外史テイルズオブエクシリア 闇の魂を持つ者の旅路の記録 第10話
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第10話  再会と暗躍と……

 

 

 

 

 

秋山が足を動かせるようになって1ヶ月が経つ。

 

「もう、変節風が吹く時期なんだね」

 

ジュードとレイアは外で秋山を待っていた。

ミラとエリーゼはジュードとレイアの武術の師匠であり、レイアの母であるソニアから武術を学んでいるドロッセルに付き合っていた。

秋山のこともそうだが、ドロッセルはなかなかいい筋をしていたらしく、この1ヶ月でかなりのものとなっていた。

戦闘スタイルとしては精霊術が少し苦手なせいか、ジュードと少し似たものだが、ジュードが完全な拳ならドロッセルはトンファーで戦うスタイルが合っていたのでそうなったらしい。

ちなみに秋山も何度かその稽古に立ち会い、トンファーだけではと思い、ドロッセルが武術ほどではないが、剣術も多少の心得があるので、剣を仕込み、剣にも変形するトンファーがいいと言ったので、今ではそのトンファーで戦うスタイルである。

 

「けど、秋山君がこんなに早く退院できるなんて。大先生もびっくりしたんじゃないかな」

「知らないよ。父さんとは全然話してないし」

 

そこにディラックが出てくる。

 

「彼は支度が済み次第来る。ところでジュード……」

 

ディラックがジュードに近づく。

 

「こんなものが届いた」

 

ディラックはジュードにある物見せた。

それはジュードとミラの指名手配書だった。

ちなみに秋山の指名手配書はナハティガルやジランドがいくら言っても、兵士達が描けないとして作れなかったとか…。

 

「え? 何これ、手配書?」

「指名手配までされていたとは……」

「別に迷惑かけてないでしょ」

「何をした? 文面を見る限り、何かを強奪したとも読めるが?」

「奪った?」

 

ジュードはそのことを聞いてあること思い出した。

それはミラがイバルに何かを渡したことである。

 

「イバルにあの時渡してた何か……ひょっとして……」

「イバル……?」

「な、なんでもないよっ!」

 

ジュードは急いでごまかす。

 

「それで何? ミラに文句が言いたいの? 父さんはミラが嫌いみたいだし」

 

実はミラとディラックには何やらトラブルがあったらしいのだが、そこはジュードもよくわかっていない。

 

「やはりお前は子どもだ。彼女のことをわかっていない。彼女は……」

「私がどうした?」

 

そこにドロッセルに付き添っていたはずのミラがやって来る。

 

「ミラ」

「何の話だ?」

 

次に治療院から秋山が出てきた。

 

「……いや、なんでもない」

「?」

「ま、いいさ。いい風が吹いてるようだな。最終リハビリがてら散歩でもするか」

「そうだね、海停にでも行こっか。ゆっくり、ね」

「ゆっくり? 俺が簡単にへばると?」

「そうじゃないよ」

 

レイアが秋山に近づいて少し怒る。

 

「彼女は何があろうと自らの力で歩く。なぜかわかるか、ジュード?」

「…………」

 

ジュードは何も答えなかった。

ジュード達は秋山と共に海停へと向かった。

 

「…………」

 

ディラックはそれを見届け、治療院に戻ろうとした時であった。

鳥が治療院の前に止まった。

その鳥の足には手紙があった。

ディラックがその手紙を取ると鳥は飛び去る。

そしてディラックは手紙を読んだ。

 

「これは……そんな今になって……」

 

ディラックにとってそれは衝撃的であった。

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秋山達は海停にいた。

 

「ふっ」

「こうしている間にもいろいろまずいことが起きてる。それなのに悪いな、俺に付き合わせて……」

「お前たちと会う前の私だったら、付き合ってなかっただろうな。

だが今は違う。私がこうしていられるのも、お前たちのおかげだ。感謝する」

「おいおい。感謝する側が感謝されたらメンツが立たないって……」

「そうなのか?」

 

秋山とミラが話している中、レイアはジュードに尋ねる。

 

「さっきの手配書、何したの?

