魔装機神インフィニット・ストラトス〜
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第九話「男たちの休日+α」

 

 

 

今日は学校は休みで久しぶりに学園の外を出た雅樹と一夏は中学からの友人、『五反田弾』の家でゲームをしていた。因みにゲームは某赤帽子と髭のキュートなレーシングゲームだ。

 

「それにしても、お前らいいよな〜毎日毎日IS学園でハーレムとは・・・」

 

唐突に画面を見ながら弾がそんな事を言ってきた。

 

「どこがだよ。こっちは毎日毎日気の抜けない日々だって言うのに・・・っていうかハーレムって何だよ?」

 

なあ?横目で同意を求めてくる一夏。

 

「全くだぜ。キャアキャア喧しいしテンションには付いてけねぇし・・・・ってテメェ、弾コラ!いきなりハメ技すんじゃねぇ!!」

 

「ウルセェ!!テメェ等、十分いい思いしてんじゃねぇか!!特に雅樹!テメェなんかクリスカさんとイーニァちゃんといった美少女と同棲して更にはIS学園でハーレム気分を味わいやがってぇ!!羨ましすぎるぞ、この野郎!!!」

 

「知るかっ!っつーかイーニァもクリスカもテメェにはやらんわ!!」

 

「んだとぉぉっ!!」

 

「ああ。もう、お前らうるせぇよ!そんなんどうでもいいだろうがっ!!」

 

徐々に騒ぎ出す雅樹と弾に痺れを切らした一夏が怒鳴りつけるがその一言がいけなかった。

 

「そんなことだとぉぉっ!!!持つ者には持たざる者の悲しみが分からないんだじゃぁぁぁっ!!!」

 

片や中学から友人たちのモテ具合を間近で見てきた弾。

 

「イーニァとクリスカの事がどうでもいいだとぉ!?テメェ一夏!その一言は俺への宣戦布告でいいんだなぁ!!」

 

片や二人の事を本当の家族と思い、若干過保護な雅樹。

そんな二人に『そんなこと』や『どうでもいい』などというセリフはヒートアップしていた二人に火に油を注いでしまったのだ。

 

「うわぁっ!?ちょ、まっ!!」

 

そのまま二人はコントローラーを投げ出し一夏へと襲いかかり取っ組み合いの乱闘騒ぎに勃発した。

ただ、最近箒との鍛錬により昔の勘を徐々に取り戻してきた一夏と、元々素手でも強い雅樹、そんな二人と比べ弾は精々多少喧嘩の強い高校生と言うレベルだ。そんな弾が二人にかなう訳もなくあっさり瞬殺され一夏と雅樹の一騎討ちになったのだが・・・。

 

バンッ!!

 

「お兄ぃ!さっきからお昼出来たって呼んでんだけど!?それとガタガタ煩い―――――って一夏さん!?雅樹さんも!?」

 

突然ドアを蹴り開いたのはラフな格好の弾の妹『五反田蘭』が雅樹と一夏、特に一夏を見て驚いた。

 

「ん?よお、蘭じゃねぇか。邪魔してるぜ?」

 

「イテテテッ・・・や、やあ、蘭。久しぶり、邪魔してるって、雅樹!いい加減離せ!」

 

「おっ悪い悪い」

 

雅樹は一夏にしていた卍固めを解くと弾の方に目をやり、

 

「オラ、弾。蘭が来たぞ。さっさと起きろ」

 

「グエッ!て、テメェ雅樹。元はと言えばお前と一夏の性だろうが・・・!」

 

雅樹はグロッキー状態の弾を蹴り起こし、弾はそんな雅樹は恨みがましく睨んだ。

 

「ンな事より、ホラ」

 

「そんな事ってお前なぁ〜。で、なん、だ、よ・・・」

 

雅樹が指差す方を見て弾は絶句した。なにせそこには修羅がいたからだ。

 

「・・・なんで、言わないのよ・・・」

 

「い、いや、言ってなかったか?そうか、そりゃあ悪かったな、ハハッ・・・・」

 

ギロリと視線で人を殺せるんじゃないかというぐらいの目つきで睨まれた弾は冷や汗を大量に流し乾いた笑い声をあげながら隣にいる雅樹に助けを求めた。が、

 

(助けてくれ!!)

