転生先は魔法少女リリカルなのは……何だそれ? |
プルルルルルル…
ベットに座って私は電話掛けます
「もしもしなのはちゃん、どうしたの?」
「あっ!すずかちゃん、ちょっと相談したい事があるの」
「相談?私で力になれるなら何でも言って」
「うん実は明日バレンタインデーでしょ、この間のお礼に沢原君にチョコ上げようかなって思うの」
今は夜中の9時すずかちゃんに電話したのは、この間の事を知っているのが、すずかちゃんしか居なかったから
「へぇ〜…沢原君にチョコ」
「べべ!別に只のお礼だよ!特別な感情何て無いの!」
「クスッ、解ってるよ……それだったら私も上げた方が…良いかな」
えっ?すずかちゃんも?たっ確かにすずかちゃんも、お礼にチョコ上げるのは、別に可笑しな事じゃないの……可笑しな事じゃないんだけど…
「えっと…その……い…良いと思うの!」
「と、思ったんだけど材料買いに行く時間も無いかな〜…なのはちゃんは材料買って有るの?」
「ふぇ!!うん、一応買って有るの」
「それじゃあ私の分も含めて、なのはちゃんが沢原君にお礼として渡してくれないかな〜」
「そっそう言う事なら任せて!うん、そうだよね!今からじゃ遅いもんね!」
「クスッ、それじゃあよろしくね、なのはちゃん」
「任せて!飛びきりのお礼をして見せるの!!」
「お休みなのはちゃん」
「お休みすずかちゃん」
ピッ!
電話切って私はベットの上に立ち、左手をグーにして力を込めるの
「すずかちゃんの分も私が頑張らなきゃね……良ぉ〜〜し!高町なのは!!行きます!」
私はベットから飛び降りてチョコを作るために台所に向かうの………沢原君美味しいって言ってくれるかな?…ううん!言わせてみせるの!
〜すずか視点〜
ニコニコ
「すずかちゃん今のお電話なのはちゃんからですか?」
「うん!そうだよ」
なのはちゃんとの電話が終わると、ファリンがお茶を持って部屋に入ってきました
「何か良いこと有ったんですか?」
「内緒だよ」
「えぇ〜〜教えて下さい!……ヒントだけでも」
「なのはちゃんに、春が来たんだよ!」(ウインク)
「?今は2月ですよ?すずかちゃん」
「知ってるよ」
「??」
ファリンは、私の言葉の意味が解らず、腕を組んで首を右へ左へ傾けてる、これがノエルなら今ので直ぐに解るんだろうけど、ファリンには難しいかな?
…それにしてもなのはちゃん、私がお礼出来ない事が解った途端、凄く嬉しそうだったな〜
口では違うって、言ってるけど沢原君の事がきっと………羨ましいな〜、男の子を好きになるって、どんな気持ち何だろう?
「これからが楽しみ」
「何か言いました、すずかちゃん?」
「ううん、何でも♪」
あっ!でも毎年あの二人が付け回して来るんだった………なのはちゃんいつ渡すんだろ?大丈夫かな?
〜なのは視点〜
「♪〜〜♪♪」
「あら、なのは何してるの?」
「ふぁ!!!…おっお母さん」
台所でチョコクッキーを作っていると、お母さんが話し掛けて来たの…全く気付かなかったの
「脅かさないでよ…」
「あら♪ごめんなさい」
お母さんは笑顔で私に謝る…まぁお父さんとお兄ちゃんとお姉ちゃんは、たまに気配を消して話し掛けて来るし…お母さんに気付けなかった、私が悪いのかも知れない。
「あーー!なのはがクッキー作ってるーーー!」
「ふぁ!…お!お姉ちゃん声が大きいの!と言うよりいつの間に!」
「そういえば明日はバレンタインデーだったわね」
「「なんだとーーー!!!」」
お姉ちゃんとお母さんの声を聞いて、お父さんとお兄ちゃんが台所に乱入してきたの…
「なのは!誰だ、誰に上げるんだ!!」
「まさか!あの王神と聖のどちらか等と言うまいな!」
「お兄ちゃん!お父さん何言ってるの、これは……え〜っと…」
どうしよう、上手い言い訳考えないと……そうだ!
