IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者? |
episode31 新たなる機能
それから数日後・・・・・
「・・・・・・」
隼人は静かに息を吐いて待っていた。
目の前にはアニメのグッズを見る簪の姿があった・・・・
あれから簪と楯無の仲は元に戻り、とりあえず一安心だった・・・・
そんでもって、隼人は簪と一緒にとある準備のために街に出かけていた。今はその道草である・・・
ちなみその準備というのは・・・・近々ある臨海学校に向けての準備である。
大抵準備といっても水着を買いに行くのがほとんどであり、二人の服装が制服であるのは特に意味は無い・・・
(簪も積極的になったよな・・・。まぁ、良い事だけどな・・・)
隼人は二人が仲直りできてとりあえず楽にしていた・・・・
(・・・だが・・・・)
隼人は後ろから来る視線を感じていた。
何せ今居る建物の向かい側の建物の陰にはシャルロット、鈴、ラウラの三人が見ていたからだ・・・・
(・・・大体予想はしていたとは言えど・・・これは正直きつい・・・)
「・・隼人」
「な、なんだ?」
「・・・今から別のお店に行くけど・・・隼人は水着買いに以外に寄る所って無いの?」
「・・うーん・・・特に無いな。今回はあくまでも水着を買いにだからな」
「そうなんだ・・・・でも、ごめんね」
「なんで謝るんだ?」
「・・だって・・・私道草ばかりしているから・・・隼人に・・迷惑を掛けてないかなって・・・」
「・・・別に気にしてない。むしろ俺はこうやってゆっくりと街を歩くのが好きだからな」
「そう・・なんだ」
「そういうこと」
そして二人は店を出た・・・・
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
そして二人の後を鈴、ラウラ、シャルロットはこっそりと追跡していた。
「・・・ねぇ」
「なに・・?」
と、所謂ヤンデレ状態の鈴がニコニコとしているが何か恐ろしいシャルロットに聞いた。ちなみにラウラは普通に見ていた。
「・・なんであの二人って仲がいいの・・?」
「さぁね・・・・」
「・・・師匠にも色々とあるのだろう・・・。気にするまでも無いだろ」
「気になるから追いかけているでしょ!!」
「きになるから追いかけてんでしょうが!!」
と、二人はハモッてラウラに言い放った。
「わ、分かったから顔を遠ざけろ・・・。ムキにならなくても良いだろう」
「うぅ・・・。そもそも何であんたは付いてきたのよ」
「それはもちろん師匠の日常を見に。普段どうしているのか気になるのでな。だが、私は別に師匠がどうしようが気にはしない」
「・・・・・・」
「ラウラ・・・」
「むっ?何か変なこと言ったか?」
「もういいわよ・・・」
「そうだね・・」
そして二人は隼人と簪を追いかけていく。
「・・分からんな」
そうしてラウラは首をかしげて二人の後を追った・・・・・
「そういえば・・・」
「ん?」
そして歩いている最中で、簪が隼人に聞いてきた。
「隼人ってお姉ちゃんから助手にされたの?」
「・・・されたって言うよりは・・・俺からなったってところだな」
「そうなの・・・?」
「・・・あれはな・・・楯無さんが生徒会に入らないかって言ってきたんだ」
「それで・・・・何て言ったの?」
「・・条件付であれば入ると言った」
「と、言うと・・・?」
「・・・生徒会長と同じ権限が使える役職に就かせれば入る・・・と、言った」
「・・・・・・」
「・・・まぁ楯無さんも俺をどうしても入らせたかったんだろうな・・・。すぐに条件を呑んでくれたよ」
「・・・隼人って・・・意外と黒い・・?」
「・・黒いって言うより・・・策士と言ってくれよ」
「・・そういうものかな・・」
「・・・・・・」
「・・・でも、生徒会に入ったら入ったで・・・大変だよね?」
「まぁな・・・。生徒会長助手って言うのはな・・・生徒会長の命令は絶対・・・・だからほぼ毎日楯無さんの手伝い・・・」
「そうなんだ・・・」
「・・それに、助手は会長のガーディアンって言うけど・・・・別に必要ないよな・・・」
「・・確かに・・・そうだね」
と、簪は笑みを浮かべた・・・・
「・・・・・」
隼人は少し恥ずかしそうにして視線を逸らして、それを紛らわすために首の後ろを掻く・・・・
「・・・・・」
「・・・・・」
その様子を見ていた鈴は手にしていたペットボトルを握り潰すと、キャップが空気圧で飛んでいった。
「・・・そういえば・・・隼人のルームメイトって・・・・確か上級生だったわよね・・」
「そうじゃないかな・・」
シャルロットはニコニコとしているが、やっぱり何かを放っていた・・・・・
「・・・師匠も大変だな」
と、ラウラは呟いた・・・・
「ヘックションッ!!」
と、隼人は一応口を塞いでくしゃみをする。
「・・誰か噂でもしているのか・・・」
「・・・そうじゃないのかな」
と、簪もようやく追ってきている三人に気づいた様子・・・・
「・・じゃぁ、隼人はここで待ってて」
「分かった」
そうして簪は水着売り場に入っていった・・・・
「・・・さてと」
そして隼人は首に提げているバンシィの待機状態であるドッグタグを取り出すと、ポケットよりメガネ型の簡易モニターを取り出すと掛けて、モニターを起動させる。
無線でドッグタグと繋がっているので、バンシィのデータを見ることができる。ちなみに隼人の自作品である・・・・
(・・・バンシィの修復状況はどうだ)
《I finish approximately 90% of restoration(約90%修復を終えています)》
(さすがに早いな。大したものだ)
《Thank you(ありがとうございます)》
(・・ところで・・・これは何だ?)
