魔法少女リリカルなのはStrikerS〜二次創作〜 第13話 「間違い!ファーストアラート」 
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「なんだなんだ!?」

 

「これは・・・警戒態勢ね」

 

機動六課全体にけたたましくサイレンが響き渡る

 

食堂に残っていた職員数名が血相を変えて慌ただしく出て いく

 

どこからかヘリコプターの音も聞こえてくる

 

「一級ね、ダンテちゃん。気をつけて、結構ヤバいわよ」

 

「な、なんですか!?ヤバいんですか!?死ぬんですか! ?」

 

「まだそうと決まったわけじゃないわ、でも用心に越した ことはないわね」

 

半分パニックになって俺は何が何だかわからなくなってい た

 

今も尚サイレンは鳴り続けている

 

「ヘリコプターが出るって事は、直接ここに何かがあるっ てことはないわね」

 

「な、なんだおばちゃん。ビックリさせないでくださいよ ー」

 

確かに、ヘリコプターが来るってことはどこかに派遣され るからか

 

いずれにせよ俺には関係ないことだ

 

高町さんたちや、教会だとかなんとかに向かっちゃったけ ど八神さんやテスタ・・・フェイトさんもいる

 

でも・・・本当に大丈夫だろうか・・・

 

隊長陣はまだいいとして、キャロちゃん、エリオ君、スバ ルさんにティアナさん

 

もしかして初出動なんじゃ・・・

 

「・・・あの子たちのことが心配?」

 

「いや!えっと!その・・・」

 

何かあったらどうしよう、やられたらどうしよう、死んだ りしたらどうしよう

 

あらゆる不安が自分を支配する

 

あの空間がもう二度と、永遠に迎えられないとしたら・・ ・

 

俺が力を貸せばもしかして・・・いや

 

逆に迷惑になるだけ

 

あの人たちにはあの人たちなりの戦い方が・・・

 

訓練もしてることだし・・・

 

「そういえば、ガジェットって魔法効かないのよ」

 

「それじゃ・・・!」

 

魔法が効かないということは、攻撃手段が限られるという こと

 

ならどうやって戦う

 

本当に悪い予感が当たりそうだ

 

一体どうしたら・・・

 

「ちょっと君!何やってんの!」

 

「・・・はい?」

 

食堂の中を慌ただしく動いている職員の一人が俺に話し掛 けてきた

 

「出動よ出動!早くヘリに乗って!」

 

「え?あ、いえ!俺は!」

 

「つべこべ言わない!」

 

多分この人は、俺が来ている制服で判断したのだろう

 

鬼気迫る表情に俺は何も言えず、ヘリがあるであろう場所 に引きずられていった

 

ということは、俺も戦場に行くということか

 

いやいやいや!

 

「いえ!自分違うんです!何かの間違いです!」

 

「何言ってるの!制服着てるじゃない!行くわよ!」

 

抵抗も虚しく、俺はそのまま引きずられていった

 

「頑張ってね、ダンテちゃん・・・」

 

ーーーーーーーーーー

 

突然鳴り響いたアラート

 

私たちは、現場に向かうべくヘリに乗り込んでいた

 

「大丈夫かなティア?」

 

「何の為に訓練してきたの、それを出すだけよ」

 

正直言って、私も緊張している

 

新しいデバイスの機能も確認できず、ぶっつけ本番なのだ

 

「ティアナの言う通り。ぶっつけ本番だけど、きっとデバ イスは応えてくれる」

 

なのはさんが激励の言葉をかける

 

デバイスを、相棒を信じて全力でやろうと

 

「準備完了!行きます!」

 

ヴァイス陸曹の声が響いた

 

これから始まるんだ

 

これから・・・

 

「ちょっと待ってくださーい!」

 

今にも飛び立とうとしたその瞬間、外から女性の声が聞こ えた

 

「忘れ物でーす!失礼しましたー!」

 

その女性はヘリの中に、何故だかわからないけどバインド でぐるぐる巻きにされた人形のものを投げ込むと去ってい ってしまった

 

顔までバインドでぐるぐる巻き

 

スバルもエリオもキャロもなのはさんも不思議そうに見て いる

 

「それでは改めて、行きます!」

 

そしてヘリは離陸する

 

それにしても何だろうこれ・・・

 

ーーーーーーーーーー

 

ここは何処だ?

