IS学園にもう一人男を追加した 〜 28、29話 |
28話
獅苑SIDE
[カタカタカタカタ]
(・・・気まずいな)
今、俺は本音の部屋にこの前、渡しそびれた菓子を届けにきたのだが、ここには本音がいないようで代わりにここの同居人が俺を引き入れてくれたのだが、その同居人はずっと、PCに向かい合っている。
獅 「・・・」
? 「・・・」
獅 「・・・それ、ISか?」
? 「!?」
俺が?の横に立ちPCの画面を見ていたことに気づいて、?はこちらを振り向き、PCの画面を見えなくするように隠す。
? 「勝手に見ないで!」
獅 「悪い」
すぐに?から離れて、背を向ける。すると、俺が見てないことを確認して?はまたキーボードを打ち始める。
獅 「打鉄弐式、か・・・」
? 「!?」
一目見ただけだが、詳細を見てしまった。まぁ、それを口に出す必要はないのだが・・・
獅 「一人で作っているのか?」
? 「・・・そうです」
獅 「お前の同居人は整備科だろ? 手伝ってくれないのか?」
本音に限ってそれはないと思うが一応聞いてみる。
? 「私一人で作りたいんです・・・一人で作らなきゃ、意味がないんです・・・」
なにか事情がありそうだが、俺には関係ないと自問自答して?の方を向く。
獅 「じゃあ、さっきからこっちに気を張るのはよしてくれ。嫌ってるのか、俺を」
俺の事を空気としか感じていないような素振りを見せていたが、俺が室内に入ってからというものの、こっちを気にしてるようだった。
? 「あなたの事は嫌っていない、関係ないから。でも・・・」
獅 「でも?」
? 「姉さんに気に入られているから」
獅 「・・・?」
姉さん? 一夏なら、そこいらの女子達から所構わず気に入られているだろうが、俺の事を気に入ってる奴なんて殆どいないぞ?
獅 「姉さんが苦手なのか?」
俺に背を向けたままコクッと頷く。
獅 「・・・なるほど、つまり嫉妬か」
? 「・・・」
?は何も答えず、キーボードを打ち続ける。
獅 「姉妹なのに姉だけが才能を持って、自分には何もないとそう思ってるんだな」
また、コクッと頷く。俺は?に近づいて、頭を鷲掴みする。
獅 「ふざけるなよ・・・」
? [ビクッ]
俺の豹変に体をビクつかせ、蛇睨みにあったように指先1ミリも動かせない様子。
獅 「お前の姉がどういう人か知らんが、そうやって自分に壁を作るな」
言いたい事を簡潔に述べて、頭から手を離す。だが、?はまだ、恐怖が残っているのか動かない。
獅 「ま、本当に駄目な時は助けを求めるといい」
本音ならすぐに協力してくれるだろうし・・・
獅 「菓子は置いていく・・・」
そのまま、菓子を?が使っているPCの隣に置き、部屋を出ていこうとするが
獅 「そうだ。名前、なんて言うんだ?」
簪 「え! えと、簪、です」
獅 「簪だな。邪魔した」
ポカーンとしている簪をほっぽいて部屋を出る。
(・・・さすがにやりすぎたか)
廊下を歩きながら、さっきのやり取りを思い出す。自分としては軽い説教で済まそうと思ったんだが・・・
(上手くいかない・・・)
今、不器用な自分をブッ飛ばしたいと思った瞬間であった。
簪SIDE
本 「ただいま〜」
簪 「あ、本音」
私の同居人で幼馴染、さらには私の専属メイドをしている本音が袖を振り回しながら帰ってきた。
本 「お嬢様〜。それ、もしかして〜?」
PCの隣に置いてある菓子袋を指差す(指出てないけど)。
簪 「さっき、朝霧さんが持ってきてたよ」
本 「本当!!」
突然、目を輝かせ、その袋を開封する。
本 「お嬢様も食べてみなよ〜、ギリーのお菓子ってすっご〜くおいしいから〜」
腕を引っ張られ強制的にベットに座らされる。やっぱり、本音はちょっと苦手だ・・・
簪 「分かったから引っ張らないで。あと、お嬢様はやめて」
本 「うん〜? じゃあ、かんちゃん! 早く食べよ〜」
どっちもあまり好きじゃないんだけど・・・まぁ、言っても仕方ないか。
本 「んふふ〜、やっぱり、おいしいね〜」
簪 「そ、そうだね・・・」
あの怖い人がこんなにおいしいお菓子を作れるとはすぐには信じられず、本音に朝霧さんについて質問してみた。
簪 「本音。朝霧さんってどういう人なの?」
本 「ギリー? とってもいい人だよ〜」
あれ? そういえば、本音と朝霧さんって私がいない時に遊んでたんだよね。こんな簡単な言い方でいいの?