隼人はモニターに表示されているバンシィの状態を見る。
見れば両腕と両足、バックパックに以前は無かった機構が追加されていた。
《I introduced a cartridge system into a body with this restoration(今回の修復と同時に機体にカートリッジシステムを導入しました)》
(なんだって・・・・?バンシィ自体にカートリッジを?)
《Yes(はい)》
(・・なんでそんなことを?)
《A master should understand that therefore ability for battle decreases ... that the master makes the battle with the unicorn mode limitation with the use of the destroy mode near at hand(マスターはデストロイモードの使用を控えてユニコーンモードでの戦闘を限定にしています・・・・その為戦闘能力が減少するのはマスターにも分かるはずです)》
(・・・それはそうだが・・)
《Therefore what introduce a cartridge system if it is said that is temporary to give ability for battle, but get ability most(その為、戦闘能力を上げる為に、一時的とはいえど能力を得るのであればカートリッジシステムを導入するのが最もです)》
(・・どういった感覚で決めているんだ・・)
《I am from ..., the thought that does not want a master to lose(私はマスターに負けて欲しくありません・・・・その想いからです)》
(・・・・・・)
《But there are some points to be careful about if I use the cartridge system of the main body of ...(ですが・・・本体のカートリッジシステムを使用するとなれば、いくつか注意する点があります)》
(例えば・・・?)
《Unlike a cartridge system of buster SORD, I cannot supplement it later(バスターソードのカートリッジシステムとは異なり、後から補充することはできません)》
(つまり使い終えればもう使うことができない・・・。それで、何発入っているんだ)
《It is by ten in total(全部で十発ずつです)》
(十発か・・・)
《But is not there very the problem because one cartridge is equivalent to two cartridges of buster SORD?(ですが、カートリッジ一発がバスターソードのカートリッジ二つ分に相当しますので、問題はさほどないかと)》
(そうか・・・。で、カートリッジをリロードすればどういった効果を発揮するんだ)
《I show different power at the point using the cartridge, and the power of the kick jumps up to several times if it is ..., e.g., a foot and it is much usually higher and can fly if I jump(カートリッジを使用した箇所で異なる力を発揮します・・・・例えば足であればキックの威力が数倍に跳ね上がり、ジャンプすれば通常よりも遥かに高く飛ぶことができます)》
(なるほどな・・・)
《And I am to improve the power of the punch by the arm(そして腕ではパンチの威力を向上させることにもなります)》
(ふむ・・)
《And the output of the thruster improves drastically if I use the cartridge of the backpack and gets explosive acceleration(そしてバックパックのカートリッジを使用すればスラスターの出力が飛躍的に向上し、爆発的な加速を得ます)》
(爆発的な加速か・・・・一発で二発分だから当然か・・・)
《But a great burden occurs to the master if I use it(ですが、それを使用すればマスターには多大な負担が生じます)》
(そうだろうと思っていた・・・。だが、有効的に使いたいものだ)
《However, because ..., a cartridge system thinking I am thoughtless, and not to use it is such a powerful article(しかし、むやみに使わないほうが良いと思います・・・・カートリッジシステムはそれほど強力な物ですから)》
(分かっているさ・・・。人を傷つけることに使ったりしない・・・。俺の性分だからな)
《It was so(そうでしたね)》
(ところで、1、5ガンダムにもカートリッジシステムを導入しているのか?)