 

何だか話し声が聞こえる

 

「・・・のはさん、どうし・・・これ?」

 

「とりあ・・・けて・・・ようか」

 

何処かで聞いたことのあるような声だなぁ・・・

 

それにここ・・・揺れてる?

 

乗り物ってこと?

 

あいつらが馬鹿みたいに縛り上げるから周りが全然見えな い

 

は、もしや!イレギュラーな俺は機動六課に居ても邪魔な だけだから、出動と言っておいてこの非常事態らしき時の どさくさに紛れて処分するつもりなんじゃ!

 

いやだ!まだ死にたくない!

 

俺は必死の思いでこの紐だか帯だかから脱出する為に動く

 

「なんか・・・うごき・・・たよ!」

 

周りにいる人ももしかしたら俺を殺そうと!?

 

いやだー!

 

「死にたくないー!・・・ってあれ?」

 

帯を引きちぎり、周りを見渡すとそこはヘリの中で見たこ とのある顔が揃っていた

 

「「「「「ダンテさん(君)!?」」」」」

 

「あ、あれ?!?」

 

周りを見るとスバルさんやティアナさん、キャロちゃんや エリオ君、なのはさんがいた

 

それにここはヘリの中

 

「な、なんでダンテ君ここに?」

 

「いや、自分にも何が何だか・・・」

 

「では作戦の説明を・・・ってダンテさん!?」

 

リィンさんまで・・・

 

そうか、これから戦場へ向かうのか

 

「ダンテさん、とりあえずここどうぞ」

 

「あ、ああ。どうも・・・」

 

エリオ君に諭され、俺はエリオ君とキャロちゃんの間に座 る

 

俺が座るのを見たリィンさんは、咳払いを一つして説明に 戻った

 

「そ、それでは改めまして。今回の作戦は、ガジェットの 全機撃墜、レリックの確保、リニアレールの制御奪還です 。えっと・・・」

 

リィンさんは俺を見たあと困ったような顔をして高町さん を見た

 

なるほど、俺の処分に困ってるんだ

 

危なっかしいからどうしたもんかと

 

まぁとりあえず大人しく・・・

 

すると高町さんが笑顔で言った

 

「さて皆、いきなりぶっつけ本番だけど普段通りでいいか らね」

 

「「「「はい!」」」」

 

高町さんの激に反応するメンバー

 

やっぱり初出動みたいだ

 

俺も部活の時は緊張したもんだ、大事な試合だったら腹痛 くなってたし

 

「緊張せずに、訓練でやってきたことを全部出して思い切 りやろう!」

 

「「「「はい!」」」」

 

高町さんの言うことはごもっとも、それがベストだ

 

全力を出し切り、そしてベストな結果を残す

 

それだけなのにどうしてこう難しいんだろう

 

現に、キャロちゃんが少し不安そうな顔をしている

 

でも、これだけメンバーが居るってことは一人じゃない、 皆がいる

 

危なくなったら守ってくれる仲間が

 

「危なくなったら私もフェイトちゃんもリィンも、ダンテ 君もフォローする!だから大丈夫!」

 

「「「「はい!・・・え!?」」」」

 

「・・・はい?」

 

まて、今高町さんは何と言った

 

『ダンテ君もフォローする』?

 

いやいやまさか出動するなんてことは・・・

 

「そ、そうですね。メンタル面のフォローなら・・・」

 

「ダンテ君はティアナたちと行動して、レリックっていう のを確保するんだ。」

 

「レリックは七両目にあります!ダンテさん、ファイトで すー!」

 

「え、ええー・・・」

 

「ダンテさん、私たちも精一杯頑張ります」

 

「私とティアのフォローお願いします!」

 

スバルさんとティアナさんがそう言う

 

いや、でもだって実戦って・・・

 

訓練すら一回もしたことないのに

 

恐い、ただそれだけ

 

一体どうしよう・・・

 

「で、でもでも!コンビネーションって言うんですか!? そんなのやったこと無いですし!」

 

そんな俺がいきなり戦場に飛び出して行ったりしたら大変 なことになるんじゃ・・・

 

でもそんな俺の考えとは裏腹に、というか全く真逆のこと を高町さんは言った

 

