魔法少女リリカルと恋姫な物語 〜少年の数奇な運命〜 第25話 お話しましょ♪
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―――神那宅―――

 

「ただいま〜」

『おじゃましま〜す』

「おかえり。二人もよく来たね」

「お使いありがとう神那。二人もいらっしゃい。リンディさん、お待たせしました」

「いえいえ、お気遣いなく♪」

「ユーノくんも先来てたんだ」

「うん、ほんとはどうしようか考えてたんだけど、街中でたまたま帰ってる途中だった柳さんに出会ったんだ」

「うむ。この周辺にフェレットを飼ってるお宅は聞いたことがなかったから、もしやと思って念話で話しかけてみたのだ」

 

 へ〜、そういうことだったのか。それはそれとして、そろそろ話し合いを始めるのかな?

 

「そろそろよろしいでしょうか?」

「ああ、すいません。どうぞ」

「神那達もこっちにいらっしゃい」

『はい』

 

 母さんは先ほど渡したケーキとシュークリームをそれぞれ、リンディさんとクロノ君、そして自分たちの前に用意した。

 

「それでは・・・まず、あのロストロギアを発掘したのはどなた?」

「あ、それは僕です」

「あの・・・ロストロギアってなんですか?」

「それは・・ん〜、なんて言ったらいいのかしら。次元空間の中にはいくつも世界があるの。そして、ある世界で進化しすぎた技術や科学。そういったものが自分たちの世界を壊してしまったという例がいくつもあるの。そして崩壊した後でも残ってしまった遺産。そういったものを総称してロストロギアというのよ」

「・・なんとなく分かりました」

「簡単に言ったらオーパーツみたいな物だよ。現代の科学で解析できない物ってこと」

「そういう見方でもいいと思うわよ?後は人の手に余るものと捉えてもいいわね」

「そう言われたら分かる気がします・・・」

「それじゃ話の続きといきましょうか」

 

 たぶんこんな物であってるはずだけど・・・。リンディさんもそれでいいと言ってくれたしいいよね。

 

「では・・・ユーノが発掘したロストロギア、ジュエルシードだがなぜそれが地球に?」

「それは私も聞きたいところだな」

「・・・僕が手配していた次元航行船が事故で爆発したんです」

「それで地球に降り注いだというわけか」

「それじゃ、地球に落ちたのは偶然ってこと?」

「そうなるわね。私たちがジュエルシードを観測できたのは、たまたまよ」

「あらあら、たまたまで来たんですか?」

「ええ、そうよ。でも、あなたも元管理局員ならなぜ回収に行かなかったのかしら?雪乃」

 

 そういや昨日上官だったって言ってたな・・・。でもなんでそんなことを聞くんだろう?

 

「あら、そんなことしたら口実が出来るじゃない」

「何の口実かしら?」

「管理局に再就職するためのよ」

「・・・」

 

 なるほど、元管理局員とはいえ、今は一般人である母さんにそういったことを聞くのにはそういう意味があったのか。

 

「私たち夫婦は、良くも悪くも管理局の色々な部分を見てきている。ここで話をしようというなら、それ相応の態度で話をしてほしい」

「・・そうですね。柳さんは夫の元で働いてはいたけれど、元々裏にいたんでしたね」

「昔の話です。・・・逸れてしまいましたので話を戻しましょう」

「それでは・・・ユーノ君はなぜ自分で集めようと?」

「事故とはいえ、ジュエルシードを発掘したのは僕です。その責任は僕にあると思いましたから、なんとしてでも集めないといけないと思いました」

「なるほど。その気持ちは分からなくもない、しかしそれがどれだけ危険な物か分かっていたのか?」

「分かっていました。でも、それでも無関係の人を巻き込みたくはなかった・・・!」

「けど結局は現地の人を巻き込んでしまった」

 

 それは確かにそうかもしれないけど・・・。

 

「でも、私は・・・!」

「ストップ。なのはちゃん、地球に落ちた時点で現地人は巻き込まれる運命だったんだ。そして今回はたまたまなのはちゃんに魔法の素質があった。もし、アリサやすずかちゃんに魔法の素質があったら二人が巻き込まれた可能性があったということだよ」

「そういうことだ。問題はどうして事故が起こったかだ」

「それについては分かりません・・・。あの時管理局に輸送船の手配を頼んではいたんですけど・・・」

「?なぜ管理局に頼んでおいて自分の手配したやつで運んだんだ?」

「・・・拒否されたのね?」

「な!?そんなバカな!」

 

 ああ、そういうこと。管理局に断られたから、自分で手配するしかなかったのか。

 

「管理局もいい加減だねぇ」

「止めなさいアルフ。・・・確かジュエルシードが地球に落ちたのはおよそ2〜3週間前だったわね?」

「えと・・そうですけど」

「おかしいわね・・・その時期は昔のままなら特に忙しいこともないはずだけれど?」

「ええそうよね。10年もあれば変わるけれど、次元船の手配くらいは出来る時間あるはずよ」

「エイミィ、確認を取っておいて頂戴」

【了解】

 

 おっと。ちゃっかり記録みたいな事してたのね。父さんに聞いてはいたけど、結構黒いね・・・。

 

「次元船のことは後ほど知らせてもらうとして・・・ユーノ君は責任を感じてジュエルシードを集めていた。では神那君は?」

「フェイトたちの手伝いです」

「・・・そちらの人たちね。一応お名前を伺っても?」

「ええいいわよ。私はプレシア・テスタロッサよ。フェイトの母親でもあるわ」

「フェイト・テスタロッサです・・・」

「アルフだ」

「それではプレシアさん、あなたはなぜジュエルシードを?」

 

 きた・・・ここをどう答えるかによって三人の命運は分かれる。どう答えるつもりなんだろう?

 

「そうね。隠し事はしたくないからはっきり言うわ。娘を生き返らせるためよ」

「?フェイトは娘ではないのか?」

「言い方が悪かったわね。フェイトとは和解して親子になったのよ。私がお腹を痛めて生んだのはアリシアただ一人よ」

「どういうこと?」

「それは・・・」

 

 プレシアさんはリンディさんとクロノ君にヒュードラの実験事故から今に至るまでのことを話した。

 

「そうでしたか・・・。ヒュードラの実験事故は私たちも以前見かけたことがあります。あれはあなたが担当していて、なおかつ安全管理下の元、行われたのでは?」

「ええ、そのはずだった。でも実際は違った。私の実験が上手くいくことをよく思わない者もいたの。おそらく本局の人間だと思うけど、そいつがなにかしたのだろうけど、その人物は実験が終了後行方をくらましたらしいわ」

「その人物の名前は覚えていないのか?」

「残念ながらね」

「その件については後で調べておきます。話を戻しますが、結局は自分の欲望のためにジュエルシードを集めていたのですね?」

「それは最初だけ。3〜4個くらい集めたところで雪乃に説得されたのよ。だから今はこの地球にこれ以上迷惑がかからないように、彼らの手伝いをさせているのよ」

「では今はもう個人的な理由でジュエルシードを集めることは無いと?」

「ええ」

 

 クロノ君はまだ納得いかない様な顔をしてるね。そしてここで一度休憩を入れるようだ。まだまだお話は続きそうだね。

説明
こんばんは〜。最近物忘れが激しくてですね、昨日投稿するときに、アレを報告しとかなきゃと思って、次の日にやろうとしてもそのときには忘れてるんですよね〜。・・・一体何を報告しなきゃいけなかったんだろう・・・。
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