イル・ファンで会ったんだよね? ミラとは。何か関係あるの?」

「秋山ともそこで会ったんだ。それでね……ミラ……ラ・シュガル軍の兵器を壊そうとしたんだ。

黒匣(ジン)っていうものが使われてるから、それから世界を守るのが自分の使命だって」

「黒匣(ジン)」

「え?」

 

レイアが黒匣(ジン)と聞いて反応したので、気になったジュード。

 

「あ、ううん。なんでもない」

 

レイアがごまかした。ちなみに秋山は世界の記憶から、レイアが知っているわけを知っている。

 

「おや、もう歩かれているとは……」

 

そこにやって来たのはローエンだった。

 

「ローエン」

「ジュードたちのおかげでな……」

「お久しぶりですね、ジュードさん。初めまして……ローエンと申します」

 

レイアとは初対面なので自己紹介するローエン。

 

「あ、ども……」

 

あまりに礼儀正しかったせいか、それだけしか言えなかったレイア。

 

「……秋山さんはどうやって足を……?」

「ああ、それか……」

 

秋山は治った経緯をローエンに話した。

 

「経絡秘孔にそのようなものが……」

「ねえ、ローエン。しばらくこっちにいるの?」

「クレイン様から、しばらく休むように言いつけられました。

ところで、お嬢様とエリーゼさんはどちらに?」

「あの二人なら、わたしの母さんにしごかれてるかな」

「ほぅ……それは……それは……」

「まあ悪いようにはなってないと思うぜ。強くて優しい人だと思うし……」

「そうですか……。それでミラさん、少し、私も考えるところがありましてね……」

「ふむ。ゆっくりと話を聞いてやりたいところだが……」

「僕たち、明日にでもル・ロンドを発つつもりなんだ」

「ジュード、君は……」

「いい加減わかるよ」

「…………」

「言っておくが、俺も行くこと前提だからな」

「そんな病みあがりの体で……」

「何、この世界と比べれば、俺の体の一つや二つ……」

「……ミラさん、イル・ファンに一体何があるのですか?」

「クルスニクの槍と名付けられた兵器だ。

あれだけは……あれがある限り、精霊も人も破滅へと向かってしまう」

「その話、聞かせてくれませんか?」

 

そこにドロッセルとエリーゼがやって来た。

 

「お嬢様」

「エリーゼ」

「あれ? お母さんと特訓をしてたんじゃ……」

「さっき終って、治療院に行ったのだけど……」

「秋山君たちが、海停に行ったと聞いてきたんだよー!」

「悪かったな、勝手に行って……」

「それで、ミラ、さっきの話……」

「そのクルスニクの槍って……ラ・シュガルの王様がつくったんですか?」

 

エリーゼの問いにミラは頷く。

 

「イル・ファンを目指す……それはガンダラ要塞へ向かうということです。

秋山さん、あなたをあんな目に遭わせたあの場所……、恐ろしくないんですか」

「俺は気にせんよ。それはミラの方にでも聞くんだな」

 

秋山がミラにふる。

 

「そうだな……私にとって恐怖があるとするならば、それは……使命を果たそうとする志の火が消えることだけだ」

「なんでミラ君がそんなに頑張らないといけないのさー?」

「私はマクスウェルだからな。世界を守る義務がある」

「マクスウェル、ですと……」

「精霊の?」

「え、ミラが?」

「ミ、ミラ……本当に……」

「あんぐりー」

 

ジュードと秋山以外の面々は驚きを隠せなかった。

 

「でもそんなこと、関係ないよね。

ミラはミラなんだから」

「そうじゃ、そうじゃ」

 

ジュードと秋山の言葉を聞いて少し微笑むミラ。

 

「じゃ、外で話し込んでないでもどろっか」

「ああ。そうしよう」

 

そして秋山とジュードは治療院へと戻り、残りの人はレイアの実家であるロランドの宿屋に行った。

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その日の夜の治療院でのことであった。

 

「…………」

 

眠っている秋山を見るディラック。

 

「お前が?」

「よっ。連絡は行ってるだろ? マティス先生」

 

なんとそこにはアルヴィンがいた。

 

