テイルズオブエクシリア〜転生者はイレギュラー |
〜レオンSIDE〜
ダークエリオン海停についた俺たちの目に最初に映ったのは……どデカイ闘技場のドームだった。
ここまで大きいのも……しかも、街の中でなく海停から見えるとなると近くで見たらどデカイんだろうな。ミラ達もその大きさに少し、身を引いている。まあ、あんなデカイ闘技場を見れば当たり前か。
外から見てあの大きさだから、闘技場内はかなり広いと思えるぜ!
「さて……さっさとエントリーしに行かないとな」
「レオン。この中ではお前が一番早い。先に行っててくれ」
「わかった。じゃあ、先に行くな」
俺は足にマナを溜めて、瞬動術でその場から離れていった。
闘争都市ダークエリオンに建っている家の屋根を伝って、闘技場を目指す。
跳んでいる時に下の街の様子を見ていると工芸都市シャンべリルアンと同じように人々が笑顔で過ごしている。
やはり、エレンピオスの街でもこことシャンべリルアンだけは、雰囲気も人々の活気が違うな。
しっかし、何でクレスとかがここに?アビスの闘技場やヴェスペリアの闘技場みたいなもんか?いや、14組で思いつくのは……歴代テイルズシリーズだよな。エクシリアは15周年記念の作品。つまり、ファンタジア〜グレイセスまでが14作品……ま、まさかな。まさか、歴代主人公達が出てきたり……しないよな!?もし、出てきたら感動のあまり、倒れちゃうぞ!?だが、ベフゥ!?
ガ〜〜〜〜〜ン!
か、顔を壁にぶつけてしまった……い、痛い(涙)
考え過ぎて目の前に迫る壁に気づかないとは……俺もまだまだだな。
さて、闘技場に急ぎますかね。
シュン!
再び、瞬動でその場から離れ、闘技場に行った。
シュタ!
「で、でかい(汗)」
遠目で見た闘技場は予想通り、大きかった。シャン・ドゥのおよそ……5倍か?
「は!いかんいかん」
さっさとエントリーしないとな。
俺は中へ入っていった。
中に入るとマジでデカく、広かった。
その真ん中で受け付けの女性が座っていた。
「すいません」
「いらっしゃいませ。ご用件はなんでしょうか?」
「闘技大会エントリーしたいんですが……まだ大丈夫ですか?」
俺が聞くと、受付嬢は笑顔で対応してくる。
「はい、大丈夫です。お客様、何名ですか?」
「自分を含めて7名です」
「7名……シングル・タッグ・パーティー戦ですか?」
「はい、そうです」
「わかりました。では、代表としてあなたがエントリーしてください」
そう言われ、書類を出される。
俺はその書類にすらすら記入していく。
記入し終わると受付嬢に渡す。
「では、これを」
受付嬢は人数分のバッジを渡す。
「これを大会当日……明日、持ってきてください。それが参加者の証なので」
「わかりました」
俺はバッジをポケットにしまう。
「では、当日はよろしくお願いします」
お辞儀をされる。
「では」
俺も受付嬢に挨拶をして、闘技場から外に出ていった。
外に出るとミラ達が丁度来ていた。
「おう、エントリーは終えたぜ」
俺は皆にバッジを渡す。バッジの説明をする。
「さて、明日に備えて、今日は宿屋に行って休もう」
俺がそう言うと、皆頷き、宿屋へ向かう。
宿屋に着いた俺たちは明日の闘技大会で戦うシングルとタッグをロビーで話しあってた。
「シングルは俺が出る。タッグは俺とミラでいいだろう?」
「だな。この中で一番強いのはレオンだし、タッグの場合はレオンとミラ様だし」
アルヴィンが納得のいくことを言うと、皆頷く。
「だってさ、ミラ。どうする?タッグ出るか?」
「無論だ。私とレオンは最強タッグだ///」
顔を紅くしながらミラは俺を見る。
そんな俺たちに、話しかける者がいた。
「へぇ〜、最強タッグね。自分たちで最強とか、恥ずかしくねえのか?」
「なんだと!」
ミラは紅く染めていた顔を怒りの表情に変化した。
俺もその声の主を見てみると……そこにいたのは、
