外史を行く喧嘩師 七幕 |
「はぁ?俺が軍師?」
「そう、今日から、あんたはこの軍の武官兼文官兼軍師よ頑張ってよね。」
「おいおいちょっと待てや。え?武官と文官は分かるけどよ、なんで軍師?
俺何かしたっけ?」
いや、していない。前に黄巾党の奴等が流れてきた時、策を考えたがあんなの誰にだって考えられる
はずだ。
「何かって。この前の賊討伐の時、相手は1万、こっちは5000っていう劣勢で、
賊が腹を空かせてるのを見抜き、食料に見せかけた荷物を置いて、漁ってる隙に
華雄と霞と恋で三方面からの挟撃なんて、普通の人間が簡単に思いつくもんじゃないわよ。」
「それに、狼鬼の考えた、車懸かりの陣っだったか?あれはなかなかに手ごわかったぞ。」
華雄、それ俺が考えたんじゃ無いんだけど、まぁいいか。
「あれね。方円陣を敷いて、疲弊した兵が後方に行き、そうでない兵が前に行くように
回りながら戦う陣形だったわよね。
とにかく、そういう柔軟な思考を持った奴を手放して置ける程、僕たちに余裕は無いの。
ねねは恋付きの軍師だし、僕だって月付きの軍師みたいなものだから、
いつでも戦場に行ける訳じゃ無いのよ。」
いや、まぁそうんなんだが・・・仕事の量、増えるよな・・・
「狼鬼さん。お願いできませんか?」
月、そんな目で見ないでくれよ。首を縦にふるしかねぇじゃんか。
「・・・わかったよ。できる限りはやってやるよ。」
「ありがとう御座います。」
「決まったか?なら取り敢えず、目先の黄巾党本隊討伐の件、どうするんや?」
そう、俺達が今日集まった理由、黄巾党本隊討伐に関してだ。
黄巾党。まぁ有り体に言えば大規模な一揆だ。
漢王朝に対しての不満が爆発した結果と言えるこの事態。
俺の世界では張角が
「蒼天已死 ?天當立 ?在甲子 天下大吉」
蒼天すでに死す、黄天まさに立つべし。歳は甲子に在りて、天下大吉
をスローガンに蜂起した。
総兵力は約36万にまで膨れ上がったと言われてる。
この世界でも首謀者は張角、張宝、張梁の三人と言われてるが、
先のスローガンは聞かれず、かわりに
『ほあああーーーーっっ!』
なんていう掛け声がよく聞かれるという話だ。
よく分かんねぇよ。
漢王朝は軍を差し向け討伐に向かったが、
敢無く敗退。漢王朝の力のなさを知らしめただけとなった。
そして、俺たちにそのしわ寄せみてぇなのがやってきて、
各諸侯と共闘し黄巾党本隊、約20万を討伐せよ、との勅が先日やってきた。
「実際問題、行かない訳にもいかねぇだろ。」
「そうなのよね。はぁ、本当に面倒ね。」
「まぁ、兵はともかく。行く奴は誰にする?」
どうせ俺は行くんだろうけどよ。
「そうね、華雄に霞、それに狼鬼。この三人でしょうね。」
「ん、ちょっとええか?何で恋は連れていかへんのや?」
「まぁ、今の時点で恋っつう切り札をあんまし他の奴らに見せたくないからな。」
ウチの軍の秘蔵っ子だからな。諸侯が集まる所で見せる訳にもいかんのよ。
「狼鬼の言う通りよ。恋は今後の為に隠しておくわ。恋とねねは私達と留守番、いい?」
「ZZZzzz・・・」
「了解なのです!」
おい、頼むから軍議中に寝ないでくれ。つまんないのも分かるけどよ。
「それで、兵はいくら位出せる?」
「ウチの隊は騎兵2500に歩兵1000の3500や。」
「私の隊は歩兵3500だな。」
「俺の隊は歩兵2000に連弩兵1000の3000だ。」
この前俺の鎖と手甲を作ってくれたおっさんに連弩を作ってもらった。
構造は調べてことがあったから殆ど知っていて、材料なんかもおっさんと話し合いながら
決めていき、なんとか量産することに成功した。
けど使いかたや飛距離が普通の弓と違うので使えるのは俺の隊だけだ。
「あんたの言ってた弓騎隊は使えないの?」
「あいつらはまだ駄目だ。戦場に連れていける練度じゃ無い。」
そんでもって弓騎の育成も手掛けている。
今はまだ馬がゆっくり走っている時なら正確に弓が撃てるが、速度が上がると全然なので
