魔法少女リリカルなのはmemories 第一章 消された記憶(メモリー) 第六話 |
「あ、あぁぁぁああぁぁぁぁあぁぁぁああぁぁああぁああああぁぁああぁぁぁあああああ!!!!!」
「な、なのは!?」
突然叫びだしたなのはに、フェイトとユーノとアルフの三人はは驚いていた。明らかに異常過ぎていて、まさか名前を言っただけでこれほどまでに衝撃的だったのかと思うぐらいだった。
明らかに以上と思えたフェイトはとりあえずなのはへと近づいた。
「なのは、とりあえず落ち着いて!!」
そんななのはを見ていてフェイト達はどうすれば良いのか分からず、とりあえず落ち着かせようとする。しかしなのはに落ち着かせようとするが尚もなのはの苦しそうな顔は変わらなかった。
どうすれば今のなのはを落ち着かせられるのかという事が分からないフェイトは、とりあえずなのはに言い聞かせるしかなかった。
「………ノ…」
だが突然なのはが叫びだすのをやめて、何かを小さく言っていた。その事に気づいたフェイトはすぐになのはに近づいて、何を言っているのか聞こうとする。
「――フィ、フィルノ君っ、あぁぁぁああぁぁあぁぁぁあああぁぁああぁぁぁぁあああぁぁああああぁああぁぁぁああああ!!!!!」
なのはがフィルノの名前を言っていた事にフェイトは分かったが、けどその後はまたなのはが叫び始めてしまってそれ以上は分からなかった。
結局なんの策も思いつかずに唯時間だけが過ぎていったが、そしてなのはが突然意識が無くなるかのように頭を抱えながら地面に倒れそうになり、フェイトがすぐに支えるのだった。
「……どうやら、気絶しているみたいだね」
「とりあえず背中を寄りかかれるところへなのはを移動させてくれ。すぐに意識は戻るかもしれないし」
なのはが倒れたのを見て、フェイトが近寄って確認すると気絶している事が分かり、ユーノに言われてなのはを本がない壁に座らせて寝かせておく事にする。さすがに一人でなのはを運ぶのはきつかったので、アルフと一緒に運ぶのだった。
それからフェイトとアルフがユーノがいる所へと戻っていくと、ユーノとフェイトは今起きたなのはの症状をみて分かった事を話し始める。
「さて、どうやらなのははある事をきっかけによって思い出させる、本来子孫に残す魔法をなのはにかけられていたようだが、それとなのはの夢が関係しているようではなさそうだな」
「そうだね。記憶を思い出せる魔法は夢で見続けるようなことではないから、結局肝心の夢の対応が見つかっていないという事だね」
「まぁ、夢の内容となのはの叫びからして、夢を見るような魔法はフィルノ・オルデルタがなのはにかけたのは間違えないとは思うけどね」
なのはにかけられていた二つの魔法の正体が今分かったが、なのはが毎日夢で見る件については解決していなかった。だがなのはが叫びだしたのは原因は今ので解決していた。
ある言葉を言われたり、記憶に関わる写真を見たり、ある時期になったら解けるようにするなどをすれば、忘れられた記憶を一気に思い出すという魔法。
そのような魔法はユーノが言った通り、子孫に時期に伝えておかなくてはならないために施される魔法であり、それを解く方法は本人が思い出せるまで解けないようになっている。
そしてなのははこのとき忘れていた記憶を全て取り戻していた。なのはに掛けられていた魔法はオルデルタという言葉を聞けば、今まで忘れられた記憶を全て取り戻すという魔法であった。
この魔法をなのはに使用したのは、フィルノ・オルデルタの両親がかけた魔法であるため、なのはが魔法に関わるかもしれないと思ってなのはだけにかけられていたのだろう。またなのはの両親とかには多分一生記憶が思い出されない魔法をかけられており、絶対に思い出すことはないだろう。
しかしその容量は場合によっては脳に負担をかけることを彼らの両親は忘れていた。短い言葉の記憶なら脳に負担をかけないかもしれないが、なのはが消されていた記憶は七年分だ。その量は莫大な記憶の量であり、その七年分の記憶脳を一気に思い出したら相当な負担をかけるということを忘れていたのだ。
