ハーフソウル 第三話・獣人族の少女 |
一 ・ 奴隷市場
暗く湿った狭い船底に、子供たちがひしめき合っていた。
男女関係なく、また年齢も幼子から大人に近い者まで多数おり、それぞれが体を強張らせて、声ひとつあげず固まっている。彼らの首には脱走防止の首輪がされ、手足には木製の枷がはめられていた。
「お頭ぁ、今回は豊作でしたねぇ」
船底の上部に造られた船長室で、安い酒に酔った船員たちが、船長と祝杯を挙げていた。西アドナ大陸と東アドナ大陸を結ぶ交易船とは名ばかりで、東アドナで誘拐した子供たちを西アドナで売りさばく、密輸船だ。
奴隷を持つ制度など、千年前の統一時に廃止され久しいというのに、一部の金持ちや貴族などは、隠れて奴隷を買いあさった。中でも美しい少女は、通常の十倍以上の値が付くことも、しばしばあった。
「今回は珍しい奴が手に入ったからな。港に戻ったら、すぐに競売の用意だ!」
下卑た目つきをした奴隷船の船長は、舌なめずりをし、船を港へと急がせた。
セアルが港街グレグス市に到着したのは、故郷を発ってから四日目の朝だった。兄からもらった地図と大陸公路の標識を確認しながら歩いたが、地図が古すぎたのか、かなり迷った結果だった。
港街には防衛塁が必要なのか、身の丈よりも高い石塀で囲まれ、丘へ続く急な階段も石で整備されている。丘の向こうは小さな森になっており、その森を迂回する形で公路が続いていた。
「街に入る時は、なるべく顔を隠すように」との兄の忠告を思い出し、フードとマフラーであまり顔が見えないように注意し、街の石門をくぐった。
「首輪の男ぉ? そんな奴は知らねぇよ」
街中に行き交う様々な人に、イブリスが言い残した『首輪の男』について聞き回ったが、みな一様に取り合ってはくれなかった。ちょうど朝方、交易船が戻ってきたばかりで、港の男たちは忙しかったのだ。
仕方なくセアルは、あと数人に尋ねて情報を得られないなら、次の街へ向かうことにした。最後に海を一望できる広場まで足を運ぶと、眼下に青く輝く、広大な海原が広がっていた。岬の先端には灯台がそびえ、生まれて初めて目にする海に、彼は心を奪われた。
その時、街中で鐘の音が響いた。正午を知らせるものだと思ったが、それを合図に周囲の人間たちがどっと港へと押し寄せて行くのが見えた。
何が行われるのか興味がわいて、セアルは人波とともに港へと降りていった。遠目ではよく見えなかったが、波止場の倉庫前に木製の舞台が設えられ、司会者の男が木槌を叩きながら、何事かを怒鳴っている。観衆は各々頭上に指を突き出し、一番多いものが出ると、木槌を大きく打ち鳴らしていた。
よく見ると、十歳前後の子供たちが代わる代わる、舞台の上へと連れて来られている。みな一様に手に枷がはめられ、首には脱走防止用の首輪と綱がついている。
「何だこれは……」
セアルは驚き、舞台へと近づいた。そしてようやく気付いた。これが子供たちを売り買いする、奴隷市場だという事に。その間にも、競売は着々と進んでいく。
「さあ、お待たせしました! 本日一番の目玉商品、獣人族最後の一人! これを逃したら一生手に入らないよ! 剥製にするなり、愛玩動物にするなり、望みのままだ!」
司会者の口上に壇上を見やると、白銀の髪に白い肌、東アドナでよく見られる、前で袷になっている白い衣装を着た少女が、泣きながら引っ立てられていた。人間とは異なり、耳が獣のように大きく、長くふさふさとした尾が生えている。
その少女を見た瞬間、セアルは子供の頃の自分を思い出していた。
二 ・ 祭りとケンカは
同日同時刻。港街グレグス市に到着したラストは、真昼間から酒場に入り浸っていた。幸いにして多少の路銀はあったし、いざとなればまた、賭けポーカーで巻き上げるくらいの気分でいた。
「いやーお客さん、いい時にこの街へ来たね。今日は半年に一度の祭りの日さ」
酒場の親父は、気前よく呑むラストに愛想がよかった。
「祭り? 何か催し物でもやるのかい」
「もうすぐ正午の鐘が鳴る。そうなったらわかるさ」
言われるまま鐘を待つと、街中に鳴り響くほどの大音響で鐘が鳴り始めた。皆に知らしめる程に有名な祭りなのかと思いつつ外を見ていると、店の前の坂を転がり落ちるように、人だかりが港へと押し寄せている。
「……何だありゃ」
「波止場まで行って見てくるといい。中々お目にはかかれんしな」