もっと精度を上げていくつもりだ。
「計10000ね。これだけいれば問題無いでしょう。
じゃあ月。」
「皆さん、今この瞬間も賊に困っている人が沢山います。黄巾党の本隊を倒しても
賊は居なくならないでしょう。
ですが、誰か一人でも辛い顔から、笑顔にする事が出来ると私は思っています。
ですから、華雄さん、霞さん、狼鬼さん。私の為に力を貸してください。」
「もちろんや!」 「お任せ下さい!」 「りょ〜かい!」
「じゃあ、準備を初めて!出立は四日後よ!」
そして慌ただしく四日が過ぎ。
「んじゃ、行ってくるわ。」
出立を前に留守番組みの四人が見送りに来た。
恋は朝早くて俺の肩に寄りかかって寝ているが。
「今回の遠征は一応あんたが総大将なんだから、しっかりしなさいよ。」
「狼鬼さん、それに皆さんもお気を付けて。」
「死なない様には祈っておいてやるですよ。」
「ZZZzzz・・・ん、狼鬼・・・頑張る。」
お、起きた。
「ほら恋。俺はもう行かなきゃならんから退いてくれるか?」
そう言うと恋は渋々といった感じで退いてくれた。
「うっし。ほんじゃま。行くぞテメェ等!」
「「「「「応!!」」」」
そうして、俺達は天水を出発した。
所代わって冀州の広宗。
天水を出発してから約10日。
諸侯達が集まっている場所にやっと着いた。
もうそこには、袁、曹、孫、公孫、劉など、有名どころの旗が立っていた。
だがそれぞれの軍は一定の距離をとっていて、共闘って感じでは無い。
「まぁそりゃそうだよな。ここは手柄立てる場所だからな。自分から手柄の価値を
下げる奴はいねぇだろ。」
黄巾党の本隊。こいつを倒したとなればその軍は一気に名声を手に入れられる。
そうすれば兵の志願も増え、豪族の援助も受けやすくなる。
天下を狙う奴はここに居るってことだもんな。
「各員、陣を張れ。それが終わり次第副隊長以上の者は一度集まり
軍議を開く。解散!」
皆それぞれの仕事に向かっていった。
「おい。暗(あん)いるか?」
「はいは〜い。お呼びですか〜?」
と、いきなり軽い口調で背後に現れたのは、李カク、真名を暗(あん)
俺の隊の副隊長で隠密、細作、斥候を全て管理している。
「各諸侯への細作はだしたか?」
「もちろんっすよー。偵察の為の細作。情報収集の為に各軍に一人は隠密は入り込んでますよ〜」
こんな巫山戯た様な奴だが、こういう裏の仕事は完璧にこなす。
「あ、んでここに入り込んだ鼠も捕まえときましたっすよ〜。
多分、曹操、孫策、劉備のとこっすね〜。なかなかにいい隠密でしたね〜。」
ふむ、やっぱりか。流石にその辺は怠らないか。
これは気を引き締めて行かねぇとな。
「分かった。引き続き頼むぞ。」
「りょうかい〜っす。でわでわ。」
そして、何も居なかったように消え去る暗。
「この戦いじゃ、いかに他の諸侯を出し抜いて自分たちで黄巾党を殲滅するかが鍵。
だが、他の諸侯と共闘しなければ倒せない、か。全く、面倒なこった。」
「隊長!陣の設置、並びに軍議の準備も完了しました。」
「おう、小恋。分かった、今行く。」
こいつは徐栄。真名は小恋。暗と同じく俺の隊の副隊長をしている。
暗が裏なら小恋は表で、部隊の指揮などは全て小恋に任せている。
俺も一応指揮はするんだが、どっちかというと前線で暴れてる方が性に合ってるから、
基本指揮を取るのは小恋だ。
「隊長、お水です。どうぞ。」
「お、ありがとな。」
「いえ//」
なんつってもこういう細かい所まで気が利くからな。
こんな部下に恵まれてホント、幸せもんだよ俺は。
そんなことを思いながら軍議用の天幕まで行くと、俺以外は皆揃っていた。
「すまない、遅れたな。」
「ええよええよ。色々やる事あるんやろ?」
「そういうことだ。気にするな。」
「ありがとな。んじゃ軍議を始める。
各自報告を。」
「ウチからや。ここに集まっとる諸侯は、袁紹、曹操、孫策、劉備、公孫賛などなど。
他に来とるが、有名どころはこんなもんやろ。」
まぁそんなものか。ん?
