とある異能力違い 1−4 |
《刀と銃と見えた希望》
〜夜、コンビニ〜
「有難うございましたー」
「必要な物は・・・全部あるな」
電球がきれたので、近くのコンビニに買いに。
ついでにティッシュも無くなっていたので、ちょうどいいタイミング。
〜帰宅中〜
人通りが少ない夜の交差点にさしかかったところで異変に気づいた。
「人がいない?」
夜とはいえまだ帰宅中の人がいるはずなのに人の気配がない。
あまりにもおかしいので『円』をしようとしたときだった。
「ステイルが人払いのルーンを刻んでいるからです」
後ろから女が歩いてくる音がした、声質からするに2〜3歳上だ。
「ここら辺一帯に「何故かここにいたくない、行きたくない」と集中をそらすものです、元からここにいる人々は建物の中なのでご心配なく」
髪を上の方で纏めたポニーテールに、ジーパンの片足を足の付け根あたりで破いた片足丸見え状態に、白いシャツをお腹のちょっと上で結んだ服装にブーツ、極めつけは自身の身長より長い太刀。
「貴方は確か、加賀元といいましたか。良い名ですね」
そう世間話をするかのように気さくで、なおかつそれが奇妙であり、2bもある太刀が今にも襲いかかってきそうな威圧を出していた
「魔術師か?」
「ご名答、神裂火織と申します、出来ればもう一つの名を語ることなく事を済ませたいのですが」
もう一つの名とは魔法名だろう。
以前、ステイルが殺し名と言っていたので戦うことなく事を済ませたいのだろう。
「で、その魔術師さんがなにようでしょうか?」
「インデックスのパートナーの1人である貴方に魔法名を言う前に彼女の保護をさせて欲しいのですが」
「なんで俺なんだよ」
「は?貴方はインデックスのパートナーではないのですか?」
「拾ったのも世話をしてんのも俺じゃない、なにめんどくさい因縁つけとんのよ」
「では何故貴方はステイルと戦ったのですか?関係はないはずです」
「そりゃ現場に居合わせちゃったからあのままだと確実に死んでたし、師匠の教えがね〜つまり俺はパートナーでなく手助け(サポーター)てわけ。俺の所じゃなくあいつの所に行けよ、手を引くつもりはないけど、じゃ」
頭をかきながら帰ろうとすると、右手に持っていた袋の掴む所を切り落とされた。
「そうはいきません、手助けということは我々にとって邪魔になる可能性があるということです。ならばここで完全に手を引いてもらうか動けないようになってもらいます」
「ちょ俺より上条の方にいった方が早えぇだろ」
「ご心配なく、既にあちらには1人向かっています。相手戦力の分散は兵法の基本ですよ」
神裂が太刀の柄を握る。
「さあ!魔法名を言う前に手を引くと宣言してください」
「誰が言うか」
言った瞬間、斬撃のようなものが頭すれすれに飛んできた
「もう一度言います、手を引いてください」
いきなりだったが元は抜刀の瞬間が見えなかった。2bもある太刀を彼女の細腕で降り下ろし、引き戻したというのに見えなかった。
(なんだ?この斬撃自体が魔法?ではあの太刀は飾りか?)
未知の攻撃に驚いた元は『凝』『で神裂を確認した。
(なんだあのオーラ量は?強化系の熟年者並みだぞ、それにまわりに細いものが『周』で強化されている?)
この世界でもオーラが誰でも少しはあるのを元は確認済みだったが、これほどのオーラはこの世界に来てはじめてであった。
「ワイヤーかその斬撃は」
「一撃で見破られるとは、しかしワイヤーの先には真説の唯閃が待っています。七天七刀は飾りではありません。さらにこのワイヤーによる七閃は一瞬で七回ころせるほどです。
貴方に勝ち目はありません、手を引いてください。じきにもう1人の少年も私の仲間によって倒されているか手を引いているはずです」
「めんどくさいやっちゃな、上条はそんなことは言わない正義の味方だしな。あいつには右手もあるし」
「もう一度言います、手を引いてください」
また右手が太刀の柄を握り残像が出る速度で手を動かす。
すると轟と音がなり目の前のアスファルトが抉れる。
「手を引いてください」
その言葉に構わず、一歩進む。
横の木がたおれる。
「手を引いてください!」
一歩進む、着ていたシャツの肩が切れる。
「手を引いて!」
一歩進む、頬が切れる。
「手を引けぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
後一歩で手が伸びるところにきて、神裂がついにキレ、唯閃をはなってきた。
轟ーーーーーと物凄い風切り音がする。
「はぁはぁはぁ」
神裂は元が避けれたと思っていなかった。
しかし元は右手の甲を切った程度で、神裂の目の前にいた。
刀というものは刃先の方が斬れやすく、刃元は斬れにくいのだ、太刀も同じである。
それを利用し元は唯閃の瞬間に懐に入って右手を『堅』にし防いだ。そして唯閃は抜刀術であり居合い切りである。居合い切りは一撃必殺の技である反面、はなったあと無防備な死に体になるのだ。
「短気だよねーっちゃん!」
『硬』にした左手で殴りつける
「グハァ」
「うわっけっこう斬れてんじゃん」
「っく貴方ステイルの報告書にもありましたが、何者なんですか」
(すげえおもっくそ殴ったのにたってるよ)
「そんなこと言われても・・・・!」
(誰かくる?引きずってる音も?)
