魔法少女リリカル的ななにか 五話 その双丘の上に待つものは |
Side 八神 はやて
「どうなったん・・・?」
シグナムの放った『飛竜一閃』に対してお兄さんは恐るべき速さで突きを繰り出した
突きの直前にレイピアが青白く光っていた気がする
「わからない・・・、速すぎて見えなかったんだ・・・・・・」
クロノ君でも見えへんかった・・・
シャマルにも確認を取るが首を横に振るだけ
一体お兄さんは何者なのだろうか、そんな疑問が湧き上がった時
パリン
お兄さんのもつレイピアが砕け散った
「・・・・・・クロノ君、武器が壊れたけどどうするん?」
「もともとあの武器はあの人が精製した武器だ。となるとまだ戦える可能性が高いと考えるのが妥当だろう」
「・・・・・・そう」
まだ続けるのか、先ほどのシグナムの攻撃は非殺傷設定であるにも関わらず本気で、本気で殺すつもりだったのがうちにも感じられた
「・・・・・・うち、止めてくる!」
もし本当に殺すつもりならそれだけは止めないといけない。私は見たのだ、お兄さんが海から浮かび上がってきたあとに笑いながらこちらに手を振ろうとしていたのを
その笑顔を見て悪い人には見えなかった
「いや、はやてちゃん。どうやらその必要はないみたいです・・・」
え?っとシャマルの言葉の意味がわからなかったが
「私の・・・負けだ・・・」
シグナムが自ら負けを認めた
Side シグナム
飛竜一閃も防がれたか・・・
奴の武器を壊すことができたが、あれは元々奴が生み出したもの。まだ精製できると見たほうがいいだろう
それに・・・・・・
「私の・・・負けだ・・・」
そう呟きながら愛剣を見る
そこには少し((罅|ひび))が入ったレヴァンティンの姿があった
「この状態では試合を続けることはできんさ・・・、潔く私の負けを認めよう」
Side ???
やばい、レイピア砕け散った
ぶっちゃけ魔力大半つぎ込んだ気がするレイピアが砕けるとは思ってなかった
つまりだ、次はない。すなわち防げない=死だ
慌てるな、まだ慌てるような状況じゃない。こんなこともあろうかとグミを持ってきていたのだ
ここに来る前に購買があってよかった。ミックスグミ買えてよかった
一つ食べる・・・・・・効果が現れた気配はない。もう一つ食べる・・・・・・噛み締めるたびに果汁が広がり空きっ腹がもっとよこせと訴えかけてくる。そんな効果は望んでいない
おいスタッフ!バグだこれ!HPとMP回復しねぇぞゴルァ!
どどどどどうしよう『レイズデッド』使えたからって油断してた!グミに効果あるかなんてわかるわけないじょん!
レレレ冷静になれ素数を数えるんだ
素数が一匹、素数が二匹、素数が三回転半、素数が月面宙返り
俺の中の素数が素数していない件について・・・ッ
「私の・・・負けだ・・・」
ん?今なんか聞こえたよ?
「そうか・・・これにて模擬戦を終了する!」
クロノが宣言する・・・・・・うぇ!?
慌てるな、これはクロノの罠だ
きっと油断した隙に俺の事を簀巻きにするに違いない、油断ならないやつだ
「お兄さん!」
はやてが走り寄ってく「あう」あ、こけた
「・・・・・・〜〜っ」
鼻をぶつけたのだろうか、すごい悶えてる。鼻ぶつけると痛いよな、俺も裏拳くらったことあるからわかる
「・・・・・・お兄さんそこは手を貸す所とちゃうの?」
ジトーと睨まれる、ここで一つ言いたいことがあるが俺はジト目が大好きです!!
声に出したら社会が終わるので黙っておこう。誠に眼福である
というか俺本当に勝ったんですねヤッター!
「まさか俺に駆け寄ってくるとはな、普通はシグナムに行くところじゃないのか?」
シグナムを見るとorzな状態で泣いている、そんなに駆け寄ってほしかったのかよ・・・・・・
なんか不憫に思えてきた
「だってシグナムお兄さんのこと本気で仕留めるつもりやったもん・・・だからちょっとした罰や!」
うん、試合中のシグナムは鬼だった。素人にも手を抜かないシグナムさんまじリスペクトっす!!
「・・・・・・貴様素人ではないだろう」
いやいや何をおっしゃいますか、生を受けて20・・・いや10年、あんな物騒なもの触れたことすらありませんよ吾輩
「それじゃあ何か?君は素人にも関わらずあんな馬鹿げたスピードで剣を扱ったのか?」
「そうやでお兄さん、あれは素人にどうこうできるもんちゃうで!シグナムの飛竜一閃も防ぎよったし・・・・・・お兄さんの謎が深まるばかりや・・・・・・」
「ミステリアスな男ってのもいいもんだろ?」
「はいはいわろすわろす」
はやてさんの態度が大きく変わりすぎて俺の心が折れそうです
「まぁいい、模擬戦も終わったんだ。今度こそ君について話をきかせて「待った」今度はなんだ!!」
「済まない執務官、これだけは聞いておきたいんだ」
先程のように真剣な目でこちらを見るシグナム
・・・・・・おいおいおい早速フラグ設立ですか!かーっべーわーまじっべーわー
しかし俺には心に決めたヒロインが・・・ヒロインが・・・・・・いねぇのかもしれん・・・・・・
「お前は主に刃を向けることはあるのか・・・?」
おい誰だフラグ設立とか言ったの・・・俺か!