「霞。袁術はどうした?」
「袁術は来てへんよ。何でも別動隊をやりに行ったとか。」
成程。袁術は馬鹿っつー事か。
「次に私だ。黄巾党は今、約3里先にある砦に立て篭っている。兵数およそ20万。
地形は何も無い場所に砦が建っているだけで、八方に軍を展開出来る。
そして、こちら側の兵数だが、およそ10万。中でも袁紹の軍が5万と、かなり多い。
以上だ。」
二倍か、問題無いな。
「何か他には?」
「はいは〜い。私からも報告で〜す。」
「暗。何か分かったか?」
「「「「・・・・」」」」
俺と小恋は見慣れているから大丈夫だが、他の連中はいきなり現れた暗にかなり驚いている様子だ。
「なんやねんこいつ!」
と言って偃月刀を構えようとする霞。
「待て霞!こいつは俺の隊の副隊長、李カクだ。密偵や隠密などを取り仕切っている奴だ。
敵じゃない。」
「どうぞよろしく。」
お前なぁ。もう少し礼儀を弁えろって、言っても無駄だろうな。
「な、なんや、脅かすなや。いきなり切り掛ろうとして悪かったな。」
「・・・さて、誤解も解けたところで、暗。」
「はい〜。どうやら袁紹と曹操、孫策が動く様ですね〜。どうやら袁紹が一番槍の様ですね。
んで、曹操と孫策は袁紹に戦わせるだけ戦わせて、美味しい所だけ貰っていこうとしてますね。」
袁家は皆馬鹿なのか?
しかし。
「やられたな。一歩動くのが遅かったか。他はどうしてる?」
「えっと、劉備と公孫賛は共闘する感じですね〜。なんだか二人は知り合いだったみたいですよ。」
成程。
「俺達は孤立しちまったって事か。まぁ元より勝手にやるつもりだったから問題ないが。
さて、どうしたもんか。」
まぁ邪道で行きますか。
「・・・俺達は明日の夜、夜襲を掛ける。」
「「「「っ!!」」」」
「ちょ!なんでや。いくら数が倍ゆうても相手は賊やで!正面から当たっても勝てるやんか!」
「霞の言うとおりだ。わざわざ夜襲など掛けんでも、我らの武で蹴散らしてくれる。」
まぁそうなるよな。
「俺だってそう思っているぜ。けどな今回はそうじゃない。この状況で正面切ってやりあうとなれ ば、他の諸侯との連携が必要不可欠だ。だがそれじゃあ意味がない。
今回のこの遠征は月の名声を取るための遠征でもあるんだ。
ここにいる諸侯は皆そうだ。この黄巾党という贄で名声を得て、来るべき戦乱の世に備えようと
している。
だから俺達は単独で動く。得られる名声を最大限得る為にな。」
この猪共が納得すっかな〜
「・・・分かった。そういう事ならお前に従おう。」
「ウチもや。ウチ等はそういう難しい事分からんから任せるわ。
信じとるで。」
「任せとけって。なら、作戦の内容について話すぞ。
今回の夜襲は火計の為の夜襲だ。」
こういう兵力差を埋めてきたのは何時だって火計なんだよ。
新野城しかり、赤壁しかりな。
「それはええけど、実際どうするんや?」
「まず今夜。霞と華雄は隊を率いて砦に夜襲を掛ける。んで俺の隊は二つに隊を分ける。
小恋が率いる夜襲隊。俺が率いる潜入隊だ。頼めるか、小恋。」
「勿論です。お任せ下さい。」
頼りにしてるぜ。
「夜襲部隊は俺と暗が少数率いて砦に侵入するまでの時間を稼いでくれ。 ほんのちょっとでいい。そこで一度夜襲部隊は撤退。いくらなんでも、
暗闇の中追撃するほど馬鹿ではないだろう。
んで、俺等は砦の北、南、西の門に火を点けて、
東門だけ開放しとく。んで東門から逃げていく黄巾党を華雄、霞、小恋の隊で殲滅してくれ。
流れた奴らは他の諸侯が殺ってくれるから、あんまし気にすんな。」
俺達が全部倒しちまうって、大慌てだろうがな。
「分かった。任しとき!」
「なら、作戦の概要については以上だが。何か質問はねぇか?」
・・・無いみてぇだな。
「おっしゃ!テメェ等。諸侯のド肝を抜いてやろうぜ!全員準備に取り掛かれ!」
「「「「応!!」」」
そうして準備が始まった。
そして次の日の夜・・・
