とある忘れられた召喚術師
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《暗部「コード」》

 

〜マンション前〜

 

「うっわ、本物を見るとすげーな。

百聞は一見にしかずと言うか、科学も凄いんだな」

 

アレイスターが用意した住居は第七区にあるマンション。

用意されたマンションは一般の学生達が多く住む一般的なマンションである。

 

取り合えず部屋に入ってみることにした。

 

「なにこれ?シンプルというよりは、何にもないだけじゃん」

 

部屋に入ってみるとそこには、机とベット、本棚にキッチン(シンクにコンロ、冷蔵庫付き)と置き電話、トイレにユニットバスといった、必要最低限のものがあった。

 

幸い、来る途中で銀行に立ち寄りお金を20万ほど下ろしてきたので、家具や家電は明日以降に買うことは出来る。

まず食糧を調達するのが一番だと思い、近くにあったスーパーに行こうと、財布を取り靴を履こうとしたとき、急に電話が鳴った。

こちらの世界に知り合いもいるわけがなく、ましてや引っ越してきて自分の家の番号も知らないのに電話が掛かってくるのはおかしい。

間違い電話だと思い、電話に出てみると。

 

「どういだい、新しい住まいは?」

「何でテメェが俺の家の番号知っているんだおい」

 

電話の相手はアレイスターであった。

 

「君に伝えたいことがあってね」

「質問に答えろよ、そしてさっき言えよ、で内容は?」

「君が去っていったのが早かったものでね。

内容はここで話すようなものではない、先程のビルに来てくれ。

君の存在をまだ知られたくない、注意して来てくれ。それでは」

 

そう言ってアレイスターは一方的に電話を切った。

 

「おい!あー切れやがった、てかあいつどうやって電話してんだ?

水中で逆さまって・・・考えたら負けだよなこういうのは」

 

深くは考えずに、さっさと出掛けることにした。

 

〜窓のないビル〜

 

「おや?案外早かったではないか」

「こんな迷路作んなよ、壮大過ぎるアトラクションだったよ」

 

ビルの前でテレポを使い、ビルの中に入ったのはよかったのだが、通路が巨大な迷路になっており、散々迷ったあげく、テレポを使いまくってやっと此処まで来たのであった。

 

「一応防犯も兼ねているのでね」

「入り口がない時点で最強の防犯だけどな。

おい、こんな世間話をしに来た訳じゃないんだろ?用件は」

「では本題に入ろうか。

君は暗部というものがあるのは知っているね」

「お前が寄越した情報に入ってたな、スクールとかメンバーのことだろ?もしや暗部に入れってことか?」

「当たらずとも遠からずと言っておこう、君には私直属の暗部『コード』に入ってもらいたい。

なに、昔、君がやってたものと対して変わらない」

「!?」

 

(こいつはなにもんだ!?

恐らくこいつは朱雀で行われていた、クラスゼロの特別任務、『ミッションコード;クリムゾン』のことを言っているのだろう。

『クリムゾン』のことは朱雀の上層部の限られた数人しか知らないのに、こいつは知っている)

 

*クリムゾンとは、朱雀における裏の仕事であり、その仕事は、暗殺や要人の影からの警護、スパイ、仲間殺し、機密書の盗みなど、表の記録にも残ることがない仕事

 

(エース達もこれをやることになるだよな・・・正直あいつらにはやらせたくない・・

それより今だ、交渉は焦ったら敗けだ、あいつが何を知っていようと関係ない)

 

「マザーからと言っても信用されないだろうからね」

「こっちのメリットは?」

「銀行に寄ったはずだ、いくらか入れておいたがいつかは金がきれるだろう。

そこでだ、仕事の難度に応じて報酬を出す、欲しいものを希望するなら、できるだけ用意するようにしよう、どうだい?おいしい話だろう?」

 

こちらとしてはかなりおいしい話である。

 

「そちらとしてはいい手駒が入ったというところか」

「そういうことだ、説明は以上だが質問は?」

「俺の契約者たちは出してもいいか?あと殺しは?」

「どちらもいいが、殺しはなるべく最小限にしてくれ。

それでは最初の依頼だ、君が入る学校に上条当麻という少年がいる、彼の監視を頼む。危険が迫ったらさりげなく助けておいてくれ。

明日から君が行く学校で同じクラスにしておいた、家も二つとなりだ。上手くやりたまえ」

「監視というよりは護衛みたいだな、そいつにいったい何があるんだ?」

「見ていればわかるだろう。それでは報酬は?」

「取り合えず金を」

「わかった用意しよう」

「それじゃあ行くぞ」

 

その言葉を最後に会合は終了した。

 

〜ファミレス〜

 

「まったく、こんな時間になっちまった。

食いもんは明日だな」

 

外にでると既に外は暗くなっており、買い物を諦めファミレスで夕飯を取ることにした。

 

「うえ〜まっず」

 

(なんだ隣のやつ?ゲテモノ見てーなやつ食ってるし)

 

「なあ嬢ちゃん、こんな時間に一人なんて誘ってんのかぁ?」

「俺らと遊んでみない?変なことはしないからさ」

 

(この学園都市で犯罪まがいのことを仕出かそうって、いい度胸してんなあいつら。

しかし、あの女の子は騒いだり助けを求めたりしてねえな、実は能力者であのチンピラどもはボコボコにされて終わりって落ちかな?)