「うーん、ダンテ君の場合ね、コンビネーションというよ りは一人で駆け回るタイプだね」

 

「で、ですが!」

 

「大丈夫ですよダンテさん!」

 

隣に座っていたキャロちゃんが俺の左手を両手で握って言 った

 

「でも・・・キャロちゃん。俺ほら、こんなだよ?」

 

「ダンテさんなら大丈夫です!戦い方を見て思いました、 ダンテさんは私たちよりも遥かに強いです!」

 

キャロちゃんの言葉に他のメンバーも頷く

 

確かにロボットみたいなのと戦ったこともあったけど・・ ・

 

いや、ここまで来たらもう腹をくくるしかないのか

 

「わかったよキャロちゃん・・・俺頑張ってみるよ!」

 

「はい!その意気です!」

 

なんだか上手く丸められてしまった気もするような・・・

 

でも、やると言ったからにはやるしかないか!

 

「あらら、これじゃさっきのキャロと逆だね」

 

「そうですねー」

 

「え?あ、本当です」

 

その時、ヘリの中が笑いに包まれた

 

上手く皆の緊張が少しほぐれたような気がする

 

もしかして、高町さんはこれを狙って?

 

さすがは部隊長・・・

 

その時、ヘリに通信が入った

 

このヘリをガジェットとやらが捕捉し、こちらへ向かって いるという

 

どうやら、フェイトさんも飛んできて合流するようだ

 

「ヴァイスくん、私も出るよ!フェイト隊長と空を抑える !」

 

「了解っす!なのはさん!」

 

『メインハッチオープン』

 

機械の声と共にヘリのハッチが開く

 

飛び降りるみたいだ・・・危なくない!?

 

あ、空中で着替えるのか

 

「じゃあ私は行くけど皆!さっきも言った通りパッと片付 けちゃおう!」

 

そう言うと高町さんは飛び出して行った

 

空中で戦闘服に変わり飛んでゆく

 

「それじゃあもう一度確認します!」

 

リィンさんは俺たち説明を始めた

 

「今回の任務はガジェットの全機撃墜とレリックを安全に 確保することです!」

 

さらにリィンさんは目の前にパネルを出し説明を続ける

 

「スターズ分隊とライトニング分隊に別れて、車両の前後 からガジェットを破壊しつつレリックを確保してもらいま す!レリックは七両目です!」

 

モニターが切り替わった

 

「スターズ分隊かライトニング分隊、先に着いたほうがレ リックを確保してくださいです!」

 

「「「「はい!」」」」

 

「ダンテさんも、頑張ってくださいです!」

 

「あー、はい・・・」

 

「大丈夫です。でぇ!」

 

リィンさんも高町さんと同じように戦闘服に着替える

 

「私も現場に降りて管制をするです!何かあったら言って ください!」

 

数分後、ヘリはレリックとやらを乗せている電車に近づい た

 

「さーて新人たち!隊長さんたちが空を抑えてくれてるお かげで無事降下ポイントに到着だ!ダンテの兄貴も気合い 入れてな!」

 

「りょ、了解です!」

 

「さぁ、ダンテさん!行きますよ!」

 

スバルさんに手を引かれながら降下準備に入る

 

「じゃ、じゃあ行ってくるよ!」

 

「はい!頑張ってくださいダンテさん!」

 

「僕たちも続いて行きます!」

 

「えっとドラゴン君、キャロちゃんのことお願いね?」

 

「キュクルー!」

 

キャロちゃんのことが少し心配だったのでキャロちゃんの ドラゴン君にお願いすると、元気に答えてくれた

 

一瞬名前忘れちゃった

 

「スターズ03、スバル・ナカジマ!」

 

「スターズ04、ティアナ・ランスター!」

 

「え!?あ、ダンテ!」

 

「「行きます!」」

 

「い、行きます!ってうわー!」

 

掛け声と同時にヘリを飛び降りた

 

二人は戦闘服に着替え着地の準備をする

 

よし俺も・・・あ

 

「て、ダンテさん!デバイスは!?」

 

「あ、あはは・・・持ってない」

 

「ってどうするんですかー!」

 

スバルさんとティアナさんが空中で慌てている

 

こんな光景滅多に見れないぞ

 

ってそんなこと言ってる場合じゃない!

