IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者?
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episode29 理解

 

 

 

 

それから二日後・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「はぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ラウラはプラズマ手刀を振るうが、隼人は左手に持っていたバスターソードで受け止めた。

 

場所はIS学園の第三アリーナで、ラウラは隼人より実戦特訓を受けていた。

 

 

 

ラウラはスペアパーツで修復されたシュヴァレツェア・レーゲンを操り、隼人はバンシィではなく、別の機体を操っていた。

 

全身装甲のISで、バンシィとは異なり白をメインに、各所に青が施されたカラーリングで、頭部は鋭利なイメージで、額にはV型アンテナがあり、グリーンのツインアイを持ち、胴体には円形のレンズがあり、背中にはコーン型の突起物があり、そこに青のバインダーを二基搭載しており、両腕には青いパーツに円形のレンズがあり、二本の白い棒が取り付けられており、指の形状は従来のISのようにとがった形状であり、足の形状はバンシィと比べるとスラリとしたイメージで、白いパーツに黒のラインが入っていた。

 

 

                アイズ

隼人の実質二機目のIS・・・『1、5ガンダム』である。

 

 

 

そして隼人はラウラを押し返すと、ラウラはレールカノンを向けると弾丸を放った。

 

しかし隼人はバスターソードを振るって弾丸を切り裂くと、脇の間から背中のバインダー先端を前に向けると、ビームを放った。

 

「くっ!」

 

ラウラはとっさに横に飛んでビームをかわすと、一気にその場から飛び出してプラズマ手刀を突き出す。

 

隼人は少し体を逸らしてかわすが、ラウラは次々とプラズマ手刀を振るっていくが、隼人はバスターソードですべて受け止めていく。

 

ちなみに右腕は使えないので、左腕だけで戦うハンデを負っている。しかしそれでもラウラの攻撃を的確に受け流していく。

 

「でぇぇぇぇい!」

 

そしてラウラが勢いよくプラズマ手刀を突き出すが、隼人は身体をずらしてかわした。

 

「踏み込みが甘い」

 

そしてその場で回し蹴りを入れた。

 

「ぐっ・・!」

 

ラウラは腹部を蹴られて衝撃で息が一瞬詰まり、そのまま後ろに吹き飛ばされる。

 

「・・・・・・」

 

そして隼人はバスターソードにカートリッジを二発リロードをすると、刃にエネルギーを纏わせた。

 

「行け!」

 

そして勢いよくバスターソードを振るい、光波を放った。

 

「っ!」

 

ラウラはとっさに体勢を立て直すと、光波をかわして、レールカノンを構える。

 

 

 

「言った筈だぞラウラ・・・。避けても油断をするなと」

 

「っ!」

 

ラウラはハッと気づき、とっさに後ろを向くが、既に目の前まで光波が迫って来ていた。

 

「しまった!?」

 

そして光波がラウラを直撃して、爆発を起こした。

 

「ぐぅっ・・・!」

 

ラウラは吹き飛ばされるも何とか体勢を立て直すが、その間に隼人は空薬莢を二つ排出すると、カートリッジをリロードして、刀身を縦に展開して前に伸ばすと、エネルギーを充填した。

 

 

そして隼人はトリガーを引くと、刀身先端から充填されたエネルギー弾が発射された。

 

「っ!」

 

そしてエネルギー弾はラウラに直撃して爆発を起こし、そのままアリーナの壁に叩きつけられた。

 

「ぐぅぅ・・・」

 

ラウラはそのまま壁を伝って滑るように地面に座り込み、うなだれる。その瞬間にレーゲンのシールドエネルギーが尽きた・・・・

 

 

 

 

隼人は空薬莢を排出すると、伸ばしていた刀身上部表面を展開して排熱すると、展開した箇所を閉じるとそのまま肩にバスターソードを預けてラウラに近づく。

 

「さ、さすがですね・・・・師匠は新しいISだから慣れないところもあり、左腕だけで戦うハンデを負っていますが、それでもまだ師匠の足元にも及びません」

 

