真・御使い伝7
[全4ページ]
-1ページ-

結局みんなが中々戻って来なかったので、ちょっと静かに飲もうと辺りをうろついていたら、声が聞こえてきた。

 

 

??「お母さん、飲みすぎだよー」

 

??「あらあら、璃々、こんなの飲んだうちに入らないわよ」

 

 

??「そうだぞ、璃々よ。それに今日は祝い酒だ。この程度の酒、水も同然だ。さあ、紫苑よ、まだまだ飲もうぞ」

 

 

紫苑「そうね、飲みましょう。」

 

璃々「もう!!おかあさん!!」

 

 

??「璃々、言うだけ無駄だぞ。ほら、こっちで料理でも食べよう」

 

 

桔梗「何を言っているのだ、白蓮よ。おぬしも飲め!!」

 

 

 

白蓮「うわっぷ!桔梗やめろって、私はもう無理だって」

 

 

紫苑「あらあら、そんなことでは桃香様が連れてきているご主人様のお相手が出来なくなりますよ」

 

 

桔梗「おおっ!!そういえば桃香様が恋する乙女のようだったわい。いったい、どんな御仁なのだろうなぁ」

 

 

 

紫苑「ええ、そうねぇ。きっと素晴らしいお方なのでしょう」

 

 

 

一刀「うわぁ。なんかハードル上がっているなぁ。声かけるタイミング逃しちゃったし、あいさつは後ででもいいかなぁ。なんか立ち聞きしていただけに、気まずいし」

 

 

そう思って立ち去ろうとすると、

 

璃々「ねぇ、ねぇ、お兄ちゃん誰?」

 

一刀「うわっ!!」

 

いつの間にか璃々と呼ばれていた子がすぐ傍まで来ていた

 

 

紫苑「あら?あなたは?見かけない顔ですけど」

 

 

一刀「すいません、立ち聞きするつもりではなかったのですが、お話していた桃香に連れられてきた北という者です。よろしくお願いします」

 

 

桔梗「ほほぅ、お主が桃香様を口説き落としたものか。たしかに他の男にはない雰囲気を持っておるわい」

 

 

 

一刀「口説き落としたって、人聞きが悪いなぁ、俺はただ桃香の支えになりたいって言っただけで・・・」

 

 

桔梗「細かいことは気にするものではない。ほれ、まずは一杯飲まんか」

 

 

そう言って杯を突き出してきたが、

 

 

一刀「あの、これものすごく大きいですけど、ってもう注いでるし」

 

 

桔梗「なんじゃ、わしらみたいな年の者とは飲みたくないとそう言うのかお主は」

 

 

紫苑「あらあら、そうなのですか」

 

二人そろってわざとらしく落ち込んで見せる

 

 

一刀「ああ、もうそんなことないです。二人ともすごい美人ですし、一緒に飲めることは嫌じゃなくむしろうれしいというか・・・、ああっ!もう飲みます!!」

 

上手く説明できずとにかく杯をあけた。そして二人の顔を見るとすこしてれたように、ほんのり顔が赤くなっているような感じがしたが、すぐに笑い始めた

 

 

桔梗「ハッハッハッ、これは一本取られた、これほどとは」

 

 

紫苑「うふふふふふっ、そうね、私もこんな気持ちは久しぶりね」

 

そして二人で何か納得したように

 

 

紫苑「桃香様が呼んでいるように私もご主人様とお呼びさせていただきます。我が名は黄忠。真名は紫苑と申します。これからよろしくお願いしますご主人様」

 

 

桔梗「ほう、紫苑はご主人様か、そうじゃなー、なら我はお館様と呼ぶとするかの、我は厳顔、真名を桔梗と申す」

 

 

紫苑「ほら璃々もあいさつしなさい」

 

 

先ほどの子供が足に引っ付きながら

 

 

璃々「璃々はねー、璃々っていうの。ご主人様♪」

 

 

一刀「うん、よろしく。璃々ちゃんもよろしくね」

 

そう言って璃々ちゃんを抱きかかえて、頭を撫でてあげた。

 

 

紫苑「あらあら、璃々も懐いているようだし、これは私も頑張らなくてわね」

 

 

桔梗「紫苑。抜け駆けはいかんぞ」

 

二人とも何か言っているようだったけど上手く聞こえなかった。

 

 

一刀「俺も本当は真名を預けたいんだけど、わけあって預けられないんだ。ごめん」

 

 

桔梗「なーに、特に気にすることもあるまい、さあ、今宵は飲むぞ!!」

 

 

こうして酒を酌み交わし飲み始めた・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-2ページ-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白蓮「おい!!!!私を忘れるな!!!!!!」

 

 

 

 

桔梗「なんじゃ、お主居たのか」

 

 

白蓮「居たよ!居たんだよ!!!全く。まあいいや。今に始まったことじゃないし。ええっと北って言うんだっけ?私は公孫賛って言うんだ、よろしくな」

 

