転生先は魔法少女リリカルなのは……何だそれ?
[全2ページ]
-1ページ-

〜約一時間前〜

 

私は今やっと任務を終えた

 

(6時前これなら…待っててね彩羽ちゃん、沢原君)

 

「よぉ!なのは偶然だな」

 

「……聖君、何かな」

 

「任務終わりだろ、どうだ一緒に飯でも食わねぇか、勿論俺の奢りだ」ニコッ

 

急いで帰りたい時に限って、何で話し掛けて来るかなぁ………空気呼んで欲しいの

 

「私、急いで帰らないと駄目だから…それじゃあ」

 

「待てよ、学校じゃあ話せない悩みが有るんだろ、言ってみろ俺が何とかしてやる」

 

「…」

 

「何だよ」

 

私はその場を、直ぐに去ろうとしたけど、聖君が回り込んで来たので、彼を睨む

 

「私は、私の悩みをちゃんと解決してくれる人にしか、悩みは話さないの」

 

「何だよそれ…お前らしく無いぞ」

 

「昔、小さい頃に会った、男の子に教えて貰った言葉なの」

 

そう……彼が教えてくれた、今でも覚えてる…この言葉に私は救われた

 

「!!何だと!誰だ王神か!」

 

「違うよ、名前は解らないけど、私の一番……じゃあね、本当に急いで帰らないと駄目だから」

 

これ以上話す必要も無いので、私は棒立ちの聖君の横を走り抜ける…余計な邪魔が入っちゃった、早く帰らないと

 

〜聖視点〜

 

「クソが!!」

 

ガン

 

怒りの余り俺は壁を叩く…おそらく、なのはが言ってた子供の頃に会った奴は、間違いなく三人目の転生者だ

 

「今まで、それらしい奴は現れなかったから、三人目が現れるのはStsだと予想して、それまでに王神を何とか出来れば、なのは達は俺の………クソ!!」

 

まさか既に、なのはが毒牙にかかって居たとは…しかし名前は知らないと言って居たな……

そうか!再会した時に感動させる為か、なんてキモい奴だ…が大体予想が付いたぜ、年齢は俺達と同じか、それよりも上…いや、間違いなく同い年だ、そして管理局に入ってる魔力値AAA以上の男………

 

「ククククク…直ぐに見付けて、叩き潰してやる、そしてなのはを……」

 

「「聖三等空尉どうされました?」」

 

 

「あ゛?何でもねぇよ、気安く話し掛……おい!お前ら今から特別に訓練をしてやる」

 

「「えっ?!」」

 

とりあえず、今はこのクズ共で憂さ晴らしだ…

 

〜なのは視点〜

 

「ただいまー!!」

 

家に帰ると、玄関に見慣れない黒い靴と、ピンクの小さな靴が有った…きっと沢原君と彩羽ちゃんの靴だ

私は急いでリビングに向かった

 

ガチャ!

 

扉を開けると、ソファの所にお父さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、そして沢原君と、彩羽ちゃんが居たので、私は側に寄る

 

「ごめんね、遅くなって」

 

「気にすんな……ほら彩羽」

 

「……なのは…お姉ちゃん…」

 

「なぁに、彩羽ちゃん」

 

沢原君は、ズボンを掴んでた彩羽ちゃんの頭を撫でる、すると彩羽ちゃんは私の所まで来るので、膝を曲げて、目線を同じ高さにする…彩羽ちゃん、どうしたのかな?元気がないの…

 

「あの…あのね、いろはね……今日ごめんなさい、言いに来たの……いろは、お店で迷惑…掛けて、なのは…お姉ちゃん…に…迷惑掛けたから…グスッ」

 

「彩羽ちゃん…」

 

「いろは…ごめんなさいするから…これから、ずっと…じゅっと良い子…で居るからぁ…いろはの事…グスッ…嫌いにならないでぇ…」

 

溢れ出る涙を堪え、それでも溢れる涙は手で拭き取り、彩羽ちゃんは自分の想いを、私に伝えてくれる…

 

「大丈夫だよ…」ギュッ

 

私は彩羽ちゃんを抱きしめる

 

「なのはお姉ちゃんは、彩羽ちゃ…彩羽のお姉ちゃんだから…彩羽の事嫌いになったりしないよ」

 

「ほんとぉ」

 

「ほんとだよ、良い子じゃなくても大丈夫だから…泣かないで」

 

ゴシゴシ「…うん!!」

 

彩羽は手で顔を擦り、笑顔を見せてくれた

 