「さて、点呼取るぞ〜。一。」
「に〜」 「三」 「四・・・・・・・五十」
「よし、全員いるな。暗、もう少し緊張感持てよ。俺等の動き次第で皆の命に関わるんだからよ。」
全く。こういう時位普通でいられねぇのかよ。
「あはは〜すんません隊長。」
「まぁいいか。んじゃ確認すんぞ。全員黄色の布頭に巻いたか?」
「「「「巻きました」」」」
「賊っぽい感じの服装してるか?」
「「「「しました」」」」
「よし。んじゃ霞達の攻撃と同時に潜入だ。」
今俺達は砦のすぐそばまで来ている。黄巾党も一応見張りを立てているが、かなり穴だらけ。
俺達は蛇の人の様に監視と松明の光を避けてここまで来た。
さて、後は霞達が攻め込めば。
ジャアーン!! ジャアーン!! ジャアーン!!
「お、合図だ。もう少しだぞ。準備しろ。」
霞達が突撃してきたな。よし、混乱に乗じて砦に侵入・・・
あれ?なんで黄巾党の皆さん、出陣してるの?
馬鹿なのこいつら?
「隊長よかったっすね〜。門空いてますよ〜。」
「お、おう。そうだな。・・・入るか。」
なんか、やる気削がれたわ。
潜入完了。
呆気なかったな。霞達も一当てして無事に撤退して行ったし。傍から見れば
数の差が分からないただの愚者の行為だったが、結果が伴えば問題無い。
んで、黄巾党の皆さんが出陣したのは、俺達の銅鑼の音を、自分達の出陣の合図と間違えたらしい。
・・・今までよく生き残れたなこいつら。
「さて、お前等。準備は良いか?」
「「「「「応」」」」」
「んじゃ作戦通りに。一斑は中央。二班は南門。三班は北門。四班は暗と共に至るところに。
五班は俺と西門。火が点いたら大声で叫べ。んで後は城壁の上に集合。
いいな?」
「「「「「応」」」」」
「じゃあ、散開。」
スタタタッ
それぞれ自分の担当の門へ行く俺の隊の隊員達。
「私も行っていきますね〜。でわでわ。」
そう言って消える暗。
「さて、俺達も行くか。」
「「「応」」」
俺達の担当は西門。そこまで怪しまれないように普通を装い、歩いて行く。
時たまに声を掛けられたが皆挨拶だけで、冷静に対応して、西門に着いた。
「門番は五人か。問題無いな。普通に近づいて交代って言えばなんとかなるだろ。」
そう言って五人だけ連れて門番の元へ。
「お〜い。交代だ〜。」
「ん、交代?今晩はずっと俺等って聞いたけど?」
「ああ、なんか手違いらしいぜ。さっきの攻撃で今慌ただしいだろ。」
「成程。ふあ〜あ。なんでもいいや。かなり眠かったから助かったぜ。じゃあ後頼むわ。」
「ああ。いい夢見ろよ・・・」
そうして門番が去ったのを見送り。
「おい、やるぞ。」
全員で辺に油をまく。準備は完了、後は火を点けるだけ。
「やれ。」
俺の一声で松明の火を油に引火させる。そうすると物凄い勢いで広がる炎。
「いくぞ。敵襲!!敵が火矢を撃ってきてるぞ!!」
「敵襲だー!」 「敵が来たぞー!」 「火が点いたぞ!」 「早く逃げないと焼け死ぬぞー!」
俺に習って隊の連中も大声で火が付いたことを知らせる。
そうすると、他の場所でも火が上がり、声が聞こえる。
そして、黄巾党の連中が気づいた頃には、門には火が付き、砦の至る所で火が上がっていた。
「火だ!どうすりゃいいんだよ!」 「火を消すんだ!」 「そんな事してたら焼け死んじまう!」
「東門はまだ大丈夫だぞ!」 「ならそこから逃げるんだよ。」
「うし。作戦は大成功って所か。テメェ等、引き上げだ。城壁に上がるぞ。」
霞、華雄、小恋、後は頼むぜ。
<小恋サイド>
「砦から火が!張遼様!作戦は成功です!」
「見えとるわ!お前等行くで!ここで手柄立ててやろや!」
隊長と暗は作戦を成功させた。今度は私の番です。
「張遼隊行くで!神速の騎兵の恐ろしさ、黄巾の奴等に見せ付けてやり!」
「華雄隊も続け!董卓軍の強さ、世に知らしめてやれ!」
「狼鬼隊も行きます。連弩隊は前に出て門から出てくる者を狙い撃ちしてください!