 

(無理)

 

速攻で見捨てられた。

 

「あ、あの、よかったら一夏さんと雅樹さんもお昼どうぞ。まだ、ですよね?」

 

「おっマジか?そいつは助かるぜ。な、一夏?」

 

「そうだな。昼飯代も浮くし、ありがとう。いただくよ」

 

「い、いえ・・・」

 

パタンと扉は閉められ静寂が訪れた。

 

「しかし、アレだな。蘭ともかれこれ三年の付き合いなるけど、まだ俺に心を開いてくれないのかねぇ」

 

「「ハァ?」」

 

突然の一夏の言葉に雅樹と弾は素っ頓狂な声をあげた。

 

「いや、ほら、だってよそよそしいだろう?今もさっさと部屋を出て言ったし」

 

「「・・・・・・・」」

 

ハアッと雅樹と弾はため息をつき二人で肩を寄せ合った。

 

(おい、この((一夏|バカ))まだ気付かないのか?ていうか、向こうでもアアなのか?)

 

(ああ。というか、普通気付くだろ?三年も付き合いがあるのに何で気付かねぇんだ?アイツその内刺されそうで怖いんだが・・・)

 

(その意見には激しく同意するが、お前も人のこと言えないだろうが)

 

(あ、どういう意味だよ?俺はあの((一夏|バカ))ほど酷くねぇし)

 

雅樹がそう答えると弾はため息で応えた。

 

「おい、さっきから何二人でコソコソ話してんだよ?」

 

「あー気にすんな。それより飯食いに行こうぜ」

 

「そうだな。俺もこんな年の近い弟はいらんし」

 

「??」

 

「んなことより、澪の奴遅せえなぁ」

 

下に降りているとき弾がボリボリと頭を掻きながらそう呟いた。

 

「え?澪の奴も来るのか、今日」

 

「おう。今日はバイトが休みらしくってな、昨日誘ったら即OKだった」

 

「にしちゃあ、遅くねェか?」

 

「どうせ、澪の祖父ちゃんに捕まったんじゃねぇのか?」

 

そんな会話をしながら下に降り裏口を出て食堂入り口にと戻った。

 

「うげ」

 

「おっ」

 

「ん?」

 

「・・・・・・」

 

食堂に入るとテーブルに雅樹達の昼食用の食事が用意されており、そのテーブルの横にいる人物を目にした時、弾は露骨に嫌そうな声を出し、雅樹はその人物に驚き、一夏は二人の後ろから覗く。

 

「なに?何か問題でもあんの?あるならお兄一人外で食べてもいいよ」

 

「聞いたか、一夏、雅樹。今の優しさにあふれた言葉。泣けてきちまうぜ」

 

先客は蘭だった。ただし、着替えたのか先ほどのラフな格好ではなく、半袖のワンピースにそれなりにおめかししていた。

 

「別に四人で食えばいいだろ。それよりほかのお客さんもいるし、さっさと座ろうぜ」

 

「そうよ、バカ兄さっさと座れ」

 

「へいへい・・・」

 

「おお、久々だけど相変わらず美味そうだな!」

 

そうして、四人は席に付くとそれぞれ箸を持ちいただきますをした。

 

「あれ?蘭、着替えたの?どっか出掛けるのか?」

 

「え?あ、いえっ、これはですね」

 

突然の質問に蘭はワタワタと慌てだした。

 

「ああ!」

 

そんな蘭を見て一夏は閃いたのか、

 

「デート?」

 

「違います!」

 

一夏の的外れな答えを蘭は一刀のもと切り捨てた。

 

「ご、ごめん」

 

そのあまりの剣幕に一夏は思わず謝ってしまった。

 

「それより弾。この後どこに行くんだよ?流石にずっとおまえン家じゃあ、味気ねぇぞ?」

 

「大丈夫だって、澪が来たら一緒にゲーセンでも行こうぜ?」

 

そんな二人のやり取りを無視して弾と雅樹はこれからの予定を話し合っていた。すると、

 

バンッ!