 

「なあいいじゃんいいじゃん」

「いい加減にしな「おい!やめろよ!」

 

少女がついにキレたのか、立ち上がり大声を出したとき、先程のゲテモノを食べていた少年が少女を庇うようにチンピラの前に立ち塞がった。

 

「ちょっとあんた誰よ」

「よう兄ちゃん、邪魔するとはいい度胸じゃねえか」

「ボコボコにされる覚悟あんのか!」

 

(あ、囲まれた)

 

「失礼しましたー!」

「ちょあんた手!」

「まてやーぜってー逃がすな!」

 

(逃げおった、さりげなく手を引いていったけど、余計じゃ・・・いいか関係ないし)

 

「お待たせいたしました、ナポリタンセットでございます」

「キタキタ・・・・・・・ウメーー!」

 

〜橋の近く〜

 

「案外ああゆう所でも旨いもんは旨いな」

 

ファミレスでの夕飯を堪能したあと、マンションの周りを散策ついでに散歩することにした。

 

(ここら辺はコンビニとか多いな、学生が多いからかな?)

 

そんなことを考えながら歩いていると、突如、轟音と共に目の前の橋に雷が落ちた。

何事かと走っていくと、ファミレスにいた少年と少女が向かい合っていた。

格好を見るに、恐らく少女が先程の雷を落とし、少年がそれを防ぐように右手を付きだしている。

 

「道路の真ん中でドンパチすんなよ・・・」

「お、おい助けてくれー」

「何?あんたも相手になるってんなら容赦はしないわよ」

「展開が早すぎやしないこれ」

 

呟いた瞬間、少年が涙目で此方に走ってきて背中に隠れた。

少女はイライラしているのか、あからさまに不機嫌そうな声で睨んできた。

 

「何で子供の喧嘩に付き合うはめに」

「誰が子供ですって!?いいわ、あんたも一緒にくたばりなさい!」

 

余計な一言みたいだった、馬鹿にされたと思ったのかぶちギレて指先から電撃を出してきた。

 

「沸点が低すぎるよ」

 

(ここで本をみられるのは不味い、けど後ろに人いるのに避けるものな。

防ぐしかないな)

 

「堅牢な壁よ、体現せよ『ウォール』」

 

電撃を防ぐ巨大な半透明の壁が目の前に表れ、電撃をはじく。

しかし電撃の威力も高く、『ウォール』にヒビが入り崩れていった。

 

「何で!このあたしの電撃をはじいた!?」

「こんなとこでボンボン電撃を放つなよ。

それじゃアデュー」

「お、おいせめて一緒に逃げさせてくれ」

「ちょっと待ちなさい!・・・逃げられた、なんなのあのウニ頭とハーフみたいなやつは・・・あーむしゃくしゃするーー!!」

 

〜自室〜

 

「はあはあ、余計なことに首突っ込むんじゃなかった。あの子でさえ『ウォール』を壊す威力の攻撃力だ、アレイスターの依頼も大変だこりゃ」

 

今日は色々と大変だった、とにかく疲れたし、さっさと寝ることにした。

 

〜翌日のとある高校〜

 

「皆さーん!本日はおめでたいことがあります。

なんと今日からクラスメイトが1人ふえるんですそれでは入ってきてくだしい」

 

今、教卓に椅子を遣ってやっと届いているどうみても頑張って12歳ぐらいにしか見えない。

 

「なーなー上やん、今の台詞、小萌先生かんだにゃー」

「噛んだな」

「そんな子萌先生も大好きやーーー」

「そこの馬鹿三人集!うっさい!」

「吹寄がキレたにゃー」

 

(こんななかに入ってやってけんのかな)

 

「はじめまして、トート・スフォルツァと申します。こんな時期に留学生としてですがよろしくお願いいたします」

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不定期更新のです

 

主人公の初名前だしです。

 

トート式のタロットと世界最古のタロット、ヴィスコンティ・スフォウツァ版の名前を掛け合わせてみました。

 

知っている神話や物語、神や精霊、宝具など意見、感想お待ちしております

説明
(茶;ω;)оΟ(テストに大会で書く暇がないよー)

テストが近くなると憂鬱になるのは私だけでしょうか?

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