とある異能力違い 1−2
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《電撃娘と煙草男》

 

 

「さてと、じゃあ面倒だが相手してやるかっかってこい」

「その余裕いつまで続くかしら?」

 

元に電撃の槍が襲うが、そんな単純な攻撃が当たるはずもなく、一歩右に動いて避ける。

美琴はこれぐらいは想定済みだったが、少し苛立っていた。

 

(ッチこのままだとさっきの能力を使わせずに時間が過ぎていく、さっき見た限りだと車を止めたのは念動系の能力者?指を切ったのは精神集中のため?そんなことが必要ということは、レベル2か3ぐらいのはず。たぶんやつはどうにかしてシステムスキャンを誤魔化しているか、最近になって能力に目覚めたのかしら?

そうなると、まだあいつは自分の能力を使いこなせないはず)

 

美琴は、一発ではいつまでたっても当たらないと判断し、元の周りを囲むように十発打った。

ここで元は「弘法筆の誤り」を発動させ落ちていた木の棒を拾い「避雷針」と書いて上に投げる。

すると元を襲おうとした電撃の槍は軌道を変え、木の棒を黒焦げにした。

 

「ええ!?」

 

(なんで!?私の演算に間違いはないのに、もしかして私と同じ電撃使い?それか電子制御系?)

 

美琴が驚いている隙に靴に「韋駄天」と書いて急スピードで背後にまわる。

 

「!?」

 

美琴は意味がわからなくなっていた。

電子制御系だと思っていた元が、今度は移動系の能力者のように、いきなり背後に現れたのである。

 

「いったい何者よあんた!」

 

とにかく一旦離れようと体をひねり裏拳で牽制するが、元は軽く身を引いて避けた。

 

「足元がお留守だぞ」

「うわぁ!」

 

美琴に足払いをして、一本背負いをし地面に叩き付ける。

 

「っく、本当に何者なのあんたは」

「だから普通高校の普通の一般人だ」

「一般人がこの私とまともにやりあえるはずがないでしょ」

 

徐々に美琴の周りに黒い物が集まっていく。

 

「でもこれならどう!」

 

美琴は磁力を操って、砂鉄で何本かの砂鉄の剣を作り元を襲った。

 

最初は「堅」の状態になり防ごうとしたが、1bほど「円」出していた所に触れたときに、細かく振動しているのに気付いて咄嗟に回避に変更した。

 

「いい加減にあたりなさいよ!」

 

美琴は更に砂鉄の剣を増やし、自身も砂鉄の剣を持って突っ込んできた。

しかし斬りかかろうとした時、手に持っていた砂鉄の剣、そして操っていた砂鉄の剣全てがボロボロと崩れていく。

 

「嘘っ!?なんでさっきから私の演算に間違いはなのに!」

「ああお前の演算は途中まで間違ってないぜ」

 

元は美琴が突っ込んでくる際に地面に「高磁場」と書いて、富士の樹海以上の磁場を造り出したのである。

そして美琴の演算を狂わしたのである。

 

「さあこれで終いか?案外呆気ないな」

「ちっこれだけは使いたくなっかたのに」

 

美琴はコインを出して親指にのせ電気を発していく。

そう、美琴の代名詞にして必殺技とも言える技、超電磁砲〔レールガン〕である。

 

「本気で避けないと本当に死ぬわよ」

「御託はいいからこいよ」

 

元は挑発ぎみに言った。

 

「このっぉくらえ!!」

 

その挑発にのった美琴は、全力で元目掛け超電磁砲を打った。

 

ズドオオオオオオオオン

 

(ヤバい全力で打っちゃった)

 

超電磁砲によって上がった煙りが晴れてきた。

 

(倒れてるかも早く助けなきゃ!)

 

其処には右腕Yシャツの裾を焦がし、その右腕を上に伸ばしている元の姿があった。

 

「何故立っていられるの!?昨日のやつといいどうしてなの!?」

 

超電磁砲が放たれる前に、落ちているごみのペットボトルのキャップ部分を踏んで、跳ね上がったところに「真空」と書きこんで、右手で掴み、超電磁砲の軌道上に乗せて、角度をずらすことで超電磁砲を明後日の方向へ受け流そうとしたのであった。

真空は電流をよく流すので、超電磁砲の電撃を真空の道を作り、そちらに引き寄せてしまおうとしたのだが、超電磁砲の威力とスピードが予想以上だったため、ペットボトルの真空管を破壊し、完全に引き寄せることができず、右腕の裾にかすってしまった。

 

「レールガンとやらもこんなもんか」

 

元はペットボトルを破壊されたときこそ焦ったが、少々残念だった。

期待していた超電磁砲も対処できるものであったし。

その後唖然としている美琴に先程の「韋駄天」の靴で近づき頭に手刀をした。

 

「え?」

「はいっこれで一本。実戦ならお前死んでるからおれの勝ち」

「ちょっとまだ私は負けてない!」

「いいやこれで終わり、第一にお前は決め技まで止められてんだからこれ以上どうしようもないだろ」

「うっ」

「それにあんだけ派手にドンパチしたらストレスも解消されたべ、俺は付き合ってやったんだから文句いうな」

「ちょっと待って、最後にあんたの能力を教えなさい!ここまでやって只の一般人じゃ済まされないわよ!」

「だから俺は一般人だって、もし知りたいなら俺に勝ってからな」

 

そう言って元は帰っていった。

 

残された美琴は・・・

 

「あいつの裏には絶対なにかある、それにしても何なのよあいつ。

昨日のやつもだけど・・・」

 

 

〜自宅マンション〜

 

「ふぃ〜今日はさんざんだったなはよ寝よ」

欠伸をしながらドアを開けようとすると

 

ガシャ ガシャ ガシャ

 

「なんだうるさいな?」

 

音の方を見ると、白い修道服を着た1人の女の子がうつ伏せに倒れていた。

しかも背中に酷い傷がある。

 

「これは酷い、流石に強化系でもこの傷は無理だぞ」

 

とにかく救急車を呼ぼうと携帯を出すと、後ろから走ってくる音がした。

 

「インデックス!」

 

上条当麻である。

 

「上条知り合いか?」

「ああ、いないと思ったらなんでここにいるんだ?それよりどうしてこんなに酷い傷がいったいどこの誰が」

「それは僕たち魔術師だけど」

「「!?」」

 

いきなり目の前に、2bもある赤い髪でピアスをたくさんしていて、目の下にバーコードの刺青をしたくわえタバコの牧師の格好をした男が立っていた

説明
今日の移転作業はここまで!

なんか、もう疲れた・・・

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