「薬で眠らせているのか?」

「心配するな。連日のリハビリで疲れきっている」

「ふーん……。で、『カギ』の在処は聞き出せた?」

「私はもう何の関係もない。アルクノアなどとは…」

「あーら、寂しいこと言ってくれるね」

「彼女には感謝している。いや、それ以上に恩がある」

「一人息子をオトコにしてくれたってか?」

「お前!」

「知ってることさえ、教えてくれれば、それでいい。俺はただの使いだよ」

「イバル……」

「イバルという人物に渡した可能性がある。私の知っているのはそれだけだ。

もうこれ以上、関わるな」

「そっか、十分だよ」

 

アルヴィンは部屋を去っていく。

 

「私は……これでよかったのか……」

「さてな……」

「!?」

 

秋山が起き上がる。

 

「貴様、まさか……」

「起きてたよ。最初っから……」

 

次の瞬間、秋山の姿は消え、秋山はディラックの背後を取り、秘孔を突く。

 

「がっ……」

「まあ、世界の記憶でとうに知ってるけど、改めてお前の口から知ってること、全部話してもらうぞ」

「…………」

 

ディラックは秘孔の力でいろんなことを、秋山に喋った。

 

「わかった……」

 

秋山は別の秘孔を突く。

 

「今言ったことと、俺が起きてたことは忘れな」

 

秘孔の反動で、ディラックはしばらくその場で立ち尽くす。

 

「さてと……」

 

秋山が両足をさするように手をスライドさせる。

 

「これで足は完全回復だ。後遺症一切なしのピンピンだ。

さて、寝るか」

 

秋山はベッドに入って眠った。

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翌日、秋山が起きてくると、ジュードはエリンと一緒に居た。

 

「準備は出来たの?」

「うん」

「夜になって突然、明日発つなんて言い出すからびっくりしたわ」

「ごめん……」

「ジュードが決めたならいいのよ」

「……父さんは?」

「まだかんかんよ」

「そう……」

 

ジュードは寂しそうだった。

 

「ま、とりあえず、もう行こうぜ。連れてっていいか?」

「え? まだ船が出る時間じゃないよ」

「見舞いに来てくれた人たちをどうする気だったんだ? お前は……。それにミラも迎えに行かなきゃいかんだろ」

「あ、そうだね」

 

そしてジュードと秋山はレイアの家の宿屋に向かった。

 

「おはよう」

「お、おはよう……ございます」

「おはよう、ジュード、秋山。行こうか」

「少し早いけどな」

 

ジュードと秋山とミラは出て行こうとする。

 

「……ミラさん、本当に行くのですか?」

「ああ。私には使命を果たす責任がある」

「責任、ですか……。あなたは強く気高い。

しかし、それが私の古い傷跡をえぐるようです」

「ローエン?」

「私は悩んでしまった。今の私にできることがあるのだろうか。ナハティガルを止められるだろうかと……」

「ローエン……」

「ローエン、いい加減話したらどうだ?

お前は元ラ・シュガル軍の指揮者(コンダクター)で、ナハティガルとは友達(だち)だったことをな……」

「何故それを……?」

「教科書に載るほどなんだろ? ある程度察しはつくさ」

「ローエン、それをお兄様は……」

「いえ、クレイン様も……」

「友と戦えるのか……。それがお前の悩みか」

「えー! 友達とケンカしなきゃいけないのー?」

「友達だからといって、決してケンカしないわけじゃないさ。

たまにはぶつかり合う」

「決断に必要なのは時間や状況ではない。お前の意志だ」

「その気があるなら……俺達と一緒に行くか? ローエン」

「悩むのもいい。だが人間の一生は短い。時間は貴重なものだろう。

なら悩みながら進んでみてはどうだ? 人とはそういうものなのだろう?」

 

ミラからそんな言葉が出るとは思っていなかったのか驚くローエン。

 

