魔法少女リリカルと恋姫な物語 〜少年の数奇な運命〜 第23話 管理局登場 |
あれから数日がたった。お互いの関係はとても良好なものと言える。今日は海辺にある工場地帯のコンテナが並んでるところみんなで仲良くジュエルシード探しだ。
「ここ数日でジュエルシードもそれなりに集まったね」
「だな。しかし、士郎さんのサッカーチームの一人が持ってるのには驚いたぜ」
「ほんとそうなの。裕樹くんが気づいてなかったら、大変なことになってたの」
「動物でもあんなことになってたんだから、人間だとどうなってたことか」
「ほら、口ばっか動かしてないでちゃんと探しなよ?」
『は〜い』
手分けして探せば早いんじゃないかと思うが、もし一人で探しててジュエルシードが発動した場合、とっさの対処に困るからと裕樹が提案したのでみんなで探しているのだ。
「あ、あったよ」
「お、今日は早く見つかったな」
「それじゃ今日はもう解散かい?」
「あ、お父さんがこの間の景品をあげたいって言ってたんですけど、どうします?」
「ん〜、行ってもいいかい?フェイト」
「いいよ。私も久しぶりに翠屋のシュークリーム食べたいから」
「それじゃみんなで行こうよ」
「いいな、俺もあそこのコーヒーは好きだから行くよ」
「それじゃいこっか」
こうしてみんなでいられるのっていいよね。そう思っていたまさにその時、僕のすぐ近くに一人の少年が転移してきた。といってもみんなとあまり離れていなかったので、みんなのすぐ近くと言ってもいいくらいの距離だけど。しかし、緊急事態でもないだろうにいきなり転移して大丈夫なのかな?
「・・・なにさ?」
「時空管理局執務官クロノ・ハラオウンだ。先ほど君たちが回収したロストロギアについて話が聞きたい。おとなしくついて「やだ」え!?」
これからみんなでゆっくり出来ると思ってたのに、何が悲しくて管理局についていかなきゃいけないのさ・・・。
「お前、よくそんな強気でいられるよな・・・」
「いや、いくら管理局でも強引に連れてはいけないでしょ?僕たちが悪いことをしたわけでもないんだし」
「だからそれを話してほしいからついてきてくれと言ってるんだが・・・」
「それはそっちに出向く必要はあるの?話を聞きたいならそっちがくるのが礼儀ってもんじゃないの?」
「そ、それは・・・」
「確かに正論だねぇ。過去にあたしたちがこのロストロギアとやらを使ってなにか悪さでもしたってんなら話は別だろうけどさ」
「うぅ・・・」
アルフが援護してくれるとは思わなかったよ。クロノ君も自分が不利と感じているのか、少し弱気になっている。
【あまりうちの息子をいじめないであげてね】
「母・・・艦長!」
「艦長・・・てことは一応今回の責任者ってことでいいのか?」
【ええ、そう受け取ってもらってもかまわないわ。それで先ほどの件なのだけれど・・・】
「ああ、こちらは譲る気はありませんので」
【・・・そう。ならこちらから出向くことにしましょうか】
「艦長!いくらここが管理外世界だと言っても、どのような危険があるか分かりませんよ!」
「そこは同意させてもらうかな。こちらに来て動く範囲が限られるとは言っても、不慮の事故までは防げんだろ」
【それは大丈夫よ。座標さえ送ってもらえればそこに直接飛ぶから♪】
それでいいのか艦長さん・・・。んでもどこにしょうか・・・。
【それでどこにいけばいいのかしら?】
「う〜ん・・・とりあえずうちにしたいんですけど、一度うちに帰ってから両親に聞いてみますね」
【そうね。でも大丈夫なの?あなたのご両親は一般人じゃなくて?】
「あ〜、それは大丈夫です。うちの両親、元管理局員ですから」
【そうなの・・・・え!?】
「なんだって!?元管理局員!?」
「なにかおかしいかな?」
「管理外世界に、元とはいえ管理局員がいることがおかしいだろ・・・」
なんだって!?それは偏見というものじゃないか?それにそう思ってたなら最初に言ってくれてもいいじゃないか裕樹・・・。
【ま、まあそれはおいおい聞くとして、とりあえずこちらの通信先を教えておくわね】
「あ、お願いします。ついでにこちらの分もお渡ししますね。とりあえずクロノ君に教えておきますから」
【お願いするわ。クロノ】
「はい。それでは・・・」
クロノ君と通信先を交換した後、彼はまた後日と言って帰っていった。やれやれだね。いずれ来るとは思ってたけどまさかここで来るとは・・・。
「私となのははあまり喋らなかったけどいいのかな?」
「ああ、大丈夫。でも話し合いの当日は来てくれるとありがたいかな」
【だったら私もいいかしら?】
「母さん!こっちに来るの?庭園を出ても平気なの?」
「そうだよ。確か病気なんだろう?」
【それはある程度マシになったから大丈夫よ。この間雪乃に来てもらったでしょう?そのときに少し治してもらったのよ】
治す?母さんのレアスキルは確か消滅(バニシング)だから、治すではないと思うんだけど・・・。まあ、それでもやり方によっては治すということもできるか。
「そんなことが出来るのか?」
「まあやりようによっては・・・。こちらに来れる程、体力は回復してるんですか?」
【ええ、それは問題ないわ。今は庭園内を散歩できるくらいに回復しているから、そちらに行くのも問題ないでしょう】
「そうですか。わかりました、それでは日程が決まったらフェイトに教えておきますので」
「あ、母さん。今日は翠屋に寄ってから帰るから少し遅くなるよ」
【わかったわ。ゆっくりしていらっしゃいフェイト。但し、食べすぎは駄目よ。晩御飯が食べられなくなるから】
「分かってるよ母さん。お土産も買って帰るから楽しみにしててね」
【あら、それじゃ今日の晩御飯は少し奮発しようかしら♪】
ほんとこうして会話を聞いてると、少し前まで仲が悪かったとは思えないね。その後、僕らは先ほど話したとおり、翠屋にてアルフは約束の新作を、それ以外はシュークリーム等を食べた。新作はとてもおいしかったらしく、発売されたら必ず買いに来るとアルフは言っていた。そんなにおいしいなら僕も買いにこようかな♪
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おはよーございま〜す。いや〜、昨日はびっくりしましたよ。雷がめちゃめちゃ近くで落ちたらしく、心臓が止まるくらいの音でした><しかもその影響で、ネットが落ちて更新がこんな時間になりました;;てなわけでお待たせしました、本編どうぞ〜。 | ||
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コメント | ||
優しいプレシアママンいいですね。劇場版でも言ってましたが気付くのが遅いだけでその本質は悪い人じゃないんですよね。(紅蓮のアーティスト) こんな原作ブレイクなら大歓迎です!(ぎんりゅう♪) はじめまして〜、にじファンから他の作者さんを追っかけてきたらこの小説を見つけました!(ぎんりゅう♪) |
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