真面目な話題すぎて緊張してきたぞ
見ればシグナムだけではなくシャマルにはやて、クロノまでこちらを見てる
心なしかはやての表情は不安で包まれている
はぁ〜・・・そんな顔されたら答えは一つしかないじゃないですか・・・
「そんな物騒な真似はしねーよ、こんなちびっ子に刃を向けるやつがいたらそいつは頭のネジが吹っ飛んだ馬鹿しかありえない・・・・・・お前考えてみろよ、ミストルティンとで反撃されたら危ないのこっちだぞ・・・・・・?」
はやてに手を出そうものなら俺の命がやばい
「随分と失礼な言い方やね、お兄さん・・・」
はやての米神がひくひくいってる・・・
「それも・・・そうだな・・・」
「シグナム!?」
まさかの将の裏切りである、シャマルとクロノも目を逸している。そりゃぁあの魔法見たあとじゃしょうがないね
「そんなことよりもだシグナム、約束は覚えているんだろうな・・・?」
「約束?約束って何したん?」
やめろはやて、そんな好奇心で満ちた目で俺を見るな。汚れが浄化される
「・・・・・・あぁ、約束は約束だ。騎士は一度交わした約束を破ることはない。好きにするがいい」
大層なこと言っても被害者あんたじゃないんですけどね
手をわきわきさせながらシャマルに近づく
「えっと、すいません・・・どうして私に近寄ってくるんですか?それと手の動きがすごくいやらしんですけど・・・」
ん?賭けの内容聞こえてなかったのかな?いやでもシグナムに許可取ってるわけだし
チラリとシグナムの方をみる
「・・・シャマル、私は奴と一つ約束をしたのだ。私が勝ったら奴を煮るなり焼くなり切り刻むなり好きにできる。もし奴がかったら・・・・・・シャマルの胸を揉みしだく・・・・・・と」
「シグナム!!?」
シャマルの表情が言葉では言い表せない感じになってる。まぁ自身の知らぬ所で体を賭け事にに使われてたらたまったもんじゃないよな。俺勝者だから関係ないけど!
「ちょっと待ってや!シャマルには迷惑かけれへん!揉むんならうちのにしておき!」
・・・・・・Really?
「シャマル!主になんてことを言わせるんだ!」
「元々はシグナムが変な約束をするからでしょう!!」
もっともである
「いいんよ、二人共。うちはシグナムにもシャマルにも、ヴィータにもザフィーラにも助けてもろうた。だから・・・次はうちがみんなを助けるばんや!!」
「主・・・・・・」「はやてちゃん・・・・・・」
向こうで寸劇が始まった
「しかしクロノ君や、君一応執務官とかいう偉いお方だろ?止めなくていいの?」
先程から傍観に徹していたクロノに小さな声で聞いてみる
「・・・・・・これは二人が交わした約束だ、僕がどうこうする問題じゃない」
「とかなんとか言っちゃってー、ホントはみたいんだろー?このムッツリめー」
「な!?ぼ、僕は決してそんなことは!!」
顔真っ赤で言われても説得力ないぞ少年
「さぁお兄さん!うちの胸を好きにしたらええ!」
あ、結局はやてに決まったんですか。それよりも後ろの二人の殺気がすごい、目で人殺せるよ絶対
しかしはやてかー・・・、絶壁に興味はないんだけどなー・・・
「お兄さん今何かひどいこと考えへんかった?」
「イエナニモ」
八神家の人間は化物か!人の脳内覗いてるんじゃねぇよ!
「ほ、ほら・・・はようしてな・・・、待ってるこっちも恥ずかしいんやから・・・///」
揉むより何より持って帰りたいんですけどこの狸
「そ、それじゃあ・・・揉むじょ?」
やべぇ緊張しすぎて噛んだ
「ええにょ・・・」
ブルータスお前もか
ゴクリと生唾を飲む音が聞こえる、おいそこの三人前のめりで見てるんじゃねぇ
手を後ろに組み胸を強調するように立っているはやてに、近づく
そして段々と俺の手がはやての胸に近づいていき・・・・・・
俺の意識は途切れた
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主人公のレベルをどれくらいで書いていくのがベストなのか・・・強すぎず弱すぎず・・・むずかすぃ 感想、支援お待ちしております、これが天文のやる気エネルギーに変わります |
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