「ローエン。そうしてみたら? 僕も心強いし」

「ふふふ、確かにジジイの時間はとても貴重。立ち止まってはもったいないですね」

「じゃあ……」

「はい。ぜひ同行させてください。お嬢様、よろしいでしょうか?」

「私は構わないわよ。お兄様も了解してくださると思うわ」

「わ、わたしも一緒に行く……です!」

「ダメだよ。エリーゼはドロッセルさんと一緒に帰るんだ」

「あの……ジュードさん……」

「はい?」

「私も……ローエンと一緒について行こうと思っているの」

「ドロッセルさんも?」

「それにここでの特訓で、私も結構強くなったんですよ。……足手まといにはならないようにします!」

「ですが、お嬢様まで行くとなると……」

「お願い、ローエン。エリーゼも私と一緒なら……」

「はい……」

「でも、二人とも……」

「……とにかく海停に向かおう。それまでに答えを出せばいいだろう」

 

ミラの提案により、ひとまず海停に行くことにした。

 

「あ、その前にレイアに言っておかないと……」

「それがレイアの姿が見えないのよ」

 

そこにレイアの母のソニアがやって来た。

 

「ソニア師匠(せんせい)」

「家の手伝いも放り出して、まったく」

「なぁに、夕飯までには帰ってくるさ」

 

そう言うのはレイアの父のウォーロックであった。

 

「今晩は、あの子の好きなフルーツ焼きそばだからな」

「そうか、会えないのは残念だが……ジュード」

「うん。師匠。僕たちはまた旅に出ることにしたんだ。レイアによろしく言っておいてください」

「そう……わかったわ。レイアには伝えておくから、気をつけていってらっしゃい」

「はい。いってきます」

「ジュードがいなくなると、またレイアが落ち込むなぁ……」

「それを見て、レイア以上にあなたが落ち込むのよねぇ」

「だって、かわいそうじゃないか」

「一番かわいそうなのは、いじけた亭主と娘をもった、わ・た・し!」

「腕っ節だけじゃなく口も達者なんだから……」

「あら、そんなところに惚れたんでしょ?」

「それはそうだが……レイアに似て欲しくないと思うのはなぜなんだろう?」

「なんですって」

「なるほど、これが夫婦漫才というものか」

「相変わらずロランドの家は仲いいですね」

「ジュードの家だって同じでしょ。たまには手紙を書いてあげなさい」

「ついででいいから、ウチのレイアにも」

「は、はい」

「カッカッカ。まあ、とにかく行くとするかの」

 

秋山は老人口調で喋るのだった。

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ジュード達は海停に着く。

 

「やっぱり、レイアの姿がないね……」

「姿はない。けどな……」

 

秋山が船に乗せる荷物の方に行く。

秋山は一つの樽を見る。

 

「それがどうした?」

「それに入ったままだと密航者扱いになるぞ、レイア」

「え?」

 

秋山が樽をレイアと呼ぶと、樽の中からレイアが姿を現す。

 

「レイア!? なんでここに……」

「わたしだって一緒に行くんだから」

「遊びじゃないんだって」

「知ってる!」

 

レイアはミラの所に駆け寄る。

 

「ね、いいでしょミラ。わたしも一緒に」

「そうだな……。理由を聞かせてくれ」

「ミラ!?」

「鉱山で思ったの。わたしもミラみたいに強くなりたいって」

「…………」

 

レイアはミラの顔をにらめっこのように見る。

 

(ずいぶん真剣な顔だ。……本気の目だ。本気じゃないと出せない目だ)

 

秋山は冷静にレイアの目つきを見ていた。

 

「それだけか?」

「そうくると思った。ちょっと待ってね」

 

レイアは紙を取り出し、ミラはそれを受け取る。

 

「なんですか、あれ……」

「細かいことはそれに書いてきたから、見て」

「僕たちと一緒に行く理由を?」

「うん、100個くらいある」

 

ミラはそのメモを見て、答えを出す。

 

「ふふ、わかった、一緒に行こう。気に入ったよ、人間らしくて。ふふふ」

「もう……」

「さって、お許しが出たとこでみんな、よろしくね♪」

「こちらこそ」

 

レイアはついて行こうとする。

 

「……ねえローエン、この船ってア・ジュール行きだけど、これがローエンの言ってた考え?」

「はい」

「ローエンが言うのだ、大丈夫だろう」

「!」

 

