とある異能力違い 1−3
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《Fortis931〔我が名が最強である理由をここに証明する〕》

 

 

「魔術師だと?」

「そう、僕たち魔術師がやったんだよ。でも切ったのは僕じゃ無いけどね、神裂も歩く教会がまさか壊れているとは思わなかったんどろうけど」

「まさか俺が・・・」

 

上条が右手を見て震えている。

 

「俺がこの右手でインデックスの・・俺のせいでインデックスが・・・」

 

話からするに、上条の右手で歩く教会という服を壊したらしい。

 

「歩く教会は絶対防御のはずなんだけどなんの因果か・・・まあこれから保護するから大丈夫だけどさ」

「保護?こんだけ怪我を負わせてか?」

 

上条はまだ考えているようなので、代わりに聞いてみた。

 

「そうだよ保護だよ保護、逃げられ続けたからちょっと手荒なことをしたが、保護をしないともっと危ないからね」

「こんな小さな女の子を何故保護するんだ?心配だからという理由ではないよな」

「はぁ〜ここまでしゃべる必要はないけど・・後々面倒くさし誤解されたままも、邪魔されるだけだからね。説明はしてあげよう。

せめてもの慈悲だ、一応教会に勤めているからね。

その子の頭のなかには10万3000冊の魔道書を記憶しているんだよ、間違っても見ないのをオススメするね、君たちが見たら一瞬で灰人コースさ。そんな10万3000冊の魔道書を狙って色んな奴らがくるから先に保護しちまおうというわけさ。だからね君たちにはここで死んでるほうがこっちはありがたいんだよ」

 

先ほどまで震えていた上条が、怒りをあらわにして右手を強く握って睨めつける。

 

「お前・・本当にそう思っているのか・・」

「ん?」

「お前!こんな小さな女の子をよってたかって傷つけて、まだ自分の正義をかざせるのか!」

「・・・五月蝿いねいい加減死んでもらおうか!」

 

(なにかくる!?)

 

元はいきなり手を上げた赤い髪の神父が、殺気を飛ばし雰囲気が変わるのを感じた。

 

「おっと、そういえば忘れていたな、僕の名前はステイル=マグヌスと言いたい所だけど魔術師は魔術を使うとき名前を名乗らない古い風習があるんだけど、僕らはもっぱら殺し名としているわけでね」

 

ステイルはそう言いながら、どんどん殺気を膨らましている。

 

(こいつは人を殺したことがあるやつが本気で殺しにくるときの殺気だな、俺はいいが上条をどうするかだな、右手の力とやらを信じるしかないか。とにかくあの女の子を助けて上条に運ばせるか。はぁ〜面倒になってきた)

 

「一つの絶望と共にこの名を!『Fortis931』〔我が名が最強である理由をここに証明する〕お前らのほうだと「強者」という意味だ!」

「おい上条」

「なんだ」

「俺が一撃受け止めるからお前はその間にあの子を拾って逃げろ」

「はぁ?お前が取り残されちまうだろ!それに上条さんにあの男に突っ込めと!?」

「お前にはその右手があるだろう、それにお前がいないほうが闘いやすいんだよ」

「でも・・・」

 

ステイルの手のひらに炎がひろがった。

 

「火よ・・」

「ほら、くるぞ」

「ちょっと!」

「巨人に苦痛の贈り物!」

 

ステイルによって放たれた炎で、マンションの部屋の前は一面真っ赤になった。

 

「やり過ぎたか、まあこの程度だったら何回挑んでも無駄だけど」

 

ステイルは振り返り、インデックスを回収しようと手を伸ばす。

 

「殺したかどうかはちゃんと確認しておくもんだぜ」

「なにっ!」

 

するはずのない声が聞こえステイルは、驚き振り向いた。

其処には無傷の元と上条がいた。

炎が放たれたときに「弘法筆の誤り」を発動させ横にあった植木鉢に「絶対零度」と念を多めに書いて炎をこちら側だけ凍らせ、凍った炎で炎を防いでいた。

 

「何故君達なんかに!」

「今だ!上条!」

「インデックス!」

 

元の掛け声で上条がインデックスに向かって走り出した。

 

「灰は灰に、塵は塵に、吸血殺しの紅十字!」

 

十字の炎は当麻を襲うが右手で消される。

ステイルは間髪入れずに別の攻撃をしてくる。

 

「世界を構築する五台元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ、それは生命の育む恵みを光にして、邪悪を罰する裁きの光なり、それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり、その名は炎、その役は剣、顕現せよ我が身を喰らいて力を為せ」

 

『魔女狩りの王〔イノケンティウス〕』

 

「その意味は、必ず殺す!」

 

炎の怪物が上条を襲う

しかし、上条は右手の力『幻想殺し〔イマジンブレイカー〕』で防ぐ

 

「なっ!?」

 

(あれが上条の力か、予想するに異能力を消す力っというところか)

 

ステイルは驚き、元は冷静に考えていた。

 

(この炎!右手で消えない!?)

