魔法少女リリカルと恋姫な物語 〜少年の数奇な運命〜 第28話 これからのこと |
リンディさんたちとのお話から数日経った。その後の経過として、プレシアさんは次の日には自分たちで集めてた分のジュエルシードを管理局に預けると言ってリンディさんに渡した。加えて、いずれ管理局に入ることを僕たちにも教えてくれた。また、残りのジュエルシードについても特に問題もなく全部集まった。そして今日は休日なので魔導師組はとりあえず僕の家で待機という事になった。
「そういえばさ、フェイトは管理局には入らないの?」
「まだ考え中。母さんもよく考えてからにしなさいって」
「そっか〜」
「神那はどうするの?」
「僕はまだ入らないよ。まだ小学生だし、子供のうちは出来るだけ子供らしい生活を送りなさいって父さんたちに言われてるしね」
「そうなんだ・・・」
「裕樹はどうするの?」
「俺か?まあこのままだと入るんだろうな〜。しばらくは神那と同じで子供らしい生活を送るつもりだけどな。高町はどうするんだ?」
「私も現状維持かな?民間協力者っていう立場でみんなを助けていこうって思ってる」
つまりはみんな今までどおりってわけか。
「ああ、庭園はどうすんだ?」
「後日、動力炉を暴走させて崩壊させるって母さんが言ってたよ」
「そっか〜・・・ってアリシアの体はどうすんの!?」
「それについて雪乃と話がしたいんだけど、今どこにいるのかしら?」
後ろから声がしたので振り返ってみると、プレシアさんが僕の部屋の扉のところで立っていた。
「母さんなら今買い物に出かけてますよ?」
「あらそうなの。ちょうど入れ違いになったのね」
「母さん、アリシアはどうするの?」
「そうね、あなたたちには先に言っておきましょうか。フェイトと神那君は知ってると思うけど、アリシアの体はちゃんと埋葬することにしたの。それを知ってる二人が聞きたいのは、それまでの間どうするのかってことよね?」
プレシアさんにそう聞かれて僕とフェイトは頷いた。
「まず最初に私とフェイト、それにアルフはしばらくの間アースラの空き部屋のほうに移住することになったわ。これは私が管理局に入り、ミッドのほうで居住をかまえるまでの処置よ。もちろんすぐには居住できるほどのお金がたまるとは思えないから、しばらくは我慢してね・・・」
「うん大丈夫だよ」
「それで、その間さすがにアリシアをアースラに置いておく訳にはいかないでしょう?誰かが部屋に入ってきたときに、小さな女の子がポッドに入っていたら驚くでしょうから」
「後は、本局の科学者たちか?」
「ええ。リンディには出来るだけ本局の人間を艦に乗せないでとは言ってあるけど、彼女にも限界があるだろうから出来るだけアリシアを艦には乗せたくないの」
「だから雪乃さんに頼みごとですか?」
「ええそうよ、なのはちゃん」
プレシアさんの話を聞いていたら、玄関のドアが開く音が聞こえた」
「ただいま〜♪」
「おかえりなさ〜い!母さん、プレシアさんが話しがあるって!」
「それじゃすぐにそっちに行くわね〜」
トントントンと階段を上がってくる音が聞こえた。
「あらあら、大所帯ね〜♪」
「私が降りていったほうがよかったかしら?」
「せっかく来てくれてるんですから、そんなに気を使わなくていいですよ。それでお話を聞きましょうか」
「みんなベッドの上にいこう」
「悪いわね神那君」
さすがに子供部屋に6人は入りすぎだよね。なので僕は子供組をベッドのほうへ誘導した。プレシアさんにお礼を言われたが、気にしないでくださいと言っておいた。さすがにお客さんに狭苦しい思いをしてもらうわけにはいかないからね。
「それでね雪乃、話と言うのはアリシアをポッドごと預かっていてもらえないかしら?」
「いいわよ。おおよその理由も分かるから説明はいいわよ♪地下の研究室に空きがあるからそこに預かっておきましょうか」
「助かるわ。アルフ聞こえる?」
母さんと話し、アリシアを預けることを承諾してもらったプレシアさんは、アルフに連絡を取っていた。今日はここに来ていないと思ったら、どこにいるんだ?
【ハイハイ、聞こえるよ〜。許可が出たのかい?】
「ええ。アリシアをこちらへ運んでくれるかしら?」
【了解、すぐそっちに向かうよ】
「お願いね」
言うが早いか、アルフは速攻でアリシアの入ったポッドごと担いで転移してきた。さすがに外ではなく、玄関にだけどね。
「はいよ、おまたせ〜・・って誰もいないのかい?」
「あらあら、早いわね〜」
「ああ、二階にいたのかい。それでどこに運べばいいんだい?」
「地下の研究室に運んでもらえるかしら?案内するわね」
「はいよ」
見た目結構重そうなのに軽々持ち上げてるな〜。魔法で身体強化でもしてるのかな?
「はいはい、男の子は見ちゃ駄目よ〜♪」
『・・・・・・』
さすがに死んでいるからって女の子の裸を見るのはいけないよね。母さんの後をみんなでついていっったら、一瞬だけフェイトによく似た子がポッドに入ってるのが見えてしまった。あれがアリシア・・・フェイトの基となった人物だけあって、瓜二つだね〜。そして、ポッドが地下に運ばれたらしく、目隠しするように押さえつけられていた手がはずされた。すると、フェイトが少し顔を赤くして僕の目の前に来た。
「フェイトが目隠ししてたの?」
「うん。それでね神那・・・見た?」
「・・・少しだけ」
「・・えい」
「ノゥ!!」
かわいい声とは裏腹にいきなり目潰しとはどういう了見だよ!?
「今のは神那君が悪いと思うの」
「それはそうと高町よ、いい加減手をのけてくれるとありがたいんだが」
「あ、ごめんね」
僕が悪いってどういうことさ・・・。まあ深くは考えないでおこう。
「これでひとまずは安心ね。・・・そういえばフェイト、あなたとなのはちゃんはどっちが魔導師として強いのかしら?」
「え・・・以前勝った事があるから私だと思うけど・・・」
「む、私だってアレから特訓して強くなったんだよ。今ならフェイトちゃんに勝てそうな気がするの!」
「それは聞き捨てならないよ、なのは。魔法を知って1ヶ月くらいでいきなり私に勝てるなんて思われるのはさすがに心外だよ」
「それじゃあ、はっきり白黒つけるの!」
「望むところ!」
「元気なのはいいことね。それじゃ、リンディに許可をもらわないとね」
仲良きことは素晴らしきかな・・・って物思いにふけってる場合じゃないね。プレシアさんの一言で一触即発の雰囲気になっちゃったよ!そしてなにやら模擬戦でどっちが強いのか決めるらしい・・・。両方を応援したいけど、ここはフェイトを応援することにしよう。さすがに強くなったとはいえ、1ヶ月で勝てるほど強くはなってないだろうしね。
説明 | ||
はい、というわけで次のお話ですね。にじふぁんからこちらにきてくださった方にちょっと報告を。にじファンの方で書いていたとき、はじめは見直しをしていたんですが、後半それがぬかってて少し文章がおかしいというか、変なところが多々見られたかなと思ってました。なのでこちらで投稿するときに、少し手直しをしている部分がありますので、そちらも気にしながら読んでみてください^^ | ||
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