ハイスクールD×D×D 第2章 紅魔館のフランスドール 第20話 宴会、楽しいです |
第20話 宴会、楽しいです
Sideフランドール・スカーレット
「う…うん、ここは?」
『目覚めましたか、フラン』
「アイド!…ってことはあたしたち助かったの?」
『そうだよ、僕たちは助かった
レミリア達が助けてくれたんだ!』
『俺たちを助けてくれたのはレミリアと黒歌と総司だ
知ってるだろ?かつて今は無きその狂気を完全に封印出来そうだった奴だ』
お姉さまたちが助けてくれたんだ!あのディストから!
それより今は無き狂気ってどういうことなの?
「今は無き狂気ってどういうことなの?アイド、フェデス、オーガ」
『あのディストが狂気をほとんど吸い取っていたところを
総司が残りを完全に封印したから無くなったんだよ』
『その影響でフランの能力はありとあらゆるものを破壊する程度の能力から
ありとあらゆるものを回復させる程度の能力に変わっているのを俺は感じた
自分でも気づかないか?能力の変化に』
そういえばオーガは決闘竜である煉獄龍 オーガ・ドラグーンだから能力を共有するんだっけ?
確かにあたしの能力は変わってるね。結構万能な気がする
「確かにそんな気がするよ。ところでお姉さまは?」
『今、こっちに向かっていますよ
あなたのお兄様になる人と一緒にね』
「アイド、それはどういう事なのかな?かな?」
『レミリアが総司に告白⇒受け入れる⇒二股成立とレッド・デーモンが言ってましたよ』
「ええええええええええええええええ!?」
お姉さま、総司には黒歌がいたでしょ
まさか黒歌が二股を認めたの?
『しかも黒歌の了承済みだから公認の二股だよ』
本当に公認なの?でも総司がお兄様っていいかも
ドカッ!
「フラン!」
「お姉さま!」
私がアイドたちとの話を聞いてそんなことを考えていると急に部屋のドアが開かれてお姉さまが入ってきた
お姉さま、助けてくれてありがとう
それに狂気がなくなったってことはもう自由なんだよね
いろんなこと出来るかな。お姉さまたちと
Sideout
Side龍道 総司
「お姉さま!」「フラン!」
姉妹の感動の再開に顔を出すべきじゃないな
黒歌は起きてるな
「おいおい、感動の再開の邪魔になるからって寝てる振りしてるならさっさと起きようぜ黒歌」
「気付いてたの?」
「勿論だ、とりあえず部屋を離れようか」
「待ってお兄さま!」
俺たちが空気を読んで出て行こうとするとフランに呼び止められた
というかお兄さまって誰に聞いた!
「アイド達から聞いたの。助けてくれてありがとう!」
ああ、精霊たちか
確かワンハンドレッド・アイ・ドラゴンのアイド
インフェルニティ・デス・ドラゴンのフェデス
煉獄龍オーガ・ドラグーンのオーガだったっけ
まあ、そんな事よりも何を当然のことを言ってるんだ、家族を助けるのは当然だろ
「当然さ、これから義妹になるんだ。だろフラン」
「うん、ありがとうお兄さま
お姉さま、いっぱいお話ししよう!」
「ええフラン!」
とりあえずそれから俺たちはその部屋を離れた
そして部屋の外に出ると……
「総司、いや総司様、御嬢様たちをお願いしますね」
「咲夜さん、いやもう咲夜と呼び捨てた方がいいのかな?
勿論さ、俺の憧れの人のおばあちゃんが言っていた
「男がやってはいけない事が2つある。女の子を泣かせる事と、食べ物を粗末にする事だ」ってな
告白を受けたら心から答えてやるのが男だろ
それよりお前もいい加減父さんの事を諦めたらどうだ」
「うぅ!そこは突かないでください!
