ゼロの使い魔 〜魔法世界を駆ける疾風〜 第九話
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どうも最近あいさつがマンネリ化してきているハヤテだ

今、ルイズの部屋にいるんだが…

 

「なんでアンタがここにいるのよ?ツェルプストー」

「だから、さっき言ったでしょ?あなたが買ったその剣よりいいモノを買ってきたから、ハヤテにプレゼントしようと思ってね」

 

なんか、修羅場です

 

「おあいにくさま。その剣は儀礼用で、使い物にならないらしいわよ?ハヤテが言ってたわ」

「負け惜しみは見苦しいわよヴァリエール。ハイ、プレゼントよ。ダ〜リン♪」

「あ〜。非常に言いにくいんだけど…。ルイズの言ったとおりだよ。その剣は儀礼用だ」

「なんですって!?で、でもダーリンなら貰ってくれるわよね?」

「え〜っと…。ルイズ、どうしたらいい?」

「そんなもの、貰うのはよしなさい。大体ハヤテにはわたしが買ってあげたインテリジェンスソードがあるじゃない」

「ふ〜ん。あのぼろっちい剣がインテリジェンスソードねぇ〜。ねえダーリン?儀礼用でもあのぼろい剣よりは斬れると思うわよ?アレ斬るというより叩くだし」

「…言ってくれるじゃない。ツェルプストー」

 

ルイズの機嫌が悪くなってきた。あ、杖に手をかけてる

 

「なによ。ホントのことでしょ?」

 

キュルケも杖に手をかけた

 

 

 

その時部屋の中につむじ風が舞い上がり、二人の杖を吹き飛ばした

 

「室内」

 

その声の主を見てみると、青い髪の小柄な少女が杖を持っていた

おそらくだが、この部屋で闘うのは危険と言いたいのだろう

 

「何この子。さっきからいるけど」

 

ルイズが忌々しげに呟いた

 

「あたしの友達よ。名前はタバサ」

「なんでアンタの友達が、わたしの部屋にいるのよ」

「べつにいいじゃない」

 

キュルケがルイズをぐっと睨んだ

 

「……………」

 

なぜかタバサが俺を見てくる。正直居心地悪いことこの上ない

 

「な、なにかなタバサさん?」

「タバサでいい」

「あ、そう?じゃあ何か用かなタバサ?」

 

「あなたは土のメイジ。だけど、あなたに『治療された』という人がいた。あなたは水のメイジ?」

「あ〜、うん。とりあえず四大系統は全て使えるよ。もちろん水もね」

 

忍術だけど…

 

「そう……」

 

そういうとタバサは本を読み始めた。そういえばタバサの母親って、心が壊れてしまってるんだっけ?

幻術とかの類だったら俺にも治せそうだけど…。まだなんとも言えないな

 

「へ?ハ、ハヤテ。あなた、治療の魔法を使えるの?ホントに?」

 

ルイズが慌てて尋ねてきた

 

「うん。一応はね」

 

だから忍術だって。ていうかルイズには話したじゃん

 

「そ、それって病気も治せるの!?」

「その病気によるけどね」

「ねぇ、もう話は終わった?待ちくたびれてるんだけど」

 

キュルケが話に割り込んできた。ヤッベ、正直忘れてた

 

「あ、ゴメン。忘れてたわ」

 

ルイズもか。俺だけじゃなくてよかった…

あ、キュルケの額に青筋が…

 

「ねえ、そろそろ決着をつけませんこと?」

「奇遇ね。わたしもそう思ってたわ」

「あたしね。あんたのことが大っ嫌いなのよ」

「わたしもよ」

「気が合うわね」

 

キュルケとルイズが同時に叫んだ

 

「「決闘よ!!」」

「やめておきなよ。そもそも決闘は禁じられているだろ?」

 

俺はそう言ったが、ルイズもキュルケも頭に血がのぼって聞いちゃいなかった

 

「モチロン魔法での勝負よ?」

 

ルイズは一瞬苦々しそうに唇をかみ締めたが、すぐ頷いた

 

「ええ望むところよ」

「いいの?ゼロのルイズ。魔法の決闘で大丈夫なの?」

「もちろんよ!誰が負けるもんですか!」

 

はあ。これはもうやめろっつっても聞かないな…。しょうがない。怪我はして欲しくはないからな…

 

「だったらせめて、怪我をしない方法でやってよ」

「そうね。怪我をするのもバカらしいわね…」

 

キュルケが言った

 

「それもそうね」

 

ルイズも同調した

そこにタバサが近づいて、二人に何かを耳打ちする。それから俺を指差した

あれ?なんか嫌な予感がするんだけど…

 

「「あ、それいいわね!」」

 

二人が頷き、同時に俺のほうを向いた

とても、嫌な予感がした…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嫌な予感的中…」

 

今俺は、縄で縛られて空中につるされている

そういえば、デルフを買った後だっけ…ってことはフーケが!?

 

「いいこと?ヴァリエール。あのロープを切って、ハヤテを落としたほうが勝ち。あたしが勝ったらあたしの剣を使う。あなたが勝ったら、使わない。それでいいわね?」

「わかったわ」

「使う魔法は自由。ただしあたしは後攻。あなたが先攻。ま、そのくらいはハンデよ」

「いいわ」

「じゃあ、どうぞ」

 

…いま行ったら顰蹙買いそうだからなぁ…。ロープが切られたら行こうか

ルイズが杖を構え、ルーンを唱えた

詠唱が終わる。ルイズが杖を気合を込めて振った

 

そして一瞬遅れて、ハヤテの後ろの壁が爆発した

 

「うわっ!!?」

 

危ない…。あっちゃ〜壁にヒビ入ってるよ…

 

「さて、次はあたしの番ね…」

 

今度はキュルケがルーンを唱え、杖を振った

その杖の先からメロンくらいの大きさの炎の玉が出てきた。

その炎の玉は、俺がつるされているロープを一瞬で焼き切った

 

「おっと。危ないなあ」

 

俺は隠し持っていたクナイでロープを斬り、着地した

 

その時、((ナニカ|・・・))の気配を感じ、後ろをふり向いた

 

そこには巨大なゴーレムがいた

ゴーレムといってもギーシュのワルキューレなんかとは比ベようがない

およそ30メートルはあろうかと言う巨体だった

 

「な、なにこれ!?」

 

キュルケが大きく口を開け、驚いていた

 

「きゃあああぁああぁあぁ!!!」

 

キュルケは悲鳴をあげて逃げ出した

 

「タバサ!ルイズを君の使い魔に乗せてくれ!!」

「あなたも…」

「俺はいい!!」

 

今ゴーレムは、本塔に出来たヒビから壁を壊そうと躍起になっている

ゴーレムの肩には黒いローブを頭からかぶった人影が見える

おそらく、あれがフーケだろう

 

「あれは何なのよ!?」

「詳しくは分からない。けど、おそらくは巨大な土ゴーレム」

 

シルフィードの上でルイズとタバサが話している

今はもう、壁は壊れて人影がなかに入っていった

 

さてこれからどうしようか

 

 

 

『破壊の杖、確かに領収いたしました。土くれのフーケ』

 

 

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第九話です

さて、ハヤテはフーケをどうするのでしょうかね?

説明
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ゼロの使い魔 NARUTO オリ主 チート 土くれのフーケ 

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