とある異能力違い 1−6 |
《シスターと幻想殺し》
〜インデックス記憶の消去の日〜
魔術師達が来て三日後、約束の日。
俺はこの三日間に起こったあることで、まだ完治していない右腕を吊るしながら小萌先生の家に向かうと・・・・
「あのさ、本気でここでやるの?」
「しかないじゃないか。それでも外でやるって言うのかい?僕はいいけど後処理は自分でやるんだよ」
「・・・ここでやらして下さい(小萌先生スミマセン)」
「カシャンカシャンカシャン」
「あ〜う〜あ〜〜う〜〜」
ドアを開けたとき既に部屋の中がカオスだった。
ステイルに土下座をしている上条。
落ち着いて見えるが、刀を抜いたり閉まったりと、どう見てもおかしい神裂。
立ったり座ったり、うろうろして唸っているノエル。
(上条じゃないがここで本当にやるんだ・・・大丈夫かな?学園都市でも珍しい良く言えばアンティーク、悪いとボロいアパートなのに・・・・)
「?少年も来たのか、君もここでやるのかと言う顔だね。この少年にも言ったが別に外でやってもいいが、その時の後処理は全部君達がどうにかするんだよ、人払いだけならしてあげるけど」
「いや、いいよ例え人払いしてもカメラがある。上がこの映像をかくしてもそれを利用してくる奴等もいるはずだ。そんなの面倒だし」
「腕のせいで足手まといにならないでおくれよ。それじゃあ始めようか」
その言葉に全員の顔が真剣モードに入いる。
「それじゃあ今回の作戦は一回限りのものだ」
「はい、彼女にかかっている魔術を上条当麻の右手の力で壊すというものですね?」
神裂が確認するように言う。
「はいそうです、しかし先ほど私と火織さんで確認したところ体にそれらしい術式が見当たらないんです」
「それじゃあどうすんだ?」
「可能性があるとしたら体内、あとは何処かにその術式があってそれによる遠隔操作」
「遠隔操作はまず無いだろう、それだったら僕たちの誰かが気づいている」
「あとは体内か、頭痛だから脳に近いところか?」
「脳に直接となったらお手上げですね」
全員が無言で考えこむ。
その間にもインデックスは頭痛で苦しんでいる。
「もう耐えられません!ここは一回記憶を消して体勢を立て直すべきです!」
「それじゃあ同じことの繰り返しだ」
・・・・・・・
「!少年口の中だ!そこなら分かりにくい」
「わ、わかったそれじゃいくぞ」
上条がインデックスの口の中に手を突っ込む。
「お願い・・」
ノエルは手を組んで祈っている。ここでなければ時間的にアウトで本当に記憶を消さなければいけない。
バリン!
「うわっ!」
突如鳴った何かが割れる音とともに上条が吹き飛ばされた。
「警告・・・禁書目録の首輪、その破壊を確認、再生・・・失敗。首輪の再生は不可能、『書庫』の保護の為、侵入者の迎撃を優先します」
インデックスは1bほど宙に浮き、碧色の目に赤い魔方陣が浮かび上がり、インデックスの前にも直径2b程の二つの赤い魔方陣が浮かび上がる。
「上条さんはまだ何かあるきがするんですが・・」
「おしゃべりはそろそろやめとけよ」
その言葉を言い終わるか終わらないかの時だった。
インデックスの目の前から突如、青白いレーザーが放たれたが、上条が右手を前にだし相殺させていた。
「!まさかインデックスが魔術なんて」
インデックスが魔法を使えないと教えられた魔術師達は驚いている。
上条がレーザーを止めながら叫んだ。
「インデックスに禁書目録なんて残酷なものを背をわせたやつらがほいほいとお前ら下っぱの真実を教えると思ったか!」
「『聖ジョージの聖域』による攻撃は侵入者に効果がみられません。新たに術式を組み換え、侵入者の破壊を続行します」
さらに威力が上がり上条の腕が悲鳴をあげる。
「さあお前達が見たがっていたハッピーエンドえの道だ、突っ立っていいのか?」
元は右腕を吊っていたものを外し『弘法筆の誤り』を発動させていた。
「愚問を!僕は彼女が助かるなら何だって壊す、誰だって殺す。ずっと前からそう決めたんだ!
今回こそ、今回こそ彼女を救う!
『Fortis931』〔我が名が最強である理由をここに証明する〕」
「私も、春を過ごし、夏を過ごし、秋を過ごし、冬を過ごしておもいでを忘れないようにたった1つの約束とアルバム、日記を持たせて。それでも駄目だった、悲しそうに謝られた。
全てが0になっていた家族も親友も恋人も全てが0だった、何回も何回やっても。それが耐えられなかった。
でもそんなことをもうしなくていい!ここで終わらせる!
『Salver000』〔救われぬ者に救いの手を〕」
「私はグズでのろまでその上ドジでぜんぜん友達なんて出来なかった、けど彼女はそんな私でも笑顔で手をさしのべてくれた、暗い1人きりの世界から引きずり出してくれた!
そのお陰でステイルや火織さんとも出会えたでも彼女が記憶を失って私のことを忘れらてた時は目の前が真っ暗になった、でも彼女は記憶を失っても友達になろうと言ってくれた。
彼女は私を救ってくれた、だから今度は私が救う!