《No. It cannot be equipped by a problem of the frame strength(いいえ。フレーム強度の問題で搭載することができません)》
(そうか・・・。まぁバンシィはタフだから搭載できたってところか)
《It becomes so(そうなります)》
(まぁ、バンシィをメインに使っていくから、特に問題は無いがな)
そうしてドッグタグを制服の中に入れると、モニターを消してメガネを外してポケットに入れる。
「お待たせ」
すると簪が戻ってきた。
「早かったな」
「うん・・・。やっぱり良いのが無かったから・・・・学校指定の水着にしようと思ったから」
「そうか(学校指定の水着って・・・スクール水着だったよな・・・)」
「隼人は今から買いに行くの?」
「そうだな。まぁ俺は特に何でも良いから、すぐに済むはずだ」
そうして隼人は男性水着の売り場に向かっていった・・・・・
「・・・・オーソドックスにこれでいっか」
そして隼人は紺の短パン型の水着を手にした。
「お前も来ていたか・・・隼人」
「・・・・・?」
後ろから声を掛けられて隼人は振り向くと、そこには私服姿の千冬が居た。
「千冬さ・・・・あ。いや、織斑先生」
「普通に千冬さんでいい。今はただの友人みたいなものだからな」
「そうですか・・・(なんか友人って言われると違和感があるけど・・・まぁいいや)。それで、千冬さんも水着を買いにですか?」
「あぁ。教師もやることを済ませれば海で泳ぐ予定だ」
「なるほど」
「・・それより、一夏のやつを見なかったか」
「いいえ・・・。俺は簪と一緒に来ましたが、見ていませんね」
「そうか・・。なら、お前ならどっちが良いか?」
と、千冬は両手に持っている白の水着と黒の水着を隼人に見せた。
「・・黒ですね」
「ほう・・即答か」
「白より黒のほうが似合っていますからね」
「そうか・・。まぁ、お前らしいな」
「そうですか?」
「あぁ。一夏と違ってバカ正直だからな」
「そ、そうですか・・・」
「・・ところで、さっき簪と一緒に来ていると言ったな」
「え?は、はい。そうですが・・・」
「・・更識の妹か?」
「はい」
「・・そうか・・。なるほどな」
「・・何か・・?」
「そういえば、あの姉妹は最近仲直りしたようだな」
「えぇ・・・まぁ」
「その一役をお前が担ったのだろ?」
「・・・なんでそれを?」
「あいつから聞いたからな」
「・・あいつというと・・・楯無さんですか?」
「あぁ。いつもの何倍の笑顔だったさ・・・」
「そうですか」
「・・で、あの姉妹から好かれていると言うわけか」
「・・はい?」
「何でもない。それより、人気者はつらいな」
「ははは・・・そうですね」
そうして千冬は不敵な笑みを浮かべて、レジに向かった。
「さてと・・・ちょっと長くなってしまったな・・」
隼人は千冬が会計を済ませて少しして会計を済ませて店を出ようとした。
「ん?」
すると、隼人は店の中で何かを見た・・・・・
「え、えぇと・・エリーナ?・・僕一人で着替えれるよ・・?」
「そんなこと言わずに・・・。うちも一緒に着替えるからさ」
と、困り気味にティアに対して強引に更衣室に入れようとするエリーナ。
「い、いや・・そういう意味じゃなくて・・」
「いいからいいから!」
そしてエリーナはポンと更衣室にティアを入れると、カーテンを閉めた。
※ここからは音声のみで想像して下さい・・・・・・
「ちょ、ちょっと・・エリーナ・・・・うわぁっ!?」
「ほうほう・・・制服の上からじゃ分からんけど意外と胸あるな・・・・うちと同じぐらいやな」
「そんなことはどうでもいいから!・・・うわっ!?揉まないで!」
「良いではないか。減るもんじゃないし」
「そういう問題じゃなくて・・・うわぁ・・・や、やめてよ・・・・・」
「意外と胸に弱いなティア・・・ほれほれ」
「そ、そんなんじゃなくて・・・・う、うわぁ・・・」
「・・・・・・・」
そんなやり取りが外まで聞こえていた・・・・
(・・百合・・か?)
そんなことを思い、そのまま店の外に出た・・・・
「・・・・・・」
「簪・・待たせたな」
そうして隼人が簪の元にやって来た。
「・・・少し長かったね・・」
「すまんな・・・・千冬さんと少し話していたからな」
「織斑先生と?」
「あぁ」
「・・・・・」
「まぁ買う物はもう無いから、これからどうする?」
「・・・ちょっと・・・お店に寄って・・行こうと思う」
「そうか。分かった」
そうして簪の後に隼人は付いて行く・・・・・
「ぐぬぬ・・・なんで隼人はあいつばっかりに・・・」
と、鈴は建物の陰より歯を噛み締めていた。
「何でと思う・・・・って、あれ?」
鈴は後ろに居るはずだったシャルロットに聞いたが、いつの間にか居なくなっていた。しかもラウラまで。
「あの二人どこに行った!?」
その頃・・・・・
「・・・フフフ・・・・ようやく完成した・・・」
と、暗い部屋の中で、一人の男性は静かに笑う。
目の前には唯一暗い部屋で光を放っていた筒型の水槽があり、中には一人の少女が眠っていた。
「長かった・・・実に長かった・・・ここに至るまで苦労したよ・・・。わずかに取れたDNAから始め・・・何度も失敗作を生み出して・・・そうして長い年月を経てようやく成功体が誕生した」
そして男性は静かに・・不気味に笑い出す。
「我が愛しき子・・『β(ベータ)』よ・・・。私のために存分にその力を発揮してくれよ・・」
その水槽の下にはプレートがあり、そこには『No05 タイプβ』と刻まれており、その隣には『バトルヒューマロイド』と刻まれていた・・・・
後書き
バンシィのチート能力搭載・・・・。さて、どうなるのやら・・・。
ところで、読者の中で質問等はありますか?あればコメントの方に書いていただければ次回の後書きでお答えしますので、どしどし書いてください。
説明 | ||
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ! |
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コメント | ||
『主人公機高性能』はロボの鉄板なので No ploblem!(jon/doe) 仕方が無い事なのでしょうが、最近、一夏の影が薄いような気が…。(mokiti1976-2010) |
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