 

突然食堂のドアを勢いよく開き、雅樹達は話を中断して入口の方に視線を送った。

 

「おっじゃましまーすっ!」

 

「遅っせぇぞ、澪!」

 

「ゴメンゴメン♪」

 

元気よく挨拶してきた人物『貴家澪』に弾は文句を言うが、澪はまったく反省している様子は無く、笑いながら手を合わせた。

 

「って、あーっ!あたしを置いて先にご飯食べてるー!?」

 

「うるせぇ!テメェが来るの遅かったんだろうが!!」

 

食事をしている四人を見て澪は大声をあげた。その声に反応して雅樹が怒鳴ったが澪はそれを気にせず、席に付き、

 

「おっちゃん!あたしも同じの頂戴!代金は弾につけていいから!」

 

「マテやコラ!」

 

「おう」

 

「ちょ、まっ!」

 

弾が文句を言おうとしたが、弾達の祖父で五反田食堂の大将『五反田厳』の一睨みであっさり沈黙してしまった。因みに筋骨隆々な体からはとても八十過ぎとは思えない。

 

「ところで、やけに遅かったじゃねぇか澪」

 

「ん?あ〜実はね、さっきまですっごい美人なおねーさん二人を道案内してたの」

 

「美人なおねーさん?」

 

『美人なおねーさん』という単語が出てきて先ほどまで意気消沈していた弾の耳がピクリと反応した。

 

「うん。髪と目の色以外はまったく同じで一人は出来る女の人って感じでもう一人はすっごい色気ムンムンなひとだったな」

 

「マジかっ!?ちょ、澪!写メとか取ってないのか!」

 

「おい、弾。いきなり話の輪には言ってくんなよ」

 

「馬鹿兄!うっさい!!」

 

「弾!食事中に大声上げんじゃねぇ!!」

 

「ハイっ!申し訳ありません!」

 

澪の話に食い付いた弾が澪に迫るが、雅樹の忠告と蘭と厳の一喝により一瞬で土下座をした。

 

「相変わらずこの家での地位は底辺なんだな、弾」

 

「だな。まぁ、もう見慣れちまったと言えば見慣れたし」

 

「ところでさー、雅樹。イーニァちゃんとクリスカさんは?いつも一緒にいるイメージなんだけど」

 

「あ?あの二人は今日、唯依と一緒に俺ン家に行ってるよ。お袋に呼び出されたみたいだからな」

 

「唯依?誰それ?」

 

初めて聞く名前に澪は首を傾げた。

 

「俺の幼馴染みだよ。一夏風に言うならファースト幼馴染みだな」

 

「へ〜。ね、ね、写真とかある?」

 

「あるぜ」

 

そういって携帯を取り出し、操作して澪に渡した。

 

「俺の左隣にいる髪を一房リボンで結っている奴が唯依だ」

 

「どれどれ・・・・ふわ〜すっごい美人さんだね」

 

「なにっ!?マジか!ちょ、澪。俺にも見してくれよ」

 

美人という言葉に弾が反応し食事を中断して澪の方に身を乗り出した。

 

「いいよ〜」

 

「・・・・おい、コラ。雅樹の隣にいる人がその唯依さんというのは分かるが、お前ら二人の間にいる子は誰だ?」

 

「そいつは一夏の幼馴染みの箒」

 

「・・・・その隣にいる金髪さんは?」

 

「イギリス代表候補生のセシリアだな」

 

プルプルと弾の肩が震えだすと、

 

「テメェ一夏ぁ!またフラグたてやがったなぁ〜!!」

 

「うおぁっ!?きゅ、急にどうした!!?」

 

「バカ兄、静かにしろ!そして、澪さんその写真を見してください!」

 

「蘭!?何言ってんの?!」

 

「やかましぃっ!!」

 

ゴゴゴゴンッ!!!