「だってよ、そうだろ?自分達が最強とかいっている奴に限って」
「ユーリ!何、大会の参加者を挑発しているんだ!」
騎士のような格好をした金髪の青年……フレンが黒髪の男……ユーリの肩を掴む。
「何って、挨拶だよ挨拶」
「そんなわけないだろう!あんな挑発するような言い方……」
「相変わらずお固いなフレン」
「君が不真面目すぎるんだよユーリ」
何やら言い争いになりそうな雰囲気だな。
俺は立ち上がり、フレンの肩を掴む。
「気にしないでください」
「だが!」
「自分が弱いからってこれから戦うかもしれない相手を挑発する奴の言葉なんか気にしないんで。なっ、ミラ?」
「そ、そうだな///」
ニコリとミラに笑みを見せると、顔を紅くして大人しくなるミラ。
「まあ、そういうことなので気にしなくて結構ですよ。子ども″の言葉に一々、反応していたらきりがないので」
子どもの部分を強調して言うと、ユーリの表情に若干の怒りを感じる。
「誰が子どもだって?」
「俺は誰かとは言っていないぜ?」
睨みあう俺とユーリ。
そこへ、
「うわわわわ!!ユ、ユーリ!ダメだよ!喧嘩しちゃ!」
「そうですよ!落ち着いてくださいユーリ!」
子ども……カロルと女性……エステルがユーリに近づいて落ち着かせる。
「別に喧嘩しちゃいねーよ」
「エステリーゼ様。ご安心を。相手が温厚な方でしたので、大事には至りませんでした」
「そ、そうですか……それならいいのですが」
エステルは俺たちを見て、頭を下げる。
「ごめんなさい。ユーリがご迷惑を」
「いえいえ、気になさらず。子ども″の言っていることなので」
「そ、そうですか?なら、よかったです。では、私たちはこれで……」
そういい、エステルとフレンはユーリの肩を掴んでこの場から離れていった。
だが、ミラを見てみると……
「フフフ……あの男、私たちと当たったら、コテンパンのギッタンギッタンにしてやる……ククク」
よほど、先ほどバカにされたことが頭に来ているようだ。あ〜あ、こんな状態になったらミラは止まらないぞ。
今のミラには俺ですら近づけない。そんなミラに近寄る二つの影。
「ねえねえ、彼女、今暇?俺様とデートしない?」
「いやいや、ここは俺とだろ?ワイルドな俺!どうだ?デートしないか?」
黒モードのミラに近づいていた影の正体は……ゼロスとロニだった。あの二人って、作品違うよね?なのに何であんなに仲がいいの?!
「ねえ、聞いてる彼女?」
「聞いてんのか?」
2人はミラに近づく。
そして、
「さっきから……」
ミラの右手が光る。
「ん?俺様、嫌な予感が……」
「ゼロス、お前もか?」
汗をかいている2人に、ミラが拳で殴る。
「断絶拳!」
バコォォォォォン!
「ブルゥゥゥア!?」
「ゴホォォォオ!?」
ドカァァン!!
2人は丁度開いていた窓ガラスから空へと旅立っていった。何なんだかねえ〜
「さて、これ以上ここにいると他の参加者達に話しかけられるかもしれないし、各自部屋に行こう。今回は闘争都市だけあって、広い部屋もあるしな。男女で別れることもできるし、食事は各自の部屋でとることもできるし、また明日な」
「そうだな。では、休むとしよう」
俺とミラが先頭になって部屋に向かい、男女の部屋に分かれ、一旦休むこととなった。
にしても、まさかクレスだけじゃなくて、ユーリ達に、ゼロス、ロニとかもいるとは……この世界は一体どうなっているだ?
まあ、別に平気だろうな。闘技場だし、問題ない。今日はのんびりするかねえ〜
説明 | ||
第68話 闘技大会、準備 | ||
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レディアントマイソロジー世界に迷い込んだんですかね。(BLACK) | ||
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