 

当麻はイノケンティウスの炎の十字架の剣を防ぎながら疑問に思った。

触れているはずなのに消えないのだ。

よくみると、消えた所から再生しているのが見えた。

 

「これじゃあらちがあかない」

 

この状態なをどう打破しようかと考えたときだった。

 

イノケンティウスのバランスが崩れた。

上条が辺りを見ると、ステイルが膝をついていた。

 

「本当に君たちは何者なんだい」

「やっぱり力は落ちているが使えないことはないか」

 

元は清掃マシンを前の能力「人形師の踊り」を使ってステイルの方に引っ張り、ステイルを攻撃した。

前と比べると操れるのは一つだけになってしまったが、出来ないことはないようだ。

当麻はイノケンティウがバランスを崩した隙に、インデックスを抱き抱えた。

 

「逃がすか!」

 

ステイルは当麻の前に炎の壁を作り下に降りれないようにした。

当麻は取り敢えず逃げることしか考えていなかったので、上に階段を登っていき元も掃除マシンをステイルに向けて投げ飛ばして当麻についていった。

 

「逃げられたか・・彼女を守ると誓ったこの力で彼女を傷つけているとはな」

 

ステイルは悲しそうに、そして自虐的に下を向いて呟いた。

 

「とにかく彼女を回収しなければ彼女は・・・」

 

〜マンション(上条の部屋より二階上)〜

 

「はぁはぁ」

「取り敢えずあの男をどうにかしないと、下には逃げれないな」

「ああ、問題点はあの炎の怪物をどうにかしないと」

「そうだな、お前はその右手を上手く使っていかなきゃ死ぬしな」

「おい、元お前こそなんだよその力?」

「お前もそんな能力があるんだ別にいいだろ。それよりこれを見ろよ。」

 

一階全てを張り紙が張られていた 。

 

「なんだこの文字?見たことがねえな?」

全ての張り紙に同じ文字が刻まれていた

「あの男がしたのは間違いがないな」

 

一つ手にとって見ていたら、突如インデックスが喋りだした。

 

「ルーン、神秘、秘密を指し示す24の文字にしてゲルマン民族により使われる魔術言語であり、古代英語のルーツとさ・れ・・ま・・・す」

そこまで言ってインデックスは再び気を失った

 

「おい!インデックス!インデックス!」

「ムリに起こすな、その怪我だけでも、致死レベルだぞ」

「あ、ああ(インデックス・・)」

「とにかくこれがあの怪物に繋がっている可能性が出たわけだ。しかし敵は待ってくれなさそうだぞ」

「え?」

 

元達が登ってきた階段から火の粉が上がってくる。

 

「おい!どうすんだよ!?」

「1つ考えがある」

「なんだ?」

「お前には1つやってもらうことがある」

「わかった」

 

 

 

 

 

「さあ、これで鬼ごっこ」

 

ステイルはイノケンティウスを呼び出した。

 

「ところであの変な能力の少年はどうしたんだい?大方君を見捨てて逃げたのかもね」

 

ただ当麻は無表情で見つめてくるのみ。

 

「面白くないね、まあいいけど」

 

つまんなそうに喋りながらステイルはイノケンティウスを襲わせ、逃げた元の始末のことを考えていた。

自分が負けると思わずに・・・

一方、上条は元と打ち合わせしたものがまだ始まらないのかと焦っていた。表情こそ変えていないが、内心汗だらだらである。

イノケンティウスまで後一歩というときに計画は実行された。

 

「これは!?防火装置?こんなんでイノケンティウスが消えるとでも?馬鹿馬鹿しいこんなんでずぶ濡れになるとはね。

イノケンティウス!殺せ!」

 

イノケンティウスが当麻を襲う。

当然のごとく当麻は右手でイノケンティウスを消した。

今までならここで再生してまた襲っていただろう。

しかし、ステイルの想像とは裏腹に、イノケンティウスが消えたまま再生しないのだ。

 

「イ・イノケンティウス!?なぜだ!なぜだ再生しない!?ルーンを全て壊さない限りイノケンティウスは復活するのに!君達にあの量を全て壊す時間なんてないはずだ!」

「ああそうさ、そんな時間なんてない」

 

ステイルの後ろの階段から元がゆっくりと上がってきた。

 

「それにこの程度の水じゃあイノケンティウスもあのルーンの紙も消えない」

「じゃあなぜ!」

「この程度の水でもインクは消えるだろう」

「!」

「まったく、インクを消すとは思わなかったよ。元が言わなかったら一枚一枚破いていったよ」

 

ステイルはイノケンティウスを、コピー用紙で印刷した大量の紙にルーン文字を刻んでいた。

もしこれが壁に彫っていたら、イノケンティウスを止めるすべはなかったであろう。

 

「さあこれでご退場願おうか」

 

元は右手を念で強化しながら近づいていく。

 

「元、ここは俺にやらしてくれ」

「・・わかった」

 

当麻はインデックスを傷つけたこいつらが許せないのだろう。

右手を強く握りしめすぎたせいで、拳から血が出ている。

 

「は・灰は灰に、塵は塵に、吸血殺しの紅十字・・」

 

上条が走ってくるのに恐怖し、震えながらも迎撃しようとするが、上条のパンチのほうが早かった。

 

「グハァ!」

 

上条のパンチによりステイルがぶっ飛んでいった。

 

「ハアハアそうだインデックス!」

「とにかく病院と医者だ、と言ってもこの子ID あるのか?」

「小萌先生ならどうにかしてくれるはずだ」

「わかった、お前はその子を連れて小萌先生の元へ行け。俺はなんか買っていく」

「じゃあ先に行ってるぞ」

 

そうしてステイルを倒した二人はインデックスを治癒するために行動を起こした。

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ステイルと火災報知器はそのまんまですね

 

まいいや♪ヽ(´▽`)/

 

戦闘に関してアドバイスなんかを貰えるとありがたいです

 

次回は、インデックスの治癒シーンを吹っ飛ばします

 

 

 

説明
戦闘描写ホントムズい(- -;)

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