恋姫的外史 第7話 |
持たざる者
第7話
どうやら私はこの世界の人間ではないらしい…
デクさんが嘘をついているとは思えなかったし、私が夢を見ているという訳でも無さそうだった
実は全部ネタでしたー!
とか言いながら、看板を持ったレポーターやカメラマンの登場を期待したのだが、まったく出てくる気配が無かったので、現実として受け止めることにした
あれからデクさんに色々聞いたが、文化のレベルがかなり低いことが分かった
レベルが低いというよりも、時代相応の進化しかしていないと言った方が正しいだろう
産業革命が起きている訳もなく、電気を発見している訳でもない
医術だって漢方や祈祷師が一般的らしいし、軍隊だって騎馬や歩兵、弓が主力だそうだ
中国は4千年の歴史がうんぬんって響きを聞いた気がするが…
実際のところは文化の急激な発展はヨーロッパが中心だったし、それも西暦1800年前後だと考えれば、現在の文化レベルはしょうがないのであろう
そういえば…漢王朝って何年前なんだっけ?
あれ?漢って前と後って無かったっけ?
腕を組みながら考えてみるも、高校卒業から何年も経過しているのでほとんど覚えていない
なにより歴史は日本史派だったので、中国史はテストに出る部分の丸暗記で乗り切った記憶がある…
だって将来使うなんて思わないじゃん?
昔こんなことがありましたー的な感じでほとんど聞き流していた私を殴ってやりたかった
そういえば昔、ゲームで三国志の武将をモチーフにした無双ゲームをやったことを思い出した
デクさんの衣装もそのゲームの一般兵?民兵?のそれに似ている気がする
「曹操の魏と劉備の蜀、孫権の呉か…」
各ルートはクリアしたが、武将のLv上げと武器の強化などで同じMAPをひたすらやりこんだ記憶しか残っていないのが悔やまれる
「黄巾の乱があって…董卓が出てきて…?…で?ダメだ思い出せない」
こんな記憶では使い物にならないし、まずこの時代がそういった歴史を進むのかさえ不明だ
人と人が争い、戦い、殺し合うなんて私の生きていた日本ではありえないことだった
ニュースで○○容疑者が△△さんを…という個が個をという事件は聞くが、どこか近くて遠いことだと思っている自分がいた
何しろ国同士で争い、何万対何万という人が争うのだ。規模が違いすぎる
ましてや一般人の私は、どこぞの国の様に徴兵制度がある訳でもなく、剣道や柔道も体育の時間に少し習った程度…どう考えても自分のコトを守るだけで精一杯だろう
「戦国時代になんかなったら…私は生きていけるんだろうか…」
心配や不安、恐怖が頭の中に広がっていった…
説明 | ||
三国知識も武力もない… いわゆる普通の一般人である主人公が恋姫世界で生きていく物語です ちなみに一刀くんは魏ルートです |
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コメント | ||
いやぁそれにしても話が進まない進まないw ゲームだったら5分程度で省略されるだろうけど、出だしが一番肝心だと思うので、長々と続いてますw村に着くのは何話になるのかしら?w(らぱん) | ||
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物語 外史 恋姫†無双 | ||
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