本 「だって〜、慣れてないんだもん〜。ん〜〜〜?」
そのまま考え始める本音。
簪 「じゃあ、朝霧さんのどこが好きになったの?」
本 「ふぇ!?」
驚いた本音の手元に掴んでいたお菓子が落ちる。
本 「か、かんちゃん! そういう事はNGだよ〜!」
顔を真っ赤にして腕でバツサインを出す。
(こんな本音を見たの始めてかも・・・)
そんな事を思いながらもお菓子が空になる。ほぼ本音の手によって・・・
本 「おいしかったでしょ〜?」
簪 「う、うん」
私はベットから降りて、イスに座り、PCのディスプレイを見る。
獅 『ま、本当に駄目な時は助けを求めるといい』
朝霧さんの言葉を思い出して、本音の方を向く。
本 「ん〜? どうしたの〜、かんちゃん?」
簪 「あ、あのね・・・」
口が篭る。だが、朝霧さんのあの言葉が私の背中を押してくれた。
簪 「て、手伝ってくれないかな・・・」
本 「え・・・?」
今まで手伝いを断り続けていたが、まさかの相手からの手伝いのお願いに驚きを隠せない本音。だが、その顔はすぐに喜びの顔に変わり、私に飛びつく。
本 「もちろんだよ! じゃあ、直ぐに完成させちゃ、おう〜!」
簪 「お、お〜」
両腕を上に上げた本音に習って、私は片腕を上げる。
(なんか、楽しくなってきたかも・・・これも朝霧さんのおかげかな?)
獅苑SIDE
獅 「クシュン・・・」
一 「はは、相変わらず可愛いクシャミ[ガツンッ]・いってぇーー! グーはないだろグーは!」
獅 「・・・チョキが良かったか?」
チョキの場合は目潰しだけど・・・
一 「グーがいいです・・・」
獅 「・・・よろしい」
29話
シャルロットSIDE
シ 「フッフ〜ン♪」
一 「何か良い事でもあったのかシャルロット?」
良い事も何も、待ちに待った一夏とお買い物。これを良い事と言って何と言うんだろう。
(そ、それに手を繋いで・・・)
一夏自身、迷子にならないようにと繋いでるみたいだけど、僕にとっては願ってもない状況である。
(こ、これって、デートみたいだよね・・・///)
一 「ん? 顔が赤いぞ、大丈夫か?」
シ 「う、うん! 大丈夫だよ!」
一 「そうか。ならいいんだが・・・あ、そうだ」
シ 「な、なに!?」
未だに顔の熱が逃げず、ちょっとした事に敏感になっている。
一 「いや、前さ『二人っきりの時は』シャルロットって呼んで、って言ってたけどさ。もう、みんなお前が女子って事に気づいてるわけだし、シャルロットって普通だよな・・・この際、別の呼び名でも考えるか、俺とシャルロットだけの?」
シ 「え! いいの!?」
それって、一夏直々にあだ名をつけてくれるって事だよね。なんか、ちょっと特別な存在って事だよね・・・
一 「ん〜・・・シャルなんてどうだ? 呼びやすいし、親(した)しみやすいし」
シ 「シャルか〜・・・うん! いいよ! すごくいいよ!」
一 「そ、そうか。それは良かった」
(シャル、シャルか〜・・・うふふっ)
投稿者SIDE
一夏達の後方。物陰に隠れ、二人の様子を伺っている人影が二つ。
セ 「なんか、盛り上がってますわね・・・」
鈴 「うん。盛り上がってるね」
物陰から頭半分を出して、目を輝かせ握っている手に力を込めるシャルロットと、その喜ぶ姿に自分も喜んでいる一夏を見ていて、心に嫉妬心が燃える乙女二人。
鈴 「手なんか繋いじゃって・・・」
セ 「その割りには一夏さんの反応が普通ですわね」