 

でも、あの時と同じようになんだか大丈夫な気がする

 

「・・・多分大丈夫」

 

「大丈夫って!」

 

みるみるうちに着地地点が近いてくる

 

二人が少し早く降りたため先に着地して、俺を受け止めよ うとあたふたしている

 

だけど俺は・・・

 

「おりゃ!」

 

二人の手を離れ、自分の足で着地した

 

床から鈍い音が響き渡る

 

「ダ・・・ダンテさん大丈夫ですか!?」

 

スバルさんとティアナさんが慌てて駆け寄る

 

だけど・・・

 

「うん、特に何ともない・・・」

 

「「な!?」」

 

一体どうなってるんだこの体

 

自分で自分が怖くなる

 

「ダンテさん大丈夫ですか!?」

 

「あ、はいリィンさん。何ともないです」

 

「まったく・・・それではレリックの確保に向かってくだ さい!」

 

「「はい!」」

 

「あ、はい!」

 

そうして俺はスバルさんとティアナさんと共に列車の上を 歩き出した

 

これは電車じゃないな・・・

 

「あ、そういえばこのジャケットって・・・」

 

「はい、ジャケットのデザインは各隊の部隊長のをイメー ジしてるです!性能も折り紙付きですよ!」

 

なるほど、確かにさっきの高町さんのに似ている気がする ・・・

 

?車両上?

 

「はぁ!」

 

スバルさんがパンチを食らわすも、バリアのようなもので 勢いが消されてしまっていた

 

「・・・!ダメ・・・通じない!」

 

さっきまでのとは違う、魔法がまるで効かないようなのが 出てきた

 

「どうすれば・・・!」

 

俺は二人の後ろに居て、今までは二人がパンチ繰り出した り、撃ちまくったりして倒してたけど今回のは中々倒せな いらしい

 

「きゃあ!」

 

そんなこっちの気も知らずに、ガジェットは容赦なく攻撃 を仕掛けてくる

 

こんな時こそ!

 

「ティアナさん!おりゃー!」

 

ティアナさんに攻撃が届く前に、俺が剣を構えて突進しガ ジェットを切り上げた

 

「くらえー!」

 

切り上げたガジェットを二丁拳銃で蜂の巣にする

 

案外脆いんだなぁ、これ

 

「大丈夫!?」

 

ガジェットの残骸が落ちてくるのを気にも止めず、俺はテ ィアナさんに駆け寄る

 

「ダンテさん・・・今のどうやって?」

 

「どうやってって、何が?」

 

「あのガジェット、相当なAMFあったんですよ」

 

スバルさんも驚いた顔をしている

 

ん?A・・・何?

 

「その・・・A何とかって何?」

 

「「はい!?」」

 

俺が放った言葉にさらに目を点にする二人

 

だけど今は・・・

 

「・・・また来た」

 

「やるわよスバル!」

 

「うん!ティア!」

 

俺の一言で敵と向かいあう二人

 

だけど今回は数が・・・今倒したのが10体くらい

 

「こんな数・・・!」

 

「やるしかないわよ!」

 

さすがにこれは二人には・・・

 

俺が倒しに行ってもその間に他のが二人に遅いかかる

 

もっと速く動けたら・・・!

 

もっと速く!

 

その時、体の中で何かが変わる気がした

 

ほんの一瞬だったけど・・・わかった

 

「一体何が・・・あれ?」

 

・・・何で空中でガジェットとやらが止まってるんだ?

 

しかも、全体

 

列車まで止まっている

 

もしかしたら誰かが列車のコントロールを取り戻したのか ?

 

「まぁ・・・チャンスなのかな・・・」

 

俺は一番右にいた一体にワイヤーを引っ掛け近づいたあと 鎌で切り刻み、斧に切り替え、叩き落とす攻撃をした

 

言い方が変かな・・・

 

攻撃をしたんだけど・・・

 

いや、だって敵に攻撃した筈が切っても切っても動かない だもん

 

まるで空中に張り付けられたみたいに

 

まぁ迷っても仕方ない、止まってるなら尚更、攻撃あるの み!