 

 

 

一刀「よろしく。でも公孫賛さんって・・・・」

 

 

 

 

白蓮「なんだ?何か気になることでもあるのか」

 

 

 

 

 

一刀「いや、大したことではないんだけど、まあ何というか、何でもそつなくこなしそうというか、他の将とは違うというか、うーん、有り体に言えば・・・・」

 

 

 

 

 

桔梗「普通なんじゃろ、白蓮は」

 

 

 

 

 

白蓮「がーん!!!!いいよ、いいよ、どうせ私は普通ですよーだ。そのせいで影は薄くなるし、もう私なんて・・・・」

 

 

 

あからさまに落ち込み始めた

 

 

 

一刀「いや、悪いことではないよ。それって幅広くいろいろなことで国に貢献できるってことだし、すごいことだと思うよ」

 

 

白蓮「北〜ぅ、お前良い奴だなぁー。よし!!私の真名は白蓮だ。今夜は飲むぞー、ほら北も飲め、飲め!!」

 

 

 

一刀「ちょっ!!そんなに飲めないって」

 

 

 

 

桔梗「お館様わしらの酒も飲んでくださるのでしょう」

 

 

紫苑「ふふふっ、私のお酒も飲んでいただかないと」

 

 

 

一刀「(誰か、助けて・・・)」

 

 

 

 

 

 

その後しばらく紫苑、桔梗、白蓮に酒を飲まされ続けた。

 

 

 

一刀「やっと、逃げ出せた。桔梗と紫苑の飲む量は異常だよなー。白蓮途中から潰れてたし・・・」

 

 

 

さんざん飲まされ続けやっとの思いで逃げてきた。

 

 

一刀「少し、そこの影で休もうかな・・・」

 

 

そう思って、建物の影に行くと、

 

 

 

 

??「朱里ちゃ〜ん。そろそろ挨拶に行こうよー」

 

 

 

朱里「ダメだよ雛里ちゃん!!まずはちゃんと男の人との接し方について勉強しておかないと、さあ、雛里ちゃんも一緒に読もう!!」

 

 

 

雛里「・・でも、それもう朱里ちゃん、10回は読んだんじゃ・・」

 

 

 

 

朱里「いい本は何回読んでも勉強になるんだよ!!!」

 

 

 

雛里「でも・・・」

 

 

 

 

 

 

 

朱里「勉強になるんだよ!!!!!!」

 

 

雛里「う、うん。わかった」

 

 

二人は再び本を読み始める。うーん何言っているかわからないけど、声はかけるべきだよな。さっきのこともあるし

 

 

 

 

一刀「おーい!!」

 

 

 

朱里「はわわ!!!!!」雛里「あわわ!!!!」

 

 

 

いきなり声をかけられて驚いたのか読んでいた本を投げ出してしまい、その本を拾ってみると・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

言葉を失った。

 

 

 

 

 

 

 

一応中国の文献などを勉強していたからここの本が読めないというわけではないが、そんな一目見ただけで本の内容を瞬時に理解するということはないのだが、見てしまったページにはちょうど挿絵があり、その絵がこの本の全てを物語っているようであった。

 

はっとして、おそるおそる本のタイトルを見てみると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『八百一』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう書いてあった。そしてそっとその本を顔を真っ赤にしていた蜀の筆頭軍師に渡し、その場から全力で逃げた。それはもう全力で。何か・・・・、そう、何かとても大切なものを守るために。それにあの空気にいられるわけがなかった・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-3ページ-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい・・・・・。結局戻ってきてしまいました。だって気づいた二人が必死に追いかけようと走りだしたと思ったら、漫画とかでもめったに見ないような、出だしですっころんで涙声で俺のこと呼ぶんだもん・・・・・・。

 

 

 

 

一刀「はぁ・・・。大丈夫?ええっと・・・」

 

 

 

 

朱里「ぐすっ、ぐすっ。あ、ありがとうございます。ご、ご主人様。わ、わた、わたs(がちっ)、あぅ、噛んじゃった」

 

 

 

 

 

 

 

一刀「落ち着いて、ゆっくりでいいから」

 

やさしく頭を撫でてあげる

 

 

 

 

 

朱里「はわわわわ・・・・」

 

慌てたかと思ったら、うつむいて黙ってしまった。顔が赤くなってる気がしたが気のせいかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雛里「・・・・・・・・・・・・・(ずるい、ズルイ、ズルイ、ズルイ、ズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朱里「ひ、雛里ちゃん?」

 

 

 

雛里「エ、ドウカシタノ?シュリチャン」

 

 

朱里「はわわわわっ・・・・」

 

 

 

なんか大きな帽子をかぶっている子がこっち見てるな。それにしてもこの子も小さいなー。なんか保護欲に駆られるなー。考える前に手が動いていてもう一人の子の頭も撫でていた。