「そうだな・・・。だが、以前より動きに無駄が無くなっているが、言った事を忘れるようじゃ、この先勝てないぞ」

 

「・・は、はい・・。肝に銘じます」

 

そうして二人はISを解除した。

 

 

 

 

 

 

「今日の特訓はこれで終了だ」

 

「え・・?でも午前中で終わるのですか?」

 

ちなみに今日は日曜日なので学園での貴重な休日である。

 

「せっかくの休みだ。ここ二日みっちりと厳しい特訓をしてきたから、疲れが溜まっているだろ」

 

「い、いえ。私はまだ疲れなど・・・」

 

「それでもだ。まぁ、自主的にやるのは構わんがな。どうするかはお前次第だ」

 

「・・・・・・」

 

「返事はどうした」

 

「は、はい!師匠!」

 

ラウラは慌てて返事をした。

 

「・・・そんじゃぁ昼飯でも食いに行くか」

 

そうして二人はアリーナを出た・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして隼人とラウラは昼飯を食べ終えて、ラウラは再びアリーナに戻り、隼人はとある場所に向かった・・・・

 

 

 

(それで、どうでしたか?1、5ガンダムの使い心地は?)

 

(文句は無い。俺の言った通りに調整が施されているから、動きに支障はない)

 

とある場所に向かう間に隼人は神に1、5ガンダムを使用した感想を言った。

 

(そうですか・・・・。気に入ってもらえてよかったです)

 

(それで、三機目はどうなんだ?)

 

(はい。製作には取り掛かっているのですが・・・・仕事の関係もあって、完成までは結構時間が掛かります)

 

(そうか・・・。まぁ、気長に待っているさ)

 

(なるべく早めに完成させますので・・・では、これで・・・)

 

 

 

 

 

 

そうして隼人は第二格納庫に到着した。

 

 

 

 

 

「待たせたな。簪」

 

「ううん。そんなに待ってない」

 

そこで簪と合流した。既に簪は打鉄弐式を展開して、投影モニターを出していた。

 

「ところで、しばらく付いていられなかったが、弐式はどうなったんだ?」

 

「うん・・・。無理した所は・・・何とか修復し終えた・・・。けど・・それを重点的にしたから・・・武装が全然・・・・」

 

「そうか・・・」

 

そして隼人は簪の隣に立つと、モニターを見る。

 

「だが、荷電粒子砲は一応完成はしているな・・・・残りはミサイルか」

 

「うん・・・。ミサイルは非固定ユニットの部分しか完成してない・・・・残りの脚部と背部のミサイルが残っている・・・」

 

「そうか。だけど、俺が居なくてもここまで完成させたんだな」

 

「・・・・隼人が教えてくれたから・・・ここまでできた・・」

 

「・・・・・」

 

 

 

「それで、俺はどうすればいい」

 

「・・・私は・・・武装を完成させるから・・・・隼人は・・・最終確認を・・・」

 

「分かった。訂正点があったら直しておくぞ」

 

「うん」

 

 

そうして二人は作業に入った・・・・・

 

 

 

 

 

(・・・凄いな、簪は・・・。俺の教えたことをすべて理解して、ここまで反映させたのか・・・)

 

隼人はモニターに映る弐式の回路図面を見て、ほとんどミスが無いことに少し驚く。

 

(・・・武器への伝達回路もほぼ完璧になっているな・・・これなら完成にそれほど時間は有さないな)

 

 

 

 

「・・なぁ、簪」

 

「何・・?」

 

隼人は回路の確認をしながら、簪に聞いた。

 

「・・・悪い思いをさせてしまうかもしれないが・・・楯無さんとは・・・どうなったんだ?」

 

「・・・・・・」

 

すると、簪の手が止まる。

 

「・・・いや、余計なことだったか」

 

隼人は再び作業に取り掛かる・・・・・

 

 

 

 

「・・・そこそこ・・・話すよ・・・」

 

「え・・?」

 

意外な答えに隼人は一瞬唖然とする。

 