 

俺はまた近づいては切って叩き落とし、近づいては切って 叩き落とすといった攻撃を繰り返しスバルさんとティアナ さんの前に戻ってきた

 

「うーん、何なんだろう・・・」

 

まだ周りは動かない

 

すると、また体の中で何かが変わった気がした

 

周りがゆっくりと動き出す

 

そして列車がさっきの速度に戻った

 

「ヴァリア・・・ってあれ!?」

 

「リボル・・・あら?」

 

二人に目を向けると、二人は攻撃をしようとしていたのか モーションに入っていた

 

でも周りが戻ったその瞬間、10体くらいいたガジェット が全て叩き落とされた

 

「あー、しんどい・・・」

 

「ダンテさん?」

 

スバルさんが不思議そうに覗き込んでくる

 

「これだけを倒すのは・・・やっぱり少し疲れるわ」

 

「じゃ、じゃあこれダンテさんがやったんですか!?」

 

次はティアナさんが尋ねてくる

 

あれだけ迷いながら攻撃をしていたのだから見えていた筈 だけど・・・

 

「見えなかった?切りまくってたけど・・・」

 

「だって、ダンテさんずっと私たちの前に居たじゃないで すか」

 

「いやいや、動き回ってたよ?」

 

「「「あれ?」」」

 

とにかく考えるのは後だ、今はレリックとやらが先

 

「じゃあ、レリックってやつを探そうか」

 

「私、リニアレールの制御を取り戻してきます!スバルと ダンテさんはガジェットをお願いします」

 

「了解です!」

 

「わかったよティア!」

 

そう言うとティアナさんはコントロールルームへ行ってし まった

 

「次は中に入りましょう!」

 

「わかった!」

 

列車の上にはもうガジェットの姿はなかったので、俺たち は内部に入りレリックへと向かった

 

その後キャロちゃんやエリオ君、ティアナさんと合流し無 事レリックの確保に成功した

 

キャロちゃんは、自分のトラウマでもあった竜召喚という のを見事成功させ、本来の姿になったドラゴン君 フリードだった に乗って登場した

 

なんでもこれでエリオ君を助けたらしい

 

リニアレールは無事停止し、現地の調査員が調査を始めた

 

「あー、やったぞ・・・」

 

「お疲れ様です。ダンテさん」

 

座りこんでいる俺にリィンさんが近づいて言う

 

「すいません。特に役に立たなくて・・・」

 

「とんでもないです!あの後もガジェットを破壊してくれ たじゃないですか!」

 

確かに、内部に入ってからもスバルさんとコンビネーショ ンもどきをして破壊はしたものの、あれで良かったんだろ うか・・・

 

スバルさんには、今度是非私たちと一緒にコンビネーショ ンの練習しましょう!とか言われちゃったし

 

「まぁ、何はともあれ終わって良かった良かった」

 

「はいです!無事に任務完了で良かったですよ!」

 

リィンさんの言葉を聞きながら立ち上がったその時

 

周りの空間が歪んだ気がした

 

「・・・!こんな時にー!」

 

風景がみるみる変わっていく

 

空は赤茶け、周りの地面はところどころ血のような赤い液 体で染まる

 

列車が止まっている10mほど先は、断崖絶壁の崖に・・ ・

 

「ダンテさん!はやてちゃん、ダンテさんが!」

 

「ダンテさん!」

 

リィンさんは八神さんに連絡をとり、キャロちゃんやエリ オ君、ティアナさんやスバルさんは心配そうに近づいてく る

 

「大丈夫!だいじょ・・・」

 

「ソウ、アナタガ・・・」

 

後ろから聞こえてきた低い声、振り返るとそこには

 

全身灰色の甲冑を纏い、どでかい剣を持った人が立ってい た

 

マントが風になびき、その者からは何とも言えない雰囲気 が漂っている

 

「あ、あんたは・・・?」

 

俺はその甲冑の人に問い掛けるが、その人は何も言わず一 瞬で消えた

 

周りを見ても何処にも姿はなかった

 

それになんと、その人が消えた瞬間元の世界に戻った

 

傍にはキャロちゃんやエリオ君、スバルさんやティアナさ んにリィンさんが居て俺を心配してくれていたが、何もな かったことを伝えると安心した表情に戻っていた

 

それにしてもあいつは・・・

 

一体何者なんだろう・・・

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