 

混沌(カオス)化したテーブルに厳の拳骨が雅樹達(蘭を除く)に振り降ろされた。四人に拳骨を振り下ろした厳は澪の前に『業火野菜炒め』を置くとそのまま厨房の奥に戻っていった。

あまりの痛さに四人は頭を押さえて悶絶した。

雅樹達はこれ以上怒られる前にとりあえず、目の前のご飯を片付ける事にした。

 

 

 

昼食後、雅樹達はこれからどこに行こうかと話し合っていた。

 

「んで、さっきも言ってたけどゲーセンに行くのか?」

 

食事も終わり水を飲みながら雅樹が提案した。

 

「それでいいんじゃね?この前カラオケにも行ったしな」

 

「さんせーい。ふっふっふ、ゲーム女王と呼ばれた私の実力にひれ伏すといいわ!」

 

「いつの間にそんな大層な二つ名を呼ばれたんだ?お前はどっちかっていうと『貧乳王』だろ」

 

「あ、バカッ!」

 

慌てて雅樹の口を塞ぐ弾だったが、時すでに遅く、

 

グッサーーー!!!

 

「グフッ!?」

 

マサキの心ない一言がミオのハートにクリティカルヒット!!

ミオは9999のダメージを受けた!

こうかはばつぐんだ!!

 

「ま、雅樹。何度も言ってんでしょ!貧乳は希少価値、ステータスなんだよ!?」

 

「あ〜わかった。わかったから、迫ってくんじゃねぇ怖いわ」

 

血涙を流さんばかりの形相で迫ってくる澪を雅樹は手で抑えつける。

 

「それじゃあ、ゲーセンに行こうぜ。蘭はどうする?一緒に来るか?」

 

「え・・・?あ、はいっ!ご一緒させてもらいます!」

 

一夏の誘いに蘭は一瞬驚いたもののすぐに笑顔になり了承した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういや、このメンバーで遊びに行くのって久しぶりだよな」

 

ゲーセンに行く道中、一夏がそう言ってきた。

 

「あ〜かもな。ここしばらく受験勉強やらIS学園での出来事の所為でこうやって集まる機会なかったし・・」

 

「まぁそれはお互い様だな。俺達もバイトとかはじめて中々遊ぶ時間なんて無かったし」

 

「そうだよねー。でもフルメンバーじゃないってのが悔やまれるね。これにイーニァちゃんとクリスカさん、それに鈴もいれば完璧だったのに・・・」

 

澪はここにはいない三人のこと思い残念そうな顔を浮かべた。

 

「まぁイーニァとクリスカは今日はお袋に呼ばれてるし、鈴に付いては・・・・今頃どうしてんのかな〜」

 

雅樹は故郷に帰ったもう一人の幼馴染みのことを思いだした。

 

「そういやぁアレから全然連絡してこないな、アイツ。澪はどうだ?」

 

「全然、連絡来てないよ」

 

弾は鈴と比較的仲が良かった澪に尋ねてみるが、澪は肩をすくめて否定した。

 

「ま、どうせアイツのことだから元気にやってんじゃねぇの?」

 

「だな」

 

そんな話をしながら雅樹達はゲーセンへと向かって行った。

 

 

 

 

ゲーセンでの雅樹たちの((奮闘録|ダイジェスト))(音声のみ)

格ゲー(某型月の月姫)

 

「テメェ澪!何でそんなに連続技が使えんだよ!?」

 

「ふっふっふー!格ゲーでこの澪様に勝とうなんて一万と二千年早いわ弾!」

 

「っていうか弾。なんで格ゲーで澪に挑んだんだよ?コイツが以上に強いの知ってんだろ?」

 

「分かっていても挑まなくちゃいけねェ!男とs「ほい、これで止め♪」ってアッー!!」

 

「だから言ったのに・・・ノーダメージで秒殺じゃねぇか」

 

