とある異能力違い 2−6 |
《幻想の蕾〔前半〕》
〜とある公園〜
公園の一角で人が浮いていた、普通ではない状況だが少女たちははしゃいでいた。
「うわっ浮いたよ涙子!これで私たちも能力者だよ!」
「・・・・うん」
佐天は数人の友人と公園に集まっていた。
佐天も含め全員が無能力者であった。過去形である理由は「幻想御手」通称レベルアッパーを使い全員が能力を手に入れたからである。
「やっとこれで能力者どもから馬鹿にされずにすむよ〜」
「今度襲われたら返り討ちにしてやる!ね、涙子」
「・・・う、うん」
「どうしたの涙子、テンション低いよー」
「もしかして能力を使えて感動して唖然としてるんじゃな〜い?」
「・・・・・・・」
佐天は1人この幻想御手を使うとどうなるかを知っている、知ってはいるが能力者になりたい!能力を使ってみたい!その思いが強く、幻想御手を使ってしまった。
その後、佐天がぼーっとしているうちに空気が白けてしまいその場は解散となった。
〜ファミレス〜
いつものファミレスに美琴、黒子、木山が飲み物片手に話し合っていた。
「それで今回はどんな話を聞かせてもらえるのかね?」
「木山先生何度も有り難うございますですの」
「いやいや、私としてもこの事件を早く解決したいからね、現場の情報は有り難いよ」
「それで今度は何がわかったの黒子?」
このように直接現場にいる黒子(ときどき美琴)、専門的な意見として木山、一般人的な意見として美琴が集まって事件の会議を何回か開いている。
「今回わかったことが「幻想御手は確実にある」「幻想御手は音楽」「幻想御手により意識不明になる」ということですの」
「幻想御手が音楽とは・・興味深いな」
「昨日のことですの、暴行事件が発生と通報がありましたので駆け付けてみれば幻想御手の取引をしていたんですの、相手に『光学操作』の能力者がいて苦戦したんですの、そこを元さんに助けて頂いて。
その時回収した音楽プレイヤーに入っていたのが幻想御手・・・これですの」
黒子は銀色をした一般的な音楽プレイヤーを机のうえに出した。
「あんたあいつに助けてもらったの?」
「おや?二人とも元君と知り合いかね?」
「木山先生こそ元さんと知り合いなんですの?」
「彼の従姉に知り合いがいてね、先日、彼女の家で元君の手料理をご馳走になったのだよ」
「私は事件解決に手伝ってもっらたんですの。お姉様は?」
「私は・・・私は負けたの・・・夏休みの始めにあった銀行強盗の後に勝負を挑んであっさりと負けたの」
「「!?」」
「元君はレベル0と聞いたが」
「確かに元さんはレベル2ぐらいなら勝てる殿方ではありますの、しかしレベル5のお姉様があっさりと負けるなんて・・・・」
「あいつには何かしら秘密がある、絶対ね・・・・」
美琴が遠い目をしてなにかを考えているようであった。
その後、幻想御手使用で能力が何故上がるという議題で三人は話し合って時が流れた。
〜佐天の家〜
「アケミが倒れたの!」
幻想御手を一緒に使った友人からの電話はその一言から始まった。
話を聞くに、解散後に買い物をしていたらいきなり変な言葉を口走り、最後に気絶したらしい。
佐天は幻想御手を使うとどうなるかを知っていたので、こうなることを分かってはいたが、止めることができなかった。
佐天は電話をきり、部屋の隅に座って震えながらある人物に電話をした。
「はいもしもし初春です」
「初春、私ね・・・幻想御手を使っちゃった・・」
「佐天さん!?」
初春は打ち込んでいたパソコンを叩き割る勢いでパソコンを叩きながら立ち上がる、
親友が幻想御手をいきなり使ったという連絡がくれば無理もない。
そのまま佐天の話は続いた。
幻想御手を手に入れたときのこと、使ったときのこと、能力を手に入れたときのことそしてこれから起きること・・・
「と、とにかく今どこですか」
