IS 世界を守る者 EP27 臨海学校
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現在、バスの中でジンヤとアリスは窓から外を見ていた。

 

「パパ、あれが海なんだね♪」

 

「ああ、アリスには初めての海なんだよね」

 

本日からIS学園は臨海学校がある。

 

そして、ジンヤは考えていた。

 

(そう言えば、ラウラやセシリアから聞いたパッケージが来る話、財団Xの奴等が嗅ぎ付けなければ良いけど…)

 

現在、BSAAの情報によると財団XはISコア及び専用機の強奪、ウィルス培養、新しいB.O.W.開発の他に一度手を引いたガイアメモリについての計画をやっている。

 

そう思っていると、ヨゴシュタイン達が騒いでいるのに頭を悩ましていた。

 

そして、バスは宿舎に到着し、生徒達は整列した。

 

「ここが今日から3日間お世話になる風月荘だ。全員、従業員の仕事を増やさないように注意しろ」

 

「「「よろしくおねがいしまーす!」」」

 

因みにこの旅館はIS学園創設時からお世話になっているらしく、着物姿の女将が丁寧にお辞儀をした。

 

「はい、こちらこそ。今年の一年生さんも元気があってよろしいですね」

 

すると、女将の後ろから仲居さんが出てきた。

 

「それでは、今回はこの人が詳しく説明してくれますから、それでは…」

 

そう言うと、女将は立ち去っていった。

 

「ふにゃぁ!」

 

すると、ジンヤは仲居さんの顔を見ると奇声を上げるとヨゴシュタインの後ろに隠れた。

 

『ジンヤ、一体どうしたなり?』

 

『あの仲居さんとは知り合いでおじゃるか?』

 

「皆さん、初めまして…私は今回ここで仲居のバイトをさせてもらっています神崎スコールと申します。これから3日間よろしくおねがいしますね……そうですよね、ア・ナ・タ♪」

 

その言葉を聞いたセシリアはジンヤに詰め寄った。

 

「ジンヤさん、知り合いですか?」

 

「…どういう訳か、僕に一目惚れしてあの手この手で僕を狙っているよ………」

 

生まれたばかりの子鹿みたいに身体を震わせているジンヤを見てセシリア、ラウラ、簪は心の中で思った。

 

(この臨海学校でジンヤさんとの仲を深める予定でしたが…)

 

(くっ!まさかの伏兵という名のライバルが登場か!)

 

(お姉ちゃんも居ないから大丈夫だと思ったのに…)

 

そして、部屋割りが発表された。

 

一夏は鈴と同室。

 

それを見たジンヤは「良かったな、ハネムーン気分を味わえて」と言い、真耶やシャルロットは微笑んでいた。

 

なお、箒は怒りと嫉妬の炎に燃えていた。

 

(おのれぇぇぇ!!許さんぞ、一夏ぁぁぁぁぁぁぁ!!)

 

アリスはヨゴシュタイン、キタネイダス、ケガレシア、ヒラメキメデスと同室になった。

 

そして、ジンヤは…

 

ジンヤ、セシリア、ラウラ、簪、スコール(元々はスコールの部屋)。

 

「ふにゃぁぁぁっぁぁぁ!!」

 

それを見たジンヤは奇声を発し、ベトナム戦争をテーマに描いた映画『プラトーン』で主人公が両膝をついて、両手を天に向かって上げるポーズを取った。

 

その後、全員水着に着替えて海に向かった。

 

そして、一夏はパラソルの下で赤いアロハシャツの姿でのんびりとトロピカルジュースを飲んでいた。

 

そこに鈴が水着姿でサンオイルを持って来た。

 

「一夏、ちょっとサンオイル塗ってくれる///」

 

「ああ、良いよ///」

 

鈴は少し顔を赤くして言うと、一夏も顔を赤くして言うと、鈴の身体にサンオイルを塗り始めた。

 

一方、ジンヤは黒に灰色の線が入っている海パンに黒のTシャツ姿をしていた。

 

因みにジンヤの海パンはデルタがモチーフである。

 

そこにセシリアが来た。

 

「あら、ジンヤさん。泳がないんですか?」

 

「うん、実は僕…カナヅチなんだ」

 

「ジ、ジンヤ///!!」

 

すると、2人の後ろにはタオルのお化け(?)が居た。

 

「…ラウラなの?なにそれ…」

 

「じ、実は…わ、私の水着姿を見せようとな…///」

 

そう言うと、タオルを取り払った。

 

髪は短いツインテール風にしてあって、水着は黒で可愛いらしいかった。

 

「か、可愛いかな…」

 

「可愛くて、似合っているよ」

 

ジンヤの言葉にラウラの顔はもの凄く顔が赤くなった。

 

そこに簪と本音がスイカを持って来た。

 

簪は白いワンピース姿で本音は黄色いネズミみたいな着ぐるみを見ていたが、ジンヤはあえて何も言わなかった。

 

「ジンやん、セッシー、ラウらん、スイカ割りしよ?」

 

「このスイカ、お姉ちゃんが持っていて、スイカ割りしていってね♪って」

 

ジンヤは手ぬぐいで目隠しをして竹刀を持ちぐるぐる回った。

 

そして、右やもうちょっと左など誘導する声を頼りにスイカを探し始めた。

 

途中、海に入りかけたり、転んだりした。

 

実はBSAAで距離感についての訓練を受けているので目隠しをしてスイカを割るのはジンヤにとっては造作も無いことである。

 

そこはジンヤの機微。

 

あえて、転んだり、皆を楽しませたりした。

 

(そろそろかな…)

 

そして、ジンヤは竹刀を居合みたいに腰に構えて叫んだ。

 

「天我独尊!スラァァァァァァァシュ!!」

 

そして、竹刀を振り、スイカを綺麗に切った。

 

「ジンやん、すごい?」

 

「でも、ネーミングセンスがね…」

 

(だよね…)

 

すると、ジンヤの目には海の家の看板が映った。

 

その看板には『海の家 音撃堂』と描かれていた。

 

それを見たジンヤはスイカを食べ終わったら、音撃堂に行くと決めた。

 

そこにはジンヤの師匠が居た…

 

子供を愛し、一度は大人を憎んだ鬼が…

 

 

説明
今回から臨海学校編スタートです。

それではゆっくりしていってね!
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タグ
IS インフィニット・ストラトス バイオハザード 仮面ライダー 臨海学校 

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