親父に金を払って、ラストは外へ出た。たまには祭りもいいと思い、その足で波止場へと降りていった。彼が降りていった頃にはすでに、波止場は人で埋め尽くされ、遠くに舞台がようやく見える程度だった。傍らには司会者も見え、何かを大声で叫んでいる。
「なあ、何をやってるんだ?」
さっぱりわからず、ラストは横にいた男に問いかけた。
「あんた知らないのかい? 今日は半年に一度の『人買い祭り』さ」
「へぇ、奴隷市を未だ開催してたとはなあ……。伝統ってのはすげえな」
皮肉を込めて呟き、舞台を一瞥すると、前方で何か騒動が起きているのが見えた。よくよく目を凝らしてみると、抜刀した覆面男が舞台に上がり、剣を振り回しているようだった。
「何だ、なかなか面白い展開になってきたな」
そのうち男は一人の奴隷を担ぎ上げ、人ごみを縫って塀をよじ登り、坂の上へと消えていった。
「奴隷泥棒か? いずれにしても、こんな状況で事に及ぶとは、計画性のない奴だな」
案の定、司会者とその一味が手勢を集め、逃げた男を追いかけるところだ。
「いいねぇ、祭りとケンカは大好きだぜ」
ラストは楽しそうに呟き、そっとその場を離れて、男が逃げた方向へと向かった。
三 ・ 獣人族の少女
手に枷をはめられ、まるで犬のように綱をつけられた少女を見て、セアルは黙って見ていられなかった。心のどこかで、偽善者めと嘲笑が聞こえたが、そのまま立ち去るなど、到底出来なかった。
舞台横の塀に、木樽が積み重なっているのを確認すると、剣を抜き、舞台へ躍り上がった。少女の綱を斬り、その場にいた他の奴隷たちの綱も斬ると、少女を肩に担ぎ上げて舞台横へと突進した。
自重と少女の体重を、樽が支えきれるか不安だったが、樽の口金に足を掛け、階段を上るように塀へと上がった。
下を見ると、司会者が何かを怒鳴っていたが、念のため樽の山を割り崩した。塀の上にも人がいたが、走り抜けれないほどではなく、そのまま少女を担いで走り出した。
幼い少女とはいえ、抱えて坂を駆け上るのは容易ではなかった。心臓が悲鳴を上げ、呼吸が乱れる。背後からは人買いたちの怒声が迫る。それでもここで捕まってしまえば、少女はもっとひどい目に遭うだろうと思い、彼は歯を食いしばった。
ひたすら走り続けると、村の石門が見えてきた。ここを越えて森まで逃げられれば、或いは。幸運にも門番は不在だったが、背後に迫る男たちの怒声は、確実に近づいてきていた。
門を抜けた辺りから、何故か追っ手の声が聞こえなくなった気がした。後ろを振り返る余裕も無く、セアルは必死に森を目指した。
ようやく森へと入り、身を隠せそうな倒木の陰で少女を降ろした。首輪をはずしてやると、少女が口を開いた。
「あの……。助けてくれてありがとう」
十歳前後と思しき少女は、真っ直ぐな金色の瞳でセアルを見つめた。
「……俺が、お前を売り飛ばすために攫ったとは思わないのか?」
「ううん、そんなことしないでしょ? だってお兄ちゃん、あいつらを見て、すごく怒っていたもの」
彼女の一途なまなざしに、セアルは言葉を返すことができなかった。
「名前は?」
「レン。家族も一族も、もう誰もいないから、それしかわからない」
先程の口上で、獣人族最後の一人と言われていたのを、セアルは思い出した。獣人族は人間に似た容姿をしていながらも、赤い月の夜に人を食い殺すと言われ、迫害を受けてきた種族だと、兄から聞かされていた。千年前の大戦で滅んだと史実にはあったが、自分が助けてしまった以上、責任を持って面倒を看ようと彼は思った。
「俺はセアル。人を探して旅をしている。お前がどこへも行くあてがないなら、俺と一緒に来るか?」
「……うん!」
にっこり微笑んで、レンは嬉しそうに頷いた。
「そうだ、手枷もはずさないと……」
セアルは手枷をはずそうと造りを見たが、鉄で分厚く覆われた部分に鍵穴があり、壊そうにもレンの体を傷つける可能性があった。
「鍵がないと厳しいな」
その時、背後で気配がした。枯葉を踏んだ音がしたわけではない。だが、誰かがそこにいる。
レンに静かにするように合図をすると、セアルはゆっくりと剣を抜いた。滑るように倒木の横に回り込み、気配の位置へ切っ先を突きつけた。
四 ・ 邂逅
「うぉ!?」
男の声が聞こえ、セアルは剣を突きつけたまま気配へと向き直った。そこにいたのは、黒髪の大柄な男だった。浅黒い肌に、だらしなくシャツを羽織り、水夫に似た紺色のズボンを穿いている。シャツに隠れているが、腰のベルトからは、短剣らしき鞘が二振り垣間見えた。
「奴隷商人の追っ手か。手枷の鍵を持っているだろう。それをこっちに寄越せ」