鈴 「どうせ『迷子にならないように』とでも思ってるんでしょ。やっぱり、一度殺さないと直らないんじゃない?」
獅 「それで直ったら、苦労はしない」
セ・鈴 「え・・・!?」
獅苑SIDE
セ・鈴 「し、獅苑(さん)!?」
突然の呼びかけに二人同時に首を180度回転させる。
ラ 「私もいるぞ」
本 「私も〜」
ラウラは俺の真横、本音は俺の首に手を回しぶら下がっている。
鈴 「あ、あんたたち、どうしてここに・・・?」
ラ 「水着を買いに来た」
獅 「そのラウラのお守り」
本 「そのそのギリーのお守り〜」
どっちかって言うと、俺が二人のお守りって感じがするけど・・・
セ 「そうなんですの・・・って、そうじゃありませんわ!」
突然、大声をあげ、ビシッと俺の方に指を指す。
セ 「獅苑さん! あなた、この前は手伝えないと言っておきながら、なんでラウラさんのお買い物を手伝っていらっしゃいますの!?」
鈴 「そ、そうよ! あたしの事は断ったくせに!」
公共の場でキレる女子二名。周囲の視線を気にせず、俺に向かって叫び続ける。
獅 「・・・はぁ、ちょっと耳貸せ」
本音を降ろし、ラウラと本音とはちょっと離れた場所に二人を集める。
獅 「良く考えろ。ラウラが一人で水着を買えるか?」
セ・鈴 [ジーーー]
ラ 「?」
しばらく、ラウラを凝視した二人の答えは・・・
鈴 「無理ね」
セ 「無理ですわね」
獅 「・・・だろ」
三人でうんうんと頷きあう。その様子を見ていたラウラと本音は
ラ 「何を話し合っているのだ、姉上達は?」
本 「さぁ〜?」
そういえば、忘れてた事があったな・・・
獅 「一夏の事はいいのか?」
セ・鈴 「あ・・・」
すぐにあたりを見渡す二人。だが、周りには一夏とシャルロットの姿はない
鈴 「あぁぁ! 一夏がいない!?」
セ 「し、獅苑さんがいけませんのよ!」
なぜか、セシリアの脳では俺のせいになっている。まぁ、いつもの事だが・・・
鈴 「そうよ! 責任取りなさいよ!」
鈴もセシリアに便乗する。でも、見失っても大丈夫だろ。
獅 「・・・一夏達は何しにここに来たんだ?」
鈴 「そりゃ、水着を買いに・・・!」
セ 「そうですわ! 水着売り場で待ち伏せしてたら・・・」
セ・鈴 「一夏に会える!」
鈴 「そうと決まれば!」
[ダダダダダダダッ]
嵐のごとく去っていく二人。
(こんな場所で走ったら、周りに迷惑だろう・・・)
獅 「・・・のんびり行くか」
本 「行こ行こ〜!」
ラ 「はい!」
一夏SIDE
一 「・・・え〜と、シャルさん?」
シ 「な、なに?」
いや、何って言われても・・・
一 「どうして、一緒に試着室にはいるんかな〜って?」
シ 「え、え〜と・・・ほ、ほら、水着って実際に着てみないとわかんないし、ね?」
ね?って言われてもねぇ・・・
シ 「だ、大丈夫! 時間はかからないから!」
そう言うなり、上着を脱ぎだすシャル。俺は咄嗟に後ろを向いて、見るのを避けるが、後ろから布が擦りあう音が俺の耳に妙に響く。
(なんだ? シャルは何がしたいんだ? 分からん、まったく分からん)
シャルロットSIDE
(う〜、いきなりこんな事しちゃったけど、どうしよ〜)
セシリアと鈴の尾行に気づいた僕は二人から逃れるために一夏を試着室に連れて来たのだが、なぜかこんな状況になってしまった。
(へ、変な子って思われてないよね・・・? で、でも、一夏って超弩級(ちょうどきゅう)の唐変木(とうへんぼく)だし・・・ああもうっ! やっちゃえ!)
