行なっていた。

 

[それにしても、紗雪、大丈夫なのかしら検査って言ってたけど]

 

[さぁ、本人は大丈夫って言ってたけど。………ティアも心配なの?]

 

「[なっ!そ、そりゃ、次元漂流者といえ、6課の仲間なんだから、当然でしょ!!]」

 

ティアナはあわてたように念話と共に声に出していう。顔を赤く染めているのを見られなかったのは幸運だっただろう。

 

[でもまぁ、今日は、八神部隊長の守護騎士団も全員集合してるから、特に今日警備には問題はないと思うけど]

 

[それもそうね…ところで、あんたは結構詳しいわよね?八神部隊長とか副隊長達の事]

 

はやて達の話題になり、ティアナはそれに質問する。

 

[うーん、あたしも詳しくは知らないんだけど………八神部隊長の使ってるデバイスが魔導書型で、それの名前が夜天の書っていう事。副隊長達とシャマル先生、ザフィーラが、八神部隊長個人が保有してる特別戦力で、さらにそこにリィン曹長合わせて6人揃えば、管理局の無敵の戦力って事。まあ、八神部隊長達の詳しい出自とか能力の詳細は特秘事項だからこのくらいしかわからないけどね]

 

[レアスキル持ちは、みんなそうよね]

 

[ティア、何か気になるの?]

 

スバルは長くティアナとパートナーだったためか、微妙な変化に気付き聞いたが

 

[別に]

 

と言ったのでスバルは深くは考えずティアナとの念話を終えた。しかし、ティアナは少し悩んでいた。

 

(6課の戦力は無敵ではなく異常のレベル。隊長は全員オーバーS、副隊長はニアSランク。あの若さでBランクのエリオと竜召喚のレアスキルを保有しているキャロに危なっかしくはあっても、潜在能力と可能性の塊で、優しい家族のバックアップもあるスバル。そして、次元漂流者の召喚せし者と言われる芳乃さん達…)

 

ここ最近零二達が来てさらにティアナは焦り出してきた。その理由は自身が凡人というものである。サクラが見せたステータスもティアナは不満だった。

 

(けど、そんなものは関係ない。私は、立ち止まるわけにはいかないんだ……あの人のためにも)

 

ティアナは気持ち引き締め直し、自身の目的だけを考えることにした。

 

SIDE・END

GRAVE

 

グレイブはホテルアグスタに入り、中の情報を集め終わり、ぶらぶらしていたところにテュールから念話による通信が入っていた

 

[あ〜めんどい]

 

[作戦開始までは時間はあるが、すでにガジェットはそちらに向かっている。動く準備はしておけ。それと……]

 

[わぁてる。今回の目標の監視だろ。気づかれないようにするさ]

 

めんどくさそうにグレイブは答える

 

[つかさ、ガジェットだけで大丈夫か?俺やお前、それとあの女はまだ顔を出しちゃダメなんだろ?]

 

[安心しろ。つい先ほど、ルーテシアたちも協力するとのことだ]

 

[あっそ。んじゃ、また後で]

 

心底どうでもいいといった感じでグレイブは念話を終わらせた。

 

「まぁ、オークションとはいえ、((こういうとこ|・・・・・・))に来るのは久しぶりだし、抵当に…ってうぉあ!!」

「きゃ!」

 

角を曲がったところでいきなり人と出くわし、グレイブは尻もちをつく

 

「ってて!気を付け……ろ…」

 

「すいません!怪我はありませんか?」

 

グレイブは一瞬我を失う。いや、そこにいる女性のあまりの美しさに、彼は息をするのをはじめて忘れてしまったのだ。

 

「あのー?」

 

「!?あ、あぁ大丈夫だ」

 

と見ると女性が手を伸ばしていた。

 

「!?」

 

グレイブはそれが何の意味で伸ばされた手かはわかっている。自分を立たせてくれようと手を貸してくれていると。しかし、

 

「あ、あんた俺に何かしようってのか?」

 

と彼の癖で聞いてしまった。

 

「えっと、そういうつもりじゃなかったんですけど……気に障ったらごめんなさい」

 

(??!!なんんだこいつ!?なんで謝るんだよ?なんでこいつは…!)