「とっ友チョコだよ!最近流行ってるんだよ!友達にチョコ上げるの」
「という事は、フェイトちゃん達に上げるのか」
「あ!当たり前なの!それ以外に、チョコを作る理由なんて無いの!」
「「そうか!なら良いんだ!」」
お父さんとお兄ちゃんは納得して、リビングから出ていったの
「なーーーんだ、つまんないの〜〜」
続いてお姉ちゃんが両手を後頭部に当ててリビングを後にするの
「…………なのは」
「何!お母さん」
ニコッ
「その内紹介してね♪」
うっ……バレてる、私が嘘を付いてるのがバレてる…
「な!何の事かわからないな〜〜」
「まぁ良いわ、それじゃあお母さんも部屋に戻るわね」
「う…うん、お休みなさい、お母さん」
「お休みなさい、なのは」
お母さんは笑顔で、リビングから出ます………はっ!ぼーっとしてる場合じゃないの、早く作らなきゃ
「それにしても、お母さんはやっぱり凄いの……色んな意味で」
そしてクッキーを作り終えた私は、クッキーをラッピングして寝る事にしたの…明日ちゃんと渡せるかな〜……
〜龍視点〜
朝いつも通り時間ギリギリに登校したら、高町がチラチラと見てきた…まぁそれは、いつもの事だからどうでもいい、問題は休み時間になった途端、クラスの空気が異様に重い
いや……クラスと言うより男が殺気だってると言った方が良い、何があったんだ??
コロン
「ハラオウンさん!!消しゴム落としましたよ!」
「うん、ありがとう」
「月村さん!今日も綺麗ですね!」
「…あははは……ありがとう」
「「てめぇ等!!気安く話し掛けてんじゃねーーー!!!」」
と、この様になっている一体何なんだよ…………あ〜〜そういえば今日ってバレンタインデーか、成る程な道理で男が殺気立ってる訳だ
…俺?俺は別に、と言うより俺にチョコを上げる物好き、若しくは根性の有る奴居るとは思えねぇよ
「全くモブ共が……フェイト・すずか、周りを気にする必要は無いぜ、渡すなら早くしてくれ」
「てめぇに渡すもんなんてねぇよ、フェイト・すずか、俺様はいつでも準備出来てるぜ」
「「毎年言ってるけど、渡す物なんて無いよ」」
……アイツ等またか、今は三限目の休み時間だが、前の休み時間では八神とバニングスにもあんな事言ってたな、軽く流されてたが……高町目当てでコッチに来そうだな…仕方ねぇ
「沢原君!何処行くの」
「便所だよ、便所」
居たら絡まれそうだからな、授業開始ギリギリまで教室に居ない方が良いな
〜なのは視点〜
チャーーーンス!
今なら机の中に手紙を入れられるの
普通に渡すことが出来たら、こんな回りくどいやり方しなくて済むんだけど、あの二人が近くに居たら事がややこしくなるの
(……あの二人は)
良し!二人共背中を向けて、フェイトちゃんとすずかちゃんと話してる、今なら……
私は素早く、沢原君の机の中に手紙を入れる…これで後は手紙を読んだのを確認して、お昼休みに指定の場所に行くだけなの
キーンコーンカーンコーン!!
チャイムがなると、クラスの皆が席に座り、沢原君も戻ってきたの
「……!んだこれ?」
机の中から教科書を出そうとした沢原君が手紙に気付いたの
「…………」ゴソゴソ
手紙開いて数秒見た後、沢原君は手紙をポケットの中に入れたの……良〜し作戦成功なの
…早くお昼休みにならないかな〜〜♪
〜龍視点〜
「…一体何の用だってんだよ」
三限目の休み時間に少し教室を離れて、戻ってきたら机の中に手紙が入っていた、内容は昼休みに体育館裏に来て欲しいとの事だが
「…それにしても高町の奴、遅せぇな」
正直手紙を入れたのは十中八九、高町だ……手紙を見てるとき横目でチラチラと見てたし、読み終わって手紙をポケットに入れたら、小さくガッツポーズしていた…アレで本人はバレてないつもり、なんだろうな
「…………やっと来たか」
「……フゥ……沢原君、実はあの手紙ね……」
「お前が入れたんだろ」
「えっ?!きっ気付いてたの!いつ!」
小走りでやって来た高町は、一呼吸して手紙の差出人が自分だと言おうとするが、予想通りだったのでその事を伝えると、かなり驚いていた
「お前が横目で俺を見てたときだ」
「そっそれなら言ってよ!!」
「わざわざ呼び出すくらいだ、教室だったら不味い事何だろ、だったら言った所でだ」
「それは…そうだけど〜」
「で、何の用だ」
高町は不満そうな顔をするが、早く済ませたいので、用件を聞く
「えっと………こっこれ!!」
「??クッキーか?」
「うん!えっと…やっぱりあの時のお礼ちゃんとしたいから、だから……受け取って!」
高町が制服のポケットから取り出したのは、半透明の青い包み紙に入ったクッキーだった
どうやらコイツは、まだお礼を諦めて無かったらしい…
そして両手でクッキーを持って俺に差し出した
ヒョイ
俺は高町の手に乗ってるクッキー掴み取る
「まぁ貰えるもんは有りがたく頂くが…にしても何で今日なんだよ」