「火織さんこちらは終わりました、手を引くと言わないので気絶させて持って来ました」
10b先からまたしても女が向かってきた、今度は外人である。
「彼の魔法を無効化(ディスペル)する能力は面倒でしたが、体術で十分でした」
そう言った女は引きずってきたものを投げ捨てた。
傷つきボロボロになった上条であった。
「元か、すまねえこんなにすがたで。戦ったんだけどな負けちまった、お前は逃げてくれ」
「そうはさせません」
外人の女は銃身が長い銃を出して構えた
長い金髪を帽子の中に纏めているのだろう、後ろから少しはみ出ている、そして背中と肩がざっくり空いている青ベースの服に小さな赤いネクタイ、白い手袋をして、二の腕からまた青ベースの腕を覆う服、ミニスカに黒のニーソ、一番変なのは肘辺りから赤いリボンのような紐が出ている金髪碧眼のこれまた2〜3歳上の女。
「お前も魔術師かよ」
「一応挨拶を、ノエル・ヴァーミリオンと申します」
「2対1ですかい、やるしかねえかな」
「余裕ですか、ではさっそく!」
ノエルは銃で撃ってくるのでなく、近づいてきた、先程言っていた体術であろうそうなると、ガン=カタでの攻撃であろう。
「『伍式アサルトスルー』」
背後にまわって銃で殴ってきて、そのまま蹴り飛ばされた。
「『拾壱式オプティックバレル』」
今度は銃で撃ってきた、転がって避け『「人形師の踊り』」で神裂よって切られた木をノエルの方に投げる。
ノエルは宙返りで避けまた構えた。
「なんでだよ」
上条が呟いた誰にも聞こえていない。
「なんでなんだよ!」
上条の叫びに元とノエル、そしてノエルの援護に入ろうとした神裂の動きが止まった。
「なんでお前たちはそんな力を持っていて、インデックスを傷つけんだよ!
俺だって力が有れば何だって、誰だって守れたのに、何だって、誰だって救えたのに!」
当麻は悔しかった、ノエルに負け、元が二人を相手にしなければ自分は死ぬか、インデックスが連れ去られていたのかもしれなかった自分の無力さが。
力を持っているのに彼女を傷つけることにしか使われないことが。
当麻が叫んだ後、神裂は刀を下げうつむきノエルは泣きそうな顔で怒鳴ってきた。
「貴方に何がわかるって言うんですか!私達だって!」
「ノエル!私から話す」
「火織さん・・・」
神裂はうつむきながら語った。
「私だって、私達だって好きでこんなことをしているわけではありません。
こうでもしないと彼女は・・・彼女は死んでしまうんです。
元々私達はインデックスと同じイギリスにあるイギリス聖教の必要悪の教会(ネセサリウス)所属なんです。
彼女は私達の同僚であり大切な親友なんです」
上条は訳がわからなかった。何故親友を追うのか、インデックスが死んでしまうとはどう言うことか。
「完全記憶能力というのを知っていますか」
上条が答えず考えていたので、元が代わりに答える。
「聴覚、視覚でとらえたものを一瞬で写真のように記憶する特殊体質だろ」
神裂はゆっくり頷く。
「その完全記憶能力のおかげで10万3000冊もの魔道書を記憶しています。
しかし、その完全記憶能力によって彼女を苦しめているのです」
「何でだ」
上条はその次の言葉を聞きたくなかったが、聞かなければならないと思い尋ねた。
「彼女の脳の85%以上は10万3000冊の魔道書によって埋めつくされているのです。
残りの15%でかろうじて動かしている状態なんです。それでも凡人(私達)と変わらないようにしているのです」
ここで元は、あることに気づいたが敢えて流した。
「じゃあ何でだよ!同じ必要悪の教会(ネセサリウス)の所属ならインデックスはお前たちのことをなんで魔術結社の悪い魔術師て言うんだよ、それになんで必要悪の教会がインデックスを追いかけるんだよ!」
神裂は一瞬躊躇したが答えた。
「記憶がないんです。私達と同じ必要悪の教会所属と言うことも、自分が追われている理由も覚えていないから自分で判断するしかなかったのです。
禁書目録(自分)を追う魔術師は、10万3000冊の魔道書を狙う魔術結社の人間だと」
「矛盾してないか、インデックスは完全記憶能力があるんだろう?なのに何で覚えてないんだ?それに記憶が無いって?」
「お前たちか記憶を消したのは」
元が冷静に言いはなったのを聞いて当麻は驚き、目を見開いた。
「お前らインデックスの仲間なんだろ!大切な親友なんだろ!どうしてそんなことを!」
「私達だってしたくなかった!でも・・そうしないと彼女が死んでしまうんです!」
堪えられなくなったノエルが叫んだ。