『Gloria762』〔失敗の先にある栄光へ〕」
魔術師達が魔法名を名乗る、今回は殺し名でなくインデックスを助けるための覚悟である。
更に威力が上がり上条の腕が吹き飛ばされそうになった
「七閃!」
神裂の七閃により足場である畳が吹き飛びインデックスの体勢が崩れ上を向いた。
「火織さん危ない!」
ノエルがそう叫び手を向けると四個の青く光っている水晶の様なものが出てきて一つ一つからレーザーが出た。
おそらく彼女の本気の魔術なのだろう。
そのレーザーにより勢いが一瞬緩んだ隙に火織は安全な所に逃げた。
「ありがとうノエル」
「いいえこのくらい、それよりもまた来ます!」
空から純白の羽が降ってきた。
「なんだこれ?」
上条がおもむろにに手を伸ばし触ろうとしたら。
「これは?『竜王の吐息』〔ドラゴンブレス〕!?触らないで!その羽の一枚一枚は聖ジョージの聖域にいると言われるドラゴンの一撃と同義です。一枚でも触れたら・・・」
「なに!?あぶねぇ」
急いで手を引っ込める。
それまで上を向いていたインデックスが再び此方を向いて別の攻撃をしてきた
「新たに術式を構成・・・成功。これより『神秘の木』〔セフィロス〕による攻撃を開始します」
今度はインデックスから散弾が出てきた。
神裂とステイルは『イノケンティウス』で防ぎ、ノエルは自信の魔法『シュタインズガンナー』で撃ち落としていく
しかし、上条はとっさのことで反応出来なかった、いや例え反応出来てもこの数を右手1つでは防げなかっただろう。
ドン!
「え!?」
「ゲホっまーた腕やっちた」
「元!また何で俺なんか庇って?」
「馬鹿か、お前の右手がこの戦いのキーなんだよ・・・イッテおい上条、隙をつくってやるから突っ込んでこい、逝くぞ」
「ちょっと元さん!?字が違いませんか!?」
「つべこべ言うなっ!」
元は再び折れた腕を無理やり動かし、持ってきた小さなボールに「閃光」と書いて投げる。
「目を瞑れーー!」
全員が目をつぶった。
ピカッ
「光による視覚的攻撃を確認・・術式による防御障壁、視覚の回復に成功、侵入者への攻撃を続行します」
元は更に包帯を取りだし「縛」と書き『人形師の踊り』でインデックスを縛ろうとするが、インデックスの周りから炎の剣が出現し焼き切られる。
「新たな敵からの捕獲を目的とした攻撃を確認・・燃焼による捕獲物体の破壊を確認、再び攻撃を開始。
現在、最も危険な敵、上条当麻への攻撃を優先します」
またしてもレーザーが上条を襲う。
「イノケンティウス!」
ステイルのイノケンティウスが身代わりになりレーザーを止める。
「行けぇ能力者!」
(この世界があんたら神の奇跡(システム)の通りになっているのなら・・・)
「その幻想をぶち壊す!」
バリーーン
「警・告・・警こ・・『首輪』に致命的・なダメー・・ジをか・確認。再生不可・・・」
ドサッ
インデックスの目と前に出ていた魔法陣が消え、インデックスが倒れた。
「インデックス!」
上条がインデックスを抱き抱えた。
「スースーんーむにゃむにゃ」
「はは、心配させやがって」
しかし、これで終わりではなかった。
まだ宙を舞っていた羽の一枚が上条の後頭部に吸い込まれるように当たる。
上条はインデックスに覆い被るように倒れる。
ステイル、神裂、ノエルはインデックスが無事であることを確認し安堵の表情をして、元は救急車を呼んでいた。
〜翌日・病院〜
元は再び折れた腕を吊ってリンゴと炭酸飲料を持ってある病室に向かった。
「よう、久し振r」
「記憶を失ったのは聞いた。無理に接しなくていいぞ、どうせ全部忘れてンだろ」
「あ、ああすまないが名前を教えてもらっていいか?ついでに関係も」
「俺は加賀元、同じ高校、同じクラス、隣の部屋で友人?てな感じで」
「友人?てな感じってなんだかなぁ」
「文句あんのか?持って帰るぞこれ」
「スミマセンデシタ」
「とりあえず俺はこれで、旨く誤魔化せよじゃ」
俺は立ち上がり帰ろうとした。
「なあついでに雑誌買ってきてくんね?」
「自分で行け!ボゲェ!」
持ってきたリンゴを顔面に投げて帰った。
途中、インデックスとすれちがったが「絶」で見つからないようにした。
上条とのことでしっかり話し合う為にも、手助け(サポーター)よりパートナーと一緒といる時間のほうが大切だから。
「ッギャーーーーーー」
上条の叫び声が聞こえる、今日も平和だ・・・
今回も駄文でしたねスミマセン
今回のノエルの魔法名はオリジナルです
ノエルはドジッ子なんで、失敗続きかもしれないけどいつかは絶対に成功するという自分のかってなイメージです。どうでしたか?
ちなみにノエルの魔法は覚醒したときのμ‐12のドライブ名です
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