病みつきなのは?続選ばれなかった選択肢?
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選択肢は誰にだってある

 

選択肢がない人生なんてあるんだろうか?

 

わからない

 

でもーーー

 

俺にはとある選択肢が無い

 

あの日、彼女に大事な話があると言われた日

 

あの日から、俺のとある選択肢は彼女によって奪われた

 

彼女ーーー

高町なのはによってーーー

俺はーーー

 

彼女以外の誰かと付き合える選択肢が消えたーーー

 

 

 

ーーーーー

 

俺はなのはさんと共にパーティー会場を抜け出した

「嬉しいなー六課が解散して以来君に名前を呼ばれたことなかったから」

「やっぱり名前で読んでくれると嬉しいよ」

 

嬉しそうに笑うなのはさんと共に近くの公園に俺はいる。

 

「話があるんです」

 

「うん、知ってるよ」

 

なのはさんは俺の目を見る

 

ーーー光が無い、濁った瞳で、俺をーーー

 

「俺は……」

 

「俺は、何かな?」

「口にしてくれないとわからないよ」

 

彼女はまだ笑いながら聞いてる

 

「俺は、あなたが嫌いです」

はっきりと俺は言う

 

―――彼女は驚かない

 

―――彼女が口を開く

 

「知ってるよ、それぐらい」

―――え?

 

驚いてる俺を余所になのはさんは続ける

 

「でも、関係ないよ」

「君が私を嫌いでも」

「私は君を愛してることには変わら無いんだから」

「私は君を愛してる」

「君は私を嫌ってる」

「たったそれだけだよ」

 

当たり前のようになのはさんは言う

 

嫌ってるって言ってもなお、彼女は俺を愛してると言う

 

「君が私を嫌いなら、私は何をすればいい?」

「私より好きな人達を消したら私が1番なんだよね」 「そうすれば、君は私をみてくれりよね」

 

―――やりかねない

 

なのはさんなら―――やりかねない

 

「そんなことしても、俺はあなたを見ない!!」

 

俺は叫ぶ

 

彼女を止めるために

 

「見てくれない?

「どうして見てくれないの?」

「わからないよ」

「何をしたら君は私を見てくれるの?」

「教えてよ」

「君が私を好きになるには、私は何をすればいいの?」

 

―――続ける

 

彼女は俺に言い聞かせるように

 

「私のことを見ててくれないのはなんで?」

「私に合ってくれなかったのはなんで?」

「私のこと名前で読んでくれなかったのはなんで?」

「ねぇ、応えてよ」

「黙らないでよ」

「私のことが嫌いだから?」

「会いたくないほど嫌いなの?」

「見たくないほど嫌いなの?」

「名前で呼びたくないほど嫌いなの?」

 

 

彼女は黙ると静かに俺の目を見る

 

「……嫌いです、俺はあなたのことが……!!」

 

―――断ら無いと駄目だ

何時までも、彼女の言うことを聞いてばかりじゃ―――

 

「……そっか、嫌いか」

 

彼女は薄らと笑みを浮かべる

 

「なら、せっかく外に来たんだし、お願いしてもいい?」

 

お願い?

 

「……何ですか?」

 

彼女は今にも泣きそうな表情だ

 

「少しでいいから、後ろを向いてほしいの」

 

彼女は笑みを浮かべて言う

 

「……わかりました」

 

彼女がわかっていても、実際に言われるのは辛いものがあるんだろう

 

俺は後ろを向く

 

 

「優しいね、君は」

 

彼女は涙声で言う

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――さよなら」

 

 

冷たくなのはさんは俺に言う

 

俺は慌てて後ろを向く

 

 

そして―――

 

 

俺に向かってなのはさんは力なく倒れる

 

―――静かに

―――ゆっくりと

 

「……っ!!なのはさん!!」

彼女の肩を掴み、軽く揺する

 

彼女の胸には、魔力刃で刺したような跡があり

 

そこから大量の血が流れている

 

彼女の右手が俺の頬に触れる

 

「私の……部屋に……プレゼントが……あるよ」

 

彼女は今にも消えそうな、か弱い声で言う

 

 

「なのはさん!!」

 

彼女はゆっくりと瞼を閉じる

 

―――彼女は笑う

 

―――楽しそうに

 

 

「君が……私を……見てくれてる……うれし……いな」

 

俺の頬に触れていた手が地面に向かって落ちる

 

「なのはさん!!なのはさん!!」

 

―――彼女は動かない

 

―――何を言っても

 

―――人形のように

 

―――動くことは無かった

 

 

 

 

 

―――――

 

あの悲劇からの話をしよう

 

俺は毎日夢を見る

 

幸せな夢を

 

 

そこには、俺がいて

 

そこには、なのはさんがいて

 

2人しか居なくて―――

 

ただ、楽しそうに笑いながらお互いに話す夢

 

 

話の内容はわからない

 

でも、最後はわかる

 

 

彼女の胸に刺された跡が出来ると

 

彼女は言う

 

 

―――幸せだよ

―――君と居られて

―――幸せだよ

―――君が見てくれて

―――幸せだよ

―――君が私を覚えてくれてて

―――幸せだよ

―――しあわせだよ

―――シアワセダヨ

 

 

 

俺は―――彼女が好きだったのかも知れない

 

―――でも、彼女の愛に耐えられなかった

 

―――だから

 

―――俺は彼女を嫌いと思い込むようにした

 

―――もし―――そうなら

 

―――俺は―――

 

 

 

俺は起きて、手紙を見る

 

彼女の字で一杯にかかれた手紙

 

『幸せだよ』

 

その言葉が一杯に書かれた手紙

 

俺は裏面を見る

 

裏面には一言書かれているだけだ

 

『私は君を愛してるよ―――何時までも』

 

 

―――俺も

 

―――俺も、愛してますよ

 

―――なのはさん

説明
病みつきシリーズ第六弾!!



病みつきなのは?後日談?のIFENDストーリーで、物語途中から始まりますのでお気をつけ下さい

※オリ主×なのはです

※病みつきなのは?後日談?を読んだ後読むことを推奨します
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ヤンデレ オリ主×なのは 病みつき リリカルなのは 

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