恋姫的外史
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持たざる者

 

第1話

 

「う…うぅ…ここは?」

 

倒れていた体を起こし、周囲を確認すると…

 

「荒野?」

 

読んで字のごとく荒れた土地が視界いっぱい…

というか地平線の彼方まで広がっていても不思議ではない程に続いていた

 

「いやいやいやいや…!」

 

常識的に考えてありえないだろ…

まず日本にこんな広い土地は存在しない…ハズだ

さすがに日本全国を見たことはないので自身は無いが、海に囲まれた我が島国にはこんな無駄に広い土地は無かったはずだと思っている

 

「というか、なんでこんな土地に…?」

 

ふと冷静になってみると、まず自分の置かれている状況も意味が分からなかった

 

服装はバイクに乗る時にいつも着用している黒のレザージャケットのなかに白いTシャツ、パンツもレザーパンツを履いているのだが…

 

「って、バイクがねぇぞ…」

 

周囲を確認して見ても、特に何も見当たらなかった

ポケットに手を突っ込んでみるも、出てきた物と言えば…

 

「煙草とジッポーって…」

 

財布もなければ携帯もないのでは、助けを呼ぶこともままならない

 

「しばらくは手に入らないかもしれないから大切に吸わないとな…」

 

と呟きながらも、いつもの癖で封を切り1本取り出して火を付けてしまった

 

肺一杯に健康に害しかない煙を満たすと、少しだけ気分が落ち着いた気がした

 

「って!なにやってんだ!」

 

だが火を付けてしまったものは元に戻らないし、灰になるだけなので、普段よりもゆっくり吸う事にした

 

「さて…どっちに向かえばいいんだろうねぇ…」

 

ぐるりと見渡してみるが、遠くに山がある方向と、無い方向があるただそれだけだった

その山も一日二日では到着することも出来そうにないので、結局のところ問題外である

 

「ただじっとしていても飢えるだけだし…」

 

ふと太陽を確認して見るが…

真上にあるので、どうやら昼前後であることしか確認できなかった

 

ある程度時間が経てば、自分の陰の傾き具合から方角は割り出せるが、全方位荒野なので特に気にする必要もなさそうだった

 

「とりあえず…こっちでいいか」

 

頬を撫でる柔らかな風が自分の追い風になるようにして、歩を進めることにした

 

説明
三国知識も武力もない…
いわゆる普通の一般人である主人公が恋姫世界で生きていく物語です

ちなみに一刀くんは魏ルートです
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コメント
うぉぅ!これはこれは典型的なミスを…ご指摘ありがとうございます。早速修正しました(らぱん)
会話文の最後に」をつけないと読みにくいよ(東雲 椿姫)
今まで読み専で、投稿なんてものは…携帯サイトで細々と少しだけやっていた時代があったくらいです。まぁ暇つぶしにでも見ていただけたら幸せです(らぱん)
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