超次元ゲイムネプテューヌXWorld 【Prologue】
[全1ページ]

『――知ってる? 世界っていうのはあの星の数だけあるんだ』

闇色に覆われた空を指しながら、少年の声音が空虚な世界に響いた。

暗い世界の中で一際目立つ金色の髪を腰まで伸ばした少女のような顔立ちの少年、白く滑らかな肌はまるでシルクのようであり、蠱惑的な黄金の瞳が強く煌めいている。

純白のコートに包まれた肢体はひどく華奢で、そっと触れただけでも折れてしまいそうなくらいに細くしなやかだった。

『あの無数の世界の中には僕らの世界と似通った姿のもの、あるいはまったく違う姿を持った世界が存在するんだ』

言って、少年はちらりと傍らに視線をやった。

正確には、傍らに寄り添った――小柄な少女にである。

背中を撫でる程度の色素の薄い紫色の髪、それに覆われた貌にはアメジスト色の瞳と桜色の唇が瀟洒な細工が施された人形のように整っていながら、表情という表情がまったく見受けられなかった。

『世界……』

少女は小さな声でつぶやき、夜空に輝く恒星を指でなぞりながらつぶやいた。

相変わらず少女の表情に感情の色は見えなかったが、濃紫色に塗られている瞳には好奇心のような輝きがキラキラと瞬いているのが少年には分かった。

『数え切れないほどの世界で僕らは出会い、そして新たな存在を生み出したこと……それって、とってもロマンチックな話だと思わない?』

少女の顔を覗き込むように少年が身を乗り出すと、少女はぷいと顔を背けた。

表面は何でもないというように取り繕っていたようだが、頬は林檎のように真っ赤で、口元は羞恥のためか強く結ばれていた。

『ねえ、どう思う?』

『そんな……こと……』

少年は半ばからかうような口調で少女に訊ねる。

少女は途切れ途切れにそう答えると、それっきり肩をすくめて俯いてしまった。

たぶん今頃は、下に向けた表情が嬉しさとか恥ずかしさとかでぐちゃぐちゃになっているのだろう。少年はくくくっと楽しそうな笑い声を隠すでもなく零した。

少年はしばらく少女の恥じらいに俯く横顔を堪能すると、やがてついと視線を暗黒の空に戻し、どこか遠くを見つめる素振りを見せた。

『……頼むよ』

『え……?』

少年は言いながら、ゆっくりと腰を上げて少女に微笑みかけた。

少女は少年の言葉に驚きと疑問が入り交じった表情になって静かに首を傾げた。

『……あの子は強い、それは僕が保証する』

少年が、少女が、互いに出会い思いを遂げ作り上げた――例えそれが彼らの手によって造られたものであったとしても、存在というものはそこにある。

その一途な強さというのは、そこに存在がある限り否定することはできないのだ。

『だからたくさんのものを見させてやって。それもきっとあの子の強さの一部になる』

『……』

『……またね』

少年はもう振り返ることもせず、呆然と去っていく少年の姿を見つめ続ける少女の視線を背中に浴びながら闇の中に消えていった。

うっすらと紅く染まった少女の頬に一筋の雫が流れ落ちた。

――少年の後姿は、”夜の天空”を思わせる名の通りの姿だった。

説明
――XWorld
それは、異なる世界の交わり。
世界は繋がり、そして……一つになる。
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コメント
燐サマ> テラ「ま、人様のキャラだからな。なるたけ優遇したんだろ?」 まあねーできるだけだけど テラ「まあ不倫には違いねえがな…」 ちょっとちょっと。それはみんなで決めたことじゃまいか(ME-GA)
空「始まったね……それにしても僕の書き方うまいね。ウチの作者とは大違い一人称と三人称ではやっぱり違った魅力もあってグットだね」紅夜「……おい、ある意味の主犯」空「聞こえないな〜〜」紅夜「……絶対、みんなでフルボッコしてやる」(燐)
クロサマ> キセイジョウさんェ… テラ「ちげえよ」 分かってるってば〜w テラ「…まあ、最近は規制も厳しいよな。にじファンだって閉鎖するし」 そうなんだよねー…(ME-GA)
ゼロ「やっと始まったな・・・一度も打ち合わせ行ってないけどな、俺」クロ「うっ!・・・それを言ったら俺もう立てれない」ゼロ「事実だ。どっかのバカがネット規制になりやがるから」クロ「俺だって行きたかったさ!!・・・皆様この度は本当に申し訳ないです」(クロ)
藾弑サマ> 低クオリティですが、恐らく八割方満足のいく内容だったのでうp テラ「人気がでてくれるといいんだがな」 でるでしょ〜なんてったって有名な作者様達が集まってるわけだし? テラ「そうだな」(ME-GA)
この瞬間を待っていたんだ〜!(駆蘭)
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