「高町」

 

「…沢原君」

 

「サンキューな」

 

「気にしないで♪」

 

すると沢原君が御礼を言ってきてくれたので、彩羽を抱きながら沢原君に返事をする

 

「はい!じゃあ話も終わった事だし、皆ご飯にしましょ♪」

 

そして直ぐにお母さんが台所からこっちに来て、ご飯を食べる事になったので、私は部屋で服を着替えて、リビングに戻り晩御飯を食べた、勿論沢原君と彩羽も一緒です

 

〜龍視点〜

 

「…沢原君、私も話し聞きたいんだけど、良いかな?…」

 

食事を終えると、高町の奴が小さい声で話し掛けて来た…桃子さん達から、聞けば良いだろ…と言いたいが、話が話だけに俺が自分で話すべきだな

 

「わかった…がここじゃ、ちょっとな…」

 

「そ…それじゃあ…私の「断る」……じゃあ縁側で」

 

「初めから、そう言え」

 

高町は恐らく自分の部屋に行こうとしたのだろうが、コイツは、どんな神経してんだ、知り合って数ヵ月しか経ってない男を部屋に招くなんて…と言ってもガキの頃に会ってるがな

 

「美由希さん、彩羽の事、また見てて貰って良いですか?」

 

「!!」

 

「OK、OK任せて!」

ジ〜〜ッ……

 

「どうした、高町?」

 

「…何でも無いの」

 

プイッ

 

美由希さんに、彩羽の面倒を頼むと高町が睨んできた、そして俺と高町は縁側に向かう、ちなみに彩羽は桃子さんと一緒に食器を洗っている、家でもやらしてるし、まぁ大丈夫だ

 

「それじゃあ…まぁ話すぞ」

 

「…うん」

 

俺は桃子さん達に話した内容と同じ事を、高町にも話す

 

「…という事だ」

 

「そっか…やっぱり、ご両親は居ないんだね…」

 

どうやら高町は、予想してたみてぇだな

 

「ねぇ沢原君、寂しく無い…」

 

「……9年だ」

 

「えっ?」

 

「俺が覚えてる、一番古い記憶は5歳の頃だ、それから9年、俺には両親との思い出が有る…けど彩羽は違う、アイツはまだ小さいのに両親を亡くした…だから寂しい何て思うよりも、出来る限り彩羽を笑顔で居させたい…それだけだ」

 

俺は高町の質問に答える…そうだ、寂しい何て言わねぇし、表情にも出さねぇ、きっと彩羽は、もっと寂しい想いをしてる

 

「凄いね、沢原君は…同い年とは思えないよ」

 

(そりゃあ、転生前の年と合わせたら、20後半だからな…言わねぇけど)

 

「どうしたの?」

 

「何でもねぇ、話は以上だ…戻るぞ」

 

「あっ!待って、沢原君」

 

「何だ?」

 

戻ろうとしたら、高町に呼び止められた

 

「沢原君がいつも、学校に来るのギリギリだったり、急いで帰るのって…」

 

「彩羽の幼稚園の送り迎えだ」

 

「やっぱり、そうなんだ」

 

「もう良いだろ、戻るぞ」

 

「ちょっと待ってよ!もぉ〜〜……♪♪」

 

そして俺と高町はリビングに戻る、戻る途中に高町は、自分の事も名前で呼んでくれないと、不公平だと言ってきたが……勿論却下だ、そしたら、頬を膨らませた…河豚かコイツは

 

「やったーーー!また、いろはの勝ちぃーーー!」

 

「………」orz

 

戻るとゲームのコントローラを持ちながら、はしゃいでる彩羽と、床に両手を付いてる美由希さんが居た…つか少し泣いてねぇか?

 

話も終わったので、俺と彩羽は家に帰る事にした

 

「今日はありがとうございました、晩飯まで御馳走になってしまって」

 

「良いのよ、賑やかで楽しかったから……沢原君」

 

「はい?何ですか、桃子さん」

 

御礼をした後に、桃子さんに声を掛けられた

 

「貴方はとても確りしてるわ、今日たった一回、話しただけで解る位……でも、貴方もまだ子供何だから、無茶したら駄目よ」

「わかってるつもり何ですが…」

 

「つもりじゃ駄目よ…だから何か有ったら、相談してね力になるわ」

 

「!いや、それは!ちょっ「返事は?」…はい」

 

何だ…逆らえる、気がしない

 

