リリカルなのは 〜勇気の魔導師と電子の獣〜
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 温泉旅行から戻ってきた後、暫く太一はどうしようか悩んでいた

 

 「(なのはちゃんに俺が同じ魔導師だと言うことを話した方がいいのかな〜)」

 

 温泉旅行でなのはが魔導師だと知った太一は教えるべきか教えないべきかで悩んでいた

 

 「・・・・・それにデジモンのことも教えた方がいいんだろうし」

 

 横になった状態でジュエルシードを上に投げキャッチして遊んでいると、ジュエルシードが輝きだした

 

 「何だ!?」

 

 『マスター、街の方でジュエルシードが発動したみたいです』

 

 「解った・・・・(アストレアが感知する前に少し輝いた。・・・・まさか、共鳴したのか?)まぁいい、アグモン行くぞ」

 

 「うん」

 

 アグモンをアークに納め太一は町に向かった

 

 

 

 

 

 「・・・・なんだこれは?」

 

 街に着くと、ドーム状のものが町の一部を覆っていた

 

 『マスター、これは結界です。その空間の中では魔力を持った者だけが入ることができます』

 

 「ふ〜〜ん、取りあえず入るか」

 

 太一が結界内に入ると金と桜色の閃光が空中でぶつかっており、地上では巨大な狼と蒼い龍が戦っていた

 

 「派手にやってるな〜」

 

 俺はBJだけを纏い、近くのビルに飛びあがり

 

 「リアライズ、アグモン」

 

 アークからアグモンを出すとアグモンは二体のデジモンのデータを読み取った

 

 「ガルルモンX、成熟期、獣型、ワクチン種、必殺技はフォックスファイヤー。ブイドラモン、成熟期、幻竜型、ワクチン種、必殺技はブイブレスアロー。ブイドラモンは恐らくフェイトのブイモンが進化した奴だな。っと言うことはガルルモンXはなのはちゃんのパートナーデジモンか」

 

 太一はアークをしまい、2人の戦いを見た

 

「見た感じ・・・なのはちゃんのスタイルは遠距離か・・・・・フェイトのスタイルオールランドだけど高機動型だな」

 

 『マスターは違いますね』

 

 「俺は近〜中距離タイプだからな」

 

 太一は二人の戦いをのんびり見ていた。すると、フェイトが動きを止めて違う場所に向かった。行先が解ったなのはも慌てフェイトを追った

 

 「何処に向かってんだ?」

 

 二人の行きつく先に視線を向けると、そこにはジュエルシードが有った

 

 「あれをほっといて戦ってたのか?・・・・それとも、あれをかけて戦ってたのか?」

 

 そして、二人のデバイスが同時にジュエルシードに触れて瞬間、ジュエルシードから膨大な魔力が放出された

 

 「やばい、アグモン俺の後ろにアストレア!」

 

 『protection』

 

 咄嗟に防御魔法を使い、太一とアグモンは衝撃に耐えた

 

 『マスター、このままだとまずいです』

 

 「解ってる!」

 

 ジュエルシードのところに行こうとした瞬間。アークがなった

 

 「この電子音は・・・まさか、ゲートが開いたのか!?」

 

 すると、ジュエルシードの近くに巨大な赤いクワガタが出現した

 

 「よりによってクワガーモンかよ」

 

 太一が舌打ちをすると、クワガーモンは目の前にあったジュエルシードを食べてしまった

 

 「「「ジュエルシードを食べた!?」」」

 

 離れた場所で見ていたなのは、フェイトもクワガーモンの行動に驚いていた

 

 すると、クワガーモンの体が光りだし違う姿に変わった

 

 「進化したのか!?」

 

 「まずいよ太一。あれは完全体だよ」

 

 「アグモン、掴まれ!」

 

 「うん」

 アグモンの腕をつかんだ太一は飛びあがり、フェイトとなのはの所に向かった

 

 

 「フォックスファイヤー!!」

 

 「ブイブレスアロー!!」

 

 ガルルモンXとブイドラモンはボロボロのなのはとフェイトを守るために共闘して戦っていたが

 

 「キシャァーーー!!」

 

 「「うわぁああああっ」」

 

 全く歯が立たないでいた

 

 「ガルルモン君!?」

 

 「ブイドラモン!?」

 

 進化したクワガーモンは二体を吹き飛ばし、近くにいるフェイトの所に向かおうとした

 

 「フェイト」

 

 ブイドラモンは立ち上がりフェイトを守ろうとしたが、すぐに膝をついてしまった

 

 「フェイト――」

 

 アルフがフェイトの助けに行こうとしたが、距離が開きすぎていた

 

 クワガーモンが近づきその牙でフェイトに襲いかかろうとしたとき

 

