魔法少女リリカルと恋姫な物語 〜少年の数奇な運命〜 第27話 プレシアさんのお願い
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プレシア side

 

 晩御飯の後、柳に部屋を一室借りてリンディと個人的な話をすることにした。

 

「それで、個人的な話とは一体何かしら?」

「まず最初に一つ聞きたいのだけれど、ミッドの医療技術は日々進歩しているかしら?」

「ええ、今では大抵の病気は治せるようになってるわ。治療が難しいものも、初期の段階ならほぼ完治できるくらいにはなってるけど、それがどうかして?」

「お願いがあるの。私の病気を治療してくれる病院を紹介してくれないかしら?」

「病気?」

 

 リンディは不思議そうにこちらを見て首を傾げている。

 

「どう見ても健康体に見えるのだけれど?」

「表面上はそう見えるだけよ。まあ中身も以前ほどはぼろぼろではないわ。雪乃のおかげでこうしてここに来られたのだしね」

「・・・ああ、レアスキルね。たしか・・・((消滅|バニシング))だったわよね?アレで病を治せるのなら、病院に頼る必要はないんじゃない?」

「それで何とかなるならそうするわ。でも、病気がある場所の内臓まで消滅してしまう恐れがあると言われたら、誰だって躊躇するでしょ?」

「・・・そうね」

 

 分かってもらえてなによりね。問題は向こうの出方になるわね。

 

「それで、どうかしら?」

「紹介するのはいいけれど、治療費はどうするの?」

「・・・・・・」

「なに?そのしまったっていう顔は・・・」

 

 そうよね・・・お金がいるのよね、治療するということは・・・。

 

「どうしましょう・・・」

「どうしましょうってあなた・・・」

「いやほんとに考えてなかったのよ・・・。ねえリンディ、管理局に戻れないかしらね?」

「戻れると思うけれど、いいの?あなた管理局は嫌いなんじゃないの?」

「どの道今のままではフェイトやアルフと一緒に暮らすのもままならなくなりそうなんだし、四の五の言っていられないわ」

「あなたがそれでいいなら私はむしろ歓迎するわよ。でも手続きとかはジュエルシードの件が片付いてからでいいかしら?」

「ええ、病気自体は雪乃にかなり小さくなるまで消してもらってるから、しばらくは大丈夫だし問題ないわ」

「それじゃ書類とかは用意しておくから、フェイトちゃんたちに話しておいてね。病院もいいところを探しておくから」

「分かっているわ。病院はお願いするしかないわね」

 

 結局舞い戻ることになったわね。まあ、これもフェイトたちと暮らすために必要なこととして受け入れましょう。

 

「ああそうだ、こちらで保管してあるジュエルシードだけど、明日にでもそちらに持っていくわ」

「了解よ。転移座標を教えておくわね」

 

 これで話はほんとにおしまいね。病院もちゃんと探してくれるでしょう・・・。アリシア・・・あなたはいないけれど、生前は妹をほしがっていたわね。生まれ方は違うけれど、フェイトはあなたの妹として生まれたわ。少し遅かったけれど、私はそれに気づくことが出来てよかったと思ってるわ。後悔しないですんだのだから。・・・アリシア、あなたと過ごした日々は忘れない。そしてあなたと過ごすはずだった時間を、これからはフェイトと一緒にすごしていくわ。もちろんアルフも一緒にね。願わくばアリシアの来世に幸せを、そして私達の幸せがいつまでも続きますように・・・。

 

side out

説明
どうもこんばんは〜。いやはや、日付的に昨日ご指摘があったんですが、それぞれのキャラの呼び方って分かっているようでわかってなかったですね〜;;これからは気をつけます><あ、今回はかなり短めです。すぐ次を投稿しますのでどうぞお読みくださいな。
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