歩兵部隊は華雄様の隊に続いてください!」
他の諸侯も慌てて動き出した様です。
動いているのは曹操、孫策、劉備ですか。流石速い。ですが一番槍はいただきます。
「報告!砦の門、開門!中から黄巾党が出てきています。かなり混乱している模様!」
「連弩隊、構え!ってー!!」
連弩隊が矢を放ち、混乱している黄巾党に矢の雨を降らせる。
「ぎゃあああーー!」
「突っ込むで!!しっかり付いてきいや!」
そこに大陸でも一二を争う騎兵を率いる張遼様。
敵陣を蹂躙し、通った道を血と肉に埋めていく。
そしてその傷を広げるように突き進むのは華雄様。
幾多の戦場を潜り抜けてきた、信頼出来る兵と共に。
最後に私の率いる狼鬼隊。隊長が指揮をとると華雄様の部隊にも匹敵する程の攻撃的な部隊だが、
私が率いる場合は、どこかの部隊の補佐が主となる。
今は華雄様の部隊の討ちこぼした敵を屠る。
「はああぁぁーーー!!」
「うおおぉぉーーー!!」
張遼様と華雄様が先頭に立ち次々に敵を屠り続ける。
この二人なら、敵の1000程度なら全く問題ないだろう。
「報告!曹操軍が砦に向かって突撃してきます」
「そう、分かったわ。張遼様と華雄様に伝令を。ここまま砦の内部には入らず、外に
いる敵の殲滅を続けて下さいと。」
「はっ!」
曹操軍は砦の中に用があるようですし、下手に混ざって乱戦にならない様にするのが最善でしょう。
「報告!孫策軍、劉備軍と公孫賛軍、それぞれ左右から突撃してきます!」
これで敵に逃げ道は無くなった。
「皆さん!このまま押し切ります!私に続いて下さい!」
「「「「「おおおぉぉぉーーー!!!」」」」」
その後、参戦した曹操軍、孫策軍、劉備軍、公孫賛軍との力もあってか、黄巾党の殲滅は一夜に
して終了した。
あとがき
こんばんは荒紅です。
今回は黄巾党本隊討伐の模様をお送りしました。
今回の策は諸葛亮が新野城で曹操軍を撃退するために使った、空城の計を少し
いじって使いました。
まぁ、内容としては簡単ですね。
元々劉備軍の兵士は城の中に隠れていたそうなんですが、今回はそうもいかず、
霞達を囮に忍び込むという形を取りました。
後は四つの内三つの門に火を点け、残った門の前に兵を配置。
出てきた所をフルボッコっという感じです。
次回は戦後の様子と原作組みとの絡みを入れていきたいと思っています。
それではご感想などコメしてもらえるとありがたいです。
んじゃ
説明 | ||
今回は黄巾党討伐のお話です |
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コメント | ||
アルヤ様:似てますね確かに。まぁ無数にある戦場で似た策がある事もありますよ。(荒紅) イマ様:狼鬼は一本筋の入った男なんで、桃花みたいな夢想家とは合わなそうですね・・・(荒紅) 原作呉√のときの黄巾党殲滅戦の策かと思った。(アルヤ) 狼鬼さんは軍師としても中々の人物に成長しそうですね。蓮華や華琳あたりとは仲良くできそうですが、桃花とはあまりうまくいかなさそうですね。(イマ) |
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