ローエンがおじきをしたのでジュードが後ろを振り向くとそこにはエリンが来ていた。

 

「お父さんと仲直りしないの?」

「必要ないよ……。じゃあ、行ってくるね」

「お父さんはあなたが心配なのよ。わかってあげて」

 

ジュードは頷く。

 

「ジュード!」

 

すると走ってやって来るディラックの姿があった。

 

「父さん……ごめん。僕、ミラ達と行きたいんだ」

「ダメだ! 行かせるわけにはいかない。彼女は……お前が関わろうとしているのは……」

「おいおい、俺たちどんな縁なんだよ」

「アルヴィン!?」

 

何食わぬ顔でアルヴィンがやって来た。

 

「新しい仕事、クビになっちまってね。その様子じゃ、また行くんだろ? 俺、前にもらった分の働きしてないぜ」

「来てくれるんだね!」

「知り合い……なのか?」

「うん。前にずっと一緒だったんだ」

「アルヴィン君ー。ぼくたち、置き去りにされるー」

 

エリーゼがアルヴィンのところに駆け寄る。

 

「その私も……」

「かわいそうだなー。十分戦えるのにな なあ、連れてってやろうぜ。……ちょっと待て、エリーゼはわかるが、お嬢さんも?」

「はい……」

「…………」

 

アルヴィンは前言撤回しようかと思った。

 

「ドロッセルなら問題ないぞ。ジュードの師匠のおかげでかなりの力をつけたからな。

戦闘でも結構いけると思うぜ」

「…………」

「しかし、アルヴィンさん……」

「いざとなりゃ、俺が守ってやるからさ。頼むよ、ローエン」

「頼むよ、ローエン君ー!」

 

ティポがローエンの頭にかみついた。

 

「そろそろ出発しますよー。ご乗船お急ぎくださーい」

「ティポが取れない以上、しかたあるまい」

「OKだってよ。ほら、乗った乗った」

「やったー!」

「これでまた一緒にいられるね、エリー」

「うん♪」

 

ご機嫌になって船に乗るエリーゼとドロッセル。

 

「一本取られましたね」

 

やれやれと思うローエン。

 

「ほら、四人とも」

「「「「うん(ああ)」」」」

「それじゃあ、母さん、父さん」

「あの……わたしのお父さんとお母さんによろしくと伝えておいてください……」

 

ジュード達も船に乗ろうとする。

 

「ジュード!」

「父さん……」

「ジュード、言うことがあるだろう」

「……行ってきます」

「忘れるな。大人になるということは自らの行動に責任を取ることだぞ」

 

ジュードは走って船に乗り込む。

 

「案ずるな。お前は間違っていない」

「……ジュードを頼む」

 

その声を聞いた秋山が手をやって、了解のポーズを取る。

そしてレイアとアルヴィンを入れて、九人で船に乗るのだった。

 

説明
この作品は別の人の影響で作った作品であり、作者(BLACK)のオリジナルキャラ「秋山総司郎」を第3主人公として、テイルズオブエクシリアの世界に来たらで書かれました。

秋山総司郎が今まで出てきた作品一覧(作品検索)。

http://www.tinami.com/search/list?keyword=%E7%A7%8B%E5%B1%B1%E7%B7%8F%E5%8F%B8%E9%83%8E&genrekey=1

秋山総司郎の時系列

この世界を訪れる前の話

「そらのおとしものf 番外編 『カオスのとある日常(いちにち)  里帰り編』」


http://www.tinami.com/view/225368


この世界を訪れた後の話


「そらのおとしもの  外伝  もしもイカロスの次に地上に来たのがカオスでその次に来たのがニンフだったら…。(アニメ仕様)」


http://www.tinami.com/view/257088


となっております。
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コメント
こうしてみると主人公の秘孔は便利すぎるだろw 記憶消したり、動かなくしたりとか…これを戦場で敵兵にしたら狙いの的だな。それとエリーゼもドロッセルがいるから心に余裕みたいなのがあるし、真実を知った時のショックを小さくすることが出来ればいいのだがな(レイフォン)
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