私だって!私だって彼氏を作りたいんです!でも天司さんくらいしかいないんですから!」
若干キャラ崩壊している気がするんだけど咲夜さん、いや咲夜
此処はリカバリーを入れておかないと
「俺の憧れの人のおばあちゃんはこうとも言っていた「全ての女性は等しく美しいと」
それには俺も同感だ、いつか咲夜にも運命の人とやらが見つかるさ」
「そうそう、咲夜は綺麗だから安心するにゃん」
「そう言ってもらえると嬉しいわね、いや嬉しいです総司様、黒歌様」
なんだかむず痒いな
「今までどおりで構わないよ、黒歌もだろ」
「そうね、今までどおりで構わないにゃん」
「分かったわ私としてもそっちの方が楽だし
それじゃあ私は仕事があるから行かせてもらうわ
さっさと妖精メイドたちに招待状を配らせないとね」
「招待状にゃん?」
「そうそう宴会のね」
「もはや異変レベルだったし調度良いだろ
フランから狂気が消えた記念とフランがあの化物から解放された記念にさ」
「そういう事ね、咲夜、私も手伝うにゃん」
「そう?ありがとう黒歌、それじゃあお願いね
招待状を書くのを手伝ってほしかったところなのよ」
「分かったにゃん、それじゃあ総司、レミリア達は任せたにゃん!」
そうして咲夜と黒歌は去っていく
それじゃあとりあえず空気だった奴と話そうかな
「で、レッド・デーモンお前はどうする?」
『忘れられているかと思ったぞ
そうだな、とりあえずは話でもするか』
「話ね、俺もお前と話したい事が有ったんだよな
お前さイリアステルと戦った「レッド・デーモンズ・ドラゴン」と骸骨騎士と戦った「?魔龍 レッド・デーモン」の両方の記憶と力を持ってるんじゃないか」
レミリアとデュエルした時から気になっていたことを俺はレッド・デーモンに問いかける
すると予想通りの答えを返してくれた
『ああ、その通りだ
外の世界でアニメと漫画になっているそれぞれの記憶を我は持っている』
「やっぱりか、でもどうして2つの記憶と力を持っているんだ?」
『それはあの世界が滅びの道を外れたからだ
本来滅びるはずだった運命が変わるほどのエネルギーがこうして我という形でイレギュラーを生み出した
恐らく我だけでは無いはずだ。他にも異変が起きているはずだ
もしくはこれから起きる可能性もあるがな』
不吉なことを言ってくれるなよレッド・デーモン
だけどな…
「本当にそんなことが起きると言うのなら片っ端から破壊するまでだ!
俺の道に絶望とバッドエンドという言葉はいらない
希望とハッピーエンドだけで俺の道は十分だ!」
『はっはっはっは!その通りだな!
我も力を貸すぞ!そのお前の道を貫いて見せろ!』
「ああ、貸してもらうさ!その力をな」
「?魔龍 レッド・デーモン」と「?極龍 スカーレッド・ノヴァ」
その力はこれからの俺の道を貫くために貸してもらうさ
レミリア達と協力して進むためにな
『盛り上がってる所を悪いですけどフランたちが呼んでいるので来てくれませんか』
俺とレッド・デーモンが話しているとアイドが俺を呼びに来た
何の用かは分からないけど呼んでいるなら行くか
俺はすぐそばの扉を開けて中に入る
「来たけどどうしたんだ?」
「あたしの狂気はどうなったのか気になってね」
ああ、それか
それだったらここに封印したお札が…!?
「これはどういう事だ!?狂気を封印したお札が紅く輝いてる?
しかもこの輝きは…」
「?極龍 スカーレッド・ノヴァと同じ輝き!」
何が起きているんだ!?お札の輝きが増していくだと!
「ねぇお姉さま、お兄さま
そのお札から大きな気配を感じるんだけど」
大きな気配?確かにするな
しかもこの気配は狂気を封印する前のフランと同じ!
「っく!」
手に持っていたお札が熱を放ち始め思わず俺はお札を離してしまう
するとお札は俺とレミリアとフランの間に飛んでいく
「これは一体何が起きてるの?」
「分からないな、だけど何かが起きることは間違いない」
お札がさらに紅く輝いていく
そしてお札から紅い光が放たれそれが人の形になっていく
そして…
「フラン?」「あたし?」
「違うよ、私はランカ・スカーレットだよ!」
お札から放たれた光はフランそっくりの姿になりランカ・スカーレットと俺たちの前で名乗る
「フランの狂気から生まれたもう1人のフラン、それが私だよ!
お姉さまにお兄さま、そしてフランこれからよろしくね!
後お兄さま、私はお兄さまの式でもあるから」
どうやら家族が増えたようです
とりあえずこの珍事態をどうしようか?
それからしばらく経ったが良い解決案も見つからずとりあえずスカーレット家の末っ子という事でフランの妹という形で収拾をつけた
そして時間は経っていき夜になった
そして宴会は始まる
「このお酒美味しいねぇ!」
「萃香(すいか)も呼ばれたの?」
「別に呼ばれてはいないさ
宴会あるところに私ありってね!」
とりあえず酒を飲みまくっている萃香が霊夢に突っ込まれていた
まあ、萃香なら酒の臭いにつられてくるだろうな
「御馳走なのかー!」『美味しそうなのかー!』
ルーミアとルーミアそっくりの黒いのが御馳走を見て涎を垂らしている
黒い方は精霊かな?
