テイルズオブエクシリア〜転生者はイレギュラー
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〜レオンSIDE〜

 

 

俺たちは工芸都市シャンべリルアンに入った。入ったのだが……

 

 

ピカア――――――ン!

 

 

『ま、眩しすぎる!』

 

 

そう、眩しすぎるのだ。この街の人々はずっとここに暮らしているから目が慣れている。だが、よそ者の俺たちには耐性がない。さすが、光が途絶えない街といわれているだけのことはある。

 

 

「こ、これはキツイな。皆、そのままでいてくれ」

 

 

俺は皆にその場から動かないように言い、精霊術を使う。

 

 

「ライトバリア(今命名)」

 

 

俺がそう言うと、俺たち全員を光が包む。すると、

 

 

「おお、そこまで眩しくなくなったぞ」

 

 

皆は喜んでいてくれている。

 

 

「さて、皆。一旦、ここで解散しよう。それぞれでこの街の像にある証を自分で見つけて取ってくる。んで、時間が夕方ぐらいの時間帯になったらここに集合な。ここには丁度、目印になる看板があるし」

 

 

俺が指差すところには、≪ようこそ!光が途絶えない街、工芸都市シャンべリルアンへ!あなたの望む工芸品があるかも?是非見ていってね!≫という看板が立てられていた。

 

 

「そうだね。各自、自由行動ってことで」

 

 

皆で頷き、俺たちは解散した。なお、俺はミラに腕を組まれ、一緒に回ることにした。

 

 

 

 

 

 

〜東地区・青竜〜

 

 

工芸都市シャンべリルアンの東地区に来てみると緑色でできた多くの工芸品が並んでいる。どれもかなりのできだ。ミラも珍しそうに目を輝かせながら見ている。

 

 

「すごいなこれは……リーゼ・マクシアにはないものばかりだ」

 

 

【うむ。確かにこれは見事なでき具合だ】

 

 

人々には見えない霊体化……モドキ状態のイフリートはミラが見ている者と同じ工芸品を見ている。

 

 

「ミラ、こっちにもいいできの工芸品があるぜ」

 

 

「! 見せてくれ!」

 

 

ギュッ!

 

 

ミラは腕を組んでいる状態でさらに力を入れるので、ミラの胸がかなり強調される。あ、いかん。ここ最近、てか、最近は死んでた状態だったし、色々あって溜まっている状態なんだ。そう、胸をされたら……いやいや!我慢だレオン!

 

 

「さて、ミラ……少し力を腕から抜いてくれないか?その、胸が当たっていて、理性が……」

 

 

「……?」

 

 

ミラは己の腕を見る。押し付けている胸を見る。結果、

 

 

ボンッ!

 

 

「//////!?」

 

 

パッ!

 

 

顔を真っ赤にして腕を放すミラ。それを見て、俺はウンディーネ達に目を向ける。

 

 

【! 皆さん、私たちは私たちで街を見回りましょう】

 

 

【(ニヤニヤ)そうだね。僕たちはお邪魔虫見たいだし】

 

 

【そうでし】

 

 

【わかった。ではな、ミラ、レオン】

 

 

そう言い、ウンディーネ達はこの場から離れて行った。

 

 

「さ、二人っきりの観光を始めようか」

 

 

「そ、そうだな//////」

 

 

今度は静かに、力を入れず、俺と腕を組むミラ。

 

 

俺はそんな彼女を見て、ほほ笑んだ。こんな時間が永遠に続けばいいのにと。

 

 

「さあ、行こう!まずは証を探そう」

 

 

「ああ!」

 

 

俺たちはまず、東地区の隅から隅まで見ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

東地区を回り始めたのはいいが、はっきり言おう。ミラの胸の感触がたまんないです!

 

 

「レ、レオン?どうかしたのか?さっきから私のことを見て///は、恥ずかしいぞ///」

 

 

モジモジするミラ。

 

 

プツン

 

 

「ミラアァァァァァ―――――――!!」

 

 

ガシッ!