「彼女の脳は85%を10万3000冊の魔道書で埋めつくされているんです。
ただでさえ常人の15%しか脳が使えません、並の人間と同じように記憶していたら脳がすぐにパンクしてしまうんです」
神裂は悔しそうに喋った。
「そんな・・・だっておい・・・お前残りの15%でも俺達と同じだって・・・」
「ですが彼女には完全記憶能力があります。
完全記憶能力とは、見て、聞いたこと全てを記憶し忘れられない症状です。
街路樹の葉っぱの一枚一枚、ラッシュアワーで溢れる人々の一人一人の顔、空から降ってくる雨粒の一滴一滴、そんなどうでもいいような記憶せさえ彼女は「忘れる」ことが出来ないのです。どうでもいいゴミの記憶でさえ彼女の15%しかない脳では致命的なんです。
自分で「忘れる」ことの出来ない彼女が生きてく道は誰かの手を借りて「忘れる」しかないのです」
「いつまでだ・・・いつまでなんだ?あいつの脳がパンクするまで」
上条の顔は真っ青になっていた、でも聞いてしまった。
「記憶の消去はきっかり一年周期です。
おそらく後3日が限度でしょう。
早すぎても、遅すぎてもいけません。ちょうどその時でなければいけないのです。
あの子も兆候となる激しい頭痛が出てなければいいのですが・・・」
神裂は上条の顔が真っ青になっていくのを見て悲しい表情を見せたが、すぐに魔術師としての顔になり上条を睨んだ。
「彼女に危害をあたえないのはこれで解ったでしょう、彼女は私達でしか救えないのです。引き渡してください、私達が魔法名を名のる前に」
神裂とノエルが刀と二丁拳銃をかまえる。
当麻はまだ決心がつかないのか答えれない。
ここで神裂はとどめと言わんばかりに喋った
「記憶を消してしまえば貴方のことは覚えていませんよ。
今の彼女が私達に向けている敵意と射ぬく目を見ればわかるでしょう?貴方がどんなに好意を示しても想っても記憶を失い、眼が覚めれば「10万3000冊の魔道書を狙う自分の敵」としかみてくれませんよ」
その言葉に当麻は遂にキレた。
「ふざけんな!アイツが覚えてる覚えてないのもんだいじゃねえだえろ!!
俺はインデックスの仲間だ!今でも、これからも。俺はインデックスの仲間であり続けると決めたんだ!
それに何か変だと思ったんだ、アイツが「忘れる」だけなら全部説明して誤解を解けばいいんだ。それなのに何で誤解のまま敵として追い回すんだよ!
テメェらが勝手にみかぎって!アイツの気持ちを何だと・・・・・」
「「うるせえんだよ!三下がぁ!!(だまれ!!)」」
当麻の言葉で感情をむき出しにした神裂とノエルが、当麻に向かってそれぞれ攻撃を仕掛けた。
「七閃!!」「霊銃フェンリル!!」
神裂は先ほどの七閃と比べられない威力のを、
ノエルは何処から出したのか解らないが、巨大なガトリングを出して放ってきた。
(あっ俺死んだかも・・・)
ノエルと戦ったときのダメージで声は出せても体が動かない。避けることが出来ないのだ。
(畜生、結局守れないのかよ・・・)
「どけぇ!上条!!」ドン!
「元!?」
「っく」
「元!!」
動けない当麻を突き飛ばして身代わりになったのだ。
『堅』をしていても怒りの斬撃と銃撃により右腕と腹に大ダメージを負った。
「邪魔を!」
「そこを退いて!」
(右腕もってかれたかなぁ)
「お前らさあ、深刻な話してたから言わんかったけど・・バカ集団ですか?」
「「訂正しなさい!(下さい!)」」
「お前!」
元の言葉に全員がキレる。
しかし、元は気にせず続けた。
「脳がたった一年の記憶でパンクする?だっけ、そんなわけないじゃん」
「「「!?」」」
1人別キャラ出すとこんなにも難しくなるなんて・・・
ブレイブルーはやってんですけど上達しない(- -;)
格ゲーをやってる友達に完封されます
俺→ツバキ、タオカカ
友人→ハザマ
ボッコボッコです♪
説明 | ||
今回は別ゲームからあるキャラを登場させます 魔法と関係があるゲームです。もしかしたらそのゲームからさらにキャラを借りるかも・・・ そんなこんなでどうぞ 意見感想お増しております |
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コメント | ||
報告ありがとうございます(茶渋) 誤字「っく貴方ステイルの報告書にもありましたが、なのものなんですか」→「っく貴方ステイルの報告書にもありましたが、何者なんですか」(狼来) |
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