リボンを解き、Yシャツのボタンを外し、下着も脱ぎ始める。一夏はずっと背を向けたまま動こうとはせず、僕は水着を着る。
シ 「もう、いいよ」
一 「お、おう・・・」
一夏の視線が僕の水着に向けられ、落ち着かない。
シ 「変、かな・・・?」
一夏の視線と沈黙に堪えれなくなり、不安になる。だが、一夏は慌てて手を振る。
一 「いや、そんな事ないぞ! すごくいいと思う!」
シ 「じゃあ、これにするねっ」
店員 「お客様? どうされました?」
一・シ 「え!?」
一夏が大きな声を出したため、店員が気にかけて声をかけてきた。すると、次は聞き覚えのある鬼の声が・・・
千 「今の声、もしや・・・」
[シャーーッ]
一・シ 「うわぁっ!」
真 「お、お、織斑君! デュノアさん!」
千 「何をしている。馬鹿者」
カーテンが開かれ、外にはさっき声をかけてきたであろう店員と、呆れ顔の織斑先生と、声が裏返ってしまった山田先生がいた。
【説教中】
真 「いいですか? クラスメイトって言ってもケジメはつけないといけません。試着室に男女二人で入るのは駄目です」
一・シ 「はい・・・」
床に正座させられ、生徒と同じ視線で説教する山田先生。
真 「分かってくれて嬉しいです! もうしないと誓えますね?」
一 「はい、それはまぁ・・・ところで、先生達はなぜここに・・・?」
正座から立ち上がった山田先生と共に俺とシャルも立ち上がり、教師がここにいる理由を尋ねる。
真 「私達も水着を買いに来たんですよ」
千 「それぐらい分かるだろ」
おっしゃるとおりで・・・
千 「それにしても・・・そろそろ出てきたらどうだ?」
一・シ・真 「?」
物陰の方を見つめる千冬姉に俺達は首をひねるが、その物陰から苦笑いしているセシリアと鈴が出てきた。
一 「な、なんで、セシリアと鈴がここに?」
鈴 「じょ、女子には男子に知られたくない買い物があんの!」
セ 「そ、そうですわ! まったく、一夏さんのデリカシーのなさには呆れてしまいますわね」
千 「・・・さっさと買い物を済まして退散するとしよう」
周りの視線が痛い中、千冬姉がため息交じりで言う。すると、山田先生が何かに閃いた様にワザとらしく慌てだす。
真 「あ! 私、まだ買うものが残ってましたからちょっと失礼しますね! あと、凰さんとオルコットさん、デュノアさんも来てください!」
シ 「え? ちょ・・・!」
鈴 「ど、どうして!?」
セ 「何ですの、いったい!?」
三人の手を引きながら山田先生はちらっと千冬姉の方にアイコンタクトで何かを伝えたようだ。
千 「まったく、余計な気をつかう・・・一夏」
一 「な、なんですか、織斑先生?」
久しぶりに下の名前で呼ばれ、ギクシャクした反応をとってしまった。その反応に千冬姉は苦笑する。
千 「今は名前でいい。私達はこの場ではただの姉弟だろ」
一 「わ、わかった。千冬姉・・・」
千 「よし。では、せっかくの姉弟水入らずだ。弟にでも水着を選んでもらうとするか」
千冬姉の笑顔は昔、一緒に住んでたときと変わらず、綺麗で美しかった。
獅苑SIDE (一夏達とは離れた場所)
獅 「で、これでいいのか?」
ク 『はい! 完璧です! さすがは隊長がお慕えする方です』
獅 「はあ・・・」
ラウラが所属する部隊の副隊長であるクラリッサ・ハルフォールに、ハルフォールの指示で選んだ水着の写真を送った。すると、電話の向こうでは大騒ぎ。時折『衛生兵〜! 衛生兵〜!』との声が響くあたり、ラウラが水着を着た姿を妄想でもしたのだろう。
獅 「そろそろ、切るぞ」
ク 『あ、待ってください。ご相談が・・・』