「・・・色々と・・・あの人から聞いた」

 

「・・・・・・」

 

「・・・私・・・あの人・・・ううん・・・・お姉ちゃんに・・・つらい思いをさせていたことも・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

「・・・私・・・ただ逃げていただけだった・・・お姉ちゃんの言葉に耳を貸さなかった・・・」

 

「・・簪」

 

「・・・だから・・隼人」

 

「なんだ?」

 

「・・今度・・・お姉ちゃんと話すんだけど・・・その時に・・・・立ち会ってくれる?」

 

「・・・・?」

 

「・・・その時に・・・仲直り・・・・しようと思うの・・・だから、隼人には立ち会って欲しいの」

 

「・・なんで俺なんだ?」

 

「・・・・隼人は・・・私たちを仲直りさせようとしてくれた・・・。だから、見て欲しいの」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

「・・分かった。お前がそう言うのであればな」

 

「・・ありがとう」

 

 

 

「さてと、回路のチェックは終わった。特に問題は無かった」

 

「そう・・・・。じゃぁ、後は私で終わらせるから・・・・」

 

「分かった。完成を祈っているぞ」

 

「うん」

 

そうして隼人はその場を後にした・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・ん?」

 

そして広場を歩いていると、鈴を見つけた。

 

鈴も隼人を見つけると、ぷい、とそっぽを向く。

 

「・・・・・」

 

隼人は頭を掻き、鈴の隣に立つ。

 

「何よ・・裏切り者」

 

「まだそんなことを言うのかよ」

 

鈴のブスっとした態度に呆れた。

 

「あのなぁ・・・俺だって、あの時は困ったんだぞ」

 

「・・・だから」

 

「ん?」

 

「だから・・義妹ならいいってわけね!あたしじゃ嫌なんでしょ!」」

 

「誰もそこまで言ってないだろ。それにな、お前もあんな場面になってみろ。同じことが言えるのかよ」

 

「そ、それは・・・」

 

 

 

 

「・・・・・・・」

 

「あぁもう!確かに言えないわよ!だからって何でシャルロットの言うことを真に受けているのよ!」

 

「真に受けてねぇよ!あの時はあの方が手っ取り早かったから言ったんだよ!」

 

「やっぱり義妹のほうがいいんでしょうが!」

 

「誰もそこまで言ってないだろ!二回も言わせるな!」

 

「あんたが言わせてんでしょうが!」

 

ぐぬぬと二人は睨み合う・・・・・

 

 

 

 

「・・・・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

 

 

 

 

「・・・・ぷっ!」

 

すると鈴が吹き出した。

 

「相変わらず頑固ねぇ隼人は・・・」

 

「・・お前もな」

 

「・・けど、本当にショックは受けたわよあれは。まぁ、隼人の気持ちは分からんでもないけどさ」

 

「・・・・・・」

 

「・・・まぁでも、許してあげない事は無いわよ」

 

「・・どっちだよ」

 

「・・・あぁもう分かったわよ!許してあげる!」

 

「そりゃどうも」

 

そして隼人は鼻で笑う。

 

 

 

「それよりさぁ・・・・右腕は大丈夫なの?」

 

「あぁ。ひびが入っているぐらいだ。動かすと少し痛いが、問題は大きくない。まぁ、ISの展開は控えろって言われているがな」

 

「ふーん・・・・・・でもさぁ――――」

 

と、鈴は隼人をジト目で見る。

 

「・・最近妙にラウラと仲がいいわね・・どうしてかしら?」

 

 

「な、何だよ・・・」

 

「そんでもって師匠って呼ばれているようだけど・・・何があったわけ?」

 

「・・・俺にもよく分からん。突発的なことだったから、、よく覚えてない」

 

「・・あっそ」

 

そして鈴はなぜか機嫌損ねて、その場を去った・・・・

 

 

 

 

「・・なんだあいつ・・・」

 

隼人は首をかしげてから、寮に戻って行った・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!

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バンシィ ガンダム インフィニット・ストラトス IS 

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