それによってなのはは今の状況になってしまい、声を叫ばなければいられないくらいだったのである。なのはは何とか立っていられたが、それはかなりの激痛でなのはは自分が立てないぐらいの痛みであったのである。
だが、そっちはユーノが言った通り解決した。問題はもう一つなのはにかけられていた魔法だ。
ユーノとフェイトはなのはが見る夢の人物がフィルノだと分かったのは良いが、その肝心な夢の魔法をどうにかするという問題が解決していなかったのだ。
魔法の解除方法を知っているのはフィルノ本人だけであるし、下手にフェイト達が解除しようとしたとしてもなのはを危ない可能性があった。元々精神系の魔法はとても危険で、魔法の解除をさせるのは魔法を使った張本人が一番良いとされているくらいなのだ。記憶を思い出せる魔法だって年単位でやったら先ほどのなのはみたいに危険な状態になりかねないからだ。
「けどフィルノ・オルデルタの居場所は分かっているの?」
「それが、あのロストロギアを盗んでから行方不明になっている。見つかったらすぐに捕まるだけだし」
しかし今は運悪くフィルノを探すのには大変だったのだ。何しろオルデルタ家は精神魔法を得意とする一族であり、フィルノが今指名手配されて逃げている状況であるので、たとえ見つけたとしてもフィルノの魔法によってフィルノがその場にいないことにされる可能性だってあり、探そうとそう簡単には見つからないだろう。
それは探そうとしても何日も掛かってしまい、その間になのはは何度同じ夢を見るということだった。一日でも早くなのはを助けたいとフェイトはそう思っていたのだが、早くても二、三週間くらいはかかってしまう。だからフェイトとユーノは早くフィルノを見るける方法を探すしかなかった。
「う…ん……あれ? 私はどうしたんだっけ?」
「なのは!!」
数十分くらいフェイトとユーノが考えているとなのはが目を覚まし、それにすぐに気づきたフェイトが考えている事を一旦やめてなのはに近づいた。なのはも数分して一体自分の身に何があったのか思い出していた。
「なのは大丈夫?」
「大丈夫だよ。さっきよりは気分が良いかな?」
フェイトの心配になのはは本当のことを言った。あの夢の人物が誰だか思い出したので、あの夢を見ても少しは楽になって頭の中のもやもやがなくなったからだ。
確かになのはの気分が良さそうなのにフェイトも気づき、もしかしたらと思った。
「記憶、取り戻したの?」
「うん。だからかな? 私の中のもやもやが無くなって気分がよくなったのは」
なのははそれを言って微笑んだ。フェイトはそれをみて、少し前のかなり元気ななのはに戻ったのだと思った。
「あー、空気壊すようで悪いのだけど、なのはにはまだ聞きたいことがあるから」
「あ、ごめん」
ユーノが二人の空気をぶち壊すかのように割り込んできて、なのはとフェイトはユーノの方を向いた。
そう、ユーノはなのはにまだ聞きたいことがたくさんあったのだ。それはなのはが毎回見ている夢の解決にもなるし、フィルノについて何かを知っているかもしれないからであるため聞いておく必要があった。
「それでなのは、今僕の質問に答えられるかな?」
「全然平気だよ。まぁ、答えられる範囲ならだけどね」
なのははその事にあっさり承諾し、ユーノの質問に答える事にした。
そしてユーノはなのはに質問を始めるのだった。
説明 | ||
J・S事件から八年後、高町なのははある青年に会った。 その青年はなのはに関わりがある人物だった。 だがなのはにはその記憶が消されていた。 消されていた記憶とは、なのはと青年の思い出であった。 二人が会ったことにより物語は始まり、そしてその二人によって管理局の歴史を大きく変える事件が起こる事になる。 それは、管理局の実態を知ったなのはと、親の復讐のために動いていた青年の二人が望んだことであった。 魔法戦記リリカルなのはmemories ?幼馴染と聖王の末裔?。始まります。 |
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