緋弾のアリア〜一般校の転校生〜 |
6弾
疲れた……綴と蘭豹の拷問はマジでひどい。
「なんで二日連続でこんな目に…おかげでまた授業に出れなかった」
出れなくてもいいんだけど、これなら授業のがましだ。
「あなたの能力が一般校から来た割に高すぎるからじゃないですか?」
急に後ろから声が聞こえた。
「うぉ!?……レキ!いつの間に」
「教務科(マスターズ )から出てきたときからです」
ついさっきですね。なんで気付かなかったんだろう?
「で、なんでついてきてるんですか?」
「((教務科|マスターズ))からあなたを監視するように、と言われたので」
まだ二回目なのに監視されるほどになってしまったみたいです。
「はぁ、でもそのこと僕に言ってよかったの?」
「はい。風は、あなたは悪い人じゃないと言っていますので」
へぇそんな信用してくれる人もいるんだ……風?
「風って誰?」
「風は風ですが?」
疑問形で返された。まぁ気にしなくていいかな。
「そうだ、昨日返事聞いてなかったけど((狙撃科|スナイプ))について、いろいろ教えてもらってもいいかな」
「はい」
その後いろいろと気になっていたことを教えてもらった
「レキ、教えてもらったお礼に何かおごるけど…何がいい?あまり高いのは困るけどね」
「いえ特にありません」
無口 欲なし ずいぶん珍しいな
「じゃあ、何かあったら言ってね。でもさっきも言った通り高いのはダメだけどね」
やっぱりお礼はしときたいしね。
「はい」
といっても…なぜだろうなにも言ってこない気がする。
理由は性格に由来するものだと信じたい。
「あれ?なんか向こうのほうが騒がしいな」
ピリリリ
「なんだ?周知メール?人質を取っている犯人 武器は拳銃?」
場所は…近いな。
「どうやら向こうの騒ぎのことみたいですね」
「レキ、ランクはSだったよね」
「はい」
「じゃあ手伝わない?」
「わかりました。ではあそこに行きましょう」
と言ってレキが指したのはどこかのビルだった。
「さてとどうする?」
「何か策があったんじゃないんですか?」
「無いよ」
そんなのあるわけがないそういったことはやっぱりあいつの分野だろうな。
「それでなんで助けようと思ったんですか?」
少しあきれたような目で見てくる
「助けられるのに助けないのが嫌だから」
「そうですか。それでは犯人の手 銃のグリップのあたりを撃ってください
あなたが撃った後に私が撃ちますので」
「了解」
そう言って狙撃の準備をしていたら横から声がした。
「私は一発の銃弾
銃弾は人の心を持たない故に何も考えない…
声が聞こえたけど、そのことを聞くのは後回しにした、聞くのはあとでもできるから。
ただ目的に向かって飛ぶだけ」
今は集中して…。
タァーン
きちんと相手の手に当たって銃を取り落とした。
タァーン
レキの撃った弾は犯人の頭部を掠めた。
「レキ!外したのか!?」
「外してませんよ、見てください」
そう言われてみてみると、犯人がきちんと立てないみたいで座り込んでいた。
「何やったの?」
「神経系を銃弾で掠めて圧迫し、少しの間ですが動けなくなりました」
すごすぎるだろ!
っとそれより聞いとかなくちゃ。
「レキ、さっきの狙撃の時のって何?」
「癖みたいなものです」
癖か…それなら何も言うべきではないんだろうけど。
「ごめんレキ、癖なら何も言うべきじゃないんだろうけど…ひとつ言わせて
レキはちゃんとした人間だよ、銃弾じゃない。きちんと心もあるじゃん」
まぁ勝手に思っただけだから、あまり気にしなくていいけどねと続ける。
「君たち、さっきの狙撃は君たちがやったのかい?っとレキさんもいたのか」
武偵が入り込んできた。
「そうです。ってレキ知り合い?」
「前にクエストで組んだことがあります」
「そうなんだ。 はじめまして波谷 瑞樹です。あとさっきのは僕たちです」
「そっか 僕は 不知火 亮です。よろしく」
そのあと少しきかれて帰してもらった。
ふぅ…なぜだろう最近ずいぶんと疲れることにばかり巻き込まれている気がする……よしっ気のせいだと信じよう。
「あっレキありがと。ほんとにいろいろすごく助かった」
「気にしないでください((教務科|マスターズ))の((任務|クエスト))のついでですから」
でもほんとにありがたいんだよな。借りが増えていく予感がすごくするなぁ。
「さーて波谷ぁ昨日の事件について聞こうか…」
えっと……もしかしてまたあの拷問?なんで?
いやだーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!
説明 | ||
〜武偵殺し編〜 一般校から武偵校に転校してきた瑞樹。 初心者なのにSランクになったり、事件に巻き込まれてしまう。 |
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