「なのはお姉ちゃん!みぅきさん、桃子さん、しろぉさん、きょやさん、おやすみなさぁい!」

 

「「「「おやすみ、彩羽ちゃん」」」」

 

「彩羽、おやすみなさい…またね」

 

「うん!!」

 

高町は膝を曲げて、彩羽の頭を撫でる

 

「それじゃあ失礼します」

 

そして俺と彩羽は帰路に着く…力になる……か…久し振りだな、誰かが、力を貸してくれるって言ってくれんのわ

頼れる大人が居るのは、やっぱり良いもんだな

 

〜なのは視点〜

 

「はぁ……どうして名前で呼んでくれないんだろ…沢原君」

 

沢原君と彩羽ちゃんが帰った後、お風呂に入り、私は自分の部屋の椅子に座って少し考え事をしてるの

 

「…私って、そんなに魅力無いのかな………って!!違う、違うの!…どうしちゃったんだろ私」

 

そして私は大切なアルバムを取り出して、中の写真を見る…大好きな彼の写真を

 

「ずっと…待ってるって決めたのに…」

 

正直、今まで色んな男の子に告白された事は有った、でも彼への想いは消えなくて、告白されても断り続けて来た…それなのに

 

「私…どうしたら良いのかな…」

 

言葉で否定してても、頭の中で拒んでも…………心が認めてる…彼への対する想いと、沢原君に対する想いが…一緒だって事を

 

コンコン

 

「なのは、ちょっと良いかしら」

 

「う、うん!!」

 

考え事をしてると、お母さんが扉をノックして入って来たの

 

「なのは、こっちに来なさい」

 

「?うん…」

 

お母さんはベットに腰を降ろすと、右手でポンポンとベットを叩くので、私はお母さんの隣に座る

 

「…何か悩み事が有るみたいね」

 

「えっ?………うん」

 

「お母さんが聞いても大丈夫な話かしら…」

 

「…………実はね…」

 

私は今の自分の気持ちを、お母さんに話した…私は昔から……うぅん、彼に出会った日から、悩み事を基本的にお母さんに話す様になったの、解決してくれるかは別として、的確なアドバイスをお母さんはしてくれるから

 

「…だから、私…どうしたら良いのかな…って」

 

「そうね……まず、ゆっくり考える事ね」

 

「え」

 

「沢原君とは、まだ知り合ったばかり何だから、急いで答えを出す必要は無いわ」

 

「……うん」

 

「写真の男の子の事も、諦めちゃ駄目よ…ずっと会いたいって思ってるんでしょ」

 

「…うん」

 

「だったら、時間を掛けて、自分の納得の行く答えを出しなさい……大丈夫、きっと良い答えが出せるわ、貴女は私の自慢の娘なんだから」ギュッ

 

「あっ…」

 

お母さんは右手で、私を抱き寄せてくれる

 

「お母さん…恥ずかしいよ〜」

 

「何言ってるの……貴女はもうすぐ、私の側から離れて行っちゃうんだから、こうやって悩み事を話してくれる事も最後かも知れないわ…だからちょっと位、甘えて頂戴…なのはも、まだまだ子供なんだから」

 

「うん…」

 

その後も、お母さんと色んな事を話したの…話の中で、バレンタインのチョコを、沢原君に渡したのかを言い当てられた時は、やっぱりお母さんには適わないって思ったの…

 

そして夜も遅いので、私は眠る事にしました……そうだ…彩羽の迎え、私も一緒に行けば沢原君と一緒に帰れる…明…日言っ……てみよ…う…Zzz

 

-2ページ-

神様の雑談…のコーナーです〜

 

いや〜〜仲直り出来て良かったです〜

 

妹さんも、すっかり元気爆発です〜

 

そ・し・て!彼女は沢原 龍さんが、昔会った男の子と同一人物だと知ったら、どんな顔するんでしょうか…

うぅ〜〜見てみたいです〜何故彼は言わないんでしょうか…ちゃっちゃと言っちゃえば良いんです〜

 

 

さてと、雑談はこの位にして、私にも仕事が有るので、この辺で

 

 

では、ゴッドスマイルで、リリカル☆マジカル、さよならです〜

 

……あ!!買い置きのお菓子が無いですーー!!………仕事はまた今度です〜

お!菓!子!を買いに〜行かなきゃ〜です〜〜♪

説明
第十二話…この家族には、これからも世話に成りそうな気がする…飽くまで勘だが
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
28123 24765 32
タグ
魔法少女リリカルなのは

7-11店員さんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com