 

 

 

 

 

 

雛里「あわわわわわ・・!?」

 

 

 

 

一刀「あ、ごめん嫌だったか。可愛かったからつい・・」

 

 

 

 

雛里「/////」

 

 

 

 

 

朱里「ムぅすぅぅぅぅぅ」

 

あきらかに不機嫌になる

 

 

 

 

 

 

 

一刀「もちろん君も可愛いよ」

 

 

 

 

 

朱里「/////」

 

 

 

 

 

一刀「それじゃあ、落ち着いた所で自己紹介いいかな?」

 

 

 

 

 

 

朱里「は、はい、諸葛孔明 真名は朱里です」

 

 

 

 

雛里「あわわ、ほう統、真名は雛里です。ご主人様」

 

 

 

 

 

一刀「(この子たちが孔明とホウ統!?意外すぎる。でも今は!!)よろしくね、朱里、雛里、じゃあそろそろ俺行くね。」

 

 

 

 

 

そう言って立ち去……………れなかった。

 

 

 

 

朱里「ご主人様♪まだお話が残っていますよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「ええっと、それ明日じゃあ・・・・・」

 

 

 

朱里「ダメです♪」

 

 

 

 

それから2時間近く長々とどのような本からも学ぶことがあり、あの本も例外ではないというようなことを聞かされ続けた。途中雛里に助けを求めようとしたが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雛里「コマッタゴシュジンサマカワイイ。ハァハァハァハァ・・・・・・」

 

 

 

うん、見なかったことにした。

 

 

 

 

-4ページ-

それから二人一緒に宴会場に戻ったら、

 

 

 

焔耶「えぐっ、えぐっ、えぐっ」

 

 

 

マジ泣きしているあの子がいた

 

 

 

 

桃香「あ、ご主人様戻ってきた〜♪ほら焔耶ちゃん」

 

 

 

焔耶「や、やはり私は」

 

 

 

 

桃香「・・・・・エンヤチャンマダコリテナイノ、そっかーそれじゃあ、愛紗ちゃーん、恋ちゃーん」

 

 

 

焔耶「わ、わかりました。わたしは魏延、真名は焔耶だ。よろしく頼む、その・・・・・お館」

 

 

一刀「よろしくね。焔耶」

 

 

 

桃香「あ、そうだご主人様紹介するね。月ちゃんと詠ちゃん。ご主人様付きの侍女になるからね」

 

 

 

 

 

月「月といいます。これからよろしくお願いします。」

 

 

 

 

詠「詠よ。いい、月に手出したら承知しないからね」

 

 

 

一刀「よろしくね」そう言ってついつい頭をなでてしまう。もうくせになっいるのかなぁ?

 

 

 

月「へ、へぅぅぅ。気持ちいいです」

 

 

 

詠「ちょっと月になにするのよ!!月も!!・・・・・・・まぁ確かに気持ちいいけど」

 

 

 

 

なんだかんだ言っても詠も受け入れてくれた。それはいいのだが周りの空気がまた悪くなったのは気のせいだろうか。

 

 

 

その後、南蛮の美以、トラ、シャム、ミケ、袁家の猪々子、斗詩、それと「二人の真名を受け取って私の真名を受け取らないとはどういうことですの!」「凡夫さんが私の真名を呼べるなんて光栄なことなんですのよ。オーッホッホホ!!」・・・・・・・・と麗羽からも真名を受け取った。

 

 

これからこのみんなとの日々が始まる。期待を胸に今日は眠った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夢はいつもと違っていた。広い高野に一人でいて、そして賊に絡まれたのを星が助けてくれるという夢であった。その場に他に二人いたみたいだけど、もやがかかっていて、顔がよくわからなかった。でもとても懐かしい感じがした。

 

 

 

 

 

あとがき

 

久々の更新だ〜!!!!というか微妙にキャラ崩壊?大丈夫次回はたぶん普通なはず・・・・・・・この話で普通ってなんだろう?

 

 

 

次からはいよいよ拠点編に入ります。もう2,3人は書いてみたいと思っているキャラはいるのですが、皆さんの意見も参考にして拠点編を進めていきたいと思うので、一人3人ぐらい書いてほしい子を書き込んでくださるとうれしいです。作品に対するコメントも励みになるので是非お願いします。

それではまた次回!!!

説明
久しぶりの投稿。意外と書く時間が見つからなかった。でもこれからも地道に更新していくので、よろしくお願いします。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
4511 3608 15
コメント
続きが早く読みたいです〜〜〜〜(戦人)
鬼神さん。コメントありがとうございます。これからもがんばります。(Freedom)
続き楽しみにしてるッス〜。(鬼神)
タグ
 魏アフター 真・恋姫無双 真・恋姫?無双 真・恋姫†無双 

Distinyさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com