「はぁ? オレはあんな奴らの仲間じゃねぇよ。勘違いすんな!」
「仲間ではないのなら、何故俺を追ってきた。鍵を置いていけば命までは取らない」
セアルは男を睨み付けた。確かに奴隷商人とは違い、随分鍛え抜かれており、音も無く忍び寄る技術も相当なものだった。衣服もだらしない着こなしと、背に括られた長柄、ベルトに下げられている短剣二振り以外は、怪しいところも無い。だがそれは、無関係である証拠にはならない。
「へえ……。やろうってのかい? やっぱ追いかけて来て正解だったな」
「何だ、やはり追っ手じゃないか」
「だから違うっつうの! まあ奴らは、村の門辺りで全部ぶっ倒しておいたから、そういう意味では、最後の追っ手かもしれないけどな」
確かに門を出た辺りから、怒声は聞こえなくなっていた。この男の言う通りなら、五人以上の人数を、一人で倒して来たという事になる。
「てめえが奴隷を掻っ攫って逃げるなんてマネするから、興が乗っちまったんだよ。あれだけの大立ち回りを、無計画に実行するバカは、どんな奴だろうってな」
「そうか」
セアルは応えた。
「ならどんなバカか教えてやる!」
言うが早く、彼は突きつけていた剣を引き、斜めに斬り戻す。男は間一髪で躱し間合いを離すと、左腰から小剣、右腰から短剣を引き抜く。
「おい! いきなり斬りかかるなよ! 危ねえだろうが!」
危ないも何も、実戦で何を言っているのだろうと、セアルは思った。この男の緊張感の無さは、甘くみてはいけないだろう。何せ一人で多数を相手にしておいて、傷ひとつ負った形跡が無いのだ。
男の手許をよく見ると、右手には短めの小剣を握っているが、左手には見た事も無い形状の短剣を持っていた。切っ先は鋭く尖っているが、峰が櫛状の刃をしている。セアルが短剣に注目している事に気付いて、男は手の中で弄びながら言った。
「面白い短剣だろ? お前の剣は厚すぎて効かねえだろうが、普通の突剣やサーベル程度ならポッキリいくぜ」
その言葉にセアルは、この男が多人数を一度に相手出来た理由を理解した。近接武器戦闘では、短剣や短刀の間合いや、小剣の打突力がものを言うが、打ち込んできた相手の武器を捕らえ折ってしまえば、相手は戦意を喪失する。だがそれには、優れた動体視力と、的確な判断が必要なのだ。相手は恐ろしいほどの手練だ。
「そうだ」
またもや気の抜けた声で、男は告げる。
「鍵は持ってねえが、手枷をはずす事は出来るぜ」
その言葉に、セアルは関心を持った。
「本当か?」
「本当さ。よほど変わった型じゃない限り、こいつでいける」
指先に小さな針金をちらつかせ、男は笑う。
「お前が、オレに勝てたらの話だけどな」
五 ・ 対決
両手に短剣を持ち、間合いを計る男に対し、片手剣のセアルは、ある程度有利だった。短剣はそのリーチの短さのために、相手の懐に入らなければ、致命傷を与えることは出来ない。
対し剣ならば、相手の絶対領域に踏み込まなければ、間合い外から攻撃を加えることが出来る。ただ、この手練に対して間合いを許さないという事が、難題だった。
少しでも隙を見せれば、必ずそこに付け込んでくるだろう。ならば。
セアルは相手の左手に目を向けた。人には利き手というものが存在する。防御用短剣を持つなら、左手は利き手ではないだろう。そちらを狙えば、気が反れるはずだ。
相手の間合いを見極めながら踏み込み、男の左腕を狙う。待っていたかのように、男は事も無げにいなした。器用に櫛刃で剣を受け止め、腕力で自らの間合いに引き込んで、右手の小剣を振り下ろす。
男の攻撃を柄尻で打ち払い、セアルは飛び退いて間合いを離した。
「面白い狙いどころしてるな。それに反応もいい」
男は嬉しそうに短剣を握りなおした。
「でも残念ながら、オレは両利きなんでね。右だろうが左だろうが、大して関係ないぜ」
そう言うと、今度は男から仕掛けて来た。短剣を上段に構えながら、小剣を逆手に握る。腰を落として素早く間合いを詰め、隙の少ない攻撃を加えてくる相手に、セアルは防戦一方になる。
「お前から仕掛けて来ないと、流れはつかめないぜ。もっとオレを楽しませてくれ」
男の余裕に、セアルは必死に隙を探した。だが不用意に打ち込んでも短剣でいなされ、剣が捕らわれているうちに攻撃を受ける。……ならば、方法はひとつしかない。
セアルは自らの間合いぎりぎりで、男の左腕を狙い、両手で剣を振るった。短剣で受け止められるたびに、素早く間合いを取り、さらに打ち込む。
