黄泉路への案内人 第一一話
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第一一話

 

 忍さん達に私の秘密(一部)を暴露し終わった数分後なのはから念話が入った。どうやらジュエルシードが発動したらしい。

 

「〈分かった。急いでいく〉」

 

 そういって適当に恭也さんと忍さんに理由を言って部屋を退室した。

 

 

 

 それから少し経った場所に結界がはられた。おそらくユーノかなのはだろう。

 

「とりあえず。エクス。白騎士」

 

《りょ〜か〜い》

 

「光の道を指し示す者、白騎士」《シンクロイン!》

 

 白い光に包まれ、白木の甲冑を纏う。急いでなのはたちと合流しなきゃ。

 

「飛翔」

 

 そういって空を飛び、なのはたちを探す。が、それよりも先に、

 

「な、なんだ、あれ・・・・」

 

《うわ〜、おおきい〜》

 

《いや、限度を超えいるだろう。大きいというものの》

 

 そう目の前にいるのは巨大がした猫。と、とてもかわいいです。今あそこいにって抱きつきた。そうときまれば《ダメ(だ)(ですよ)マスター!》え〜〜〜。

 

《なのはたちを探さな――! これは・・・》

 

《マスター! 魔力をもう一つ確認》

 

「なに!?」

 

 すると、黄色い魔力の矢がなのはめがけ飛んでいた。

 

「まにあえぇえええええええ!!!!」

 

 急いでなのはの前に行き、シールドを展開! 

 

 結果は・・・ 

 

「全く、なのは。戦闘中によそ見とはバカか君は?」

 

「あ、葵君!!」

 

「あ、葵なの!?」

 

 ん? この声は

 

「フェイトか?」

 

「う、うん!」

 

「ふぇ!? あ、葵君知ってるの!?」

 

「あぁ。それよりも、あれか」

 

 私は猫を見る。これが捨て猫ならまだ手荒なまねも許されるだろうが、あいにくあの猫はすずかの家の猫だ。さらにまだ子供。となると、

 

「ユーノ。ジュエルシードは魔力を帯びているだよな?」

 

「え、うん。そうだよ。でもなんで?」

 

「確認までだ」

 

なら後は簡単だな。

 

「アルヴォ、ジャベリン収納。ディゴソードシールド展開」

 

 そう言うとシールドの先端から水色の魔力を帯びた刃が現れた。

 

「照準固定。目標巨大猫の額」

 

《照準固定。目標巨大猫の額。ロック終了。発射スタンバイオールグリーン♪》

 

 この刃は特殊で触れる者の魔力を完全に無効化するちょっとしたチート能力を有する。あ、ちなみに訓練用の刃なので無論非殺傷設定である。

 

「無に帰する刃(ルーンヴォルヴァ)、ファイアー!」

 

 すると、ものすごいスピードで猫めがけ水色の刃が向かっていき、

 

《目標まで3、2、1・・・ヒット!》

 

 猫に水色の刃が刺さり、その水色の刃は猫に吸収されていった。

 

《無力化魔法注入完了。ジュエルシードの魔力吸収中。放出まで5、4、3、2、1。ジュエルシード放出!》

 

 エクスがそう言うと、猫の身体はみるみる元の姿に戻り、そしてジュエル意思―度も排出された。

と、それよりも♪

 

 

SIDEフェイト

 

 

 葵の姿は最初であった時と違い今度は白色の鎧をまとっていた。

 

 それだけじゃない。魔力も全く違った。黒だったものが白色に変化していた。

 

「なに者なんだろう、本当に・・・・」

 

 でもすごかった。水色の刃を猫に射出する時の正確な狙い、点を点に向けて発射しそれを見事に命中させる正確さ。私には無理かも・・・。

 

そのあと、葵はなぜか少し鼻歌を歌いながら、猫の元へ向かった。

 

「いや〜、かわいい! なんですかこの毛並みの良さ! ここが良いんですか?」

 

 そういって頬ずりしながら、こっちに向かってきていた。猫もいやそうじゃない。むしろ好意的だ。

 

(う、うらやましいな///)

 

 すると、あの白い魔法使いの子が私の前までやって来た。

 

「あの、わたし高町なのは。あなたの名前は?」

 

「フェイト。フェイト・テスタロッサ」

 

 なのはっていうんだ。明るい子だな。私とは逆の子。

 

「あ、そうだ。これどうしましょう?」

 

 そういって葵が取り出したのはジュエルシード。

 

「「あ! ふ、封印!」」

 

 ほぼ同時にあの、白い子と封印をしたが、若干私が早かったのかな? バルディッシュに吸い込まれていった。

 

「御苦労さま」

 

「うん、って葵! 御苦労さまじゃないよ! どうして彼女に封印させたの!? あれは危険なものだって・・・」

 

 なのはだっけ? その子のそばにいるフェレットがしゃべった。

 

「ユーノ。彼女はそんなよこしまな思いをしていない」

 

「なんでそんなことがいいきれるの!?」

 

「簡単だ。私みたいに汚れた目をしていない。純粋でまっすぐな目をしている。それだけで十分信用に値する理由になると思うが」

 

「え?」

 

 どういう意味だろう? 葵の眼も十分きれいだと・・・おもうけどな///

 

「どういう意味?」

 

 フェレットもおんなじことを思っていたみたい。

 

「いずれわかるよ」

 

 そういって葵は私の頭に手を置いて撫でてくる。なんか落ちつくな。猫があんなに気持ちよさそうな顔をするのも納得できる。

 

 すると、私が葵を見ているのに気付いたのか葵がこっちに向けて笑いかけてきた。

 

「ん?(ニコ)」

 

――ドキッ!!

 

え!? な、なに!?

 

 顔が熱いし、心臓のドキドキが早いし、頭が真っ白になるし、な、なにこれ!?!?

 

「大丈夫かフェイト? 顔が赤いぞ。風邪か?」

 

「わ、わかんない! そ、そうかもしれないから私帰るね!!」

 

「そうか。無理はするなよ」

 

「う、うん! じゃあまたね!」

 

「あ! ちょっとまって! お話を聞かせて!」

 

「なんでジュエルシードを集めているのか聞かせて!」

 

 後ろで女のことフェレットが何か言っているが聞こえない。私はそれだけ気が動転してそれどころじ

ゃない!

 

「まだドキドキいってる・・・・どうしちゃったんだろ私///」

 

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