東方燕狼歌 第十二話 絶狼剣と天燕剣
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「死ねぇ!!」

 

「あぶね!!」

 

くそ、めんどくさいな・・・

確かに俺よりは弱いけど量が多過ぎる。

やっぱ、覚悟決めて殺すしかないな・・・・

 

「どうしたどうした!!さっきまでの勢いは!!」

 

「クッ!!剛血3倍!!」

 

「ギャ!!」

 

埒があかねえ!!やっぱこれを抜くしかないか・・・

 

「・・・・・・・・ふぅー」

 

「何止まってるんだよ!!」「舐めてんのか人間が!!」

「死ね!!」「今だやっちまえ!!」

 

そう言うと奴らは一斉に襲いかかってきたが・・・・

悠は腰に携えている剣のうちの1本を握り。

 

「はっ!!」

 

次の瞬間何かがきらめき、襲いかかってきた奴らを全員切り裂いていた。そして切られていた奴ら全員が死んではいないがほとんどが致命傷なのでまず確実助からず次々に倒れていった。

 

「・・・・・・・」

 

そう言うと悠は、その覆面を被った奴らから出た血溜まりに剣を近づけ・・・

 

「吸い上げろ、((絶狼剣|・・・))」

 

そう言い上げると、血溜まりから血がどんどん吸われていった。そして、そこに血がなくなるとその剣は禍々しく光っていた。

 

「これが血を吸う度に禍々しさと鋭さが増す絶狼剣だ。あまり殺したくはないが、死にたい奴からかかってこい。」

 

そう言うと悠から発せられる殺気が増していたが、

目の前の敵がどうでもいいかのように悠はこれを貰った時のことを思い出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悠あんたに渡すものがあるんだけどいいかい?」

 

「・・・・・? 俺に渡すもの?」

 

「今のあんたはその身体能力だけで弱い人間とか妖怪を殺すことができるけど、

強い奴が出てきたときにあんたの能力だけじゃさすがに無理がある。

だからあんたに武器をあげるよ。」

 

「武器っていったって、俺武器とか使ったことはそんなにありませんよ?」

 

「別にいいんだよ、私が武器の扱い方とか教えるんだから。

あんたはつべこべ言わず受け取る!」

 

「はぁ・・・・」

 

「と言っても、その渡す武器自体がいわくつきなんだけどね・・・・」

 

「えっ!」

 

「まあ、見せたらわかるでしょう。いいからついておいで。」

 

そう紅音に言われると悠は紅音の後について行くと、そこには祠のような場所があった。

その祠からは何か嫌な雰囲気が出ているんだが・・・・

紅音はそんなこと気にせず祠の扉を開けた。

そしてその中には、2本の剣が飾られており、紅音はその2本の剣を手に取りこちらに持ってきた。

 

「これがあんたの武器となる((絶狼剣|ぜつろうけん))と((天燕剣|てんえんけん))よ。」

 

「絶狼剣と天燕剣?」

 

「ええ、どちらもいわくつきの剣だけどまさしく両方とも名刀にふさわしい剣だよ。」

 

「紅音さんが言うから本当に名刀なんでしょうけど、どうしてその剣がいわくつきなんですか?」

 

「ああそれはこれから説明するよ。

まずこの絶狼剣だけどこれは血を吸い上げるんだよ、その血の相手が強ければ強い程、禍々しさと鋭さが以上に増すまあいわゆる妖刀だね。しかもその鋭さゆえ切れないものがないときた。

これの前の持ち主なんだけど、死んでたよ血が一滴もない状態でね。たぶん前の持ち主がこの絶狼剣に血を一滴も残さずに吸い付くされたんじゃないかと私は思うんだよね。

でも、あんたの能力ならこれに血を吸い付くされることはないかなと思ってこれを渡すんだよ。」

 

「まあ、確かに俺の能力だったら扱えるかもしれませんけど・・・・」

 

「大丈夫だよ、あんたなら使いこなせると私は信じてるからね。」

 

「紅音さんがそこまで言うなら・・・」

 

「次にこの天燕剣なんだけど、わからないんだよね・・・・

この神々しさからして神刀なんじゃないかなって思ってるんだけど、私が抜こうとしたんだけどこれ抜けないんだよ。これについて調べてみたんだけど、持ち主が全員が行方不明なんだけど話によると

なんでもこの天燕剣は抜けばすべての事象、空間、さらには次元すらを切り裂けるらしいんだけどその持ち主は絶対行方不明になる剣らしんだよ。でも私はあんたなら抜けてこれを完全に扱えるんじゃないかと思ってるんだよ。」

 

「なんでですか?」

 

「勘だよ、勘。ま、無理にでも押し付けるけどね」

 

「押し付けるって・・・・このいわくつきの剣をですか。」

 

「まあ、いいじゃないか。たとえ、この天燕剣が抜けなくてもこの絶狼剣を扱えるようになってればかなり戦闘が楽になるはずだよ、あとこの天燕剣なんだけど持ってるだけで守護が付くっぽいよ?」

 

「守護がついたところで死に方が行方不明って最悪じゃないですか・・・・・」

 

「細かいことはいいんだよ!!さあ、今からあんたに剣術叩き込むから覚悟しな!!」

 

「わかりましたよ、その代わり死なない程度にしてくださいね?」

 

「保証はできないよ。」

 

「・・・・・はぁ〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後からホント何度死にかけたことか・・・・

まあ、そのおかげで今こうして使えるんだけどね。

 

「おいっ!なにそんなガキに手間取ってんださっさと殺してしまえ!!」

 

「残念だけどもう残ってる奴はあんたしかいないよ。」

 

「クソッ!!」

 

覆面のリーダーらしき男が逃げ出そうとしたが・・・

 

「あんた、私の能力から逃げ切れると思ってるのかい?」

 

そう紅音が言った瞬間に男の足がなくなっていた。

 

「ぎゃーーーーー!俺の・・・俺の足が!?」

 

「うるさい口だね、黙らないと次は腕を消すよ・・・・?」

 

「ま・・待って!! 命だけは助けてくれ!!」

 

「うるさい、お前は今から私がする質問に答えればいいんだ。

まず、お前がこいつらの親玉だね。」

 

「そ・・・そうだ」

 

紅音の質問に男は顔を青くしながら答えた。

 

「次にこの暴動の黒幕は誰だい?」

 

「し・・知らない!!俺は知らない!!」

 

「そうかい・・・」

 

次の瞬間、男の片腕が消えた・・・・

 

「ぎゃーーーーー!!う・・腕が!?」

 

「さあ、答えな。」

 

「う・・・本当に知ら・・・」

 

男が否定しようとした瞬間、首がはね飛ばされた。

 

「?!誰だい!!」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

そこには、黒い着物を着て手ぬぐいで顔を隠している男の姿があった。

 

「あんたがこの暴動の黒幕かい?」

 

「ああ、そうだ。」

 

「へぇ〜、黒幕自ら登場とは、私に殺される覚悟は出来てるんだろうね。」

 

「お前にそれはできないぞ?」

 

「言ってくれるね・・・・・その言葉が遺言でいいね。」

 

「・・・・・・さっさとかかってこい」

 

「言われなくても!!」

 

紅音はその男に突っ込んでいった瞬間、地面の下から結界が発動され二人の姿が消えてしまった。

 

「な!!」

 

その場に取り残された悠には呆然とすることしかできなかった・・・・・

説明
主人公に武器を与えてみたぜ!!
使い方によってはチートな剣ですが、いいですよね?
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