おや?五周目の一刀君の様子が……2 |
街に着き、とりあえず俺等は飯屋に入った。
1:3で対面に座る。なんだか面接みたいだな。
「して、北郷殿の生国は?」
「日本っつー島国なんだが。知らないか?」
「風、稟、分かるか?」
「聞いた事が無いですね」
「私もですー」
やはり……か。予想通りの答えが返ってくる。
ちなみに自己紹介は道中に済ませた。
青髪の女が趙雲。眼鏡の女が戯志才。金髪の女の子が程立だそうだ。
その名から予想するに、俺はタイムスリップをしたのだろう。
趙雲が女であることは解せないが、頭の中でそう考えると何故かストンと気持ちが治まる。
……何だ?この既視感は。
「北郷殿、いかがなされた?」
と、思考を止め声に耳を傾ける。
「っと悪い、ちょいと考え事をしてた」
「ふむ。では北郷殿はにほんという所の豪族と見受けられるが、違うか?」
豪族?何故?
……あぁ、服装か。こんな素材の服なんてこの時代には無いだろうからな。
「その豪族って奴の定義が分からんが、恐らく違う。俺は……」
あの荒野に至るまでの前の記憶が無いことを告げた。
タイムスリップに関しては、信じてもらえるとは思えないので話さない。
「……うーむ、何と面妖な。どう思う風、稟」
「お兄さんが嘘をついてる様には見えませんがー……正直信じるに値する証拠が欲しい所ですねー」
「風の言う通りかと」
と言われてもねぇ。携帯でも見せりゃいいのか?まぁ面倒だからいいか。俺的にゃ信じてくれてもくれなくてもどっちでもいいしな。
「まぁそれは置いといて、俺も聞きたい事があるんだが」
「何ですかー?」
「あんたらが言い合ってる、程立で言うと……風か。それって……」
何だ?と続けようとした瞬間、眼前に趙雲の槍が向けられていた。
ピリピリとした殺気を肌に当てられる。
「貴様……いきなり人の真名を呼ぶとはどういう了見だ!」
「て、訂正してくださいっ!」
「あん?」
こいつらは何をそんなに怒ってるんだ?
まぁ雰囲気的に明らかに俺に責があるんだろう。
「分かった、訂正するよ。悪かった」
両手を挙げて降参のポーズ。
「結構……」
すると、趙雲が槍を収め、程立が安心したのか息を吐いた。
「んで、その真名って奴は何なんだ?反応からに重要な事何だろう?」
「……北郷殿は本当に真名について何も知らないのですね。いいですか、真名というのは……」
説明を受けた。
何だその初見殺し。ここで聞いておいて正解だったな。
「おーけー把握した。さっきは俺が悪かったんだな。本当にすまん」
「おーけ……?まぁいいですよー。本当に知らなかった様ですし」
のほほんと程立に返される。
いやぁ可愛いねぇ。あと数年もしたら食べ頃か?
「北郷殿は武の心得がお有りか?」
「ん?まぁ一応じじい……祖父に昔扱かれた事もあってかそこらの男共よりは強いだろうな」
んでも、この時代に来てからどうも体の調子がおかしい。
悪い意味ではなく、良すぎておかしいのだ。
元の時代の時の俺とは比べ物にならないくらい戦える。
実際にまだ試していないが、そんな気がする。
ったく、本当に俺は何をしてたんだ?
「いや何、先程私の殺気を受けてなお、その飄々とした態度を変えなかったのでな」
まぁ、そういうの慣れてるからな。
……ん?慣れてるってなんだ?俺に向けて殺気を当てるなんてじじいくらいだったが、じじいとの鍛錬も何年も前の事になる。
あーわかんねぇ。もやもやする。
まぁいいか、ここが現代の日本でないことは分かった。
どうせなら好き勝手やらせてもらおう。
まず手始めに……
「一つ、提案がある」
「何だ?」
「趙雲、俺の女にならねぇか?」
「……は?」
目の前の良い女を、いただくとするか。
説明 | ||
そろそろ本性が…… | ||
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コメント | ||
さすがは我らが一刀さんですねwやっぱり強気な一刀ってなにかしら面白いですw(本郷 刃) 鈍感じゃない分好感が持てる(VVV計画の被験者) きゃー、ドストレートな一刀さん素敵すぎるw(shirou) |
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星 風 稟 一刀 真・恋姫無双 | ||
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