獅 「・・・なんだ?」
これでも本音が試着室で着替えてんだ。ちゃんと心の準備をしてから本音の水着姿を見たいのに・・・ちなみにラウラは隣の試着室でさっきの水着を着ているのだが、ラウラが先に試着室に入って未だに出ないという事は着るのを躊躇っているのだろう。けっこうフリフリの水着だし・・・
ク 『実はですね。その、隊長の学校生活をこちらに送ってもらいたいのです。もちろん! タダとは言いません! ちゃんと、それ相応のお礼はします! だからどうか!』
電話の向こう側でハルフォールと隊員達がが拝んでる姿が想像できる。
(・・・軍隊にも色んな人がいるんだな)
獅 「分かった。だが、毎日撮り続けるのは無理だ。そのかわり、礼はいらない」
全 『あ、ありがとうございます!!!』
隊員全員のお礼が俺の鼓膜を突き破るくらいの声が響き、俺は勝手に電話を切る。だぶん、向こうでは騒ぎすぎて電話を切ったことにすら気づいていないだろう。
本 「ギリー、電話終わった〜?」
カーテン隙間から頭だけをひょいっと出して聞いてくた。どうやら、俺が電話している間にも着替えは終わったようだ。
獅 「ああ。悪い、待たせたか?」
本 「ううん〜、今着替え終わったところだよ〜」
何とも分かりやすい気遣いだ。すると、本音が入っている試着室のカーテンが開かれる。
本 「ど、どうかな〜?」
本音の水着は飾り気のない白いビキニ。だが、以外と露出部分が多いく、胸元を強調したその水着は本音のように子供っぽさを感じも、さることながら大人の女っていう感じもある。
獅 「い、いいんじゃない? 似合ってるよ・・・」
本 「ほんと!? ありがとう!」
キャッキャッと喜ぶ本音。
獅 「お、おい、あんまり騒ぐな」
本 「あ、ゴメンネ〜」
コツンッと自分の頭を小突く。
本 「そういえば、ラビちゃんはまだ出てこないの?」
獅 「そうだな・・・先にお会計するか」
【3分後】
獅 「・・・」
本 「・・・おそいね〜?」
本音は制服に着替え、ラウラが篭っている試着室の前に立つ。その試着室からは物音一つもせず、まるでそこには誰もいなかったのような感じがする。
(でも、気配はあるんだけどな・・・)
獅 「・・・ラウラ?」
ラ 「は、は、はい!?」
声を上ずりながら返事が返ってくる。
獅 「遅くない?」
ラ 「も、もう少しで終わりますから!」
【1分後】
獅 「・・・本音」
本 「は〜い」
一向に試着室から出てこないラウラを本音が引きずり出す。
ラ 「ちょ、なにを!」
本 「おお〜! 似合ってるよラビちゃん!」
ラ 「そのあだ名を何度やめろと!」
本 「え〜。可愛いよ〜、ウサギさんみたいだし〜。それに、このあだ名はギリーが考えたんだよ〜」
水着に着替えたラウラに引っ付く本音。そして、ラウラが本音を引っぺがした瞬間、ケータイのシャッターを切る。
ラ 「え・・・?」
ラウラは一瞬呆けるが、何をされたかを理解した瞬間、ラウラの顔が真っ赤になる。
ラ 「あ、あ、姉上! 何を撮ってるんですか!?」
獅 「送信、と・・・」
ラ 「やめてください!!」
すまん、もうしちゃった・・・
【メール受信】
ク 「ん?」
[パカッ]
ク 「ぐほっ!」
血を流して(鼻血)倒れる副隊長。
部下1 「どうしました!? 副た、ぐほっ!」
部2 「こ、これは・・・ぐほっ!」
そして、命(鼻血)を散らす部下達。
この日の医務室でのベットはほぼ部隊の精鋭達によって埋め尽くされた。
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