初春は近くのバス停まで走りながら話を聞いていた。
「初春・・・私このまま意識不明になってずっと目が覚めないのかな・・・ずるして能力を手に入れた罰なのかな
私、能力者になる夢諦めきれなくて・・・初春たちに嫉妬なんかして・・・」
佐天の回りにはレベル5の美琴を筆頭に、レベル4の黒子、レベル1だが能力者の初春と同い年や一つ上なのに能力者、特に高レベルの人が集まっている。嫉妬もしたくなる。
「元さんに「無能力者が欠陥品じゃなくて人間そのものが欠陥品なんだ気にすることはない」みたいなことを言われたのにそれでもずるして能力を手に入れた私はやっぱり欠陥品なんだよね、危険性を知ってて周りを止めれなかったし・・・私は人間として欠陥品なんだよ・・・」
「大丈夫です!!」
携帯越しでもわかるほど大声で初春は叫んだ。
「佐天さんは欠陥品なんかじゃありません!もし眠っちゃっても直ぐに起こしてあげます、私達を信用してください
私はジャッチメントですよ、事件を解決してなんぼです。
きっと元さんもわかってくれますよきっと、だから安心して眠っていてください。
正し、起こすときは「もう少し寝かせて〜」なんて言わせないですからね!」
「初春有り難う・・・」
「佐天さん?佐天さん?」
夕方、佐天も幻想御手使用により意識不明となった。
〜177支部〜
「佐天さんも倒れたんですの・・」
「はい、ワタシが家についたときにはもう・・・でも私約束したんです、絶対に事件を解決して起こしに行くって」
「そうですの、それではいっそう私達が奮闘しなくてはいけませんね、それでは今日の報告会とするんですの、お姉様はいかがいたします?」
「私もつき合うわよ、佐天さんを一刻でも早く助けなくちゃね」
黒子は立ち上がり話始めた。
「それでは私から、今日も木山先生と話し合いをしてきたんですの、そもそもレベルを上げるためには『学習装置』〔テスタメント〕のように五感すべてに働きかけることで上がるんですの。しかし幻想御手は音楽、つまり聴覚だけではレベルを上げるのは無理なんですの」
初春がそっと手を挙げる。
「それではこれが幻想御手ではないということなんですか?」
初春はいまいち理解できないという風に、音楽プレイヤーを指差す。
「いいえ、情報提供者や実際に使っているところを押収したのでこれで間違いはないはずですの。
今は聴覚だけでどうやってレベルが上がるのか調べるためにも情報を少しでも多く集めるんですの」
「もしかしたらこの幻想御手の曲が五感に働きかけてるのかもね」
更に議論は続き・・・・
「そろそろ暗くなってきましたわね、今日はこれまでにしましょう」
「そうね、今無理をして倒れたら佐天さんを助けるのがおくちゃうもの」
「それではお開きにしましょう」
その日は解散したが、三人は帰り道も事件のことで頭がいっぱいだった。
〜今日の元〜
「だらぁ!そいやぁ!」
「まだだ!まだ倒れてないぞ囲んで一斉に攻撃だ!」
「甘いぃ!」
「「「ぐぁ!」」」
なにを騒いでいるのかというと・・・
元病院に行こうとする→チンピラに絡まれる→無視する→更に絡まれる→軽くあしらう→増援を呼ぶ→無双ゲー(今ここ)
とにかく数が多いのだ、何人気絶させても倍の数でやって来るやって来る。
「いい加減にしやがれー!」
「「「「「「「「うわー!」」」」」」」」
(なんでなんだよ・・・)
最近傘を三本パクられた茶渋です
そんなに俺の傘が人気なのか・・・・
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今日も茶渋の駄文がはっじまるよ〜 (茶・ω・)оΟ(後輩の技術がスゲー、体張ってかないとヤベエな) 意見感想をお待ちしております |
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