 

 

「わ!?ちょ、レオン!?」

 

 

俺はミラを誰もいない裏道に引っ張って連れていき、そして、

 

 

「レ、レオン!?いきなり何――――んむっ!?」

 

 

裏道に引きずり込んだミラに抱き強く唇を押し付ける。そのままミラの唇を嘗め回すと直ぐに舌をねじ込んでいく。

 

 

「んじゅるるるっ!?んっんっんっ……じゅるっじゅっ……ぷはっ……はあはあ……んむううっっ!」

 

 

ミラは俺のキスに驚き、腕を背中に回す。そのまま、俺に強くしがみ付き、俺のキスを受け入れていく。

 

 

「はぁはぁ……ミラ」

 

 

「はぁはぁ……レオン///バカもの。いきなりする奴があるか///。こ、ここまでだぞ!これ以上はここでなんてできんぞ///」

 

 

「わかっているさ」

 

 

俺はミラを離す。ミラは赤い顔を隠している。さっきのキスでスイッチが入る直前だったのかね?

 

 

「で、では行くぞ///証のある像のところに行かないといけないのだからな!///」

 

 

「はいはい」

 

 

再び、腕を組み、青竜の像のところまで行くのであった。

 

 

 

 

 

 

像の前に到着した俺とミラは証らしきものを見つける。東の青竜であるからか、方角の東と書かれた青竜の絵が描かれているパズルのピースみたいなものだ。

 

 

「これが証の一つか?」

 

 

「だろうな。おそらく残りの4つもこれと似たような形をしているだろうな」

 

 

「確かに……東と書かれていることを考えると他のも似たようなことであってもおかしくないな」

 

 

「ああ。じゃあ、次に行こうか。ミラ、次はどっちに行きたい?」

 

 

俺はミラが行きたい地区を聞くと、

 

 

「そうだな……では、北地区に行こう」

 

 

「北地区……玄武のほうか、よし!じゃあ行こう」

 

 

東地区で青竜の証を手に入れた俺たちは、次に回る北地区へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

北地区に来てみると水色の工芸品が多く置かれている。噴水もあったりする。

 

 

噴水の中に子どもたちは入って、水遊びをして、賑わっている。

 

 

「ここも人間達は賑わっているな」

 

 

「ああ。子どもも元気で笑顔だ。この笑顔も俺たちが守っていくものの一つだな」

 

 

子どもたちの笑顔を見ていた俺たちだが、

 

 

バシャァ―――ン!

 

 

「うわっぷ!?」

 

 

「ミラ!?」

 

 

子どもたちが水を掛け合っていた水がミラに掛かってしまった。しかも、

 

 

「ま、全く、何なのだ!」

 

 

頭がずぶ濡れ状態のミラを見て、俺は思った。

 

 

 

エロい……と。

 

 

 

 

しかも、頭に掛かった水が服にまで濡れて行っている。

 

 

ミラの胸の形をより、……って!

 

 

「ミラ!こっちにこい!」

 

 

「な、何故だ!」

 

 

「お前の今の状態を見ろ!?」

 

 

「……?……///!?」

 

 

ミラもようやく自分の服まで濡れて、胸の形が余計に目立つようになっていることに気づく。手で胸を隠すミラ。

 

 

「いいからこい!乾かすから」

 

 

「わ、わかった///」

 

 

再び、裏道に入る俺たち。

 

 

俺はミラの周りの薄く熱くない程度の火のマナで暖める。

 

 

「おお、暖かいな」

 

 

「ミラ、頼むから自分が女性だってことは認識しているんならせめてああいうのには気付いてくれ」

 

 

「す、すまない///」

 

 

ミラも恥じらいというものを少しずつ覚えてくれるのはありがたいがな。

 

 

そして、俺はミラの服を乾かしている時、あることに気づいた。

 

 

「なあ、ミラ」

 

 

「どうした?」

 

 

「お前、胸、大きくなってない?」

 

 

「んな!?///」

 

 