 「ドラモンブレイカー!!」

 

 上空から太一が落下の勢いをプラスした斬撃をクワガーモンに当てた

 

 「キシャアァァァーー」

 

 クワガーモンは怯み、後ろに下がった

 

 「ぎりぎり間に合ったな」

 

 「太一スピード出しすぎ」

 

 アグモンは両手で口を押えていた

 

 「悪い悪い。それより行けるよな、アグモン?」

 

 「うっぷ、うん」

 

 アグモンは太一の前に出た

 

 「なら・・・進化だ!!」

 

 太一の胸元に太陽を模した絵が出現した

 

 「アグモンX進化・・・・」

 

 アグモンはグレイモンに姿を変え、さらにその姿が変わった。背中から4対の水色の羽が現れ、左腕が機械の腕に変わり、胸部、頭部も機械化した

 

 「メタルグレイモンX!!」

 

 「メタルグレイモン、ギガデストロイヤーは使うなよ。あれは威力が高すぎるからな」

 

 「了解」

 

 メタルグレイモンはオオクワモンとの対決を始めた

 

 

 

 「大丈夫かフェイト?」

 

 太一はフェイトに近づき、安否を聞いた

 

 「う、うん。助けてくれてありがとう」

 

 「気にすんな」

 

 太一はフェイトを立ち上がらせると、戦っているメタルグレイモンの方を見た

 

 「メタルスラッシュ!!」

 

 メタルグレイモンは左腕でオオクワモンに攻撃した。キバで防いだがあまりの威力にキバに一本が折れてしまった

 

 「キシャアアーーー」

 

 「これで終わりだ!トライデントアームVer.9.9」

 

 メタルグレイモンは左腕でオオクワモンを叩き斬った。オオクワモンは倒され、デジタマと取り込んだジュエルシードがその場に残った。ジュエルシードの魔力放出は止まっていたに見えたが。地面に落ちた瞬間、放出が再び始まった

 

 「・・・・・・」

 

 フェイトはBDを待機状態に戻すと、クラウチングスタートの構えを取った

 

 「フェイト?」

 

 フェイトの行動に驚いていると。フェイトは勢いよく駆け出し、素手でジュエルシードを掴んだ

 

 「止まれ、止まれ、止まれ!!」

 

 フェイトは両手でジュエルシードをがっちりと握りしめ、魔力の放出を抑えようとしていた。だが、無理があったのか手から血が噴き出た。苦痛な表情をした瞬間、フェイトの手が強制的にジュエルシードから引きはがされた

 

 「ったく、無茶するなお前は」

 

 「た、太一」

 

 「下がってろ、俺がやる」

 

 「で、でも」

 

 「いいからどけ」

 

 太一はフェイトをどかすと、両手でジュエルシードを握りしめた

 

 「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ」

 

 太一はフェイトがやっていたのと同じように魔力の放出を抑え込もうとした

 

 「ならこれでどうだ!!」

 

 太一はジュエルシードを離し、魔力球を形成しそれを、

 

 「ガイアフォースZERO!!」

 

 ジュエルシードに叩き付け、強引に魔力の放出を抑え込んだ

 

 「はぁ、はぁ、はぁ」

 

 太一はジュエルシードを掴んだ

 

 「何とか抑え込めたか」

 

 そして、フェイトの方に振り向き、歩いてきたけど力が入らなくなったのか倒れ込んでしまった。フェイトは慌てて受け止めようとしたけど、間に合わず

 

 「おわぁ」

 

 「きゃぁ」

 

 倒れ込んでしまった。その時

 

 「「んんっ!!??」」

 

 フェイトと太一の唇が重なった

 

「わ、悪い」

 

 太一は急いでフェイトから離れた

 

 「・・・・///」

 

 フェイトは顔を紅くして唇に触れていた

 

 「「・・・・・・」」

 

 2人の間に沈黙が流れた

 

 「あ〜〜〜、何だこれをやるよ」

 

 太一はフェイトにさっき抑え込んだジュエルシードを渡した

 

 「さっきの詫びだ」

 

 「あ、ありがとう」

 

 フェイトの顔はいまだに紅かった。すると遠くからフェイトの使い魔が来てフェイトを連れてここから立ち去った

 

 余談だが、この時のフェイトは使い魔に話しかけられても上の空だったらしい

 

 フェイトと別れた太一はなのはに話しかけ、魔導師のだったこと、デジモンのことを話した。そして、協力してジュエルシードを回収することとなった。こちらも余談だが、アグモンにフェイトとのキスを見られ、太一はしばらくの間アグモンにからかわれた

 

説明
第8話
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タグ
リリカルなのは デジモン テイルズの技 

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