ルーミアは常闇の妖怪と言われてるしやっぱり「邪神アバター」の精霊かな?
「藍しゃま、これ美味しいですよ」
「橙、ありがとう」
橙が美味しいと言って藍姉さんの所に焼き肉を持って行ってた
それを笑顔で受け取る藍姉さん
「大ちゃん、これ美味しいよ」
「本当だ!美鈴(みすず)さんもどうぞ!」
「私は美鈴(メーリン)です!それと大ちゃんありがとう!」
チルノに進められて食べる大ちゃんとその大ちゃんに勧められて食べる美鈴
仲良いなあの三人組
『あたしも食べるわよ!』
『食べ過ぎないように気を付けてください』
『僕もたくさん食べるよ!』
『俺もだ』
『あなた達もですか!』
シャイニーとアイドたちはいっしょに喋ったり食べたりしてるな
他にも何人も来てるな、結構呼んだなこりゃ
「それにしても珍しいぜ
レミリア達が自分から宴会を開くなんてな」
「ああ魔理沙、それには訳が有ってな」
魔理沙が如何して宴会を開いたのか疑問に思ってるようだから俺が近づいていき話しかける
すると魔理沙はこちらを向いてくる
「理由?どんな理由があるんだぜ」
「すぐに分かるよ」
俺はそう言うととあるドアの方を向いた
そしてそのドアからレミリアとフラン、そして…
「「「「「「「「「「!?フランが2人いる!?」」」」」」」」」」
そうランカが出てきた
それに対して集まっているメンバーが吃驚しソニックブームを引き起こす
「違うよ、私はランカ・スカーレット!
フランの狂気から生まれたもう1人のフランだよ!これからよろしく!」
「「「「「「「「「「まるで意味が分からんぞ!分かるように説明しろ!」」」」」」」」」」
皆息があってるなあ…
「それはね、お兄さま説明よろしく!」
「知らん、俺の管轄外だ!」
急に振られても困る!
「よくは分からないけどいま総司の事お兄さまって言わなかったかしら?」
「ああ、私にもそう聞こえたぜ霊夢。どういう事なんだ?」
「それは私と総司が付き合う事になったからよ。勿論黒歌公認よ」
おい!いきなりそんな爆弾発言落としたら!!
ヤバい!耳を塞いで
「「「「「「「「「「なんだってええええええええええええ!!!」」」」」」」」」」
危なかったぜ、耳がソニックブームでやられるところだった
「二股ですか!?」
「そういう事になっちまうなあ……
本当に俺も父さんのこと言えなくなったなあ」
「これが龍道の血というものなのですね
二股が公認されるなんて……やっぱり幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!」
「おい早苗、違うぞそれは
幻想郷より外の世界の方が常識に囚われてはいけないぞ」
「どういう事ですか総司さん」
「俺は外の世界で12股位の奴を見た事が有る、全員公認の」
「!?」
早苗の顔が驚きで物凄いことになってる
「まあそんな事よりランカについて説明しようか
ランカ自身が言った通りランカはフランの狂気から生まれた
俺と黒歌とレミリアでいろいろあって狂気を封印した後に狂気を封印したお札が光ってああなった」
「「「「「「「「「「どこが管轄外だ!」」」」」」」」」」
「詳しいことは知らないから管轄外と言ったんだ」
「そうね、まあランカがなんだとしても新たにスカーレット家に加わったことには変わりないわ
それを紹介するためにこの宴会を開いたのよ」
そのレミリアの言葉に納得した一同はまた食ったり喋ったりし始めた
それから時間は経って行った
宴会の途中でデュエルが何度か行われたりしたりもして時間は経って行った
そして宴会も終わり皆が帰った後
「で、レミリアはどうするんだ?
とりあえず俺の基本活動拠点は外の世界だが」
「たまに私も紫に頼んで外に行かせてもらうわよ」
「じゃああたしもそうしようかな」
「私はお兄さまの式でもあるので読んでくれでば行くよ!」
「じゃあそれでいっか」
とこんな感じで話して行った
その日俺は紅魔館で寝ていろいろと大変な事になった
どんな事になったかは想像にお任せする
Sideout
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第2章完結 次章は第3章 戦闘校舎のフェニックス |
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