音ゲー(某太鼓)

 

「うおおおっ!今度はこっちで勝負だー!!」

 

「んな熱くなんなって・・・っておい、弾。行ってる傍からミスってるぞ」

 

「ってアッー!!っというより雅樹。何でお前は全部パーフェクトなんだよ!?しかも鬼で!」

 

「んなもん普通だろ?」

 

「弾、雅樹の眼が以上に良いの忘れたのか?コイツ昔っからこの手のゲームは満点以外出したこと無いじゃねぇか」

 

「それに比べて弾は・・・・うわっ素人だって」

 

「ちくしょー!!」

 

プリクラ

 

「あ、あの一夏さん。い、一緒にプリクラ撮りませんか!?」

 

「え?別にいいけど・・・だったら雅樹達もどうだ?」

 

「さーて、雅樹、弾。あたし達はあそこのガンシューティングでもやりましょ」

 

「おっいいねぇ雅樹もやるだろ?」

 

「いや、俺はあっちのUFOキャッチャーに行くわ。イーニァ達の土産を買っとかないとな」

 

「・・・また取り過ぎるなよ?」

 

「わーてるって」

 

「という訳だから、二人はプリクラ撮って行きなよ」

 

「は、はい!それじゃあ行きましょう一夏さん!(ありがとう澪さん!!)」

 

「え?お、おい、蘭!引っ張るなって!」

 

「いや〜青春してるね〜」

 

「おい、澪。オヤジ臭いぞ」

 

「んまっ!いたいけな乙女になんてこと言うの、弾!」

 

「乙女ってガラじゃねぇだろうに・・・」

 

「雅樹!アンタまで〜!!」

 

 

以上。

 

 

 

「いや〜!遊んだ遊んだ!」

 

「確かにな〜。ここンとこバイトとかでこんなに遊んだのも久しぶりに思えるな」

 

伸びをしながら感想を言う澪に弾は同意した。

 

「というより雅樹。お前どんだけ取ってんだよ?」

 

一夏は雅樹の片手にあるパンパンに膨れ上がった紙袋の中身を見ながら呆れた。

 

「うっせ。いいだろう?本気で捕りに行った訳じゃねぇんだからよ」

 

「たしかに雅樹にしては捕った量が少ないねぇ」

 

澪は雅樹の手にある紙袋の中身を覗きながらそう感想を漏らした。

 

「確かにな。以前言った時は両手とリュックがパンパンになるほど捕っちまって危うく出禁になる所だったよな」

 

「うるせー。あの時はイーニァに応援されて張り切っちまったんだよ」

 

「でたよシスコン」

 

「ウルセェ!」

 

「イテッ!?」

 

からかう弾に雅樹は若干頬を赤くしながら頭を小突いた。

 

「にしても確かに雅樹にしては少ないな。一体どうしたんだよ?」

 

「今日はお袋に対しての土産だよ。俺やクリスカ、イーニァがいなくなっちまって家にはお袋一人だからな。その詫びを含めてな・・・」

 

「そっか・・・」

 

そして、雅樹達は分かれ道に差し掛かると、

 

「そいじゃあ、あたしと弾はこっちね!」

 

「俺は一度実家に帰らないといけないからこっちだな」

 

「で、おれは寮に戻らないといけないからこっちだな」

 

五人はそれぞれの帰り道に立つと一度振り返った。

 

「それじゃあな。偶には連絡ぐらいしろよ?」

 

「一夏さん、雅樹さん。今日はありがとうございました!」

 

「じゃあね〜!今度はクリスカさんとイーニァちゃんの二人とも一緒に遊ぼうね〜!!」

 

「おう、またな!それから雅樹、あんまり遅くなるなよ?門限に遅れると千冬姉に怒られるぞ!」

 

「わーてるって!んじゃあ、またな。弾、蘭、澪!」

 

 

 

こうして雅樹達の休日は終わったのである。

 

 

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澪…?土の操者登場か!?(mokiti1976-2010)
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