「だって……一応バレンタインデーが近かったし」
「問題はそこだ」
「えっ?」
俺の言葉に不思議がる高町
「色々と噂を聞くが、お前と後良く一緒にいる四人は、かなりモテるんだろ、正直何で俺なんかにバレンタインデーでこんな物を渡すんだよ」
「フェイトちゃん達は兎も角、私は別にモテてないの」
「……お前鏡で自分の面見たこと有るか?今の言葉を他の女子が聞いたら、嫌みにしか聞こえねぇぞ」
「そんな事無いよ!」
コイツ本気で、自分はモテてないと思ってやがるのか、とんだ天然だな…
「だったらハッキリ言ってやるが、俺から見たらお前等は、超が付くほどの美人だぞ」
「!!……美人…………美人…美人……」
な…何だ、急に両手を頬に当てて、一体どうしたってんだ
「おい」
「……はっ!なっ何!」
「とりあえず話を戻すぞ、要するにお礼なら、バレンタインデー以外でも良かったんじゃねぇか…って事だ」
「えっと…その……!!だって!沢原君お礼は要らないって言って来ると思ったし、そうなったらバレンタインって事で、受け取って貰おうと考えてたの!」
左手の人差し指を俺の方に向けて高町が声をあげる…あ〜〜…それならなんと無く納得だな
「成る程な、簡単に言うと受け取って貰うための、保険って感じか」
「そう!それだよ!!」
「まぁ良いか……んじゃ俺は教室に戻るぞ」
「う…うん」
俺は教室に向かうために歩き出す……あ、忘れる所だった
「そうだ、おい!高町」
「なに!!」
「お前ホワイトデー何か欲しいもん有るか?」
「へっ?…いっ要らないよ!と言うかそれだと、お礼の意味が無いの!」
「お礼は関係ねぇよ、バレンタインデーに何か貰ったら、ホワイトデーにお返しをすんのは、当然だ…因みに拒否権はねぇからな」
「うぅ〜〜んと…それじゃあ………」
要らないって言っておいて、やけに考えるな
「そうだ!私の事名前で読んでよ!!」
「却下だ」
「えーーー!!」
何でそうなるんだ、バレンタインのお返しが名前を呼ぶ…人類史上初だぞ、きっとな
「どうして!!」
「逆に聞いてやる、どうして名前で呼ぶなんだよ」
「それは……名前で呼んで欲しいから…」
右手と左手の人差し指同士を、ツンツンと当てながら高町が言うが…ハッキリ言ってやる
「お前はガキか、何だよその下らない理由は」
「下らなく何か無いの!大事な事なの!」
両拳を上に上げながら高町が怒鳴る
「とにかく名前では呼ばねぇ」
「な!ん!で!」
「俺は馴れ馴れしく女の名前を呼ぶ気はねぇ」
「私は気にしないの!」
「俺が気にするんだ」
コイツは何を聞いてたんだ
「それ以外に無いなら、俺が勝手に選ぶからな……じゃな」
「あ!ちょっ、ちょっと!!」
今度こそ俺は教室に戻る、さてと何にするかな、早めに考えねぇと忘れそうだ、こういうのは特に
〜なのは視点〜
「行っちゃった…」
一応本来の目的は達成出来たけど……ホワイトデー…お返し………♪♪
「楽しみだな〜〜♪」
沢原君って、何て言うか、こういうのに関しては、律儀そうだし凄く楽しみなの
「あっ!そうだ、皆屋上で待っててくれてるんだった、早く行かなきゃ」
私は走って屋上を目指すの
その後アリサちゃんに、問い詰められると思ったけど
「随分と遅かったじゃない、馬鹿共に見つかったの?」と言われたけど、本当の事は恥ずかしくて言えないし、とりあえず苦笑いしたら、「やっぱり…」見たいな感じになった後にお弁当を食べるの
…そういえば沢原君、皆の事も美人だって言って………アレ?何でかな?私いま皆と凄く…凄〜くO★HA★NA★SHI、したい気分になるの……
その後もお弁当を食べるけど、皆半分くらい残していたの…ダイエット中かな?
((((何だか解らないけど、お弁当が喉を通らない……))))
神様の雑談…のコーナーです〜
チョコレート♪チョコレート♪チョコレートは、美味しいです〜
羨ましいです〜チョコレート食べたいです〜
良し!!買いに行くです〜
では、ゴッドスマイルで、リリカル☆マジカル、さよならです〜
以下、本日の結果
沢原 龍
1個(高町なのはから)
王神 帝
20個(他のクラスの女子から)
聖 剣
19個(他のクラスの女子から)
フェイト・T・ハラオウン
50個(下の学年の女子から)
その後、1週間チョコレート三昧だった
月村 すずか
40個(フェイト同じ)
フェイトと同じく1週間チョコレート三昧だった
説明 | ||
第八話…たった1つのソレで男はその日から一年間を勝ち組として生きていける…って言われても | ||
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自称オリ主でもチョコ貰えたことに驚きを隠せません( ゚Д゚)(アインハルト) | ||
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