「何度やっても無駄だぜ。そんな単調な攻め方じゃあ、オレには勝てない」
少しばかり飽きてきたのか、男はだらだらと攻撃を受け続けた。
――その時。
斬撃の軌道が変化した。
「……くっ」
急に変化したことで、反応が遅れ、咄嗟に櫛刃の逆側で剣を受け止める。初撃の動作に全く変化が無かったのは、太刀筋を腕力で、強引に修正したためだ。そしてそのまま体重を乗せ、剣を振り切った。
「なっ……」
幾度も同じ位置で、隕鉄の攻撃を受け止めた櫛刃は、反対側からの衝撃で飴のように折れた。ただ闇雲に攻撃を加えていたのではなく、初めからこれを狙っていたとしたら。相手が受けるであろう位置まで見切っていたのだとしたら。
「もう短剣は使えない。これで公平だ」
セアルのその言葉に、男は一瞬言葉を失った。そして何がおかしいのか、急に笑い出す。
「公平なわけねえだろ……。こっちには小剣しか無いんだぜ? 分が悪すぎる。降参だ降参」
男は小剣を鞘に戻し、両手を開いて降参の意思表示をした。
六 ・ 旅立ち
「約束通り、鍵を開けてくれるんだろうな」
のんびり針金をいじっている男に、剣を収めたセアルは、疑いの眼差しを向けた。倒木の後ろに隠れていたレンに引き合わせ、手枷の鍵穴を見せる。
「ああ。まあ多分いけるだろ。ちょっと貸してみな」
鍵穴に針金を挿し込み、内部の金属をカチカチと突付く。しばらくして、ガチッと重い音が響き、レンは晴れて自由の身になった。
「なあ。何でアンタはこの娘を助けようと思ったんだ? 見た感じ兄妹ってわけでもねえよな」
男のふとした疑問に、セアルは応えた。
「兄妹ではないが、この娘が獣人族最後の一人と聞いて、そのままにしておけなかった。俺も似たようなものだから」
セアルはマフラーを解き、フードを引き上げて、それまで隠していた素顔を見せた。蜂蜜色の髪に深森色の瞳。そして人間とは明らかに違う、少し尖った耳。
男は驚きのあまり目を見張り、言葉を継ぐことが出来なかった。
「母は人間だが、父親はそうじゃない。多分この世でも、半人は俺だけだろう」
「……精霊人か」
「精霊人を知っているのか?」
男の言葉に、逆にセアルが驚く。
「ああ……。まあな。ところでお前はこれからどうするんだ? その娘を抱えてたんじゃ奴隷商人どもにすぐ見つかるぜ」
「助けたのは俺の責任だし、見つからないようにするさ。首輪の男さえ見つかれば、人間の街には近寄らなくても済む」
「首輪の男……!?」
セアルの言葉に、男の手が止まった。急に顔色が変わったのを、セアルは見逃さなかった。
「知っているのか! 首輪の男を!」
「知っている……。知っているが、そいつを見つけてどうするつもりなんだ?」
「父親を殺した奴が、首輪の男の近くにいるんだ。そいつらが共謀しているなら、どちらも倒す」
男はしばし考えた。
「そいつの居場所を知っている。教えてもいいが、条件がひとつある」
「何だ? 出来る範囲なら呑む」
「オレもアンタと一緒に行く。これが条件だ」
意外な条件に、セアルは考え込んだ。見知らぬ人間を信用しても問題ないだろうか。その疑念は表情に出ていたようで、男は憮然とした顔でセアルを見ている。
「お前……。今『こいつ大丈夫かな』って思ったろ! 大丈夫かどうかは知らんが、金盗ったり騙したりはしねえよ!」
港街で何の情報も得られなかった事を思うと、どの道条件を呑んで頼る以外に方法が無いと感じ、セアルは承諾した。
「よし、決まりだな。よろしく頼むぜ。……そういやアンタの名前を聞いて無かったな」
レンにマフラーを巻いてやりながら、セアルは名乗った。
「セアルか。オレは……。そうだな、ラストとでも呼んでくれ」
見ればすでに日は西に傾き、夜の冷気が森に充満していた。奴隷商人たちがいない事を確認すると、彼らは森を抜け出し、宵闇へと消えていった。
最後に森を出たラストは、高かったのに……と呟きながら、短剣を拾い上げ、二人の後を追いかけた。
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創作歴史と創作神話を基にした、ダークファンタジー小説です。武器戦闘をメインにしてあり、魔術はあまり書いていません。男主人公。獣耳少女と男二人で旅をします。今回は二刀短剣vs片手剣。7561字。 | ||
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