ハイスクールD×D〜HSSを持つ転生者〜 第22話
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「いてて…何なんだよ、あの拷問…」

 俺は今、某RPGの主人公の武装になって回復している。

 使いやすいな…この回復魔法。因みにベ〇マを使っている。

「あれ絶対、江戸時代の拷問だったろ。一誠達と天と地の差もあったぞ」

 よし、魔力も回復したし学校に向かうか…

 正直…学校に強大な堕天使の気配がする。レイナーレより数十倍の気配だ。

「行ってみるか…」

 部長達も心配だ。

 俺は学校に向かった。

 

 

 

 

 

 

「もう戦いは始まっているか…」

 学校に行ってみると、ケルベロスと思われる三つの頭を持つ犬が二匹いた。

「部長。遅れてすみま――――」

 ドォンッ!

 俺の横に部長の魔力の塊が飛んできた。

「クリス? よくも逃げたわね?」

 部長が紅いオーラを立ち上らせながら、近づいてきた。怖ッ!

「部長。まずはケルベロスを斃す事が先決ですわ」

 朱乃さんが部長を止めた。よ…よかった。

「そうね。クリス、後で覚えておきなさいよ…!」

「は、はい。わかりました」

 俺は二週間前ぐらいからやり始めた、スライムの出てくる某RPGシリーズ

 の8の主人公の武装になった。

「プロモーション『女王(クイーン)』!」

 よし…。これで通常モードの俺でもまともに戦える。

 俺は槍を出して、ケルベロスに正面から向かっていく。

「危ないわよ! クリス!」

 部長の止める声を無視して、俺はケルベロスに向かっていく。

 ケルベロスは俺に向かって炎を吐いてきた。隙ができた。

「疾風突き…!」

 俺は風のような速さで動き炎をかわし、そのまま胴体に槍を突き刺した。

「グォォォオオオオッッッ!!!」

 ケルベロスは痛みで唸った。

 俺はそのままシャーロックの武装に換装。スクラマ・サクスに氷の超能力(ステルス)の

 力を纏わせ、

「『オルレアンの氷花』!」

 を放った。ケルベロスはオルレアンの氷花をまともにくらい、氷っていった。

 完全に固まったケルベロスに朱乃さんは雷を放った。

 カッ!

 

 朱乃さんの特大の雷が、凍りついたケルベロスに落ちた。

 俺は雷が落ちてくることは推理できていたので急いでケルベロスの下から逃げた。

「ふう…これで安心――――」

 ゴオォォォォッッ!!

 俺の真横に炎の球が飛んできた。目の前を見ると、もう一匹のワン公がいた。

 ガォォォォオオオッッッ!!

「ちっ…もう一匹いたのかよ…」

 俺はキンジの武装に換装。ベレッタをフルオートにして目に向けて撃った。

 キレイに目に入って、ケルベロスは三つの頭をブンブンと振りだした。

「これで…終わりだ!」

 ズバッ!

 スクラマ・スクスで一つの頭を斬った。そのとき、

 もう一つの頭が吹き飛んだ。…何でだ?

「加勢に来たぞ」

 ゼノヴィアは頭を斬った後、そのまま胴体を斬った。

 ケルベロスは霧散していった。聖剣を効果か…

「聖剣の一撃。魔物に無類のダメージを与える」

 ゼノヴィアが来たって事は、祐斗も来ているな。

 周りを見回すと、一誠が部長に譲渡していた。

「くらえ! コカビエル!」

 部長がコカビエルに向かって、消滅の魔力を放った。

「デカイ!」

 と一誠は言ったが本当に巨大だった。コカビエルは片手だけで受け止めた。

「(なんて野郎だ…さすが、聖書にのっている堕天使だな)」

 周りにいる皆は驚いているようだ。

 

「なるほど…赤龍帝の力があれば、ここまでリアス・グレモリーの力が引きあがる

 のか。くくくっ これは酷く面白いぞ」

「…戦争狂め」

 思わず俺は呟いていた。

「――――完成だ」

 バルパーの声が聞こえた。振り返ってみると、エクスカリバーが光り始めていた。

 いったい、何が起きる…?

「四本のエクスカリバーは一つになる」

 エクスカリバーは神々しい光を出して、一つになっていく。

 そして、エクスカリバーは四つから一つになった。

「エクスカリバーが一つになったとき、下の術式も完成した。あと二十分もしない

 うちにこの町は消え去るだろう。解除するにはコカビエルを斃すしかない」

 な…なんだって!? この町が…消える…?

 ふざけんなよ…! そんな事、俺が止めてやる!

「陣のエクスカリバーを使え。最後の余興だ。四本の力を得たエクスカリバーで

 戦ってみろ」

「ヘイヘイ。まーったく、うちのボスは人使いが荒くてさぁ。でもでも!

 チョー素敵仕様になったエクスなカリバーちゃんを使えるなんて光栄の極み

 みたいな? ウヘヘ! ちょっくら悪魔をチョッパーしますかね」

 イカレた笑をうかべたフリードは、校庭のエクスカリバーを握った。

「祐斗にゼノヴィア」

 俺は二人を呼んだ。

「なんだ?」

「なんだい?」

「二人は、フリードを狙ってくれ。あのエクスカリバーではキツイと思うが

 大丈夫か?」

「大丈夫だと思うが…クリスはどうするんだ?」

「俺は…あの術式を破壊する」

「! そんな事ができるのかい?」

 祐斗が聞いてくる。

「できる。信じろ」

「わかった。ではやってみようか」

 二人はフリードに向かっていった。

 

 俺は術式に向かって走り出した。

「まさか…術式を止める気か!」

 コカビエルは俺に気づいて、光の槍を投げた。

 俺はそれをかわしながら、術式に向かって走り出す。

「くっ…!」

 コカビエルの光の槍が腕に掠った。ちくしょう…めっちゃ痛い。

 でも…ここで走らないと、この町は消え去る! それだけは止めないといけない。

 俺は術式の上に着いた。そこにはバルパーもいる。

「なんのようだ。どうやってもこの術式はコカビエルを斃す以外では止められん」

 俺はその言葉を鼻で笑った。

「フン。これでもか…?」

 俺はアッシュの聖騎甲(アーク)に換装。そのまま固有魔装を呼び出した。

「万物を切り裂く鋼鉄(はがね)にして…騎士の中の騎士にふさわしい聖剣よ

 その銘は……エクスカリバー!」

 右手にエクスカリバーが現れた。

「エ、エクスカリバーだと…!?」

「バカな。悪魔にエクスカリバーなど扱えるはずがない!」

 バルパーとコカビエルは動揺していた。

「この町を破壊する術式……俺が断ち切ってみせる!」

 術式の中央に俺のエクスカリバーを突き刺した。

 パリィィィィンッッッ!!!

 術式は音をたてて崩れた。

 

 

 

説明
神様の悪戯で、死んでしまった俺―――神矢クリスはハイスクールD×Dの世界に転生した。原作の主人公、兵藤一誠らに会っていろんな事に巻き込まれる。
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