 

「あの、どうしました?」

 

「!べ、べつになんでもねぇよ!そ、それじゃな!」

 

と逃げるようにその場を猛スピードで離れた

 

 

「なんだったんだろうね、バルディッシュ」

 

【さぁ?】

 

フェイトは十数秒だけグレイブが走り去った所を見ていた

 

 

「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、………なんだよあいつ…それに……」

 

グレイブはずっと先ほどのやり取りを思い出していた。

 

「たしか、あいつはスカリエッティの資料にも書いてあったな…たしかフェイト・テスタロッサ・ハラオウン」

 

ちらっと見ただけではあったが、資料に書かれた人部の名前を思い出した。

 

(あいつ、俺に本当の意味で、手を差し伸べた…今までの奴らは、どいつもこいつも)

 

とそこでグレイブは自身の過去を思い出そうになり、それを振り払う。

 

「それに、なんだ…俺?さっきからあいつのことばかり考えてる………」

 

グレイブはこれがどういう感情なのかはわかっていた。だが彼の生きてきた過去とこの感情が初めて生まれたのとが同時にあり、認めるのに少しだけ時間がかかった。

 

(そっか…これが)

 

そうして認めてしまえばあとは簡単だ。どんどん思いがあふれてくる。

 

(やべっ、俺完全に惚れてるわ)

 

彼は自分が恋をしたと認識した。だがそれは、彼にとって最高の形だった。

 

[グレイブ、おいグレイブ聞いているか?]

 

[んだよテュール!人がせっかくいい気分でいたのに!]

 

[知るか。それより、そろそろ作戦開始だ]

 

[へいへい。んじゃ、この施設の内部データを送る。内部の映像付きだ]

 

グレイブはアグスタ内部で手に入れたデータを外で待機しているテュールに送信した。

 

[これはいい。内部についてもはっきりわかる。後は目標のいる位置を確認できればいい]

 

[それなら安心しろ。いま、離れた所から監視しているからよ]

 

[わかった。監視を怠るな]

 

それだけ言ってテュールは念話を終わらせた。

 

「めんどうだが、今回はあいつの命令だし、聞いてやるか」

 

そう呟きながら目標である零二とサクラを見ていた。

 

SIDE・END

REIZI・YOSINO

 

人がオークション会場に集まってきたころ、零二とサクラはその光景を見ながら話していた。

 

「にしても、こうしてるとたまに別の世界に来たっていう実感が持てないな」

 

「うん。たしかに」

 

「まぁ、お前の場合はどこに行ってもかわんねぇけどな」

 

「どういうことマスター!」

 

「そのまんまの意味だ」

 

零二がからかうとサクラは「ムキー」と怒り出す。

 

「まぁ、それはいいとして、ここならだれかに聞かれることもないしずっと聞けなかったこの前のことを話してもらうぜ」

 

「??なんのこと?」

 

「忘れてんのかよ!………こっちに来た時、俺の能力が一部が使えず、弱体化した理由だ。お前、あの時何か話そうといてただろう」

 

そうあの後はサクラが魔力を感知し、それから後も色々あり話す機会がなかったのだ。

 

「それは……たぶん、私のせいでもあるんだよマスター」

 

「どういうことだ?」

 

「おそらくなんだけどね。マスターが使った((あれ|・・))が原因だと思う」

 

「!!」

 

サクラの言うあれと言うものに零二は覚えがある。いや、忘れられるものではないのだ。

 

「《究極魔法》か?」

 

「うん。あれだけの魔力全て使い、私を含めた全てをも再び召喚した。こんな無茶苦茶な事をやってのけたんだから、魔力も回復にはかなりの時間がかかるし、不安定なんだよ」

 

「なるほどな。だが、お前はどうなんだ?お前は((完全自立型|スタンドアロン))の人型戦略破壊魔術兵器とはいえ、俺の武器だろ?何かしら制約とかないのか?」

 

「あると言えばあるかな。けど、切り札はいつも通り使えるよ。全力はしばらくは無理だけど」

 

サクラは笑顔でそう答える。

 

「OK。なら、ひとまずは大丈夫だが、一応言っておくが、これは紗雪と霧埼には教えてもいいが、他の奴にはしゃべんなよ」

 

零二はサクラに念を押すように言う。彼自身は6課のメンバーは9割ほど信用しているが。それでも1割は疑っている。そもそも零二も含め機動6課は信用しているが管理局は信用していなかった。

 

「うん。わかったんだよ!」

 

「よし。なら、なのはさんに今の状況でも……っと通信か」

 

渡された携帯型の通信端末が鳴る

 

『芳乃くん、敵が来たよ。とりあえず私達は連絡があるまで内部警備を続行』

 

「わかりました」

 

それだけ言って通信を切る

 

「大丈夫かな?」

 

「心配ない。シグナムさんや霧埼もいるんだからな」

 

そうは言うが外に出て戦いたいという思いはあったが………

 

SIDE・END

説明
零二達がミッドチルダに来て管理局に入ってしばらく。

初の任務がきた。
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