俺の言うことに顔を真っ赤にするミラ。

 

 

「お、お、お前は、何を聞いているんだ!?///た、確かにここ最近、胸のところがキツく感じることはあるが……レオンとその、//////色々してから」

 

 

「あ〜やっぱりそうか。俺、行為するときにミラの胸を最大で30分間揉んだことあるもんな」

 

 

「全くだぞ!あんなに引っ張ったり、揉んだり、舐めたり、噛まれたりと//////って?!何を言わせるか!!」

 

 

「ミラが勝手にしゃべり始めたんだろうが」

 

 

「むぅ……」

 

 

プイっとそっぽを向く。

 

 

「ほれ、渇いたぞ。機嫌を直せよミラ。……そんな風にしているとここで襲うぞ(ボソッ)」

 

 

ミラも耳元で言うと、ミラの顔がこれでもかといわんばかりに真っ赤に染まる。

 

 

「/////////!??!?!!??」

 

 

パクパクと口を開けながら、俺を指をさしながらミラ。

 

 

「はっはっは!冗談だよ冗談!」

 

 

ミラを抱き寄せ、言う。

 

 

「行くぞ!」

 

 

「うむ///」

 

 

ミラは恥ずかしいのかモジモジしながら俺と歩く。玄武の証を取りに行かなくてはな。

 

 

 

 

 

 

 

像の前に着くと、そこには思った通り、青竜と同じようにパズルのピースに北と書かれた玄武の絵が書いてあった。

 

 

「これで二つ目か」

 

 

「思ったとおりだったな」

 

 

俺の腕に抱きついているミラは俺が持つパズルのピースを見る。

 

 

「ああ。にしても、ジュード達と一度も鉢合わせしないとはな。もしかしたら、他の皆は残りの南・西・中央にいるのかもな」

 

 

「そうだな。あり得ない話ではないな。しかし、この街は本当に広いな。一日では見回れないぞ」

 

 

「だな。光の精霊と戦った後にでも、また見て回ろうぜ。無論、二人っきりで」

 

 

クスクスとミラは笑う。どうしたんだ?

 

 

「いや何、レオンとこうして恋人同士になるなど、社にいた頃には考えもしなかったからな。こうやってデ、デートをしたりとか、あ、あのような行為をするとは思っていなかったからな」

 

 

「……確かにそうだな。俺もミラとこういう関係になれるとは思っていなかった。諦めていたかもしれないな。けど……」

 

 

ミラを強く抱きしめる。

 

 

「こうして俺はミラの傍に、ミラの傍には俺がいる。こんな幸せな時間が続けばいいと思っている」

 

 

「私もだ。だが……」

 

 

「ああ。俺たちのするべきことは人と精霊を守って行くということ。そのためには―――――――になる必要がある」

 

 

「……ああ。だが、悔いはない。レオンと」

 

 

「ミラと」

 

 

「「一緒ならな」」

 

 

俺とミラは顔を見合う。

 

 

「さて……ん?そろそろ時間か?」

 

 

「見たいだな」

 

 

時計らしきものを見れば時間が丁度5時ごろをさしている。

 

 

「さっきの看板のところに行こうか」

 

 

「そうだな」

 

 

玄武の証を懐にしまい、集合場所へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

集合場所に着くとそこにはすでに皆が集まっていた。

 

 

「遅れてすまない」

 

 

「いえ、私たちも先ほど来たところです」

 

 

俺は懐から青竜と玄武の証を見せる。

 

 

「俺はこの二つだ」

 

 

そう、俺が言うと、

 

 

「僕とレイアは朱雀だよ」

 

 

「俺は白虎だ」

 

 

「私とエリーゼさんは黄竜です」

 

 

お、都合よく5つ揃ったか。

 

 

「よし、じゃあ、宿屋で飯を食って少し休んでから光明の塔へ行こう」

 

 

「うん、そうしよう」

 

 

俺たちはそのまま宿屋へ向かったのであった。

説明
第64話 証集め兼観光という名のデート
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